ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

登録日:2022/11/18 Fri 19:01:04
更新日:2024/11/17 Sun 12:20:55
所要時間:約 15 分で読めます









ティム・バートン史上、最も奇妙。



概要


『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(原題:Miss Peregrine' s Home for Peculiar Children)は、2016年9月30日にアメリカで公開されたダークファンタジー映画。
配給は20世紀フォックス映画で、日本では2017年2月3日に公開された。
原作は2011年に出版されたアメリカの作家、ランサム・リグズのベストセラー小説『ハヤブサが守る家』*1
監督はティム・バートン

原作は、作者本人が収集家や研究者から借りたアンティーク写真からアイデアを得て執筆されている*2
想像力が掻き立てられる、不気味ながらも幻想的なトリック写真の数々。そこから紡がれた物語のテーマは「生まれ育った環境に適応できない主人公」「異形・異能の子供たち」
まさしくバートンに監督させてくださいと言わんばかりのテーマである。原作で引き合いに出された表現はデヴィッド・リンチだったけど
後半は「奇妙なこどもたち」との交流から一転バトルものと化し、さながら『バートン版X-MEN的な展開に。
しかし彼曰く、「奇妙なこどもたち」の能力はスーパーヒーローのように世界を救える能力ではなく、むしろその逆の機能を果たしているのが魅力とのこと。

ゲップやおならをよくする子どもや歩くのが不得意な子供がいる、彼らはその極端な形というだけだ。
その奇妙さこそが大切なんだ。
“僕らが世界を救うんだ”という正義感溢れた感じじゃなくて、
“ありのまま僕らはこうであって、生まれつきの能力は僕たちの特徴に過ぎない。でも、もしかしたらその力で問題解決の手伝いができるかもしれない”
というくらいの、現実的で人間的なレベルの物語なんだ。

引用元:キネマ旬報2017年2月上旬号 P42

この辺りはいかにも、一貫してはぐれ者たちに限りなく深い愛情を注ぎ続けてきたバートンらしいメッセージと言えるだろう


あらすじ


フロリダに住む少年ジェイクは、幼い頃から祖父エイブの語る冒険物語や写真が大好きだった。
不思議な子どもたちが暮らす館の物語、恐ろしいモンスターの物語……
しかし、それらは親や学校からは相手にされないものだった。
やがてジェイクは誇張された作り話だと受け取るようになり、祖父もその話をすることはなくなった。

2016年。16歳のある日、運命を大きく変える事件がジェイクの身に降りかかる*3
薬局でのバイト中、祖父からの連絡を受け家に駆けつけると、部屋は荒らされ、近くの森では目玉をえぐり取られた状態で倒れた祖父の姿が。
虫の息の祖父はジェイクに「島に行くんだ。エマーソンを探せ。絵葉書だ。ループに行け。9月3日、1943年*4」「“バード”が全部説明する」と謎の言葉を残すと、そのまま息を引き取った。
追い打ちをかけるように、得体のしれない怪物が姿を現すのを目撃するが、なぜか家まで送ってくれた店長にはその姿が見えてないようだった。

祖父の死後、ジェイクはショックのあまり悪夢に悩まされるようになってしまう。
そんな誕生日パーティーの最中、彼は伯母のスージーから祖父の遺品を受け取る。
それはラルフ・ウォルドー・エマーソンの詩集であり、そこにはミス・ペレグリンなる人物からの手紙が挟まっていた。
かかりつけの精神科医ゴラン先生の勧めもあり、ジェイクはミス・ペレグリンに会うべく、ウェールズのケルン島へ向かう事に。
時間を超えたジェイクはミス・ペレグリンと「奇妙なこどもたち」との出会いを通じて、彼らの事、そして祖父の秘められた過去や自分の力を知っていく。
しかし、現代でも羊の群れや宿泊先のパブの店長の叔父が怪死するなど、不気味な事件が相次ぎ始める……


