狩崎真澄

登録日:2022/07/12 Tue 17:59:26
更新日:2025/04/29 Tue 11:07:47
所要時間:約 5 分で読めます






これが、ギフの力…?

私は…パンドラの箱を開けてしまったのかもしれない……。


狩崎(かりざき)真澄(ますみ)とは、『仮面ライダーリバイス』のスピンオフ作品リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』の登場人物である。

演:高橋健介



【概要】

科学研究組織ノアの科学者にして、ジョージ・狩崎の実父。
ジョージからは「ダッド」「ダディー」と呼ばれている。


【劇中での動向】

若くしてノアの最重要プロジェクトである悪魔の力の実用化と、それを基にした強化人間=仮面ライダーの製作に携わっていた。
『仮面ライダーベイル』開始以前から既にベイルドライバーとバイスタンプを完成させていたが、ベイルドライバーを扱えるのは始祖の大悪魔・ギフの細胞を持った人間のみであり、
なおかつそんな適合者を生み出す過程で何人もの人間がノアの手で負傷させられた挙句、治療の名目でギフの細胞を移植された末に誰一人としてそれに適合出来た者はおらず、しかもそうして実験に失敗した人々は悪魔に変貌してしまい、プロジェクトは一向に進む気配を見せなかった。

しかしそんな中、例の如くノアに搬送されてきた一人の青年・白波純平の心臓にギフの細胞を移植したところ、なんと純平はそれに適合し蘇生。
以後、彼にベイルドライバーとカブトバイスタンプを与えて最強の悪魔ハンター・仮面ライダーベイルへと仕立て上げた。

一方、非道な実験に手を染め続ける中で多くの命を無駄に散らし続け、更にはそれまで何も関係が無かった純平の人生を狂わせてしまった事に内心負い目を感じており、
仮面ライダーベイルの完成と、その変身者たる純平の荒れ狂うような戦いぶりに戦慄を覚えたのみならず、ノアの武装部隊隊長=若かりし頃のぶーさんこと伊良部正造にも研究の放棄とその頭脳を人類の平和のために利用すべきと促された事で心が揺らぎ始めていく。

そして一度はノアを脱走した純平がノア本部で悪魔のベイルと戦い、命を落とそうとしている様を見て完成して間もなかったであろうデモンズドライバーを取り出し、その中へベイルを封印
純平の命を救ったものの、ベイルの抵抗を受けて全身火だるまにされてしまう。


まだ諦める必要はない!

うぉっ…!何だ、これは……!?うぉぉ、うぅっ、アァアアアーーーッ!!

……ッ!くっ、アァッ……!!

武装部隊隊長「狩崎博士!」

ウァッ、ウゥッ……!ベイルを消滅させずに、このドライバーに封印した!
これで被験体───いや、純平君も死なずに済む……!

君達は逃げるんだ!私はここで罪を償う!!

五十嵐幸美「でも──」

ウァアアアアッ!!戦いはまだ終わってない…!あとは、頼んだぞ……。ウウッ、ウァアアアアーーーッ!!

気絶する純平を幸実と武装部隊隊長に任せ、爆炎と共に崩壊していくノア本部と運命を共にする真澄。
その死後、彼の墓には幼いジョージによって、彼の宝物である一つの石が捧げられた。


【余談】

  • 演じた高橋健介氏は『仮面ライダーベイル』が仮面ライダーシリーズ初参加となり、過去には『ウルトラマンX』にて大空大地役で主演を務め、同作の演出を手掛けた坂本浩一監督も『X』に参加していた事から特撮ファンの間で話題となった。
    ついでに撮影時に高橋氏が「僕も変身して良いですか?」と監督に聞いたら「サイズが違うからダメ」と返された模様。



全ては、私の愚かな編集行為が招いた事……。

喜んで悪魔の追記・修正を受け入れるよ。



























































あんた達でしょ?一輝兄にあの変なスタンプ送ったのは。

牛島太助「フッ、ハハハ……。真実は直接語っていただこう。ウィークエンドの代表だ……」



初めまして、お嬢さん。……狩崎と申します。

このウィークエンドの代表、狩崎真澄だ。私の息子が随分と世話になっているようだね。


演:中田裕士(仮面ライダーライブ・仮面ライダーエビルのスーツアクター)
CV:藤真秀


【概要②】

ノア本部の崩壊と共に死亡したかに思われていた真澄だが、実際は全身に大火傷を負いながらも生き延びており、『リバイス』TV本編第23話ラストで登場。
ノアの壊滅後、かつての上司であった赤石英雄政府特務機関フェニックスを創設して良からぬ事を計画していると悟ると、25年の歳月を掛けて自分と同じ志と思想を持つ者達を集め、地下組織ウィークエンドを結成してその代表となっていた。


