五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ

登録日:2021/12/05 Sun 00:07:00
更新日:2022/01/18 Tue 12:13:33
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『本当の強さ』って、何……?


五十嵐(いがらし)さくらとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』の登場人物である。
ここでは彼女に宿る悪魔であるラブコフ、及び彼女が変身する仮面ライダージャンヌについても解説する。

演:井本彩花



【概要】

五十嵐家の長女。第三子で末っ子。
それぞれ兄である一輝大二の事は「一輝兄」「大ちゃん」、父・元太と母・幸美の事は「パパ」「ママ」と呼ぶ。

現役女子高生にして空手道場に通う空手家でもあり、生身でもギフジュニア程度なら軽々蹴散らせる格闘能力を誇る。
その強さは長兄の一輝をして「キレたら五十嵐家で一番強い!」と評する程で、ジョージ・狩崎からは「カラテガール」と呼ばれている。


【人物像】

一人称「私」
明るい性格だが年頃の少女らしく、一輝のお節介ぶりや父・元太のいい加減ぶりにはややうんざりしており、苦言を呈したり毒舌を吐く事もある。

ひたむきに強さを求めるストイックさと曲がった事を嫌う真っ直ぐな性格の持ち主で、自身が危ない状況に陥っても決して屈しない。
実際、子供の頃になりたいものも「無敵」と語るなど、メンタルはかなり男勝りで負けず嫌い。
しかし、精神性はまだまだ未熟な為、歯がゆい思いをするなどして一度激昂すると周囲の都合に目を向けずに周りに当たってしまう傾向にある他、情に絆されやすく、身近な人物の悪事を止められない事もあった。

当初こそ一般人であったが、親友の桶谷彩夏や自身の兄である大二といった身近な人物が悪魔デッドマンズ由来の事件を引き起こした事について、
自分はそれに対して何も出来なかった無力感と、それらを仮面ライダーの力で解決して見せた兄達への羨望を強めていく。
そして、「リバイスのアキレス腱」としてアギレラから目を付けられ、第11話では差出人不明で送り届けられたリベラドライバーを使用して兄達に加勢しようとするも変身に失敗。
それが原因となって一輝が自分を庇って負傷した事を大二に咎められ、「さくらのせいで兄ちゃんが怪我をした!」「さくらが邪魔したんだ」と戦力外通告を言い渡された事で完全に迷走。
『強さ』について分からなくなってしまうが、その悩みの中で一輝から「次は本当に強いさくらを見せてくれ。中途半端な状態ならいらない」「何強がってんだよ!?そんなの『強さ』でもなんでもないぞ!」という彼なりのアドバイスを受け、その後は一人で何度変身しようにも成功しなかった事で自分の弱さを遂に自覚。
悔しさのあまり号泣してしまうが、それがトリガーになってラブコフが誕生し、それに伴って仮面ライダーへの変身能力に目覚めたのだった。

一輝兄、大ちゃん。私も…戦っていいかな?

さくらが戦える事は分かった。でも、もし危ないと分かったら―――

はいはいはいはい、はい!


【ラブコフ】



ラブ~。ラブラブ!強え!ラブ~!無敵!


CV:伊藤美来
スーツアクトレス:五十嵐睦美

さくらの中に宿る悪魔で、その名前は下記の特徴的な鳴き声からバイスが名付けたもの。
その見た目は簡単に言い表すなら、可愛らしいコブラのゆるキャラ。
質感はぬいぐるみや着ぐるみのそれであり、デフォルメされた青と黄色のコブラのようなもので、両目もアニメキャラチックなのほほんとした表情をしている。
なお、よく見るとコブラの口の中に黄色い釣り目「ラブコフアイ」を持った黒い本当の顔がある事が分かる。
また、ドラえもんのような両手を生やし、腰には黄色い封筒のようなポシェットを付けている。
ちなみに見た目に反して、1メートル程の身長を持つ結構な巨体。

さくらの『弱さ』が具現化したという他の悪魔とは幾分異質な存在であり、そのせいか言語能力も未発達で、基本的には「ラブ~」「コブ~」という鳴き声を上げるだけで、時折単語を混ぜる事しか出来ない。
ただしその性質故か、性格は温厚で他の悪魔のような悪辣さはあまり見せず、さくらの涙を拭うなどさくらとの仲は良好で、彼女からも可愛がられている。
しかし、先輩風を吹かせるバイスやジャンヌに一方的に叩きのめされた灰谷天彦に対して「クズ」とどさくさに紛れて呟くなど、
幼さ故なのか自分が好ましく思わない者に対し、発言に遠慮の無い悪魔らしい毒舌ぶりも併せ持つ。