用語



※のつく用語は原作のみ登場
  • シンドリガスト
「特異な能力を持つ者」を意味する異能者たちで、一般人より長寿。ちなみに一般人は「カールフォーク種族」と呼ばれる。
かつては一般人たちと交流し、まじない師や秘術師として活躍していた時代もあったが、現在は多神教世界にすら異端扱いされ、姿を隠している。
また、その能力については必ずしも両親から受け継がれるわけでなく、十世代ほど飛び越えて隔世遺伝する事もある。
そのため、普通の両親から生まれた「奇妙なこどもたち」は虐待や迫害の対象になりやすく、彼らを保護するために各地にループが設置された。

  • ループ
「奇妙なこどもたち」を守るために作られた、特定の一日がループするよう定められた場所のこと。
様々な時代や場所にあり、そうした地点は「時間の地図」にまとめられている。
これにより、彼らは俗世から離れたまま、永遠に年を取ることなく生き続けている。
また、ループを渡り歩くことで時間移動も可能。
しかし、長い間ループの中で生きてきた者は、現在に足を踏み入れると時間に追いつかれて老衰死してしまう。
また、受け持つインブリンの死などによってそのループが閉じられた場合、現実と同じ時間の流れ方に戻る。

  • ケルン
ケルン島にある石塚で、島の名前の由来。
ここに入ってから外に出ることで、1943年9月3日のループに出入りすることができる。
ただし、実際にそれが可能なのは特殊な能力を持つ人間に限られる。
原作では、かつては古代人の墓として使われており、近くの沼地では生贄になった古代人の少年が発掘されていることが語られている。

  • インブリン
鳥に変身できる能力者。ミス・ペレグリン曰く「あまり役に立たない能力」らしいが。実際、怪我をすると元に戻れなくなる描写がある。
しかし、最大の特徴は意識的に時間を操り、それを他者のために使うという部分にあり、女性しか生まれない。
その能力故にループを作り出し、「奇妙なこどもたち」を守る役目を持つ。
ちなみに原作では変身すると服が脱げてしまう*5が、映画ではスタイリッシュに変身する。
人によっては残念かもしれない

  • ホロー(ホローガスト)
ループでの暮らしに不満を持ち、時間ループを不老不死やループ脱出、ひいては時間の支配に悪用しようとした異能者の一派。
あと、道を歩くときは左右確認することの重要さを教える存在でもある。
インブリンの持つ力を抽出する実験に臨んだが失敗に終わり、透明で魂を持たず、口から何本もの触手を生やしたグロテスクな怪物になってしまった。
しかし、ミスター・バロンは異能者……特に「奇妙なこどもたち」の目玉を食し続けることで人間の姿を取り戻せることを発見する*6
目玉が宙に浮かんで消えていくのを始めとした、ホローたちの「食事」シーンは本作屈指のトラウマシーンである。
原作では、ミス・ペレグリンの弟2人もホロー側に寝返ったことが語られている。

  • ワイト
一定数異能者たちの目玉を食し続け、本来の人間の姿に戻ったホローたち。
その姿を利用して一般社会に紛れ込み、ホローたちの獲物を調達するため暗躍をしている。
原作では彼らの目は「瞳孔がない」と表現されており、サングラスやカラーコンタクトで擬態している。
しかし、本作ではギョロ目に極端に小さな瞳孔という、いわゆる「バートンが描いたキャラクターの目」のようになっている。

  • 2016年1月11日のループ
ミス・アヴォセットが受け持っていた、ブラックプールに設置されたループで、出入り口は遊園地のゴーストトレインの中にある。
バロン一味に襲撃されたことで、午後4時30分に閉じることが確定している。
そこでさらに大規模な実験を目論むバロン一味に対し、ジェイクたちは沈没船を総出で動かし、そのループへと駆けつけるのであった。


登場人物


【ポートマン家】

  • ジェイコブ・“ジェイク”・ポートマン
演:エイサ・バターフィールド /吹き替え:宮野真守

主人公。16歳。祖父から「ティグリスク*7という愛称で呼ばれている。
ドラッグストアチェーン「スマート・エイド」でバイトするしがない日常を送っていたが、一番の理解者であった祖父の死が切っ掛けで悪夢に悩まされるように。
その後、祖父の遺言の手がかりを得たことや、ゴラン先生の勧めもあり、ケルン島へ旅立つ。
そこで廃墟化した孤児院を発見し、さらに「奇妙なこどもたち」と出会ったことにより、1943年9月3日と現在を股にかける冒険をすることに。
一見普通の人間であるにもかかわらずループに出入りできたということは、何らかの能力を持っているはずだが……?


