N・エア・ハミングバード

登録日:2022/10/05 Wed 17:50:35
更新日:2025/04/25 Fri 20:07:53NEW!
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N(ネオスペーシアン)・エア・ハミングバード》とは、遊戯王OCGに登場するカード。
アニメ版第2作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』で初登場したアニメ産のカードである。



【テキスト】


星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 600
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分は相手の手札の数×500ライフポイント回復する。


【概要】


E・HERO ネオス》をサポートするモンスター群「N(ネオスペーシアン)」の一体で、風属性担当。
「ハミングバード」とはハチドリの英語表記。
ハチドリといえばパタパタと飛びながら花の蜜を吸う愛らしいイメージを思い浮かべる人が多い生き物であるだろう。
しかし《N・エア・ハミングバード》は違った。

やたら男前な顔立ちに、ムッキムキの肉体と巨大な翼。ついでに体格も小柄ではない、むしろネオスペーシアンではでかい方。

いや、お前のようなハチドリがいるか。ってかなんでそんな立派なガタイで攻撃力も守備力も1000行ってないんだよ。
後述の通り、効果を使うとこの姿でバタバタと飛び回り蜜を吸うものだから非常にシュールである。

「キモイルカ」こと水属性のネオスペーシアン《N・アクア・ドルフィン》と同様にあまりにも元ネタからかけ離れていたため当時から騒がれた。
付いたあだ名が「キモチュッチュ」。
なおこいつの幼体の《C・チッキー》もやはりそこまでハチドリと似ていないが、こっちは普通に可愛い。
どうしてこんな進化を遂げてしまったのか……。


効果は相手の手札の数×500のライフ回復。
先攻に出せばなんと2500も回復できる。デメリット無しでここまで大きく回復できるのは割と例が無くすごい。エフェクト・ヴェーラー》打たれても泣くな
【コンタクト融合】デッキ以外ではライフ回復を活かせる【キュアバーン】での活躍も見込める。
他にも《神の宣告》や《終焉のカウントダウン》など莫大なライフコストを必要とするカードと組み合わせるのも良いだろう。

現在の基準では「ライフ回復してもターンを稼げない」「いくらでも妨害できる」「攻めに繋がらない能力は価値が低い」という評価になるだろう。
収録当時も評価自体は割と同じだったのだが、その頃のゲーム性は召喚権を用いてゆっくり戦線を構築していくというのが中心だった。
つまり速度が現在より非常に遅いということで、その環境だとこの回復がはるかに生きてくる
《ご隠居の猛毒薬》が使いきりの1200回復ということを考えると
対戦相手に依存するとはいえ手札が2枚以上なら1000以上の回復が可能
残ってさえいれば次のターンにも使える
「再利用も比較的楽」
というのは前述した通りカード1枚が持っている回復量としては破格の性能

回復量が相手の手札に依存するとはいえ、まだ《メタモルポット》のリバース効果がお互いに歓迎されていたような緩やかな時期。
【除去ガジェット】【凡骨ビート】*1などはその性質上手札が溜まりやすく、【ドラゴン族】【岩石族】【古代の機械】などに至っては現在基準で見ると手札事故レベルで手札がだぶつきやすかった。
故にたとえ先手1ターン目でなくとも2000LP以上の回復を容易に見込めたのである。

