若手大喜利

登録日:2019/11/04 Mon 16:00:21
更新日:2025/03/08 Sat 14:39:57
所要時間:約 21 分で読めます




若手大喜利とは、日本テレビの演芸番組「笑点」において若手噺家が回答者・座布団運びを務める大喜利のことである。
地上波で不定期に放送されるほか、スピンオフ番組である「BS笑点」「笑点Jr.」及びその後継番組の「笑点特大号」で放送されている。


概要

元来は番組創始期の1967年から本家の演芸コーナーの枠を使って行われていた企画で、1990年代に一旦中断、1998年7月に山田隆夫の4週に渡る休演の際に『大喜利下剋上』の名で復活した経緯がある。
その後2003年10月の「BS笑点」の放送開始に伴いそちらが主な舞台となり、「笑点Jr.」→「笑点特大号」でその流れを引き継ぎつつ本家の演芸コーナー枠での放送も再開された。

出演する噺家は20代から40代の噺家が多く、落語協会・落語芸術協会・円楽一門会・立川流・上方落語協会など所属団体や流派を問わず多くの噺家や講釈師、色物芸人が出演する。
一部の者は後に地上波の本家大喜利メンバーに抜擢されたり、山田くんを補佐する座布団運びアシスタントとして出演することも。その意味では登竜門的コーナーと言える。
その性質上二ツ目〜若手真打と呼ばれる芸歴の噺家が多いのも特徴で、「笑点」放送開始時と似たようなスタイルとなっている(当初の笑点は若手噺家の顔を売るという目的もあった)。

収録は「BS笑点」「笑点Jr.」では横浜にぎわい座、「特大号」では深川江戸資料館小劇場または日本テレビ番町スタジオで行われる。
地上波笑点で行われる時は勿論後楽園ホールを使用する。
使用している座布団は2000年代以降は本家より一回り小さいもので、用意されている枚数も本家の60枚より少ない。

ルール

毎回2問(たまに3問のことも)が出題される以外ルールは本家と同じで、いい答えを言えば座布団が与えられ、悪い答えを言えば座布団を没収される。
座布団増減の基準も本家と同じで、司会者の裁量が全て。司会者をヨイショして座布団を貰い、司会者を貶す回答で座布団を没収されるのも本家と同じ(三平を貶すような回答は司会者によっては座布団を貰える。ただ2回目以降は変動なしor没収)。
出題傾向も本家に準ずるが若手噺家が回答者ということもあり、激しい動きをさせる問題や、若手あるあるを問題に取り入れることが多い。
前述した1998年の復活から2001年6月の放送分までは以下のようなスタイルとなっていた。

●チーム対抗戦のような司会席を中央に置いたレイアウト
●司会席の見台は通常と異なる背の高い物で、回答者も全員座布団でなく椅子に座る
●座布団のやり取りがない代わりに回答者全員に事前にお面(市販品)が配布され、悪い答えを言うと司会者の指示により、次の問題に移るか許可が下りるまでそのお面をかぶり顔を隠さなければならない
(そのお面を逆に回答に利用する者もいた)
●最後に司会者の裁量でMVPが選ばれ、MVPに賞品が与えられる

以前は独自ルールとして「終了時点で有している座布団の枚数が一番少なかった回答者は次回の大喜利に出演できない」といういわゆるノックアウト制があったが、「特大号」になってからは座布団獲得枚数が最も少なかった回答者に対するペナルティはなくなり、2回(1収録分)ごとにメンバーが入れ替えられる形になった。
座布団運びが積極的に回答するのも若手大喜利の特徴であり、司会者からアドバイスが入る事もある。

このコーナーでは、春風亭昇太が笑点メンバー加入前からコーナーレギュラーとして司会を務めていた(「BS笑点」「笑点Jr.」では総合司会も担当)が、昇太の本家の司会就任後は地上波メンバーが交代で司会を務め、師弟共演になることもしばしば。
特に甘い司会をするのは三遊亭好楽林家木久扇の2人で、好楽は一門弟子を中心に、木久扇は座布団運びを含む全員に甘い。

若手大喜利の派生企画として女流噺家対女流色物芸人の対決大喜利や、地上波笑点での若手大喜利と本家大喜利メンバーの対決大喜利がある。

世代別に分けると1967年から1969年ころが初代、1970年代から1990年代が2代目、1998年から2012年が3代目、2016年以降が4代目、2024年以降が5代目となる。


賞品

座布団10枚を1回の放送で獲得すると賞品が贈られる。
何故「1回の」が強調されているかと言うと、メンバー入れ替え制の名残でどんなに大量の座布団を獲得していても毎回リセットされてしまうから。
なお上記の通り、座布団のやり取りがなかった時期は司会者の裁量で選ばれたMVPが賞品をもらえる形で、また地方収録では特別ルールとして最も座布団を多く獲得した回答者に賞品が贈られ、地上波笑点での放送時も最も多く座布団を獲得した回答者・チームに賞品が贈られた。
賞品は適当感溢れる物が多いが、以下の「主な賞品」を見てもらえばわかるようにガチ賞品もない訳ではない。

主な適当感漂う賞品
  • 美味しい牛肉料理のお店に行けるだけ
  • 番組で使用している座布団
  • 女性観客と触れ合うだけ
  • 厚底雪駄
  • (ダイビンググッズと称して)海女セット
  • (マツタケと称して)松と竹
  • マグロの握り寿司のかぶり物(その回で司会の昇太がかぶっていた物、寿司ネタを使った駄洒落替え歌対決というテーマだったため)
  • ブラック団入団権
  • 新聞紙で作った兜と刀
  • 笑点メンバーの著書
  • 壊れている歌丸フラドール
  • 壊れている歌丸ミストファン

主なガチ賞品
  • 衛星放送用パラボラアンテナ&地上波・BS・CSデジタルテレビチューナー
  • 2泊3日のサイパン旅行
  • 「特大号」の企画の一つ「全国三平探しの旅」ロケに同行し、林家三平の奢りで食べ歩き
  • 人間ドック受診券
  • 本家大喜利への参加権(なお、たい平は2004年12月26日放送の演芸コーナー枠で行われた若手大喜利の優勝賞品という形で、師匠であるこん平の代役としての本家大喜利出演権を獲得している)
  • 本家大喜利で山田くんの代わりに座布団運びをする権利(98年7月の大喜利下克上の賞品、山田が休演中だったため)


現在の出演者

前述の通り2024年に一斉入れ替えが実施されたが、本項では2016年~2023年までの面子について解説する。

落語芸術協会

春風亭昇也(しゅんぷうていしょうや) 本名及び旧芸名・松本和也

突然の破門!何があった!?
師匠より先に結婚した!

昇太の弟子で、還暦間際まで未婚だった師匠よりも先に結婚したことが自慢だった。
このため昇太は昇也の結婚式にて仲人ができず、友人代表として出席した*1
挨拶や回答で「師匠よりも先に結婚した」と頻繁にネタにしていたが師匠の結婚により未婚いじりネタが使えなくなったため、その事をお悩み相談大喜利のコーナーで相談しに来たことがある。
6代目円楽が脳腫瘍で入院・休演したのに伴い、2019年9月8日の大喜利に代理出演。二ツ目の噺家が本家大喜利に出演したのは1985年に真打ちに昇進した古今亭朝次(後の7代目桂才賀)以来34年ぶりとなった。
その代理出演後、2019年12月8日放送の若手との対抗大喜利において6代目円楽が「そういえばね、俺の代わりに晴の輔が出た時、封書で礼状が来て『大変勉強になりました』。昇也はね、楽屋で会って『あ、代わりにやっときました!』。あれは師匠の教育方針が違うんですね」とネタにしており、さらにその後の若手との対抗大喜利で共演した際は本番中にも関わらず昇太師弟相手に先代圓楽を彷彿させる公開説教をする場面が見られた。
最近は挨拶で都々逸を言うことが多い。
なお落語家になる前は漫才コンビ「メロンソーダ」のツッコミ担当で、東京アナウンス学院OBという前歴を持つ。現メンバーの宮治とはユニット「成金」で切磋琢磨した仲。
2022年5月に真打昇進。
2022年8月21日放送分で再び6代目円楽の代理を務めたほか、2024年1月14日に放送された師弟一門大喜利で座布団運びを務めた。