原作では「スマート・エイド」を経営する一族の跡取りなのだが、それに反発してバイト先で何度も問題を起こしてわざとクビになろうとするという、なかなかの問題児だったりする。
本作とは違い、当然店長との関係も最悪と言っていいものとなっている。

  • エイブラハム・“エイブ”・ポートマン
演:テレンス・スタンプ/吹き替え:稲垣隆史

ジェイクの祖父。
ポーランド出身のユダヤ人で、12歳の時にナチスドイツの迫害により家族や親戚を全て失い、ミス・ペレグリンの孤児院に渡ってきた。
ここに身を寄せた後はミス・ペレグリンのループを去り、家庭を築く。
周りに馴染めないジェイクにとって一番の理解者であり、彼が幼い頃はよく冒険物語や怪物の話を聞かせていた。
しかし家を空けていることが多かったため、フランクからは浮気の疑いをかけられるなど、あまりいい父親と見なされていなかったようだ。
ジェイクが16歳の時怪死を遂げるが、その死の間際にミス・ペレグリンの元へたどり着くためのヒントを与えた。


  • フランクリン・“フランク”・ポートマン
演:クリス・オダウド/吹き替え:小形満

ジェイクの父で、アマチュア鳥類研究家。
息子とはあまりうまくいっていないが、鳥の研究や本の執筆という名目で、ジェイクの旅に付き添うことに。
本を出版することを目指しているが、熱しやすくも一度つまづくと自信喪失してしまうタチで、完成させられたためしがない。
実際、バードウォッチングに行った際に同業者に出くわした時は、あっさりやる気をなくしてしまっている。

原作では「スマート・エイド」の経営者一族出身のジェイクの母に対し、コンプレックスを持っていることが描かれている。

【奇妙なこどもたちとその関係者】

  • エマ・ブルーム
演:エラ・パーネル /吹き替え:花澤香菜

浮遊能力と空気を操る力を持つ少女。
体があまりにも軽いため、普段は飛ばされないように鉛の靴を履いており、浮かぶ時は腰に巻いたロープを他の人に持ってもらう。
エイブのかつての想い人であるが、ジェイクが来てから徐々に彼に惹かれていき、隠れ家である沈没船の存在を教えた。
そこでジェイクは、祖父の活躍を初めて知るのだった……

原作では炎を生み出す能力の持ち主であり、オリーヴと逆になっている。
そして性格も、初対面のジェイクを怪しむあまり刃物を突き付けるなどの激情家だったりする。

  • イーノック・オコナー
演:フィンレイ・マクミラン/吹き替え:増田俊樹

動物の心臓を埋め込むことによって人形や死体を動かす能力を持つ少年。
大丈夫だ、問題ない」の人とは関係ない
エマのことが気になるらしく、ジェイクが来てから焼きもちを焼き始めるが、最後はオリーヴがいかに自分のことを思っていたか気づくのであった。
その能力描写なのだが、初対面でグロテスクな造形の人形を動かして決闘させるシーンは、チェコの映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルへのオマージュ。
そしてクライマックスの骸骨戦士を動かすシーンは、「特撮の神様」レイ・ハリーハウゼンの『アルゴ探検隊の大冒険』へのオマージュ。
つまり、バートンのストップモーションアニメへの愛を詰め込んだような仕上がりとなっている

  • オリーヴ・アブロホロス・エレファンタ
演:ローレン・マクロスティ/吹き替え:安藤瞳

炎を生み出し、触れたものを全て燃やす能力を持つ少女。
触れた物を焼いてしまわないよう、肘まである手袋を着けている。
イーノックと仲が良く、共に行動することが多い。