ジャンヌの変身時に実体化するが、戦闘能力は皆無で、宿主と反対にギフジュニア相手にすら袋叩きにされてしまう。
加えてラブコフの性格自体が幼い子供のようなものなので、あちこちを動き回って落ち着きがなく、敵にとっては格好の的になってしまう。
しかし、袋叩きにされても堪えない悪魔ならではのタフさを持ち、ジャンヌの必殺技発動時にはそのエネルギーになるなど、全くの無力ではない。



【仮面ライダージャンヌ】



私の本当の強さ、見せてあげる!


スーツアクトレス:宮澤雪

さくらが変身する仮面ライダーで、名前の由来はフランスの女性英雄ジャンヌ・ダルクから。

強化スーツ「グローバルゲノスーツ」は黒をベースに青と山吹色を加えた色合いをしており、サイバネティックな印象が強い。
また、女性ライダーらしく他のライダーに比べると細身でよりスタイリッシュな雰囲気を醸している。

ドライバー開発当初のプランであった徒手空拳特化型のバトルスタイルと、さくらの空手の技量が偶然にも嚙み合った事により、華麗かつアグレッシブな格闘戦を得意とする。
一方、変身時にはラブコフも一緒に実体化するのだが、上記の通り戦闘能力は皆無なのでアシストは期待出来ない上、
そのラブコフが力の源になっているために実戦ではラブコフを守ってくれる他の仲間の存在が必要不可欠という中々難儀な弱点も抱えている。

なお、仮面ライダーリバイスや仮面ライダーライブ/エビル同様に基本形態とは別のバイスタンプを使用する事も可能だが、
その場合はジャンヌ本人のフォームチェンジは行われず、代わりにラブコフの方が押印したバイスタンプに応じた武装に変化するという一風変わった形態変化が行われる(後述)。


装備

  • リベラドライバー
システム音声:藤森慎吾(オリエンタルラジオ)他

ジャンヌの変身ベルト。
全体的にリバイスドライバーを小型化させたような非常に簡素な構造で、東映公式サイト内の「ジョージ・狩崎のゲノムラボラトリー」によると、
当初の想定では「装着者への負担を極端に抑える代わりに悪魔を各種バイスタンプの能力に応じた武器として運用し、量産化までも視野に入れた」という汎用性に富んだドライバーだった模様。
しかし、「変身すると悪魔がそのままの姿で実体化して動き回り、制御出来ない」という致命的欠陥が露呈。
狩崎によってデータごと廃棄されていたが、何者かがいかなる経緯を経てか入手し、改良したものをさくらへ宅配便で送りつけた。
そのあまりの予想外の展開に狩崎も怒り半分に大いに動揺し、第12話にて大二に問い詰めていた。
しかし、幸いな事にラブコフが単体での戦闘力を持たない、比較的無害な悪魔であったために事なきを得ている。

装填スロット「バイスタンプスロット」の底面に設けられた押印式情報入力装置「オーインジェクター」に各種バイスタンプを押印・装填後、バイスタンプスロットをレバーにして倒すと、
檻を思わせる承認装置「リフレクターオープナー」が展開して動力源の「ゲノムリフレクター」が露出。
変身者の周囲を取り囲むように牢獄型の防壁が展開され、変身者の中の悪魔を実体化・解放すると共にバイスタンプ内の遺伝子情報を「グローバルゲノムパワー」として生み出し、それをスーツと装甲に変換・装着する「リベラルアップ」が実行され、変身が完了する。

変身後にもう一度ドライバーを起こした後に再び横に倒す事で○○!スタンピングスマッシュ!」という音声と共に必殺技を発動させる(「○○」には押印したバイスタンプの名称が入る)。
また、もう一度ドライバーを起こした状態からバイスタンプの起動スイッチ「アクティベートノック」を押す事で「必殺承認!」の音声が流れ、
「必殺!必殺!……」のループ待機音声が流れている間に再度横に倒す事で○○!リベラルスマッシュ!」の音声と共により強力な必殺技を発動させる事も出来る。