息切れを起こした瞬間敗色が濃厚になるデッキ、たとえば【フルバーン】には1回発動しただけで勝ちが狙えるようになるし、ライフ遣いや手札遣いの荒いデッキを相手にした時も相手が自然と息切れしてしまう。
除去が苦手な各種ロックデッキや、【ビークロイド】のような打点の低いデッキなどが相手だと2,3回効果を発動してライフをもりもり回復し、相手の勝利の芽を摘み取ってしまう。
そして当然だが、2~3枚並ぶとその分回復量が増える。
相手にしていると意外と忘れがちで、1ターンにライフを4000以上もりもりっと回復されることもある。《光の護封剣》で時間を稼がれながらもりもりライフを回復されると泣きたくなるし、回復を警戒して手札を伏せられるだけ伏せたところを《ゴッドバードアタック》《大嵐》などで狩られると本当に切なくなる。
しかもこのカード登場当時の優先権のルールは現在と異なるため、「カウンター罠を使われない限り出せば回復がほぼ確定」という性能、そして「そしてこんな弱小モンスターにカウンター罠を使いたくない」という心理もあって、次のターンに勝負が決まるような盤面でもない限りまず回復が成功する。

つまりほとんど「スーパー《治療の神 ディアン・ケト》」ともいえる、回復カードとしては破格の性能を持つカード。
第五期末期のインフレが到来する前は、LPが多いことを参照するカードを使うデッキによく入っていた。

しかも名称、種族、属性に至るまできっちり利用されていた。
【コンタクト融合】【C(コクーン)】などでは時間稼ぎとして積極的に採用され、アタッカー枠の《N・フレア・スカラベ》とともに同デッキの強さを支えた。
ネオスペーシアンはサポートカードがやたら強かったこと、素材単体で十分な運用ができることはもちろん、後述のコンタクト融合体《E・HERO エアー・ネオス》も強いという至れり尽くせりなカード。
【鳥獣族】【風属性】でも、当時としては破格の性能だった《ゴッドバードアタック》を共有しつつ、やはり破格だった《ドラゴンフライ》《ハーピィ・レディ1》《女忍者ヤエ》などの効果も共有できるため、できる限り「風属性かつ鳥獣族」のカードで揃えたいという心理が働き、このカードもその例に漏れなかった。
当時はまだ制限カードだった《ハリケーン》や、その類似効果を持つ《女忍者ヤエ》《疾風鳥人ジョー》などで相手の手札を増やして安全を確保しながらついでに回復量を上げるというテクもあった。
そんなカードがリクルーターや《クリッター》から出てきて、ライフをもりもり得て、用が済んだら《ゴッドバードアタック》で殴り掛かってくる。短くシンプルなテキストの割に、痒い所に手が届くナイスデザインだったというわけだ。
……といってもこれは、当時の【鳥獣族】とか【風属性】は、カードに恵まれてなかったという理由の方が大きいのだが。【ハーピィ】との差別化も難しかったし……。

ただし、ここまでさも強いように書いてきたこのカードだが、決して猛威を振るったというわけではない。あくまで「使われると意外な強さに驚く」止まりである。
【コンタクト融合】は値段が高くつく割にはそんなに強くない上に【ネオスビート】の方が勝ちに一直線という分かりやすさがあったため、組まれたとしても「ネオスビートにネオスペーシアンを2,3種類入れ、基本はネオスで殴り勝つ」というデッキに落ち着きやすい。
【キュアバーン】は動かし方がものすごく難しい上に、バーンデッキは当時使うだけで総すかんを食らうほどに嫌われていたので使用者自体がほとんどいなかった。
【C(コクーン)】に至っては当該項目に書かれているように、まずテーマとしてみなされていないので組む人自体がほぼいない始末。
【鳥獣族】【風属性】は上述の通りだが、裏を返すと「ろくな採用候補がないのを《ゴッドバードアタック》でごまかして戦うようなデッキ」なので実力自体がお察し。
他に採用できそうなデッキは全体的にパッとしない立ち位置だったことも相まって、そこまで頻繁に出てきて猛威を振るったわけではない。