【人物像】

25年前に負った火傷の跡を隠すべく左右で黒と白に塗り分けられたマスクで常に顔を隠しており、頭には黒いハット、そしてウィークエンドのユニフォームとも言える漆黒のロングコートと朱色のスカーフを首に巻いている。

過去の所業に対する贖罪の意志もあり、赤石……更に言うなら諸悪の根源たるギフの打倒に執念を燃やしている。
現在は五十嵐元太となった純平の一件のせいで、五十嵐家をギフやデッドマンズとの戦いに巻き込んでしまった事を申し訳なく思っているが、それと同時に彼ら自身に課された運命や悪魔との戦いに打ち勝って欲しいとも考えており、
一度は失敗作として破棄されたリベラドライバーを調整して五十嵐さくらの下に送り付けた事や、仮面ライダージャックリバイスの変身アイテムであるローリングバイスタンプを開発したのも、そんな彼なりの思いやりによるものである。
本人はそれまで自分が犯してきた罪の数々を「悪魔の囁きに耳を貸してしまった結果」と称し、大きな罪悪感に苛まれているが、
彼の行動がTV本編での戦いの遠因になってしまった事は否めず、ジョージからも「消えない傷を負ってるのはあんただけじゃないんだよ!」と叱責されるなど、一種の嫌悪感を始めとした複雑な感情を抱かれている。

また、25年前のベイル封印の代償で全身に大火傷を負った影響なのか、既に余命僅かの身となっており、物語が進む中で徐々にその体に不調が見られるようになっていった。



【技術力】

同じく発明家の息子をして「普通の人間の頭脳では、これを作る事は不可能だ……!」と言わしめるオーバーテクノロジーを有したアイテムを複数製造している。
しかし、25年の月日を経ても開発思想そのものを変革させる事は出来なかったのか、息子の発明ノウハウを取り入れるまでは、いずれの発明品も変身者の負担や影響を度外視しているという欠陥を抱えている。
また医学方面の知識もあるらしく、第38話では純平の心臓に埋め込まれたギフの細胞の摘出手術を執り行った事も。


発明品一覧

  • ベイルドライバー
確認出来る中で最古に生み出された、『リバイス』の世界における最初の変身ベルト。
カブトバイスタンプと併用する事で使用者を仮面ライダーベイルに変身させるが、ドライバー内部の悪魔抜きでは変身出来ない上に、普通の人間ではその悪魔に寿命を吸い取られるリスクを抱えている。
後に息子・ジョージの手により、デストリームドライバーへと徹底改修された。

  • デモンズドライバー
ある意味ベイルドライバーのマイナーチェンジ型。
変身者とは別の悪魔でも内部に封印して動力に出来るようになったが、変身者の寿命を削る欠点は未だに解消されていなかった。
後にジョージの手で改良が施され、変身者の内に宿る悪魔の力だけを引き出しての変身が可能になった他、量産化も可能になった。

  • リベラドライバー
息子・ジョージが開発していた変身ベルト。
変身と同時に悪魔をそのままの姿で実体化させてしまう事から失敗作として廃棄されたが、どういった経緯か設計図を入手・調整して完成させた。
現在ではさくらが使用する1基のみが確認されている。

  • ローリングバイスタンプ
仮面ライダージャックリバイスの変身アイテムとなるバイスタンプ。
初回使用の副作用で変身者の一輝と彼の悪魔・バイスの立ち位置が逆転するという現象に見舞われたが、後にこれもジョージが工夫を凝らした事や、サンダーゲイルバイスタンプによって解消され、以降は武器として運用されるようになった。

  • ウィークエンドライバー
ここに来てようやく人体への過度な負荷を掛けずに変身機能を実現させた変身ベルト。
上記のリベラドライバーの簡易量産型で、現在では夏木花が仮面ライダーアギレラへの変身に使用する物と、一度は自分で使用しようとした物の2基が確認されている。

  • クリムゾンベイルバイスタンプ
ベイルをクリムゾンベイルへ強化させる為のバイスタンプ。
主だった機能はローリングバイスタンプとほぼ同様で、純平=元太とベイルの因縁に終止符を打つ為……何より、拗れてしまった息子との決着をつけるために開発した。


【余談②】

  • 真澄の声を務める藤真秀氏は、本作が特撮作品初出演となった。

  • 黒ずくめで顔を隠した仮面ライダーの支援者という立場から、『仮面ライダーW』のシュラウドを思い出した視聴者も。



素晴らしい追記・修正だ…。お前はもう、とっくに私を超えているよ。

ダディ…

私の戦いも、これで終わった……

何を言って―――ダディ!ダディ!?

グッジョブ…。凄いぞ、ジョージ……!


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最終更新:2025年04月29日 11:07