他にもベルト部「メイデンバインド」の左側には「バイスタンプホルダー」が設置されており、バイスタンプをここに収納出来る。

そしてこのシステムを特徴づける要素として、変身用とは別のバイスタンプを押印する事で悪魔を押印したバイスタンプの遺伝子情報に基づいた武器に変化させ、ライダーの手持ち武装とする「リバディアップ」の発動が可能。
「バイスタンプを通じて悪魔を武器化する」という発想はデモンズドライバーの「ドミネイトアップ」に通じるものがあり、
「実体化した悪魔=相棒を手持ち武装として用いる」という点に注目して過去作のライダーと比較すると、仮面ライダーを武器に超絶変形させる仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンド「ファイナルフォームライド」や、
フォームチェンジに伴って相棒が武器に変形する仮面ライダーゼロノス ゼロフォーム、共に戦うイマジンを自身の武器に変化させる仮面ライダーNEW電王に近い部分があると言える。
だたし、この4人にはフォームチェンジ機構が存在しており(NEW電王は後にイレギュラーと設定されたが)、ジャンヌは現状フォームチェンジ自体が存在しないという違いがある。

システム音声はリバイスドライバーやツーサイドライバーと同じ男性の声に加えて、女性の声も同時に発せられる。


コブラゲノム



一輝兄、大ちゃん、ごめん……。私、全然弱かった。

でもね……


コブラ!


自分の弱さを受け入れた私は……無敵よ。


What's Coming up!?
What's Coming up!?

変身!

リベラルアップ!


Ah Going my way!

仮面ライダー……蛇・蛇・蛇!ジャーンヌー!!


身長:194cm
体重:62.5kg
パンチ力:36.2t
キック力:36.5t
ジャンプ力:27.1m(ひと跳び)
走力:2.6秒(100m)


リベラドライバーとコブラバイスタンプで変身するジャンヌの基本形態。

変身時にはリフレクターオープナーを思わせる巨大な檻のような物体に囲まれた後にバイスタンプを押印・装填すると同時にそれが吹き飛び、ドライバーから巨大な青いコブラが出現。
それに締められるように囲まれる中で培養液に浸され、そのまま各種装甲が形成されて変身が完了する。

コブラの戦士たる証となる胸部装甲「コブラデコブレスト」によってコブラの柔軟性が反映されており、
腕部「レボルナリーアーム」から繰り出される肘打ちや締め技、効率的に相手との間合いをはかりつつ、フットワークを向上させる脚部「レボルナリーレッグ」から高速回転と共に放たれる連続蹴りといった体術が大きく強化されている。
また、その関係でグローブ部「レボルナリーグローブ」も徒手空拳に特化した仕様となっているが、本作に登場する他のライダー達と同様、様々な武装を問題無く使用出来る。
全身にはコブラの身体をイメージした増強エネルギー路「レボルナリーパワーリボン」が走っており、変身者自身の意思で追加分のグローバルゲノムパワーを特定の部位に素早く送り込んで技の威力を更に高める事が可能。

頭部「オルレアンヘッド」の前面に設置された顔面装甲「コブラアイアンベール」は、曲線主体の形状を活かして変身者の頭部を衝撃から保護しつつ受け流し、
更に後頭部から伸びるポニーテール状のパーツをのように伸ばして相手を打ち据える攻撃も可能としている。
そのコブラアイアンベールにはコブラの斑模様を模った水色の複眼「コブラルアイ」が内蔵されており、低姿勢から攻撃する際に上方から向かってくる相手を目視出来る仕様となっている他、
熱感知能力や集中力の向上と比例して動体視力も強化される機能も搭載されている。
また、呼吸の際にはマスク「コブラルクラッシャー」を通す事で格闘技の威力を上昇させ、更に自身の声を増幅させて相手を威嚇出来る。


◇必殺技
  • コブラスタンピングスマッシュ
激しい連撃で相手を空中に飛ばして自身もジャンプした後、ラブコフをコブラ状のエネルギーに変換して右足のブーツ「レボルナリーブーツ」に纏わせ、そのまま下向きに回し蹴りを放つ。


ラブコフ クジャクゲノム



Hey! カラテガールには、これね!

あっ……!マジ?これ使っていいの!?


クジャク!


What's Coming up!?
What's Coming up!?


リスタイル!

ウエポンポンポーン!ポンポン!
ウエポンポンポーン!ポンポン!

リバディアップ!


Ah~! クジャク!ダダダダーン!!


ラブちゃんやばーい!!