弱点はステータスの低さで、対戦相手としても放置したくはない回復要員であり、対策なしでは大体次のターンに殴り殺されてしまう。
回復量が対戦相手の手札遣いに依存するのも弱点。このカードで回復した返しのターンには間違いなく除去を使われるか、そうでなければ手札をありったけ伏せられて回復量を減らされてしまう。
そもそも手札遣いが極めて荒いデッキが相手だと回復量がしょぼくなりやすい。それこそ《レッド・ポーション》程度の役割で終わることすらある。
さらにPTDN以降は、せっかく「先手で出して2500回復」に成功してもそれをやすやすと帳消しにしてしまう「高攻撃力なのに特殊召喚が極めて容易なモンスター」が当然となっていったことから、このカードの利点はすっかり失われてしまった。
現在ではかつて以上にデッキの方向性にがっちり合わないと採用は難しい。
効果を使った後は《和睦の使者》などの防御カードで守るか、《ゴッドバードアタック》などのコストにしたり、よしんば効果が使えなくても「ヴェーラー切らせたんだからヨシ!」とプラスに捉えてしまおう。


【派生カード】


●E・HERO エアー・ネオス
融合・効果モンスター
星7/風属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO ネオス」+「N・エア・ハミングバード」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
自分のライフポイントが相手のライフポイントよりも少ない場合、その数値だけこのカードの攻撃力がアップする。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。

E・HERO ネオス》と《N・エア・ハミングバード》のコンタクト融合体。
自分のライフが相手より少ない場合、その差分だけ攻撃力を上昇させるアタッカー向けの効果を持つ。

…あれ?ライフが少ない場合って…
融合素材の《N・エア・ハミングバード》とはまさかのアンチシナジー
そっちの効果を活かしたいのであれば、コンタクト融合するよりもそのまま2体がかりで殴った方が手っ取り早いことすらある。*2

ただし、あくまで素材と効果の相性が悪いだけで《E・HERO エアー・ネオス》自身の爆発力は2体素材のコンタクト融合体の中ではぶっちぎりに高い。
《ヒーローアライブ》や《神の宣告》などライフコストが大きいカードで自分からライフをどんどん削ってワンターンキルに持ち込もう。

コンタクト融合はその特有の「ターン終了時にEXデッキに戻る」デメリットがあまりにも痛く使用を敬遠されがちだったが、
E・HERO エアー・ネオス》はデメリットを気にしなくて良いその爆発力や《N・エア・ハミングバード》の汎用性がネオスペーシアンの中ではずば抜けて高いことから当時でも中々の評価を得ていた。
後に《ミラクル・コンタクト》などのサポートカードも登場したので扱いやすさはさらに向上している。

初期のコンタクト融合体の中ではかなりのやり手で、どんな型であれ【コンタクト融合】には間違いなく入っていた。
素材のキモチュッチュ自体が時間稼ぎとして間違いなくデッキに数枚入るため、デッキ構築に負担をかけることがなく、しかも非常に出しやすいというのがポイント。
この時期のコンタクト融合体(ネオス+名称指定1~2体)は「わざわざ有利な盤面を捨ててまで出すほどの性能じゃない」「コンタクト融合すると合計打点が落ちるし、そもそも単体で運用した方が強い」「素材が手札事故の原因にしかならない」、トリプルコンタクト融合体は「そもそも素材が盤面に揃わない」という構造矛盾を抱えており、この厳しい評価を乗り越えられたモンスターだけに絞らなければ本来勝てる試合すら勝てなくなるほどだった。
そんな評価のハードルを乗り越えることができた数少ないコンタクト融合体。それがこの《E・HERO エアー・ネオス》だった。問題は素材ととにかく効果が噛み合わないことだったが、それを抜きにしても「素材自体が単体で使用に耐える」「噛み合わないと言っても持ち味を殺し合うほどじゃないので、ライフを回復して耐えるか、《E・HERO エアー・ネオス》を出すかを状況に応じて決めてしまえばいいだけ」というところで評価されていた。

他のネオス融合体がとにかく素材も融合先も使いづらかったこともあって、コンタクト融合体の中ではかなり評価の高い1枚だったが、実はこのカード、理由は不明ながら2008年以降公式から半ば存在が抹消されつつある事で知られている。

