登録日:2022/09/23 Fri 09:41:25
更新日:2025/03/27 Thu 00:28:55
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【プロフィール】
【概要】
仮面をつけた黒髪の美女。通称シズさん。
魔王レオンによって基軸世界に召喚された異世界人であり、主人公
リムルが転生したジュラの森を挟んで大陸の西側にある「西側諸国」で英雄と呼ばれている。
リムルと出会い、その運命を大きく変えることになる。
【人物】
炎の上位精霊である
炎の巨人をその身に宿した女性。
見た目は十六、七歳といったところだが、
太平洋戦争中に基軸世界に来たため実年齢は七十歳以上。イフリートを宿したことで肉体の老化が止まっている。
常に“抗魔の仮面”という仮面で顔を隠しているが、その素顔は火傷の跡があるもののかなりの美人。
この仮面はイフリートを抑え込むための物であり、実は物凄く特殊な存在。
温厚で面倒見がよく、正義感が強い。冒険者としてより多くの人を救うために奮闘し、引退後は教師として後進の育成に励んでいた。
魔物に対する偏見もなく、リムル達ともすぐに打ち解けた。
【戦闘能力】
英雄と呼ばれるだけあって実力はかなり高い。
作中では本人の戦闘シーンがほとんどないためわかりづらいが西側諸国でも屈指の実力者である。
レオンの部下の中で最強の剣士であるクロードから剣術を習っており、その剣の腕は超一流。
また炎の制御に長けたスキルとその身に宿すイフリートの力により“爆炎の支配者”と呼ばれるほどの炎使い。
西側諸国の人類の希望たる西方聖教会の最高戦力“十大聖人”の一人ギャルドや教会最高幹部“七曜の老師”のアーズなど同じ火属性の使い手との実力の比較で引き合いに出されており、この両名ともシズさんには劣るとされる。この2人が仙人級なので、シズさんも最低でも仙人級(特A~S級相当)の実力はあるということになる。
なおレオンを嫌うシズさんとレオンに忠誠を誓うイフリートでは反発しあっており、気力を消耗してシズさんの力は年を経るにつれて衰えていた。
つまりこれでもシズさんの本来の力ではなく、もしイフリートと心を通わせていたら力は数倍になっていたらしい。
スキル
界渡り時に獲得したユニークスキル。
異なる対象同士を1つのものに変質させたり、逆に1つのものが持つ異なる性質を分離させたりできる。
魔法の効果を武器に付与する、スキル同士を統合してより強力なスキルを作る、下位精霊を統合して疑似上位精霊を生み出すといったように、様々な使い方が可能。
シズさんはこのスキルにより様々なスキルを作り出している。
この他『炎熱支配』『爆炎』『熱波』といった炎系のスキルも多数所持する。
ただしこれは空襲の際炎から逃げまどっていた時の恐怖から獲得したスキルであるため、本人はこの力を「呪い」と称している。
魔法系統としては〈元素魔法〉と〈精霊魔法〉を行使可能。
上位精霊であるイフリートをその身に宿しているため精霊との交信無しで精霊魔法を扱える。
アニメ版で使用。炎の精霊王の力を一部借り受けて行使する、精霊魔法の究極。
元素魔法の究極である核撃魔法:熱収束砲をも凌ぐ熱量を誇り、魔素を行使する霊子をそのまま利用した純然たる破壊エネルギー。
先に挙げたギャルドでも一人では扱えない高難度の魔法で、原初の悪魔にすらダメージを与えられる。
【活躍】
本編以前
七~八十年前
日本で生まれる。
8歳のころ、東京大空襲から逃げているときにレオンの召還術に引っ掛かり、基軸世界に召喚された。
本来なら界渡りで流れ込んだ魔素が暴走し5年以内に
死を迎えるはずだったが、生きようとする意思を見せたことでレオンにイフリートを憑依させられ、それによって魔素が安定する。
以後はクロードから剣術を習い、レオンの側近として過ごす。
あるときピリノという少女が隠れて風狐を飼っているのを目撃、自分も一緒にお世話していいかとピリノに訪ね、了承してもらいピリノと友達に。名前がなかったその風狐には2人の名前から取ってピズと名付けた。