クジャクバイスタンプを押印してラブコフを扇子型の武器に変形させた状態。
クジャクの遺伝子情報が反映された事により、レジェンドライダーモチーフに使われた「仮面ライダーZX」のイメージカラーである銀と赤をアクセントに配した2枚の鉄扇に変化。
体術に優れたジャンヌがこれを振るう事により、クジャクの特徴的な飾り羽を模した「クジャクドフェザー」が装着された曲刀「アツアツアーチ」で相手を易々と薙ぎ払いつつ切り刻む。
また、クジャクドフェザーは状況に応じて分離し、ジャンヌの背中に装着される事で飾り羽を広げたクジャクの如きシルエットを形成すると同時に限定的ではあるが空中飛行能力を獲得。
加えて必殺技発動時にはリベラドライバーから送られるグローバルゲノムパワーを変化させた炎をアツアツアーチに纏わせて威力を高める事も出来る。
他にも基点となる「ファンファンピボット」を中心に折り畳んだ状態では打撃技を繰り出せる他、2枚のうちの1枚にはラブコフの釣り目「ラブコフアイ」が描かれている。


◇必殺技
  • クジャクスタンピングスマッシュ
ジャンプすると同時に分離した2振り分のクジャクドフェザーのうち一振り目を背中に装備してクジャクの飾り羽を模ったエフェクトを発生させた後、もう一振り目のクジャクドフェザーを右足に装備して飛び蹴りを放つ。

  • クジャクリベラルスマッシュ
アツアツアーチとクジャクドフェザーにグローバルゲノムパワーを変化させた炎を纏わせ、縦横無尽に舞い踊りながら相手を滅多斬りにする。


ラブコフ タートルゲノム




Hey! カラテガール、これ使って!

あっ……!サンキュー、カリさん!


タートル!


What's Coming up!?
What's Coming up!?


リスタイル!

ウエポンポンポーン!ポンポン!
ウエポンポンポーン!ポンポン!

リバディアップ!


Ah~! タートル!ダダダダーン!!

タートルバイスタンプを押印してラブコフをバズーカ砲型の武器に変形させた状態で、
上記のクジャクゲノム以上にレジェンドライダーモチーフに使われた「仮面ライダーV3」の要素が各部位に盛り込まれている。
亀の遺伝子情報が反映された事により、V3のイメージカラーである赤と緑をアクセントに配した巨大なバズーカ砲に変化。
これにより、亀の首を彷彿とさせる長大な砲身「キリモミズーカー」から連続で千発ものエネルギー弾を撃ち出す事が可能で、砲身内部にはエネルギー弾の威力を増幅させる為に、レッドライトの照射機能と発射の際に回転力を加える機能が搭載されている。
なお、肝心のエネルギーについてはリベラドライバーのグローバルゲノムパワーで賄う形を取っており、タートルゲノム本体の2ヶ所に設置された「ビクトリャーグリップ」をジャンヌが握る事で滞りなく送り込まれる仕組みとなっている。
また、本体上部には亀の甲羅を象った装甲板「V394キャノピー」が設置されており、至近距離での砲撃にも耐えられるように特殊金属が素材として用いられている。
そのV394キャノピーとキリモミズーカーの下部にはラブコフ自身の目である「ラブコフアイ」が残されているが、ジャンヌの代わりに周囲を警戒するはずが別の対象に気を取られてしまう場合があり、
その関係なのか定かではないが、ターゲットの照準機能については着脱式の偵察用具も兼ねた「ミエールホッパー」がその役割を担っている。


【余談】

  • コブラがモチーフの仮面ライダーは過去の作品にも登場していたが、女性ライダーでなおかつ初登場時点で主人公サイドとして登場したのはジャンヌが初となる。
    また、ジャンヌ及びラブコフのデザインやカラーリングから、同じくコブラモチーフである『ビーロボカブタック』のコブランダーを連想した視聴者も。

  • ラブコフの声を務める伊藤氏は過去に『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』でアナウンサー型ヒューマギア役で顔出し出演していたが、声優としての出演は今作が初となった。
    伊藤氏は声優界でも有名な特撮オタクであり、情報解禁時には声優として今作にレギュラー出演出来る事への喜びをコメントしている。
    また、伊藤氏の出演は『REAL×TIME』と『リバイス』第12話双方の演出を手掛けた杉原輝昭監督のラブコールで実現した事が東映公式サイトの「第12話 あとがき」で明かされている。

  • 第11話でドライバーの初使用で変身に失敗してしまったため、同じく変身に失敗した門田ヒロミの「変身失敗おじさん」に倣って「変身失敗お姉さん」なるあだ名を一部でつけられている。



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最終更新:2022年01月18日 12:13

*1 恐らくは五十嵐兄妹を優先して並べているため。