2006年に発売された「STRIKE OF NEOS」でパックのパッケージを飾った看板モンスターかつアニメ主人公のエースカードの派生形態にもかかわらず、
日本では2007年に一度再録されただけで2025年現在に至るまで絶版、海外では一度も再録されていない。
再録されていないだけなら《E・HERO カオス・ネオス》等も該当するため良くある事なのだが、何故かゲーム作品にさえ収録されていない事が多い。
『デュエルリンクス』はおろか、『マスターデュエル』ですら未実装

『タッグフォース』シリーズでは普通に入手できるが、何故か『3』のみ通常のプレイでは入手できなかった(これも2008年発売)。

更に、後年登場したGXのOPのワンカットを再現したコンタクト融合体揃い踏みのイラストで話題になった《インスタント・コンタクト》では、
元になったカットと比べると中心部にいたプレーンな《E・HERO ネオス》の位置がやや上にずらされて元々《E・HERO エアー・ネオス》がいたスペースを侵食しており、その結果《E・HERO エアー・ネオス》は翼の一部と見られる部分しか映っておらず、露骨に存在が隠されている
アニメOPの一場面を再現したイラストであるにもかかわらず、それをも変更する形で不自然に隠されているのでかなり違和感がある。*3
明らかに意図的なものであり、その少し前に配信開始された『マスターデュエル』においても未実装だった事も相まって《E・HERO エアー・ネオス》には何かしら大人の事情が働いているのではないかと一気に話題となった*4

これについての公式説明は一切無いため詳細は不明。
カード名かイラストに問題があるならそれを変えれば済む話であり、現に海外版では
「銃規制のために銃身がレーザーに差し替えられたモンスター」
「商標に抵触したために名前が差し替えられたモンスター」
が複数体居る。
アニメで登場してしまったのが何か問題だったのだろうか?
一応公式データベースでも画像は掲載されているので、何がなんでもNGというわけではなさそうだが……
このカードに何があったのか、それはコナミのみぞ知る。

ところが、2025年になって、海外のファンが2008年頃に米KONAMIとまだKONAMIと仲違いしていない頃のUpperDeck社が米国のBeyond Comics社から《エアー・ネオス》を名指しにした著作権侵害で裁判を起こされていた記録を発見。
同社が著作権を保有する「Ravedactyl」というキャラクターのデザインのコピーであると訴えられていた。
この情報は海外で特に大きな話題となり*5、件のアメコミの作者の耳にも入る事となり、作者が裁判があったのは事実と認め、裁判に至った経緯などを解説した動画を公開、後にあるYouTuberのインタビュー動画に出演し、より詳細な経緯と現在の心境を話し、《エアー・ネオス》についても前向きな姿勢を示しているため、《エアー・ネオス》が再びファンの前に現れる日も近いかもしれない。

尚、デザインの類似性については恐らく偶然の一致だと思われ*6、裁判は和解で終わったようだが、「訴えを起こされた」ことをKONAMI側が問題視し、以後再録せずイラストでも登場させないという自主規制措置をとったというのが実情と思われる*7
イラストを差し替えるという措置をとればとも思うかもしれないが、アニメで登場している以上それもできなかったのだろう。


●E・HERO ストーム・ネオス
融合・効果モンスター
星9/風属性/戦士族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「N・エア・ハミングバード」+「N・アクア・ドルフィン」
自分フィールド上の上記のカードをデッキに戻した場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」魔法カードは必要としない)。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にフィールド上の魔法・罠カードを全て破壊できる。
また、エンドフェイズ時、このカードはエクストラデッキに戻る。
この効果によってこのカードがエクストラデッキに戻った時、フィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す。

