N・アクア・ドルフィン

登録日:2011/01/06 Thu 03:46:27
更新日:2025/04/10 Thu 13:56:40
所要時間:約 6 分で読めます





N(ネオスペーシアン)・アクア・ドルフィン》とは、遊戯王OCGに登場するカード。
アニメ版第2作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』で初登場したアニメ産のカードである。



【概要】


顔はイルカで体はマッチョの人間(体色はイルカ)という容姿が最大の特徴。
その珍妙な愛らしい容姿から「キモイルカ」と呼ばれ親しまれる。……親しまれる。

CVは石川正明。
GXでは他に炎丸の声を当てている。それでわかんない人はテニスの王子様の『南健太郎』を思い出すんだ。
容姿がこんななのに、声はまた爽やかなのがイラつくギャップを増させる。

主人公・遊城十代木星の衛星イオにあるネオスペースで出会った、《E・HERO ネオス》をサポートするモンスター群「ネオスペーシアン」の最初の一体。
どうやら宇宙人らしく、自らを「ドルフィーナ星人」と自己紹介している。ドルフィーナ星にはこんなのがウジャウジャいるのだろうか
十代の下らないギャグに冷静にツッコむなどそれなりにまともな言動も見せるのだが、
初登場回の超展開すぎる内容をさらりと説明したり、攻撃時に奇行を見せたりとGXのカオス展開の一角を担う。

イオでのデュエルを通して十代の仲間となり、その後は所持カードの一枚として決闘で度々呼ばれている。

以下、能力の詳細。

効果モンスター
星3/水属性/戦士族
攻 600/守 800
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
相手の手札を確認し、その中からモンスター1体を選ぶ。
選んだモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターが自分フィールドに存在する場合、選んだモンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える。
存在しない場合、自分は500ダメージを受ける。

技名は、手札を確認する部分が「エコー・ロケーション」、破壊する部分が「パルス・バースト」。攻撃名は今のところ不明。

効果を使うと、「ケケケケケケ……」と鳴いて口から超音波を出す。
確かにイルカは超音波を出す生き物*1だが、「敵に向かって口を開け『ケケケケケケ……』と奇声を発する」という攻撃方法がその容姿と相まって余りにシュールであり、完全に不協和音
S召喚が行えない訳ではないが、多くの視聴者がイラッと来ることになった。

一応真面目に効果について考察すると、効果自体は手札破壊なのでそれ相応に強力。
効果に失敗しても相手の手札を見ることはできるし、ダメージは500程度で大したことはない。
ただ、手札1枚のコストがあるため、使いどころは選ばなくてはならない。
加えて、このモンスターの攻撃力は割と貧弱であり、強力なモンスターを手札破壊したいなら、自分の場にも他に強力なモンスターを用意しなくてはならない。
一応、《E・HERO ネオス》は簡単に出せるし、水属性特化デッキならば《伝説の都 アトランティス》等を用いて上級モンスターを容易く召喚できるが。

それでも低いステータスが気になるが、《ハングリーバーガー》と同じ戦士族なのでサポートカードは豊富。

……とゆーか何故戦士族だし。
一応、そのおかげで《増援》《戦士の生還》に対応し、我らが《切り込み隊長》の恩恵も受けられ、
純正E・HEROデッキで《一族の結束》などを阻害せずに使える。
《水霊術-「葵」》のコストとすれば、計二枚の手札を破壊できるので無防備になることはない。

なお、幼体として《C(コクーン)・ドルフィーナ》というモンスターも存在する。
ぶっちゃけカードとしては弱っちいが、こちらは薄ピンク色のイルカのモンスターであり、普通に可愛い。
そして、成体のネオスペーシアンに進化させる《コンタクト》でこのカードに成長し、視聴者が「どうしてこうなった」と頭を抱えるのがお約束の光景である。


【派生体】


E・HERO ネオス》とのコンタクト融合により、コンタクト融合体《E・HERO アクア・ネオス》になる。
相手の手札を何でも破壊できるが、対象を選べないため場合によっては融合前の方が使いやすいことも。

「NEX」を使用すれば《N・マリン・ドルフィン》になる。
手札破壊失敗時のダメージがなくなる……が、そんだけ。

更にコンタクト融合すれば《E・HERO マリン・ネオス》になる。
手札コストが不要になるのはいいが、破壊対象はやはりランダム。
正直NEX共々EXデッキがカツカツになるので採用しにくい。

と言う評価が長らく続いていたものの、マリン・ドルフィンを直接特殊召喚できるインスタント・コンタクトと、それをサーチできるスピリット・オブ・ネオスが登場したことで劇的に扱いやすくなる。
先攻でスピリット・オブ・ネオスを活用して2ハンデスも可能となっている。

そして《E・HERO ネオス》と《N・エア・ハミングバード》とのトリプルコンタクト融合により《E・HERO ストーム・ネオス》となる。
三体消費なだけあって《大嵐》に全バウンスと実に豪快な効果。
ただ出た瞬間に奈落とか打たれたら悲惨なことになるが。


【活躍】


-VS光の波動の使者
記念すべきデビュー戦。
《E・HERO ネオス》を相方とし、3枚あった光の波動の使者の手札を残らず破壊。
攻撃力が手札の枚数×1000となる《光源獣 カンデラート》の攻撃力を3000から0まで下げて木偶の坊にし、勝利を収めた。
ちなみに、この時は1ターンに何度も効果を発動できた。