素敵な家内を もらったはずが 5年も経てば おっかない

「昇羊」と書いて、「その通り」。

『驚く動物園』、「昇太家の庭」。


柳亭小痴楽(りゅうていこちらく)(三代目) 旧名・柳亭ち太郎

5代目柳亭痴楽(2代目小痴楽)の次男。
若手大喜利内では司会者にキレるなど暴れん坊なキャラを見せることが多い。
また、小遊三とは幼少期から家族ぐるみの付き合いがあり、小遊三が司会の際はお互いに強く当たることも。
学卒が当たり前となってきた近年の落語家の中では珍しく、中学卒業直後に入門。
しかし入門を申し出た直後に、痴楽が病気で倒れたため親交の深かった2代目桂平治(現・11代目桂文治)に入門。
しかし、彼はナルコレプシー系の遺伝病(父5代目痴楽も同じ傾向があったとのこと)を患っており、楽屋で寝たり寝坊して予定をドタキャンしてしまうなど、普通の落語家の師匠だったら即破門されてしまうようなことをやってしまう問題児でもあった。
破門・廃業にならなかったのはそれらの問題点について理解があり、可愛がってくれた歌丸他落語芸術協会の師匠の方々の理解と尽力あって、ともいえる。
とはいえ前述の寝坊癖も理由となって、入門から3年後に平治門下を事実上破門*2となった後父の門下に移ることになるが、程なくして2009年9月7日に痴楽は他界。
その後は父の弟弟子の柳亭楽輔の門下に移籍し、同時期に二つ目に昇進し3代目小痴楽を襲名した。
後に笑点メンバーとなる宮治や昇也、講談師の神田伯山(当時は松之丞)とはユニット「成金」で切磋琢磨した仲であり、同ユニットのリーダーを務めていた。
2019年に単独で真打に昇進。この時6代目痴楽の襲名の話もあったが、本人が固辞している。
2023年1月15日放送分にて、6代目円楽の代理として大喜利に出演している。


春風亭昇々(しゅんぷうていしょうしょう)

昇太の弟子で、2022年2月27日と3月6日の両放送分のレギュラー対若手の対抗戦に出演。
弟弟子の昇也同様「成金」メンバーの1人でもあった。


三遊亭遊かり(さんゆうていゆうかり)

三遊亭遊雀の弟子の女流落語家。小遊三からは孫弟子にあたる。
比較的遅い入門であることと見た目を生かした「熟女」キャラを売りにしている。
2024年1月14日に放送された師弟ペア大喜利で、大師匠の小遊三のペア相手を務めた。



春風亭昇りん(しゅんぷうていしょうりん)

昇太の弟子で、2022年2月27日・3月6日放送分のレギュラー対若手の対抗戦に座布団運びとして出演。
2022年から桂枝太郎の後任として本家大喜利の座布団運びアシスタントを担当している。


落語協会

柳家わさび(やなぎやわさび)

ガリガリだけどショウガじゃない 柳家わさびでございます。

柳家さん生の弟子で、さん生とは日大卒の先輩後輩の間柄でもある。2011年、映画「落語物語」でピエール瀧らと共に主演を務めたのは記憶に新しいことだろう。
大学の油絵科出身ということもあり絵が上手く、「笑点特大号」では落語紙芝居を披露している。
2016年11月13日放送の演芸コーナーでは、笑点メンバーのキャラを題材に最後は8人が一致団結するという内容の紙芝居を披露。
1980年生まれという年齢にしては老成した雰囲気の持ち主で、おまけに175cmの身長に対して体重が50kg前半という極度の痩身故に「今日カツアゲ3回目」やら「わさびはすぐに下ろされる」やら「焼き肉食べ放題に行ったらコーラ一杯でお腹いっぱい」やらとかつての歌丸のキャラクターに近い虚弱系のネタにされ、「『病院』と書いて別荘、『点滴』と書いてごちそう」など自虐ネタとしても利用している。特に2019年の真打昇進後は髪型*3についてもいじられるようになり、偶然とはいえますます歌丸のキャラクターに近づいている。
父親はアニメポケモンシリーズの劇伴担当でもある宮崎慎二。若手大喜利で着ている着物の色も緑で痩身だが歌丸師匠の隠し子でも孫でもありません。
2022年7月24日放送分にて、6代目円楽の代理として大喜利に出演している。


鈴々舎馬るこ(れいれいしゃまるこ)

5代目馬風の弟子で、「特大号」開始あたりから登場。
師匠にも似た太った体型のため、大食いなどの食べ物ネタや肥満ネタでいじられることが多い。2017年に真打昇進。
2018年には本家の演芸コーナー枠で2週に渡って行なわれた若手大喜利で1週目で、司会を務めた木久扇をヨイショする回答をして座布団を1度に5枚も獲得。そのまま獲得数トップを維持して勝利し、ニコニコ超会議で行なわれた本家大喜利の収録に出演する権利を獲得した。
他に2022年6月19日放送分にて、6代目円楽の代理として大喜利に出演している。

『驚く動物園』、「猿山に宮治」。


蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)  旧名・春風亭ぴっかり

私の理想の男性は……が大きい人です。

春風亭小朝の弟子の女流噺家。
4代目メンバーと思われがちだが、初出演は3代目メンバー最後の回となった2012年11月25日放送分。
若手大喜利では少しエッチな回答が多く、司会を務める小遊三を手玉に取ることもしばしば。他のメンバーからは「化粧が厚い」「収録の最後の方になると化粧が落ちそうになる」などとネタにされる。
かつては大人AKB選抜の最終選考まで残ったことがある。
また、入門前にAKB48のオーディションも受けていたがこの時の年齢は24歳で、秋元康にサバ読みを見抜かれ落選した。
上記のセリフは若手大喜利での挨拶時のもの。
ちなみに一応「年齢非公開」であるが、諸々の事情で生年はバレバレである。
2022年に真打昇進、同時に現在の高座名に改名。この高座名は小朝が師匠正蔵彦六の前名のうち、空き名跡でかつ女流噺家にも馴染みそうな物としてチョイスしたらしい。
2022年9月4日放送分にて、6代目円楽の代理として大喜利に出演しており、女流噺家として初めて本家大喜利への出演を果たした。

味千代さんって、プロレス娘よね
鏡味味千代:どういう意味よ
ジャイアントな、ババア

(泣き真似をしながら)また落語で噛んじゃった
昇太:大丈夫?
でも昨日の夜は昇太が私の小指を噛んだのよね
♪あなたが噛んだ 小指が痛い 昨日の夜の(林家つる子と2人で立って歌う)
あずみ:入ってきた
♪小指が痛い~
(2人まとめて馬るこに突き飛ばされる)
あれ何!
昇太:ものすごい乱れてるじゃねえか着物!なんでこれだけ着物が乱れて色っぽくないんだよ!

おい昇太、おめーの先輩どうにかしろよ
昇太:姉御、わかりました
ここにいる全員、小遊三に覗かれてるんだよ!
(全員爆笑)そうだそうだ!
昇太:1枚あげて

林家つる子(はやしやつるこ)

この前師匠の正蔵から落語のアドバイスを受けました。アドバイスを受けている時、黙って相槌を打ってたんです(うなずきながら様々な表情を見せる)。
うるせぇぇぇ!黙ってるのにうるさいと言われました

9代目林家正蔵の弟子の女流噺家。
美人落語家と評判が高く、入門後に受けたアイドルオーディションで賞を取ったこともあるが、大喜利内では「暑苦しい」「顔がうるさい顔芸キャラ」として振る舞っている。
群馬県出身で、地元ネタを披露することも多い。
2024年3月より江戸落語の女流噺家では初となる12人抜きの抜擢真打にとなった。

春風亭一花(しゅんぷうていいちはな)

落語界では愛嬌一、似ている芸能人は中井貴一

一之輔の妹弟子。
座布団運びとして何度か出演し、その時に司会を務めていたたい平からは相当依怙贔屓されていた。
2019年12月に、同じ落語協会に所属する二ツ目の金原亭馬久と結婚した。
司会者をヨイショするなど手玉に取るような回答が多く、他の女性メンバーからは腹黒呼ばわりされることも。

残念なオジサンとは。ぴっかりお姉さんをまだ20代だと思っているオジサン
ぴっかり以外の全員:よっ!よく言った!
ぴっかり:40でーす!