E・HERO ネオス》《N・エア・ハミングバード》《N・アクア・ドルフィン》3体によるトリプルコンタクト融合体。
1ターンに1回《大嵐》を放てる他、コンタクト融合特有のEXデッキへの帰還の際にフィールドのカードを全てデッキバウンスする豪快な効果を持つ。
《E・HERO エアー・ネオス》と違って素材とアンチシナジーを起こしていないのも評価点。
トリプルコンタクト融合体の中だと、素材の関係もあって割かし使用が眼目に置かれたカードでもある。素材の片方が単体でも使用に耐えうるカードだった他、当時の融合デッキには上限枚数が存在しなかったので入れたところでデッキには何の負担もかからないのだ。
ただデッキバウンスは状況次第では「自分の築いてきた盤面もリセットされるので不利になりかねない」「そもそもこの効果を使いたいときは対戦相手の盤面が充実しているだろうから、果たしてデッキに戻るまで除去されずに生き残れるか?」ということでもあり、絶妙に使いづらかった。
あと微妙に《ネオスペース》との噛み合わせが悪いのも問題。コンタクト融合特有のアド損を補填する能力を持っているのは偉いのだが、大体の状況で「《E・HERO エアー・ネオス》でさっさと勝利を狙った方がいい」という結論に陥る。


【アニメでの活躍】


遊戯王GXの主人公・遊城十代が使用するネオスペーシアンの1体。
声優は中村大亮。
効果を発動する時にはモチーフ元よろしく相手の手札から巨大な花が生え、《N・エア・ハミングバード》がそれを一輪一輪吸う。
花の蜜をライフポイントと見立てた演出だろう。それにしても、キモチュッチュが花の蜜を吸う光景は中々シュールである。
一方で《スカブ・スカーナイト》のようなライフ回復を無効にするカードを使われた時は花が枯れている。

ピンチもしくは逆転の状況を作りやすい効果だからか、ネオスペーシアンの中では出番はある方。
その分相手に破壊されることも多かったのだが。
ユベル》からはその回復効果をウザがられ、「蚊トンボ」呼ばわりされてしまっている。

なお、「今日の最強カード」のコーナーでは「癒し系」と紹介されている。
確かにその効果はプレイヤーにとっては癒されるだろう。効果は。



追記・修正は《E・HERO エアー・ネオス》で決めようとしたものの《魔法の筒》で返り討ちに遭い負けてしまったデュエリストがお願いします。

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最終更新:2025年04月25日 20:07

*1 ここに例示するデッキはすべてGX時代中期のものであることに注意。もう15年以上も前なんだからデッキの形も当然変わる。

*2 ただしこれ自体はコンタクト融合では非常にありふれた光景だった。グラン・ネオスやフレア・ネオスあたりは「コンタクト融合すると打点が足りないが、しないとそのまま殴り勝てる、あるいは安全に攻撃を通せる」という局面の方が多かったのだ。

*3 しかも良く見たらその翼も《E・HERO エアー・ネオス》のものと比べると微妙にデザインが違う。

*4 唯一《次元誘爆》でのみ、他のモンスターと同じく小さなイラストとはいえまともな形で映っているが、こちらも2007年に初収録されて以降一度も再録されず絶版になっている。こっちはちゃんとゲーム作品には実装されている事が多いため余計に謎を呼んでいるが。

*5 海外では《エアー・ネオス》は一度も再録されていないため本当に入手困難なレアなカードになってしまっているという事情もあるためだと思われる。

*6 アメコミ作者の方の裁判に至った経緯の解説では2007年のコミコンが切っ掛けと語っているが、《エアー・ネオス》は日本では2006年に既に登場している上に、個人の感性にもよるだろうが、デザインもおおまかな部分は確かに似ているが、細かい部分はあまり似ていない。作者の方も現在では「創作においてデザインが似てしまう事は仕方のないこと」、「当時の自分は貧しいアーティストであったため自身の著作物を守らねばという焦りがあった」と語っている。

*7 アメコミ作者の方も《エアー・ネオス》の処遇については何も口出ししていないと発言している。