リバイスレガシー 仮面ライダーベイル

登録日:2022/04/25 Mon 17:48:45
更新日:2024/11/18 Mon 16:19:19
所要時間:約 5 分で読めます






悪魔と女神が出会う時―――

運命は、変わる


『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』のスピンオフ作品



【概要】

2022年3月7日から東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信された、TV本編から25年前を描く前日譚。
全5話で、1話約15分。
主人公の父親・五十嵐元太こと白波純平を主役に、彼が仮面ライダーとなった経緯や、妻・幸実との出会いといった知られざる過去を描く。

監督は坂本浩一、脚本は毛利亘宏という『リバイス』本編にも参加した面々が務めるが、その世界観は復讐や非道な研究をメインテーマにした陰鬱としたものであり、
他作品を例に挙げるとすれば『真・仮面ライダー 序章』や第一期平成仮面ライダーシリーズ、同じく配信限定作品の『仮面ライダーアマゾンズ』を彷彿とさせる雰囲気を醸し出している。
また、回によっては変身シーンや怪人との戦闘シーンがない場合もあり、とことん人間ドラマを重視した話運びは良くも悪くも人を選ぶものと言えるだろう。


【あらすじ】

25年前、科学研究組織ノアの陰謀によって重傷を負った青年・白波純平。
原初の大悪魔・ギフの遺伝子を心臓に組み込まれ、の淵から蘇った純平は記憶を失い、更には訳も分からぬまま仮面ライダーベイルとして悪魔との戦いに巻き込まれてしまう。

そんな純平が戦いの中で出会ったのは、自身から生まれた悪魔・ベイル、そして悪魔に襲われた女性・五十嵐幸実。
その出会いが純平にもたらすものとは何か。五十嵐家はどのようにして生まれたのか。
その全てがここで明かされる。


【登場人物】

  • 白波純平/仮面ライダーベイル
演:和田雅成
本作の主人公で、後の五十嵐元太
ノアによって誘発されたバイク事故に遭い、そのままバイスタンプシステムの実験体にされ、仮面ライダーベイルとして悪魔達と戦う事になった。

ギフの細胞を埋め込まれた影響で傷の治りが異常に早くなった一方、事故のせいで記憶喪失になってしまい、自分の名前すらも忘れてしまっていたが、戦いの中で自分の両親が謎の「赤い悪魔」に殺された過去を思い出し、復讐を決意。
ノアでの扱いは杜撰そのものであり、「被検体071」として戦闘の時以外は手錠を掛けさせられて独房に監禁されるなど、まさに実験動物のようにその尊厳や人権を蔑ろにされている。
そんな環境下でも自身の存在意義として戦い続けるしかなかったが、幸実との出会いで運命が大きく変わり出す。

  • 五十嵐幸実
演:大久保桜子
本作のヒロイン。
仮面ライダーベイルと悪魔の戦いに偶然巻き込まれたところ、瓦礫の下敷きになった純平と出会い、彼を救い出して世話を焼く。
「日本一のお節介」を自称する明るくきっぷの良い女性で、その荒々しい戦いから人々に恐れられていた純平にも警戒心を抱く事なく接している。
一方、早いうちから両親を事故で亡くしており、今まで孤独に生きてきた事で心の奥底では家族の温もりに飢えている。
名前を思い出せない純平に「元太」の名を与えたが、その由来は昔飼っていた犬の名前。
心が荒みきっていた純平が笑顔を見せる程にまで彼と交流し、絆を深めたが、組織の重要機密たる彼との接触によりノアに囚われてしまい、そのまま殺処分されそうになってしまう。
その後、純平や武装部隊隊長と共にノアから抜け出すが……?
得意料理の餃子入り激辛カレーはこの頃から健在。

CV:津田健次郎
純平に宿った悪魔。今作では姿は見せず、声のみの登場となる。
穏やかな声色で敬語を用い、純平にはまるで従者のように接しているという凶悪さを露見させている本編とは真逆の性格となっている

科学研究組織ノア

演:高橋健介
ノアの科学者にして、バイスタンプシステム開発の責任者。
非道な研究を指導しているが、その過程で数多くの命を犠牲にしてきた事に一種の負い目を感じているらしく、所々で冷徹になり切れていない様子をうかがわせている。

  • 武装部隊隊長
演:鳥越裕貴
ノアの武装部隊を指揮する青年。
私情を見せず、淡々と任務を遂行する根っからの兵士。
主に純平の運送と回収、及びベイルの補助を行う。

  • 東山(あがりやま)
演:村田充
ノアの所長。
純平が事故に遭うよう仕向けた張本人であり、その本性は組織としての成果を出すためなら如何なる犠牲も厭わず、純平の事も乱雑に扱うなどもはや人の域を超え、良心の呵責など一切ない強欲で自分勝手なもの。
今作……ひいては『リバイス』TVシリーズの元凶の一人と言っても過言ではない。

赤石英雄
演:橋本じゅん
最終話ラストに登場。
崩壊したノアの瓦礫の中からベイルを幽閉したデモンズドライバーを拾い上げると、不敵な笑みを浮かべ……
本編では管理部門担当とされていたが、後の『仮面ライダーリバイス超全集』の資料によると、ノア自体も彼が設立したものとされた。


【仮面ライダー及び怪人】

  • 仮面ライダーベイル
白波純平が変身する『リバイス』の世界で最初の仮面ライダー
本編と異なり直接打撃を見舞って攻撃している他、純平自身の錯乱した精神状態もあってその姿は荒れ狂う獣そのもの。
詳細は個別項目を参照。

  • 悪魔
本作の怪人。
煤けた銅のような体色に、顔のパーツや臓器が体全体にぐちゃぐちゃに散りばめられたかのようなグロテスクな姿をしており、知能は持たずに唸り声を上げながら見境なく暴れ回る。
その正体はノアの人体実験で死亡した人間が悪魔自体に乗っ取られた姿。
ギフテリアン同様、一度この姿になった以上戻す手立てはなく、全てベイルによって倒されている。
しかも純平はその事実を一切知らないため、構図こそ「仮面ライダーVS悪の怪人」という王道のものだが、その実態はノアの実験失敗を同じくノアで生まれたベイルが倒してもみ消すという、完全なマッチポンプになっている。


【余談】


  • 真澄役の高橋氏は『ウルトラマンX』にて大空大地役で主演を務めた前歴があり、坂本監督も同作に携わっていた為、ネットに掲載されたオフショットではそれをネタにした写真を撮っていた。



追記・修正は、最強の悪魔ハンターになってからお願いします。

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最終更新:2024年11月18日 16:19