林家あずみ(はやしやあずみ)

先日、寄席の出口で一人の男性にお声がけいただきまして、「うちの店で働きませんか?」と。後から頂いた名刺見ましたら「フィリピンパブ」と書かれてました

たい平の弟子の女流三味線漫談家。2010年に弟子入りしているが、弟子入りする前からタレント業を行っており、主にバラエティ番組のレポーターやアシスタントで活動していた。
本家大喜利のたい平の挨拶で「物を知らない」とネタにされたが、実は落語家の直弟子としては初めて色物枠で落語協会の公認を受けたというすごい人。
浅黒い肌と彫りの深い顔立ちから、上記のような東南アジアの人イジりネタがある。
師弟大喜利ではたい平の相手を務めることも。

おい昇太、ぴっかりに焼き入れな
昇太:姉御、わかりやした
こいつ落語家のくせに、女優の事務所に入った罰だ!
東宝芸能所属、春風亭ぴっかりです
(色物チームブーイング)
(それをスルーしてそのまま進めようとする昇太に対して)昇太何か言えよ!
昇太:正直もうなんて言っていいかわからない

林家たま平(はやしやたまへい)

かつて若手大喜利に出演していたこともある9代目林家正蔵の弟子で、本名は海老名泰良
本名の「海老名」でもうだいたい察しがつくだろうが、9代目正蔵の長男で本家大喜利メンバーを務めた三平の甥に当たる(曽祖父の7代目林家正蔵から数えると4世落語家という希有な存在である。なお彼の弟の林家ぽん平も落語家として父に弟子入りしている)。
出演した際には司会を務めていた叔父の三平を「そこに座ってるだけの人」と評するなど他の若手メンバーに負けず劣らずネタにしている。
平成生まれの若い噺家で、若かりし頃の父や叔父同様に、他局のラグビードラマ「ノーサイドゲーム」を始め、ラジオ・テレビなどへのメディア出演も積極的に行っている。余談であるが、中学、高校時代はラグビー部所属だった。たま平が通ってた高校の近くに9代目入船亭扇橋の自宅があり、たま平が校外走している間、扇橋が水を持って立っていてくれたとのことで、「それが命の水となった」と感謝している。ただ、他のラグビー部員にはサボリと捉えられていたそうだ。

三遊亭わん丈(さんゆうていわんじょう)

請求書は日テレ宛でいいですか?

三遊亭圓丈→三遊亭天どんの弟子*4
2020年代に入ってから若手大喜利の準レギュラー的存在となり、地上波で行われる本家大喜利メンバーとの対抗戦にも出演経験がある。また、6代目円楽の休演時に大喜利メンバーとの対抗戦における若手チームのメンバーという形ではあるが、前述の昇也同様二ツ目の身分で本家大喜利に出演している。
滋賀県出身であり、たい平や小遊三同様の地元ネタと、「近江商人」としてギャラをやけに気にしたりするお金にうるさいキャラクターが特徴。
2024年3月より16人抜きで真打昇進。


円楽一門会

錦笑亭満堂(きんしょうていまんどう) 旧名・三遊亭こうもり、三遊亭とむ 本名及び旧芸名・末高斗夢

おったまげた~!!

好楽の弟子で、落語家になる前はピン芸人「末高斗夢」として活動しており、真打ちになるまでは落語家にしては珍しく、本名を高座名にしていた。
ピン芸人時代は巨大なバッグから小道具を取り出して小学生レベルのダジャレを言い、笑わせると言うよりもその場を凍りつかせるスベり芸で人気だったが2011年好楽に弟子入り。
落語家になって以降は都都逸を得意とし、芸協新作の「都都逸親子」を得意ネタとしている。
司会が好楽の時はいちいち隣に来ては話をするため他のメンバーから「楽屋でやれ!」と突っ込まれたこともある。
メディア出演も二つ目時代から積極的で、「R-1ぐらんぷり」に落語家として唯一決勝進出経験があるほか、レギュラー出演しているラジオで共演している福島暢啓氏(MBSアナウンサー)とコンビを組んで「M-1グランプリ」に三回戦まで進出実績がある*5
更に『仮面ライダーW』本編最終回にも出演していたりする。

2023年7月より真打ちに昇進し、同時に現在の高座名に改名した。ちなみにこの高座名は芸人時代から親交のあった春風亭小朝が名づけた物である。


三遊亭好青年(さんゆうていこうせいねん) 旧名・三遊亭じゅうべえ

問われて名乗るもおこがましいが…おこがましいってどういう意味?

三遊亭好楽の弟子。「じゅうべえ」の高座名は好楽にとって10番目の弟子だったのが由来。
スウェーデン出身の落語家で、好楽一門入門前に「ボルボ亭イケ也」の名前で落語会に出たことがある。前座時代に座布団運びとして何度か出演したことがあり、宮治相手に母国語(?)で語りかけていた。
2020年8月に二つ目へ昇進し、高座名を現在の物に改名。
2024年1月14日に放送された師弟一門大喜利で、師匠の好楽のペア相手を務めた。


落語立川流

立川小春志(たてかわこしゅんじ) 旧名・立川こはる

こはるは女。ほんとに女?

かつて若手大喜利に出演していたこともある立川談春の弟子の女流噺家。
れっきとした女性だが、短髪と低い声といった中性的な容姿からよく男に間違われることをネタにしている。
ちなみに談春への入門から1年ほど経つまでは、大師匠の談志ですら彼女を男だと思っていた。
2023年5月より真打に昇進、高座名も現在の物に改名。

おい昇太、早く大喜利を終わらせろよ!
昇太:姉御、分かりやした
もうぴっかりの化粧が落ちそうなんだよ!
落ちてる落ちてる!
皆見ないで!
昇太:というかね、全員落ちそうだから。全員落ちそうだからね

その他

一龍斎貞鏡(いちりゅうさいていきょう)

男は度胸、女は愛嬌、講談は貞鏡

8代目一龍斎貞山の弟子にして長女。2021年に父親が亡くなってからは同門の一龍斎貞花門下に移籍している。
講釈師としては4人目のメンバーで、「特大号」内では特に女流大喜利の常連メンバーとなっている。
美人講釈師と名高い一方で、若手大喜利内ではドスの効いた声と男勝りなキャラクターが持ち味。
2023年に真打に昇進。


過去の出演者

落語芸術協会

三笑亭茶楽(さんしょうていちゃらく)

1967年10月8日に開催された若手大喜利の初代メンバー。
落語家としての他にクイズマニアとしても有名で、多くのクイズ番組に出演して優勝や全問正解を飾るなどしている。


桂歌春(かつらうたはる) 旧名・桂歌はち

1970年代から1990年代の若手メンバー。宮崎県出身。
笑点では若手大喜利以外にアシスタントとして出演していた時期もある。
1970年2代目桂枝太郎に入門したが8年後に師匠が亡くなり、当時弟子が居なかった歌丸に引き取られる。
これは当代枝太郎とヨネスケとの対談で語られた内容によると歌丸が復帰直後の厳しい時期に2代目枝太郎に色々と世話になった事への恩返しではないかとの事。
従って歌丸の惣領弟子であるが、1982年の年忘れ大喜利では絡みを拒否される。
その歌丸と長年罵倒合戦を繰り広げていた6代目円楽とは同い年かつ入門年も同期の間柄で、後述の回答のように笑点内でも共演していた事がある。

師匠、行ってまいります
歌丸:師匠じゃねえよバカ!お父さんだよ!
三波:オイ弟子のアレはアレだ、2枚取れそこ
何でよー!?
ちゃんと「お父さん、行ってまいります」と言えって言っただろがほんとに
てめえクビだぞこの野郎!!
楽太郎:こんな親じゃやだよw
お父さん、行ってまいります
お前ランドセルも似合うけどアデランスも似合うねえ
あ、そうなの?親子してピカピカの1年生w
(全員で爆笑)
(歌はちを引っ叩く)


桂幸丸(かつらゆきまる)

1970年代から1990年代の若手メンバー。歌丸の弟弟子。


桂竹丸(かつらたけまる)

1970年代から1990年代の若手メンバー。歌丸の弟弟子。
2022年4月4日には6代目円楽のピンチヒッターとして地上波大喜利に出演している。
昇太とは入門以前の学生時代からの仲であり、年齢も近くお互いに新作落語を得意とするためか登場回の前週の字幕で『昇太のライバル』と紹介されていた。

歌丸:おい、竹丸
はい
三波:あれ?_隣(歌はちに)いかないの?かわいそうだw
(無視して)竹丸、うちの天井裏から古い顕微鏡が出てきたんだけどどうしようか?
うーん、それは、相当古いんじゃないですか?
だから古いって言ってるじゃねえか!
古いって言ってんじゃねえか
相当古いですよ。最近(細菌)見られなくなったんですか。

春風亭昇太(しゅんぷうていしょうた)

ご存じ『笑点』の現司会者。
1990年代の若手メンバーにして、1998年に『大喜利下剋上』として復活した若手大喜利をはじめ、2000年代に放送された『BS笑点』『笑点jr.』においても司会を務めていた。
詳しくは本人の項目にて。


春風亭柳好(しゅんぷうていりゅうこう)(五代目) 旧名・春風亭柳八

昇太の弟弟子で『大喜利下剋上』以降から2010年代にかけての若手レギュラー。
兄弟子とは対照的な老け顔な見た目とぼんやりとした話し方から「死神」「お化け」「ホームレス」など歌丸と好楽を合わせたようなキャラで親しまれる。
98年7月の大喜利下克上での初登場時は「会場の冷房が寒いから」と着物の下にTシャツを着て登場し、昇太を始めメンバー一同から突っ込まれていた。
顔が高倉健に似ていることからものまねをすることもある。
2000年にたい平と共に真打昇進、同時に5代目柳好を襲名。笑点でも昇進披露口上を述べた。

うちの師匠のいい所は、弟子の落語を聞いてくれて「ここはこうした方がいいよ」とか「あそこはああした方がいいよ」とよく助言してくれることです。
昇太:ほう、悪い所は?
それが(滑舌が悪くて)何言ってるかわからない所です。


三遊亭遊之介(さんゆうていゆうのすけ)
小遊三の弟子。
1998年7月19日放送分のみの出演。


三遊亭遊馬(さんゆうていゆうば)

うちの師匠なんかな、刑務所出てんだから!