ピズは進化して力を増し、よく慣れていたためピリノはレオンに頼んで従魔としてピズを城で飼おうと提案。ピリノに押し切られ了承するが、レオンを見たピズはレオンを見るなり威嚇。それをレオンへの敵対行為と受け取ったイフリートがシズの身体を乗っ取り、ピズとピリノを焼き殺した。
自分の手で友達を殺してしまったという後悔からシズは心を殺して生きるようになった。
それからさらに時が流れ、勇者が城に攻め込んでくる。レオンはシズを捨て駒にして逃亡し、シズは一人で勇者と対峙。
敗北するが、勇者になぜここにいるのと聞かれ、それまでの全てを話す。
そして勇者に信じてもらえたことで、感情を取り戻した。
それから勇者にもらった“抗魔の仮面”によってイフリートを抑え込み、ブルムンド王国で勇者と共に過ごす。
冒険者互助組合にいた人達から勉強や魔法を教えてもらい、やがて勇者のパートナーとして認められるようになる。
数年後、勇者は「きっとまた会えるから」という言葉を残して一人で旅に出てしまい、残されたシズは勇者の様に苦しんでいる人を助けたいと冒険者として諸国を周った。
凶暴な魔獣を倒して人々を助け、いつしか英雄と呼ばれるようになる。
あるとき、ジュラの森に隣接する小国フィルトウッド王国から「
復活した
悪魔の討伐」という依頼を受け、大勢の冒険者と共に参加。
途中クロと名乗る魔法使いがその場にいる者を皆殺しにすると言い出したため危険視し、クロに戦いを挑む。
激しい戦いでクロの正体が悪魔であることを暴くが、まるで歯が立たず殺されそうになる。
しかし“抗魔の仮面”が無限の時間圧を有していたためクロの腕が吹き飛び、抗魔の仮面に興味を抱いたクロに見逃され難を逃れた。
その後国家騎士団長に城の地下に案内されるが、そこで騎士団長の正体が悪魔であり、国王や大臣、他の騎士達も悪魔に乗っ取られていたこと、その悪魔達が名のある冒険者を魔族に捧げ力を得ていたことを知る。
クロとの戦いで消耗していたこともあり殺されそうになるが、悪魔が憑いた騎士達を殺して周っていたクロが現れ、その悪魔達を瞬く間に皆殺しにしてしまった。
その後クロから口裏合わせを頼まれ、「フィルトウッド王国の
王や大臣を殺した悪魔クロを自分が倒した」ということにした。
ブルムンドに飛来したドラゴンを倒した時、自分の心が老いてイフリートを抑える力が弱まっていることに気付く。
冒険者を引退し、ハインツの勧めでイングラシア王国に向かい新人育成の教導官となる。
数々の冒険者を育て、十数年前には同郷であるユウキとヒナタを引き取る。
自分と境遇の似たヒナタは特に気にかけていたが、ヒナタはシズの下を去ってしまい、シズはユウキと共に冒険者互助組合を冒険者自由組合へと発展させていく。
なお引退してもたまに冒険者の仕事はやっていたようで、ユウキともにヴェガを捕えたりしている。
数年前には各国で不完全な状態で召喚された子供達を引き取り始める。
10歳未満で召喚された子達は魔素が安定せず暴走し5年以内に死んでしまうため、子供達を救う方法を探すようになる。
地位向上編(書籍1巻)
寿命が迫っていることを知り、レオンから8歳で召喚された自分を生きながらえさせた方法を聞き出し子供達を救うため最後の旅に出る。レオンが現在どこにいるのかは知らなかったため、ジュラの森を抜けて魔王領へ向かい情報を集めることに。
ジュラの森の調査を命じられていた
カバル、エレン、ギドの三人とパーティーを組み、ジュラの森へ入り、リムルと邂逅する。
リムルの「悪い
スライムじゃないよ!」というセリフにユウキから聞いた
ゲームの話を思い出し、リムルが同郷だと確信。リムルを信用し、しばらくリムル達の村に滞在することに。
滞在中についにイフリートを抑えきれなくなり、暴走。イフリートに乗っ取られ見境なく暴れまわるが、リムルによってイフリートを引きはがされ暴走は止まる。
しかしイフリートとの同化で延命していたためイフリートが抜けたことで寿命が尽きてしまう。リムルに自分の過去を語り、自分の教え子達のことを託し「この世界が嫌いだから取り込まれたくない」という理由で自らをリムルに捕食してもらった。
人魔交流編(書籍4巻)
リムルの
