さくら友蔵

登録日:2023/06/18 (Sun) 01:42:40
更新日:2023/09/26 Tue 03:50:52
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記 わ ア
事 し ニ
揃 と ヲ
う ま タ
     る に
友         
蔵         
心         
の         
俳         
句         


さくら友蔵」とは、漫画及びアニメ・ドラマ『ちびまる子ちゃん』の登場人物。
CV:富山敬、青野武島田敏/演:モト冬樹、綾田俊樹、笹野高史



【概要】

主人公のまる子(さくらももこ)の父方の祖父。
一言で言えば日本における孫に甘いおじいちゃんを体現したようなキャラクター。
現在はつくしのような頭に髪が数本残っている程度にハゲてしまったが、以前は眼鏡を掛けて髪がふさふさだった。
年齢は76歳。誕生日は10月3日、血液型はO型。
元々は妻のこたけ、息子のヒロシ以外に一郎、あけみとひろあきの父親の5人家族。
現在はヒロシたち息子一家と同居して6人家族である。

まる子を「まる子」、さきこを「お姉ちゃん」、ヒロシを「ヒロシ」、すみれを「すみれさん」、こたけを「ばあさん」と呼んでいる。
まる子、さきこ、すみれには「おじいちゃん」、こたけには「(お)じいさん」、ヒロシには「じいさん」と呼ばれている。

モデルは作者のさくらももこの祖父。
しかし、実際の祖父は『ちびまる子ちゃん』の友蔵とは程遠い人物で反面教師の意味合いが強く、作者の証言に驚いたファンも多い。*1同作者のエッセイによれば、祖父の訃報を聞いても家族はワクワクするわ死に顔を見て大笑いするわになるくらい嫌われていた様子。
孫に愛情を注ぐ心優しい友蔵はさくらももこの理想のおじいちゃん像であり、実在の家族がベースのさくら家の中では創作ありきの存在。
ちなみに『ももこのほのぼの劇場』では気の抜けたお年寄りといった雰囲気で描かれているが、実際の祖父との兼ね合いもあってか『劇場』後期には出番が激減している。



【人物】

いつ何時でもまる子の味方であり、最大の理解者であるおじいちゃん。一人称は「わし」
家族内で一番の仲良しで、目に入れても痛くないほど可愛がっている。
性格は温厚な心優しき好々爺。
相当な呑気者で、中でも特に能天気。この気質はひろしとまる子にちゃんと受け継がれている。
ベルトクイズQ&Qの筆記試験では、自分のキャッチフレーズを「ちょっと惚けた味のある愉快な年寄り」とした。
短気が多いさくら家でもあまり怒りを見せず、ヒロシ以外を叱る事は滅多に無い。
自分の不甲斐なさを嘆いたり、他人より自分を責める傾向にある。
人の良さからまる子の口車に乗って騙されることもあり、一時後悔する事があってもへこたれず優しく接し続けている。
太平洋戦争の体験者で、停電が起こるとたまに空襲と勘違いして取り乱す。
ちょっとボケ気味なところがあり、町内会のお金を預かったはいいものの、隠し場所を忘れて年金で賄おうとした事もある。
ノストラダムスの大予言を信じて大騒ぎしたが、仮に真実だとしても100歳まで長生きしない限り自然の成り行きで消滅している。現実通りならまる子の高校時代に…

またアニメ版では70年代のTBS系クイズ番組『ベルトクイズQ&Q』に出場した事がある*2
こどもの日に丸尾君の兜を壊したと誤解したまる子が乱心し、100万を求めてベルトクイズQ&Qに応募してほしいとヒロシに泣きついていたのを真に受けて応募ハガキを出した結果、静岡予選に当選。
あっという間に本戦への出場が決まり、さくら家のほとんどから速攻で負けると思われていたが、まる子の応援を背に運が味方してミリオンステージまで進出。
まさかの50万円の問題すらクリアし、100万円の問題は外れてしまったものの、獲得賞金の半分と勝ち抜きボーナスを足した27万円を持ち帰った。
賞金で紆余曲折の末に当時高価なクーラーを購入したが、さくら家の契約アンペアでは停電してしまい親戚の若夫婦にプレゼントされた。