  • ミラード・ナリングス
演:キャメロン・キング/吹き替え:土師亜文

透明人間の少年。
声さえ出さなければ誰にも気付かれずに行動できるが、透明なのはあくまで体だけなので、素っ裸で行動することが多い。

原作ではループでの一日の出来事を把握しており、島内の動物の半数と人間のほぼ全員の観察を済ませている。

  • ブロンウィン・ブラントリー
演:ピクシー・デイヴィーズ/吹き替え:壹岐紹未

見た目から想像できないほどの怪力を誇る、幼い少女。
兄のヴィクターも同じ能力を持っていたが、ホローの犠牲になってしまった。
現在兄の亡骸は2階のベッドで眠り続けており、友人だったイーノックが蘇生を試みている。

  • フィオナ・フラウエンフェルト
演:ジョージア・ペンバートン/吹き替え:種市桃子

植物を急成長させる能力を持つ少女。
これで夕食用のニンジン巨大化させて調達したり、木を成長させて館から脱出する足掛かりを作るなどの活躍を見せた。

原作では庭園のトピアリーの管理もしており、手をハサミに変化させる描写も存在する。

  • ホレース・ソムナッソン
演:ヘイデン・キーラー=ストーン/吹き替え:富樫美鈴

片眼から自分の見た夢を投影することのできる少年。
服装にはこだわりがあり、完璧と言っていい紳士の装いをしている。
大抵は服の夢ばかり見ているが、時折予知夢が混ざることがある。
ミス・ペレグリンは彼の能力で、エイブの死とジェイクの訪問を知った。

  • ヒュー・アピストン
演:マイロ・パーカー/吹き替え:鈴木晴久

体内に蜂を飼っている少年。
口から蜂が飛び出してしまうため、食事中は頭からネットを被っている。

  • クレア・デンスモア
演:ラフィエラ・チャップマン/吹き替え:別府なるみ

後頭部に大きな口を持つ、幼い少女。日本妖怪風にいえば二口女(ふたくちおんな)。
食事の時はそちらの口でものを食べる。

  • 双子
演:ジョゼフ & トーマス・オドウェル/吹き替え:別府なるみ

不気味な白いマスクをかぶった、謎の双子。
常に2人一緒に行動し、一つのものを2人で分け合って暮らしている。
その能力については終盤まで明かされないが……


原作では、写真のみの登場となっている。

  • アルマ・ルフェイ・ペレグリン
演:エヴァ・グリーン /吹き替え:朴璐美

1943年9月3日のループを守る孤児院の院長で、ハヤブサ(Peregrine falcon)に変身する能力を持つインブリンの女性。
右ポケットに懐中時計をしまっており、何かにつけて取り出す姿を見ることができる。
毎晩9時6分、ナチスドイツからの爆撃が起きる度に時間を巻き戻し、一日をループさせている。
周囲からは“バード”と呼ばれているが、本人はこの呼び名を気に入ってない。
時間を司るだけあって、「奇妙なこどもたち」を厳格ながらも温かく見守り、ジェイクがどのように孤児院を訪れるかも完璧に把握していた。
しかしバロン一味の魔の手が迫っていることを知り「奇妙なこどもたち」を避難させることを決意するも、ジェイクを人質に取られたことから囚われの身になってしまう。
そして庇護者がいなくなった屋敷は、遂に爆撃により破壊されたのだった……

ちなみにバートンは、エヴァ・グリーン演じるこのキャラクターを「鳥に変身する怖いメリー・ポピンズ」と呼んでいた。

  • エスメラルダ・アヴォセット
演:ジュディ・デンチ/吹き替え:谷育子

ソリハシセイタカシギ(Pied avocet)に変身する能力を持つインブリン。
イングランドのブラックプールに自身のループを持っていたが、バロン一味に襲撃されて「奇妙なこどもたち」を失い、ミス・ペレグリンのループへ身を寄せることに。
ブラックプールタワーの地下にバロン一味の実験装置が作られたことを伝え、追い詰められたジェイク一行を守ろうとするが……
結局豪華キャストの無駄遣い再びなのだった

原作ではミス・ペレグリンの恩師で、インブリン評議会の議長に推されるほど位の高い人物として描かれている。
また、受け持っているループは1867年7月15日のダービシャーという違いがある。