夢の中に現れ、教え子達を救って欲しいと頼み込む。
アニメではリムルが子供達を救った後にも現れ、リムルにお礼を述べた。
勇者覚醒編(書籍11巻)
クロエの魂に入り込んだリムルの前に現れ、ともにクロエの魂の中を進む。
クロエの魂からヒナタの魂が分離した後、クロエやヒナタと再会を喜び合い、また自分を救った勇者の正体がクロエに宿って過去へ飛んだヒナタだと知ってお礼を述べていた。
書籍1巻という序盤も序盤で死んだため
スピンオフの時系列では基本的に死んでいるが、『転スラ日記』にて
幽霊として登場。
お盆回で
魔国連邦にやってくる。そのまま居ついており、準レギュラーもとい殉レギュラーとなった。
住民達には見えていないが、本作
オリジナルキャラクターのココブには見えている模様。
やって来て早々自分と同じ姿になったリムルがバニーガールの格好をさせられているのを見て赤面したり、
カバル達が魔国連邦へ行きたがる理由が「食事>シズさんの墓参り」だと知って複雑そうな顔をしたり、リムルの夢の中で一緒に遊んでいたら隣で寝ていた
ミリムの夢に引っ掛かりミリムに追い回されるなどイジラレ役が定着している。
本編に追いつかないようにするための尺稼ぎリムルと出会う前のシズさんが主役の「シズさん日記」も度々掲載されている。
【関連人物】
イフリートの暴走から救ってくれて、心残りを解決してくれた恩人。
リムルにとってもシズの存在は心の支えになっている。
弟子。自分と似たような境遇だったため気にかけており、ヒナタからも慕われていた。
またシズを救った勇者はヒナタが主人格となっていたため、弟子であると同時に師でもある。
弟子。同時に自分を救ってくれた勇者の身体はクロエであり、200年ほど前まではクロエが主人格となっていた。
そのことも理解しており、勇者覚醒編で再会した時はクロエの別人格であるクロノアに「勇者様」と呼び掛けていた。
- 三崎剣也
- 関口良太
- ゲイル・ギブスン
- アリス・ロンド
最後の弟子達。今際の際までずっと気にかけていた。
弟子。彼の考案した冒険者自由組合のシステムに共感し、共に自由組合を発展させていった。
宿していた精霊。
レオンを嫌っていたシズとレオンに忠誠を誓っていたイフリートは反発しあっており、最終的に体を乗っ取られてしまう。
ただイフリートはリムルに捕食された後、シズとわかり合わなかったことを後悔していた。
CV:本泉莉奈
レオンの下にいた頃の親友。イフリートに体を乗っ取られた際に自らの手で殺してしまった。
アニメではリムルに見せてもらった夢に出てきており、『転スラ日記』では過去編でイフリートを抑える限界が迫っていたシズの前に幻影で現れている。
自身を召喚し捨てた相手。
そのことで恨んでいたが、実際は「自分のような魔王に育てられるよりも人の世で暮らす方がいいだろう」という考えの下、勇者に預けていた。
勇者覚醒編でそのことも理解しており、恨みは消えた模様。
師。剣術を叩き込まれた。
ブルムンド王国の冒険者互助組合の元職員。シズさんが子供のころはまだ組合に所属しており、当時からシズさんは彼の世話になっていた。
ハインツの息子で、本編でのブルムンド王国冒険者自由組合支部長。シズさんに
カバル達を紹介した。
『転スラ日記』によるとフューズが生まれた時にシズさんが抱き上げ仮面を使っていないいないばあをしたのだが、何故か素顔の時に泣かせてしまい気にしている。
最後の冒険での仲間。危なっかしいと感じながらも「いい仲間」と認識していた。
追記・修正お願いします。
- 1巻で退場したが主人公と世界に多大な影響を与えた紛れもないキーパーソン -- 名無しさん (2022-09-24 01:57:27)
- イフリートと分かり合えてた場合って寿命伸びたりとかしてたのかな。一目見てここまで好きになったキャラはシズさんが初めてなだけに1巻で退場するのがもったいなく感じた -- 名無しさん (2023-04-05 12:28:21)
- この作品の真のヒロイン -- 名無しさん (2025-03-27 00:28:55)
最終更新:2025年03月27日 00:28