小遊三の弟子。
マイクがいらないほどの張りのある大きな声がウリで、若手大喜利では他のメンバーから迷惑がられることも。


桂枝太郎(かつらえだたろう)(三代目) 旧名・桂花丸

歌丸の弟子で、本家大喜利では二ツ目時代の2004年から2021年末までの17年間座布団運びアシスタントも担当していた。
本当は歌丸の師匠の米丸の門を叩いたものの、当時の時点で高齢だった米丸から「僕は君が真打になるまで生きていないだろうから」と歌丸の元へ紹介された*6
入門当時は茶髪にピアスという今時の若者スタイルな上、岩手訛りが抜けなかったため、歌丸を相当困らせた。
なお彼の入門を最後に、歌丸も弟子の入門を締め切っている。
真打昇進の際に、先述の歌春の内容の通り世話になった枝太郎の名跡を残すために彼に「桂枝太郎」を襲名させている。
若手大喜利への出演は地上波で放送された2012年4月29日放送分のみとなっているが、出演時には6代目円楽並みに司会の昇太や師匠の歌丸をネタにしていた*7


瀧川鯉斗(たきがわこいと)

瀧川鯉昇の弟子。
元暴走族総長という異色すぎる経歴と落語界きってのイケメン落語家の1人として知られている。
若手大喜利は2012年11月25日放送分のみの出演となっているが2022年11月27日にゲストとして本家大喜利に出演。


三笑亭夢丸(さんしょうていゆめまる)(二代目) 旧名・三笑亭夢吉

初代夢丸に憧れ、こん平の如く新潟から米俵を持って上京したが、師匠の家は当然ながら鍵が掛かっていたため入れず、玄関前で待っていたところ、不審者と思われ警察に連行されそうになり、師匠の妻が「うちの子です」とかばったため難を逃れ、師匠も「かみさんが言うんじゃしょうがない」とあっさり弟子入りを認める。
2015年、師匠が亡くなる直前に高座名を継承するよう進言され、二代目を襲名。
夢吉時代の特大号の2013年7月31日、8月14日、10月9日、2014年1月15日の放送分に出演。


春風亭柳雀(しゅんぷうていりゅうじゃく) 旧名・春風亭柳若

瀧川鯉昇の弟子。
昇太と同じ東海大学の出身で、彼にとっては落語研究会の後輩でもある。
元々はIT企業勤めだったが、37歳で脱サラして師匠の門を叩いたと言う異色の経歴の持ち主であり、宮治と同じユニット「成金」にも所属していた。
2022年5月に真打昇進。この時に「もう若くないから」と言う理由で同じ読みである現名に改名している。
柳若時代の特大号2013年10月9日と2014年1月15日の両放送分に出演。


三遊亭遊里(さんゆうていゆうり)

小遊三の元弟子。
特大号の2014年2月19日放送分で座布団運びとして出演、次の4月16日放送分で回答者となったものの、宮治と同率最下位となり、その回の司会者だった師匠の判断で最下位扱いされる。しかし次回の5月7日放送分には欠席し、そのまま出演機会がないまま2022年廃業。


瀧川鯉八(たきがわこいはち)

瀧川鯉昇の弟子。
4代目メンバー最初の回となった2016年7月31日放送分のみの出演。
芸協所属の二つ目で結成された「成金」のメンバーに名を連ね、同じ成金に属する三遊亭小笑とは中学時代からの幼馴染。


春風亭昇吉(しゅんぷうていしょうきち)

昇太の弟子で、落語界初の東京大学出身の落語家。
2012年11月25日放送分のみの出演。
気象予報士の資格を持ち、プレバト!!をはじめメディアへの出演も盛んに行なっている。


三遊亭小笑(さんゆうていこしょう)

今の私の脳内です。1%のきゅ…緊張と99%の空白でできております

三遊亭笑遊の弟子。
場馴れしていないためか答えを噛むわトチるわで司会の小遊三から「今日にでも師匠の所へ行って頭下げて辞めちまえ!」とどやされるほど緊張しきっていた。
宮治達と同じユニット「成金」のメンバーでもあったが、メンバー内ではいじられキャラ扱いをされており、宮治からはメンバーだった過去を抹殺(浪曲師の玉川大福を成金メンバー扱いにして、後継ユニットの1つ『芸協カデンツァ』のメンバー扱いにしようとした)されかけた。
2021年に真打昇進。


桂宮治(かつらみやじ)

赤いウィンナーって焼肉じゃないの!?

3代目桂伸治の弟子で、2022年1月より三平の後任として地上波の大喜利メンバーに抜擢された。
詳しくは本人項目にて。

三平頭を 叩いてみたら 「ママに言うぞ」と 泣き出した!


三遊亭藍馬(さんゆうていあいば) 旧名・橘ノ双葉

三代目橘ノ圓亡き後、兄弟子の五代目三遊亭圓馬門下へ移籍した女流噺家。
双葉時代の特大号の2014年7月2日と7月16日の両放送分の女流若手大喜利に出演。後者で最下位となったため次の女流寄席芸人大喜利が開催された2015年7月8日放送分では座布団運びとなるはずだったが欠席し、その後は出演していない。


雲龍亭雨花(うんりゅうていあめか) 旧名・春雨や風子

四代目春雨や雷蔵の弟子で、本名非公表の女流噺家。
特大号の2014年7月2日と7月16日の両放送分の女流若手大喜利、2016年3月16日と4月6日の両放送分の女流芸人派閥対抗大喜利に出演。


桂しん華(かつらしんか) 旧名・三遊亭日るね

元々は三遊亭歌る多の弟子だったが、2017年1月に落語協会を退会し、同年7月に三代目桂伸治に再入門した女流噺家。
退会当時は二ツ目だったが芸協にて前座からやり直すことになり、2021年に再昇進。
日るね時代の2015年1月7日から10月7日までの計4回放送分に出演、10月21日放送分では座布団運びを務める。

鏡味味千代(かがみみちよ)

芸協会員だが、落語家ではなく太神楽師。
特大号の2015年7月8日と2016年3月16日(女流芸人派閥対抗大喜利)の両放送分は回答者として、2015年7月29日と2016年4月6日(女流芸人派閥対抗大喜利)の両放送分は座布団運びとして出演。


桂竹千代(かつらたけちよ) 旧名・桂竹のこ

竹丸の弟子。
竹のこ時代の特大号の2015年8月26日放送分に座布団運びとして初出演。


笑福亭羽光(しょうふくていうこう)

1998年にお笑いグループ「爆烈Q」に加入するも、2007年に解散。かつてMBSで放送されたラジオ番組「ヤングタウン」の嘉門達夫に憧れていたことから、彼の元師匠の笑福亭鶴光に弟子入り。宮治達と同じユニット「成金」のメンバーでもあった。
特大号の2016年7月6日放送分に回答者として、8月10日に座布団運びとして出演。
また、師匠の鶴光と共に2025年元旦の東西大喜利にも出演している。


春風亭吉好(しゅんぷうていよしこう)

かつて若手大喜利にもレギュラー出演していた五代目柳好の弟子。2016年5月4日放送の特大号若手大喜利に出演。
落語界きってのオタクであり、「ツンデレ指南」・「ガンダム怖い」など古典とオタクコンテンツを組み合わせたオタク落語を十八番に持ち、最近はおそ松さんをモチーフにした「落語松」を演じたり、声優のトークや古典落語の朗読が楽しめるオタク落語会「もえよせ!」を開いている。
新型コロナウイルスが流行している2020年以降は持ち前のスキルを活かして配信落語会のサポーターにも挑戦している。ちなみに料理も上手い。
2023年5月より真打昇進。


昔昔亭喜太郎(せきせきていきたろう)