-VSエド(三回目)
D-HEROを越えるヒーローは地球上に存在しない」と豪語するエドとのリベンジ戦。
十代曰く、「宇宙から来たNEWヒーロー」だから強い!という理論で見事勝利。
周りの人間も遊戯王ではよくあることなので特に気にしてない。

-VSたくまくん
斎王の運命力が高まっていたことにより、召喚する事が見透かされていたが召喚される。
《光の結界》が発動中のため効果は使えず、特に活躍も無いままやられた。
最後は《アルカナフォースⅣ-THE EMPEROR》に掴まれて触手プレイを受け、無駄にセクシーなお尻を披露しながら破壊される。
ちなみに前のターン、斎王の手札にはモンスターがいたと思われるので、《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》の攻撃後にこのカードを召喚し、
効果を使っていればその時点で勝てていた。

-VSヨハン(一回目)
デュエル中によくしゃべり、効果により《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を落とすと言う暴挙によって更に視聴者を苛つかせた。
ヨハンに「カッコいい」と言われる。お前センス大丈夫か?
なんとヨハンにどや顔でダイレクトアタックを決めた。

-VSコブラ
通常魔法「NEX」により、進化体の《N・マリン・ドルフィン》に成長。少しカッコ良くなったが、やっぱりよく見るとキモい
更に《E・HERO ネオス》とコンタクト融合し《E・HERO マリン・ネオス》になる。
コブラの手札を1枚破壊したが、《E・HERO マリン・ネオス》の手札破壊はランダムの為《ヴェノム・スネーク》を落としてしまい
《毒蛇王ヴェノミノン》の攻撃力を上昇させてしまう結果に終わる。

その後はすぐに戦闘破壊するも効果により自己再生され、ヴェノムカウンターを乗せられ戦闘破壊された。
そんな微妙な活躍にもかかわらず《毒蛇王ヴェノミノン》を差し置いてGXの次回予告の後にやってる〔今日の最強カード〕で紹介された。

-VSヨハン(ユベル入り)
トリプルコンタクト融合(上記)し、《E・HERO ストーム・ネオス》となった。
効果によりユベルヨハンのフィールド魔法《アドバンスド・ダーク》を破壊し、「アドバンスド宝玉獣」を自壊させた。
しかし特に攻撃を行わないのに攻撃表示で特殊召喚してしまったため、結果的に引き分けの原因となってしまった。

-VSユベル
何度も「ケケケケケ」て不協和音を叩き出す。
《ユベル》の効果(原作)で十代に向けて両目を赤く光らせながらケケケケケ」としたことも。
その後自ら《E・HERO プリズマー》(アニメ版)の生贄要員にするように十代に進言。

-VS闇磯野
スキルドレイン》により効果を発動できず《F・G・D》にやられた。

-VS武藤遊戯
《亜空間バトル》の効果によって破壊された。
こいつを《亜空間バトル》に使う意味が良くわからない。
(同時に使われた《E・HERO クレイマン》は《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》の攻撃力上昇に貢献し、《N・フレア・スカラベ》は《E・HERO マグマ・ネオス》の素材となった。更にデッキにはまだワイルドマンが残っていた)


【主な発言】



ケケケケケケ…

「ワクワクを思い出すんだ!」

「僕を生贄にするんだ!」

「宇宙から降ってきたよ」



以下、余談
タッグフォースにて矢薙典膳に話し掛けると、「俺が喋るイルカとタッグを組んで火星人とデュエルした時の話を聞かせてやろう」と言う。
このセリフにより、海外では矢薙典膳の正体は遊城十代だと噂された。

なんやかんやキモカワイイと言ってきたが、これもある意味愛されている証拠である。


【現環境では】


時は流れて2012年、某虫の台頭により伏せは大きく価値を下げ、
手札誘発が必須となった環境においてこいつの効果は注目される事となる。

高攻撃力の《クシャトリラ・ユニコーン》や攻撃力?の《トラゴエディア》などは対応出来ないが、
単体でも《エフェクト・ヴェーラー》や速攻のかかし、《バトルフェーダー》などを潰せ相手の手札も覗けるのだ。

【例】
十代「《N・アクア・ドルフィン》効果発動、エコー・ロケーション!」

遊星「断ち切らせはしない!手札から《エフェクト・ヴェーラー》を捨て《N・アクア・ドルフィン》の効果を無効にする!」

十代「へっ!どっちにしたって《エフェクト・ヴェーラー》は無くなるんだよ!」

遊星「何ッ!?」





手札コストも待望の《ミラクル・コンタクト》の登場により、
《E・HERO ネオス》やNを躊躇いなく捨てられ、自身へのダメージも《E・HERO エアー・ネオス》の攻撃力に微弱ながら貢献出来る。

コンタクト融合体もトリプルの《E・HERO ストーム・ネオス》は《大嵐》を放てデッキに戻ったときは場のカード全てをデッキに戻せる優秀ぶりで
《E・HERO ストーム・ネオス》の素材の《N・エア・ハミングバード》は切り札足りえる《E・HERO エアー・ネオス》の素材である。

このことからコンタクト融合デッキでは鬼畜モグラ・キモチュッチュに次いで採用を検討できるだろう。
そして通常の融合を併用する十代のフェンデッキ気味な構築ならば《E・HERO アブソルートZero》の素材になれる点も重要。
こいつよりヌマチマンの方が便利とか言ってはいけない。



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最終更新:2025年04月10日 13:56

*1 ただし、出すのは口ではなく額。更に「超」音波なのでケケケケなんて聞こえない