  • ミスター・バロン
演:サミュエル・L・ジャクソン/吹き替え:玄田哲章

ホローやワイトたちを束ねるリーダー。手を刃物に変える能力を持つ。
各地のインブリンたちを捕らえ、2016年1月11日にあるブラックプールのループ内で再び実験を目論む。
しかしどうにも詰めが甘く、結構反撃を食らっていたり、最終的には半ば自滅と言っていい最期を遂げた。



余談


〇物語の主な舞台はウェールズだが、ミス・ペレグリンの孤児院のロケ地はベルギーのアントワープ近郊。
当初はイギリスでロケ地を探したが、どうにも家らしさのある場所が見つからず、リサーチをヨーロッパ全土に拡大。
そこで白羽の矢が立ったのがトレンホフ城。購入も検討されたが、オークションにより新しい所有者となった人物と交渉し、映画での使用が許可された。
また、物語の出発点であるフロリダ郊外の住宅地は、バートンが生まれ育ったカリフォルニアのバーバンクの原風景そのものである。

〇すっきりとした形で終わる本作と違い、原作は「俺たちの戦いはこれからだ!」エンド。
実際、『虚ろな街』『魂の図書館』という二つの続編が出版されている。

〇物語中盤、ジェイクが孤児院に戻ってきたシーンで、キッチンのラジオから「暗黒の日々からカナダ軍が……」という放送が流れている。
これは実際の1943年9月3日にイギリスで放送されていたウィンストン・チャーチル首相のラジオ演説である。

〇ミス・ペレグリンを演じたエヴァ・グリーンは劇中で登場するパイプを気に入り、撮影終了後は2本のパイプを手土産としてこっそり持ち帰ったらしい。

〇主役のジェイクとヒロインのエマを演じたエイサ・バターフィールドとエラ・パーネルは本作の撮影前から友人同士。
お互い本作のオーディションを受けることを知らなかったため、鉢合わせした時には驚いたのだとか。
そのため、キャスティングディレクターのスージー・フィギスは二人の仲の良さを見てすぐに起用することを考えたという。

〇撮影期間中、本作に出演した子役たちは皆仲が良く、撮影外でも頻繁に遊んでいたとのこと。
例えば、滞在していたホテルでは子供たち全員で鬼ごっこに夢中になるあまり出禁になりかけたらしい。
また、バートンが彼らに水鉄砲を与えてみた所、真っ先にターゲットにされたとか……

〇クライマックスの舞台はブラックプールだが、ロックバンド「ザ・キラーズ」のMV、「Here With Me」のロケ地にも使われている。
このMVの監督が何を隠そうバートンであり、原作にブラックプールが登場しなかったことを考えると、それだけこの場所に思い入れがあったことがうかがえる。
その内容は、ウィノナ・ライダーに惚れた主人公が、彼女の蝋人形を盗み出す……というもの。
バートンがこの曲を聴いた時、ブラックプールの蝋人形館でウィノナの蝋人形を見たことを思い出したことから、このアイデアが思い浮かんだのだとか。

〇本作のどこかにバートンご本人がカメオ出演している。探してみよう。


この後、バートンはディズニーアニメ映画『ダンボ』の実写映画を製作することになる───


追記・修正は、各地のループを辿ってからお願いします。

参考文献
キネマ旬報2017年2月上旬号(キネマ旬報社)
ハヤブサが守る家(東京創元社)
https://twitter.com/eigatrivia/status/1617525262593437701

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最終更新:2024年11月17日 12:20

*1 本作公開に合わせて、訳題をこの邦題に変更した新訳が出版されている。

*2 作者本人も元々映画製作に興味があって、大学で英文学を学んだ後映画製作を学び、卒業後は脚本や雑誌の記事を書いていたという経歴の持ち主。本作が映画映えする内容なのもこれのおかげだろう。

*3 原作では15歳。

*4 原作では1940年。9月3日は、アウシュヴィッツ強制収容所のガス室で初めて大量処刑が行われた日である。

*5 そのため、元の姿に戻る時シーツで姿を隠してもらう描写が存在する。

*6 原作では異能者の肉になっている。また、実在の連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーを「新鮮な肉の味を忘れられなかったワイト」として描いている。

*7 ポーランド語で「小さな虎」を意味する。