この前の地上波の若手大喜利なんですが、このメンバーの中で僕だけ呼ばれませんでした

昔昔亭桃太郎の弟子で、現在は二ツ目。
いわゆる不思議ちゃんキャラで、「皮膚呼吸で生きている」と挨拶で発言したり、小中学生レベルの下ネタを回答で言ったりするが、それが一周回って面白いためかほぼレギュラーとして1年を通じて出演している。
2019年7月11日放送の「特大号」の若手大喜利の挨拶で、2019年5月5日放送の本家での笑点メンバーとのチーム対抗大喜利に1人だけ呼ばれなかった事を「BS芸人」と自虐ネタに昇華して笑いを取った(上記のセリフはその時のもの)。これがウケたのか、以降の対抗大喜利にもことごとく呼ばれていない。


林家花(はやしやはな)

紙切りの林家今丸に入門、2008年に初の女紙切り芸人としてデビュー。
特大号の女流芸人派閥対抗大喜利となった2016年3月16日放送分に座布団運びとして、4月6日放送分に回答者として出演。


落語協会

柳家小三治(やなぎやこさんじ)(十代目) 旧名・柳家さん治

1967年10月8日に開催された若手大喜利の記念すべき初代メンバーにして後の人間国宝。
この頃から人気と実力は折り紙付きで、ポスト東京落語四天王として多忙を極め、当番組にもあまり出なくなる。
2014年から落語協会顧問を務め、落語会などへの出演も積極的に行なっていたが、2021年10月7日に81歳で死去。


林家正蔵(はやしやしょうぞう)(九代目) 旧名・林家こぶ平、林家小三平

パオ~ン!!

こん平の弟子(最初は実父の初代三平に入門し、父の死後にこん平の下に移った)で、初代三平の長男にして当代三平の実兄。若手大喜利のメンバーの一人だった。
1970年に子役デビュー。1980年代~1990年代にかけてドラマやバラエティに多数出演。特に『笑っていいとも!』では明石家さんまがリーダーだった金曜日のレギュラーだったが、義兄の峰竜太と共演していた(当時はこの3人と早坂好恵の4人が金曜レギュラーだった)。
また声に特徴があることから、「タッチ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などで声優としても活躍。
ハッチポッチステーション」のジャーニー役でも有名なので聞いたことある方も多いのではないだろうか。
「劇場版ドラえもん のび太の南海大冒険」では木久蔵と共にメインキャラを演じた。
また、「ハッチポッチ」「こち亀」での声優としての活躍に加え、1993年~2002年に放送された日本テレビ系の料理番組「モグモグGOMBO」でのヒロミとのやりとり*8や、中京ローカルの小学生視聴者参加型の長寿番組「天才クイズ」(CBC)で1994年から番組終了の2004年まで4代目司会を務めたこともあり、子供たちにも人気を博した。

2005年、祖父が7代目として名乗っていた名跡「林家正蔵」を襲名。
しかしバラエティでの「ダメなボンボン」イメージが払拭できたとは言えず、女性や金銭がらみでチョンボが多いことから
その後も長らく落語界内外から「できない落語家代表」としてネタにされることが多かった(後述の勢朝の回答にもそれが現れているといえる)。
しかし、正蔵襲名以降は古典落語に邁進し、病床の師匠に代わる一門の総帥としてのしっかりとした姿を見せるようになった。
特に2014年からは落語協会の副会長に就任し、若手大喜利に出演している弟子のつる子やたま平を始めとする後身の育成にも励んでいる。
また、次男の林家ぽん平(本名:泰宏)も落語家であり、たま平と共に自身の弟子である*9

こん平:こぶ平!こぶ平!…若旦那!
はい!
三波:おいおい、ちょっと聞いてくれ。うちの生活がわかるよ。表では威張っているけど、うちでは若旦那ってw
こぶ平!掃除してたらね、小判がザクザク出てきたんだけどね、これどうしよう?
小判ですから、あっ、うちに置いといちゃいけませんよ。
どうすんの?
えー、あのー、持っていかなくちゃいけません。
どこへ?
ですから、(小判だけに)交番へ。


古今亭菊丸(ここんていきくまる) 旧名・古今亭菊之助

1970年代から1990年代の若手メンバー。


林家錦平(はやしやきんぺい)

1970年代から1990年代の若手メンバー。初代三平亡き後、こん平に引き取られた弟子の一人。



金原亭世之介(きんげんていよのすけ) 旧名・金原亭駒平

1970年代から1990年代の若手メンバー。
宮崎美子の物まねで人気だった。


橘家蔵之助(たちばなやくらのすけ)(二代目) 旧名・月の家かがみ

1970年代から1990年代の若手メンバー。
小柄な風貌から、当時の司会者の三波伸介からは「チワワ」と呼ばれた。


林家電蔵(はやしやでんぞう)

1982年の年忘れ大喜利の若手チームの座布団運び。
木久扇の弟子(おそらく時蔵ときく姫の間)だったが、その後廃業しており彼に関する情報は一切不明。落語協会や木久扇一門の公式サイトでも存在が抹消されており、笑点博覧会DVD‐BOXに記録された映像でのみ存在が確認されている。

おい、ちょっと、大掃除してたらな、あのー、襖の中からペタンコに干乾びた煎餅みたいになった鼠がタラコくわえて出てきたんだけど、どうしよう?
タラコくわえてぺしゃんこなんだって。どうするんだってよ?干乾びたのが出てきた、どうすんだよ?
…食べます!
偉い!
林家九蔵:そんなもん食わせんのかよw
おい木久ちゃんに1枚やれ木久ちゃんにwいい弟子を持って幸せだなw
こういう時は違うの!捨てちゃいなさい!


林家たい平(はやしやたいへい)

ご存じ地上波の大喜利メンバーの1人。
笑点への初出は1998年に復活した「大喜利下剋上」。その後若手大喜利での優勝賞品『本家大喜利への出演権獲得』を獲得したのをきっかけに師匠こん平の代演を務めた後、正規メンバーに昇格した。
詳しくは当該項目参照。

「ふるさと」というと僕の育った秩父を思い出しますが、「田舎」と聞くとチャーザー村しか想像できません
昇太:こん平師匠がねw

五明樓玉の輔(ごめいろうたまのすけ) 旧名・春風亭あさ市

春風亭小朝の弟子で、『大喜利下剋上』以降から2010年代にかけての若手レギュラー。
若手大喜利では下ネタを多く出しているが、小遊三と違いそれで座布団を取られることは少ないが、その分座布団で引っぱたかれる等物理的な教育的指導が施されることが多い。
また離婚歴があり、バツイチネタでいじられることも。
2010年に足を骨折し、「笑点Jr.」では松葉杖をついて登場。
「BS笑点」の若手大喜利で2003年10月12日の放送開始から2009年5月3日までの無敗記録を持つ。

広末涼子
昇太:広末涼子、ボーっと聞くと?
末広まきこ
昇太:違うじゃん!
立川生志:ボーっとし過ぎw
昇太:全く違うじゃねえかよ!似てないってんだよ!
目とか…
昇太:お面かぶりなさい!お面お面!
(手持ちのピカチュウのお面をかぶる)
立川生志:あっ、かわいい。その方がいいや
昇太:あさ市さんのお母さん、息子さん東京で頑張ってませんよw


橘家文蔵(たちばなやぶんぞう)(三代目) 旧名・橘家文左衛門

二代目橘家文蔵の弟子。
亭号で八代目橘家圓蔵の一門の噺家と間違われやすいが、大師匠は林家彦六であり、広義で言えば木久扇や九蔵時代の好楽とは同門にあたる。
「楽屋の模範囚」をキャッチコピーとし、強面な見た目を生かした犯罪ネタや、深夜番組での共演からの付き合いである愛楽とのド突き合いがお約束となっていた。
2001年に真打昇進、2016年に師匠の名跡を三代目として襲名した。
2022年5月29日放送の大喜利に6代目円楽の代役として出演。


春風亭勢朝(しゅんぷうていせいちょう)

春風亭小朝の弟子で若手大喜利のかつてのメンバー。
坊主頭と丸眼鏡が特徴。
「おしゃべりの勢朝」の異名を持ち、楽屋噺が得意。
2001年には林家彦六賞を受賞している。

ちょっとすいません。かぶります(手持ちの河童のお面をかぶる)
春風亭昇太:あれ?自ら?
見えますかー?若手が真打ちになる時です。66%は順番でキャリアでなります。33%、実力で抜擢です。1%、こぶ平、三木助*10
春風亭昇太:やめなさい!やめなさい!
立川生志:お面かぶってたってわかるってw
河童が言ってるんです!
春風亭昇太:勢朝です!
河童です!
春風亭昇太:勢朝ですっ!


三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう) 旧名・三遊亭新潟

三遊亭圓丈の弟子。
前座時代から新作落語一筋で、客や先輩落語家を呆れさせた(前座は古典落語を演ずるのが基本のため)。なお、昇太とは新作落語サークル・SWA(創作話芸アソシエーション)での接点がある。
2022年9月18日放送分にて6代目円楽の代役として出演。

楽あれば苦あり
春風亭昇太:お、似た言葉で?
楽太郎終わり。すいません!すいません!
春風亭昇太:飲み屋で独りで言ってなさい!


林家きく姫(はやしやきくひめ)

木久扇の一番弟子*11にして林家彦六の系譜としては初の女流噺家。
若手大喜利の女性メンバー第1号。
ファンだからという理由で師匠の本業が落語家とも知らずに入門し、そのまま落語家になったという変わり者。


林家彦いち(はやしやひこいち)

木久扇の弟子。
きく姫より1歳上だが、入門は2年遅いので弟弟子となる。白鳥同様、昇太とは新作落語サークル・SWAでの接点がある。


林家木久蔵(はやしやきくぞう)(二代目) 旧名・林家きくお

父・木久扇がいつもお世話になっております。

木久扇の長男にして弟子であり、2000年代〜2010年代にかけての若手大喜利のレギュラーメンバー。父親に負けず劣らずのバカちゃびん与太郎キャラ。
特に声と顔が若い頃の父親に瓜二つで、上述の挨拶といつもヘラヘラと笑っている姿が印象的。
若手大喜利では、しばしば昇太が露骨な忖度で優遇して会場の笑いを誘う場面があった。
笑点で活躍する父親の姿を見て「あれなら自分にもできそうだ」と考え、春風亭小朝の下で落語を勉強して父親に弟子入り。
素でうっかりさんな所もあるにはあるが、「二世落語家、父譲りの与太郎」というイメージを逆手に取ってわざと自虐ネタに走るなどしたたかな面もあり、「もしも木久扇が勇退した場合、その後は息子の二代木久蔵になるだろう」と考えたメンバーもいたりと、一定の評価がある。
2021年5月の木久扇の骨折療養による休演に伴い、同年7月4日放送の地上波大喜利にて助っ人として出演、父が大喜利で着ている黄色の紋付を着て父の席に座った*12
前週の好楽・王楽親子に続き、2022年12月18日放送分にて木久扇との親子同時大喜利出演を果たした。

「木久蔵師匠」というとあんまり尊敬できませんが、「お父さん」としてはもっと尊敬できません
春風亭昇太:きくおくん、お父さん誰なの?
木久蔵です。よろしくお願い致します。
林家たい平:ラーメンを食べて育つとこんな感じ?
春風亭昇太:そうそうwラーメンで大きくなったの

僕ね、まもなくメンバー大喜利の中に入るんだ
春風亭昇太:無理無理!
パパが言ってたよ。「そろそろ司会になるから俺の席譲る」って


橘家圓十郎(たちばなやえんじゅうろう)(二代目) 旧名・橘家亀蔵

昇太!
ボーっと聞くと?
チビだ!
うるさい!全然似てないよ!お客さんも拍手するなぁ!!

橘家竹蔵の弟子で若手大喜利のかつてのメンバー。
太った体型と眼鏡が特徴。
大師匠である8代目橘家圓蔵の直弟子と勘違いされることが多かった。
98年7月の大喜利下克上でMVPに選ばれ一日座布団運びをやった際は、前述した肥満体が影響してか「ドタバタうるさい」と歌丸から苦情が入った。


春風亭百栄(しゅんぷうていももえ)

七代目春風亭栄枝の弟子。おかっぱ頭が特徴の男性噺家。
2008年頃からスケベったらしいキャラづけがされ、既婚者にもかかわらず座布団運びのセイラを追い回していた。

川柳つくし(かわやなぎつくし)

川柳川柳の弟子で、3人目の女性メンバー。
周囲の反対を押し切って川柳へ入門、唯一の弟子となった。


三遊亭究斗(さんゆうていきゅうと) 旧名・三遊亭亜郎、春風亭えびー太

ナー、ンッツィゴンニャー!ババギー、チババー!

劇団四季出身のミュージカル落語家。
阪神タイガースファンであり、プロボクサーのライセンスも持っている。
若手大喜利ではたびたびライオンキングのものまねを披露する。
かつては小朝の弟子として春風亭えびー太を名乗っていたが、その後圓丈門下へ移籍し三遊亭あろー→亜郎を経て真打昇進を機に「究斗」に改名。

隅田川馬石(すみだがわばせき) 旧名・五街道佐助

落語界4人目となった人間国宝・六代目五街道雲助の弟子。
1998年7月19日放送分のみの出演。


林家たけ平(はやしやたけへい)

9代目正蔵の弟子。
特大号の2013年6月19日と2013年7月3日の両放送分に出演。


林家ぼたん(はやしやぼたん)

こん平の最後の弟子となった女流噺家。たい平と三平にとっては妹弟子で、2010年前後から2023年1月まで本家大喜利でも座布団運びのアシスタントを務めていた。
旅館の女将にでも居そうな貫禄のある風貌だが、実は柳家わさびと同じく1980年生まれ。
最近は「美容院行っても女性情報誌ではなく男性情報誌を渡されるようになった」と挨拶している。


古今亭駒次(ここんていこまじ)

古今亭志ん駒の弟子。
馬るこら落語協会の若手10人で「TEN」というユニットを組んでいる。
鉄道好きでも知られ、それを題材にした新作落語の創作も行っている。


桂三木助(かつらみきすけ)(五代目) 旧名・桂三木男

「芝浜の三木助」と呼ばれた三代目桂三木助の孫で、勢朝にネタにされた四代目三木助の甥(四代目の姉が当代の母)。
祖父の録音を聴いたことで落語家を志したが、祖父も叔父も既に他界。敢えて縁もゆかりもない十一代目金原亭馬生に入門。当初こそ師匠と同じ亭号の金原亭駒春を名乗っていたが、2006年に二ツ目昇進を機に祖父の前名・桂三木男を襲名。そして2017年の真打昇進で満を持して五代目三木助を襲名。
馬るこや駒次らと同様「TEN」のメンバーだった。
三木男時代の特大号の2015年5月20日と6月17日の両放送分に出演。


柳亭こみち(りゅうていこみち)

七代目柳亭燕路の弟子の女流噺家。
同じく「TEN」のメンバーだった。
特大号の2014年7月2日と7月16日の両放送分の女流若手大喜利に出演。


三遊亭律歌(さんゆうていりっか) 旧名・三遊亭美るく

女流噺家の先駆けとなる三遊亭歌る多の弟子。
美るく時代の特大号の2014年7月2日の放送分に回答者として、7月16日放送分では座布団運びとして出演。いずれも女流若手大喜利として開催。


春風亭一蔵(しゅんぷうていいちぞう)

一之輔の弟弟子。
特大号の2014年7月30日と8月6日の両放送分に出演。


吉原馬雀(よしわらばじゃく) 旧名・三遊亭天歌

四代目三遊亭圓歌→吉原朝馬の弟子。
天歌時代に特大号の2015年5月20日放送分に回答者として、6月17日放送分に座布団運びとして出演。
2022年に最初の師匠・圓歌からのパワハラに耐えかねて破門となるが、前々からハラスメントに関しての啓発活動を行っていた朝馬が手を差し伸べたことで復帰、再入門を果たした。


林家ひろ木(はやしやひろき)

木久扇の弟子。
特大号の2015年8月26日放送分に出演。
落語以外に津軽三味線を得意とする。


林家なな子(はやしやななこ)

9代目正蔵の弟子。
特大号の2016年5月4日と5月11日の両放送分に出演。


柳亭小燕枝(りゅうていこえんし)(八代目) 旧名・柳亭市弥

四代目柳亭市馬の弟子。
先代小燕枝は師匠の兄弟子の柳家さん遊だが、彼は六代目を名乗っていた。しかしその後初代の前にもう一人いたことが判明し、真打昇進する際に「君は八代目だ」とさん遊から告げられる。
市弥時代の特大号の2016年7月6日放送分に座布団運びとして、8月10日放送分に回答者として出演。


柳家花いち(やなぎやはないち)

大学在学中にお笑いコンビ「お~い33!!」を結成したが、2006年に解散し柳家花緑に入門。
特大号の2016年11月9日放送分に座布団運びとして、12月14日放送分に回答者として出演。


林家きく麿(はやしやきくまろ)

木久扇の弟子。
8歳下の瀧川鯉八とよく間違われることをネタに、時折二人会を開いている。
特大号の2017年4月12日と5月10日の両放送分に開催された木久扇一門大喜利のみの出演。


林家扇兵衛(はやしやせんべえ)

木久扇の元弟子。
特大号の2017年4月12日と5月10日の両放送分に開催された木久扇一門大喜利のみの出演。
2021年に廃業。


古今亭佑輔(ここんていゆうすけ) 旧名・金原亭乃ゝ香

現在の高座名ではわかりにくいが女流噺家。
金原亭世之介の弟子だったが、二つ目昇進後に一旦廃業し、古今亭志ん輔門下で復帰。
金原亭乃ゝ香時代の2021年11月17日放送分の笑点特大号のみの出演。


林家扇(はやしやせん)

木久扇の元弟子。
女流落語家としては6人目となる。
紫色が大好きで、若手大喜利の際も紫色の着物を着ていたことがある。
ちなみに父親の年齢は昇太の一歳下との事。
2022年5月いっぱいで健康上の理由から廃業、舞台女優に転業した。


林家希林(はやしやきりん) 旧名・林家木りん

木久扇の弟子。身長192cmという落語界きっての長身を誇る。
父は元大関の清国関。
2023年に真打昇進、同時に「希林」に改名した。


円楽一門会

三遊亭貴楽(さんゆうていきらく)

1970年代から1990年代の若手メンバー。5代目圓楽の弟子。
2020年に両国寄席の公式サイト(円楽一門には公式サイトがないので)から名前が消えたため、引退したと思われる。

貴楽、よく考えろよ、な、いいか、誠意の一門だぞ。うち掃除してたらさ、端っこの方からこの間三波さんが遊びに来た時の爪切った残りがでてきたんだけど、どうしようか?
そんなこと聞く必要ないでしょ、捨てるしかないでしょw
貴楽…
古今亭菊之助:じゃ、私が。もう一回どうぞ
三波さんが遊びに来た時の爪切った残りがでてきたんだけど、どうしようか?
古今亭菊之助:これはもう煎じて飲むしかないですね
そう、そうなんだよ、そういうの
うまい!
じゃあ私に嘘をつけっていうんですか!?
貴楽!嘘も方便っていうんだから


伊集院光(いじゅういんひかる) 初代・三遊亭楽大
「ヒラメキの天才」として知られるテレビタレントにして日本を代表するラジオパーソナリティ、そして六代目円楽の弟子
詳しい経歴は当該項目を参照してほしいが、落語家時代に数回若手大喜利・師弟大喜利に出演している。
1990年にラジオ出演が一門に発覚したことから師匠と相談して自主廃業という選択を取ったが、
円楽はあくまで「休業」として扱い、生涯に渡って師弟関係を続け、円楽の晩年には二人会も開催し、約30年ぶりに高座に上がった。
残念ながら彼が出演していた若手大喜利の映像は保存されておらず、検索しても見つからない。

三遊亭愛楽(さんゆうていあいらく)

ドキドキドキドキ、縄文土器!

本家大喜利の座布団運びアシスタント筆頭格にして、1998年の『大喜利下剋上』以降から2010年代にかけての若手大喜利のレギュラー。
詳しくは本人項目にて。


三遊亭円楽(さんゆうていえんらく)(七代目) 旧名・三遊亭王楽

この好楽兄さんの良いところは落語のアドバイスをちゃんとしてくれるところです。
じゃあ、悪いところは?
その通りにやるとうけないの。

好楽の長男*13でありながら、兄弟弟子という落語界でもかなり特異な関係。
親子だけあって好楽に似てはいるが、若い頃の父に比べると華やかな雰囲気のイケメン。
2代目木久蔵*14とはまた違った若旦那キャラが持ち味ではあるが「親子揃って仕事がない」「(父が作った)しのぶ亭を継ぐ気はなく解体するつもりだ」と父親に負けず劣らずネタにされるし自虐もする。
2014年に父が座布団10枚で日本テレビ社食無料券を獲得したときは、父の弟子達や姉一家と共にランチを楽しんだ。
2016年11月20日放送の演芸では父と甥と三人落語を披露。
前述の通り好楽とは兄弟弟子の間柄ではあるが、好楽の意向もあり、好楽一門の一員にカウントされることが多い。
2022年12月11日放送分の本家大喜利にてゲスト出演し、笑点の本家大喜利において史上初の親子同時出演を果たした。
本名の下の名「一夫」を正蔵彦六こと三代目三遊亭圓楽から貰い、高座名を五代目三遊亭圓楽から貰うなどやたら「三遊亭圓楽」という噺家と縁が深い。
ちなみに「六代目円楽」からは何も貰ってない上に名前を奪われたとオチを付けていたが、前座修行から真打昇進後も徹底的な指導を受けており、事実上の師匠のようなポジションだったことを円楽の死後に明かしている。
また、六代目円楽も彼の才能には期待していたようで最晩年にはホームグラウンドである両国寄席の顔付けや落語会のプロデュースを任せるなど全幅の信頼を寄せていた。
そしてその円楽の生前の意向により、2025年2月に「七代目三遊亭圓楽」を襲名した。なお、発表の会見が開かれたのは円楽の三回忌を迎えた2024年9月30日でもあった。

三遊亭全楽(さんゆうていぜんらく) 旧名・立川國志舘

元々は談志の弟子だったが、2000年に五代目圓楽門下に移籍。
談志門下時代の立川國志舘の名で1998年12月20日放送分の1回限りの出演。



三遊亭楽大(さんゆうていらくだい)(二代目) *15

六代目円楽の弟子。
初代楽大(伊集院光)の廃業から17年後の2007年に入門。
高座名の命名に関しては円楽(当時:楽太郎)が伊集院に「新弟子にお前が使ってた高座名つけちゃったけどいいかい?」と事後承諾を取った。
元々楽大本人も伊集院の大ファンで、大好きな伊集院の師匠であるというのも円楽に入門した理由の一つである*16
2020年4月に真打昇進。


三遊亭一太郎(さんゆうていいちたろう) 本名・会一太郎

円楽の長男であり弟子。本業は声優であり、青二プロダクションに本名の会一太郎名義で所属。通称「かまたろう」。
一応大師匠といえる5代目三遊亭圓楽とも面識があり稽古・指導もつけてもらっていた。
落語家としては本名の下の名前がそのまま高座名になっているという珍しい人物。
若い頃の父親を彷彿とさせるイケメンだが父親から借りたジャケットにメイド喫茶の会員証を忍ばせて返したり、
「稽古場=自宅=ネトゲ部屋」とツイートするなどかなり奔放な人物。そんなだから無双OROCHI2で綾御前に「教育」されるのですよ、かわいい鍾会…
2015年5月8日放送の笑点での座布団大盤振る舞いをOAで見て、ツイッターで「ウタマルリザレクション」と呼称するなど、落語家寄り一般人の立場で笑点を眺めている。
前述の通り本業は声優で噺家としては開店休業状態にあったが、2021年6月に師匠円楽と伊集院光の二人会にて6年ぶりに高座に上がった*17
2022年6月に順番が回ってきたからという理由で「止むを得ず」真打昇進を果たした。


三遊亭好一郎(さんゆうていこういちろう) 旧名・三遊亭好吉

好楽の弟子。
好吉時代の特大号の2013年7月31日放送分に回答者として出演。最下位を免れたにもかかわらず、しのぶ亭のゴミ捨てをサボった罰として次回の8月14日放送分では座布団運びに回された。

落語立川流

立川晴の輔(たてかわはれのすけ) 旧名・立川志の吉

落語立川流という暗黒集団からやって参りました

立川志の輔の一番弟子。
政治・流行関連のネタを多く使うほか、師匠の代表的なフレーズ「ガッテン」をよく取り入れる。
6代目円楽が脳腫瘍で入院したのに伴い、2019年9月15日の大喜利に代理出演した。上記のセリフはその代理出演時の挨拶でのもので、これ以外にも所属する落語立川流や大師匠の立川談志をネタにすることもしばしばある。
たい平からは師匠・志の輔のモノマネで振られ、そこから師匠をバカにしているとイジられることもしばしば。
ちなみに本家大喜利に立川流所属の出演者が出たのは大師匠の立川談志が降板した1969年3月以来およそ50年ぶりのこと(正確には、談志が司会を務めていたのは落語協会時代であるため、立川流創設後に入門した落語家の出演は史上初となる)。
そして、2022年7月17日放送の地上波大喜利に再び6代目円楽の代理として出演。
2024年4月7日より、同年3月末で勇退した木久扇の後任として加入。

『驚く小学校』、「銅像が歌丸」。

立川談春(たてかわだんしゅん)

1970年代から1990年代の若手メンバー。立川流からの出演者で立川小春志の師匠。
自身の修業時代を描いた著書「赤めだか」がベストセラーとなった他、高い実力からチケットの取れない落語家の1人として知られている。
兄弟弟子の志の輔や志らく同様談志の死去後はテレビドラマをはじめ、メディアへの出演を増やしている。



立川生志(たてかわしょうし) 旧名・立川笑志

兄弟子の談春同様若手大喜利では珍しい立川流からの参加者。
太っていることから食いしん坊・大食いネタを答えるというこん平に近いキャラクターで親しまれる。
立川流独自の真打昇進試験制度(落語100席・都々逸・長唄・かっぽれなど)になかなか合格できず真打になるまで20年かかったことを「敗北宣言」などといじられていた。
2022年9月11日放送分にてゲスト出演。

うちの師匠、談志の長所です。ありません。
春風亭昇太:(拍手する)
そこで拍手しないで!オチがないでしょ、ただ言っただけじゃないですか!
春風亭昇太:(談志)師匠、言ったのは生志ですよw
短所も聞いてくださいよ
春風亭昇太:短所は?
数え切れませんw


立川志の春(たてかわしのはる)

立川志の輔の弟子。
特大号の2013年10月9日と2014年1月15日の両放送分に出演。


立川志の八(たてかわしのはち)

立川志の輔の弟子。
特大号の2014年7月30日と8月6日の両放送分に出演。


立川吉笑(たてかわきっしょう)

六代目立川談笑の弟子。
立川流としては初めて新宿末廣亭に出演を果たしている。
特大号の2016年5月4日、9月14日、10月12日の各放送分に回答者として、5月11日放送分に座布団運びとして出演している。
2025年より真打昇進予定。


なお1970年代から1990年代の若手メンバーには、後にコーナー司会を経て本家の司会になる昇太の他、上記以外にも後に本家のメンバーになる古今亭朝次(現:7代目桂才賀)や三平の実兄の林家こぶ平(現:9代目林家正蔵)などがいた(林家たい平も大喜利下克上として復活して以降のレギュラーで、ここから本家のメンバー入りを果たしている)。また1967年当時の若手メンバーは、柳家さん治(現:10代目柳家小三治)、柳家小きん(後の6代目柳家つば女)、春風亭栄橋、初代林家木久蔵(現:林家木久扇)、三笑亭茶楽の5名だった。


上方落語家

桂む雀(かつらむじゃく)

桂枝雀の弟子。
1999年10月31日放送分の東西対抗戦のみの出演。


桂南天(かつらなんてん)(二代目) 旧名・桂こごろう

桂南光の弟子。
1999年10月31日放送分の東西対抗戦のみの出演。


桂よね吉(かつらよねきち)

桂吉朝の弟子。
1999年10月31日放送分の東西対抗戦のみの出演。


笑福亭鶴笑(しょうふくていかくしょう)

6代目笑福亭松鶴に入門を認められたものの、「お前は仁鶴のそばにいた方がいい」と仁鶴と同じ吉本興業所属となる。
2016年元日放送分の東西大喜利のみの出演。


笑福亭笑瓶(しょうふくていしょうへい)

笑福亭鶴瓶の一番弟子。
2016年元日放送分の東西大喜利のみの出演。ちなみに師匠の鶴瓶は未だに笑点の出演がない。
東京でバラエティー番組に引っ張りだことなったが、2023年2月22日に死去。


桂三四郎(かつらさんしろう)

桂文枝の弟子の若手。2017年2月12日と19日の両放送分に出演。
お正月スペシャルの東西大喜利と上方落語家では唯一となる若手大喜利に稀に出演。
十八番にレスリングのユニフォーム姿で演じる「レスリング落語」がある。

(サイコロを手に1~6の目を使って小噺)
(1の目を出して)天国*18はどんな所かて?ほんなの、死(4)んでみなわからへん!

円楽師匠、すんません。スマートフォンの使い方教えてもらえませんかね?
もちろんいいよ。
わ~使い方詳しいんですね~!誰からも掛かって来ないのに!

その他

神田山陽(かんださんよう)(三代目) 旧名・神田北陽

講談界の人間国宝・三代目神田松鯉の弟子にして若手大喜利のかつてのメンバーだった講談師。
勢朝と同じく坊主頭に眼鏡がトレードマーク。2024年現在は北海道に拠点を移し、寄席への出演を控えている。NHK教育で放送している「にほんごであそぼ」に出演中。

「森さん」というと山の中に住んでいる人のようですが、「森首相」というと湿原(失言)に住んでいるような感じです


神田蘭(かんだらん)

ランランランラン神田蘭♡

きく姫に続く若手大喜利女性メンバー。講釈師としても北陽に続く2人目。
後の桃花のような女性らしさを前面に出したキャラクターが持ち味だが、何故か周囲からは場末のスナックのママだのオカマだのニューハーフなどに間違われていた。
所属している落語芸術協会において「成金」メンバーだった宮治や小痴楽、松之丞らのすぐ上の先輩にあたり、彼らが入門後に楽屋入りした際には立て前座*19として指導していたが、指導の厳しさに彼等からは「鬼教官」だの「(蘭姉さんと一緒の楽屋仕事は)懲役刑」などと散々に言われていた。
本人曰く「飲ませ、食わせ、色々世話したのに恩知らず」(意訳)との事。
2018年に真打昇進。

おどろいた。鏡の私、まあキレイ!
三遊亭愛楽:おどろいた。ヒゲが生えてる神田蘭
(顔周りを気にする仕草)


セイラ(せいら)

2003年から2011年まで若手大喜利の座布団運びを担当した女性タレント。ハーフっぽい芸名だがハーフではない。
セクハラ発言をするメンバーを座布団で叩き(ただし没収はしない)、既婚者の春風亭百栄に追い回されていた。結婚後自身のブログの更新がなくなり、所属事務所のホームページからも名前が消えた。
三遊亭とむのブログの2019年七夕のエントリによれば、地元の北九州で落語会のイベントを仕切っていた模様。


では、Wiki篭りさんが一番座布団獲得枚数が少なかったので、若手大喜利はおしまい!

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最終更新:2025年03月08日 14:39

*1 なお、座布団運びとして若手大喜利に出演した弟弟子の春風亭昇羊の結婚式でも、同様に友人代表として出席した模様。

*2 小痴楽は廃業も考えたらしいが、元師匠となった文治本人から「お前を(5代目柳亭)痴楽さんから預かっていたんだから、親父さんの元に返すだけだ」と言われて落語家を続けることとなった。

*3 歌丸のハゲネタに対し、わさびはポマードで固めた髪型をいじられることが圧倒的に多い。

*4 2021年に圓丈が死去したことにより、兄弟子にあたる天どん門下に移籍した。

*5 なお、福島アナはアナウンサーになる前に「志ん茶」というコンビで何度か準決勝まで進出した経験がある。

*6 結果的にはこの言葉に反して真打になった時点で米丸は健在だし、紹介先の弟子である歌丸には結果として先立たれてしまった

*7 枝太郎本人は6代目円楽の事を「歌丸一門の顧問兼相談役」と呼ぶほど慕っており、兄弟子達共々円楽とは良好な関係を築いていた。

*8 大概はまだヤンチャな芸風だったヒロミにいたぶられるのがお約束

*9 他にたま平とぽん平の姉にあたる娘もいるが、彼女は落語家にはなっていない。

*10 こぶ平は後の九代目正蔵。三木助は木久扇の最初の師匠でもある三代目桂三木助の長男で、父親の名前を継いだ四代目の事を指している。正蔵同様テレビなどでも活躍していたが、精神的なストレスなどで追い詰められた末、2001年に自ら命を絶った。

*11 系図上の惣領弟子の時蔵は預かり弟子扱いで一門会にもほとんど顔を出さず、他の兄弟子も廃業したため事実上の惣領弟子

*12 当然木久扇とは身長も違うため、ふくらはぎくらいまで足が出ているつんつるてんの状態となっていた。その様子を見た好楽や6代目円楽からは「与太郎だよ」と突っ込まれていた。

*13 ただし姉二人が上に居て本人自身は末っ子

*14 親同士が元兄弟弟子ということもあり、W親子会を開いたりするなど公私共に仲が良い。

*15 「○代目」という代数は原則として真打ちになった者のみつけられる物で、伊集院は二つ目で廃業したので当代も二代目を名乗っていない。

*16 伊集院とも同じ一門の兄弟弟子として交流を持っている様子で、2021年6月に開催された円楽と伊集院の二人会では師匠の息子で弟弟子にあたる一太郎と共に出演し、2人の「三遊亭楽大」が相見えることにもなった。ちなみに楽大は伊集院のことを先輩落語家の呼称である「兄さん」と呼んでいる。

*17 なおこの二人会のゲストは一太郎と当代楽大の他、笑点でもお馴染みのナイツと伊集院のTBSラジオでの戦友・爆笑問題

*18 サイコロの1の目は「ピン」と言い、「天」を意味する。

*19 寄席で働く前座達の中で最も香盤(芸歴、入門年)が最年長の前座の通称。楽屋内の仕事の取りまとめや、入りたての前座達の指導役でもある。