【趣味・特技】

自分に起こった出来事や心境を元に「友蔵心の俳句」と称して心の中で俳句(川柳)を詠んでいる。
友蔵の代名詞であり、実際に警視庁のオレオレ詐欺防止の広告、アニメでは視聴者投稿の俳句を友蔵が詠み上げる企画も行われた。
センスはお年寄りだが達筆で絵も上手く、みやこお姉ちゃんの出産祝いに七福神の色紙、シーチキン(アニメではチイチキン)のノートを欲しがったまる子に老人会のノートを流用した「ンキチイシ」とサカナの絵を描いたノートを渡そうとした。
まる子の失敗した年賀状に「おてもやん」を描いたこともある。
まる子が「マリちゃん自転車*3」を欲しがった際は、結局入手に失敗したため手近な自転車を友蔵自らがマリちゃん自転車に改造したが、
ピンク色に塗られているのはともかく、その画風は非常に達筆ながら完全に浮世絵であった。
金魚すくいが得意で、まる子やさきことお互いをライバル視するほど競っていたが、金魚屋でカップルと争った際に全員揃って情熱を失ってしまった。

好きなものは湯豆腐納豆、ウニ。
フランス料理などの洋食よりも和食が好み。
まる子と石松寿司に行った際は金額を気にして好物のウニも食べられず、シメサバばかり頼んでいた。
目玉焼きは醤油をかける派で、ソース派のまる子に異論を唱えられても譲らなかった。

まる子と同じく山口百恵の大ファン。
海水浴客や近所のお姉さんなどに心惹かれている描写もあり、若い美人が好みらしい。妻のこたけも若かりし頃は相当な美人である。
福引きでプサディの住んでいる南の島の一週間ツアーを当て、ベルトクイズQ&Qの出場権を手にして27万円を持ち帰るなどたまに強運を発揮する。

まる子に連れられた影響で野次馬気質になり、5年前には近所の火事を見に行ってテレビにも映り、永沢家の火事も見物に行き、たまちゃんも巻き込まれた七夕豪雨ではカメラを片手に水害現場へ出向いてまる子の写真を撮っていた。



【関係人物】

友蔵の愛する孫。おじいちゃん子。
よく一緒に遊び、外出したらなにかと物を買ってあげたり、可能な限り甘やかしている。
石松寿司では遠慮していたまる子を後押しした結果会計が75000円になってしまい、年金が底をつき泣く泣くローラースルーゴーゴーを全力疾走で返品する事になった。
自分を可愛がってくれる友蔵を純粋に慕っているが、時にお小遣いや欲しい物をせしめ、上記のようなオチになることも。

友蔵の息子。
まる子の話を真剣に聞かないヒロシを叱るもスルーされる事が多い。

  • さくらすみれ
友蔵の義理の娘。
息子のヒロシと同様に怒ったすみれには頭が上がらない。
まる子を甘やかすため釘を刺されるも、その後も懲りずに可愛がっている。

  • さくらさきこ
友蔵の孫。
明らかにまる子に肩入れし過ぎているが、ドライな性格で特に気にしていない。
まる子に何か買ってあげると代わりにお土産を買って行くといった心配りはしている。
一時はまる子とさきこの扱いの差に思い悩み、さきこをまる子同様甘やかしたがウザがられて元の距離感に戻した。

  • さくらこたけ
友蔵の妻。普段はとぼけた友蔵のツッコミ役。
時々老人会で旅行にも行き、喧嘩も少なく夫婦仲は良好そのもの。
髪に刺している簪は友蔵からの贈り物。
若い頃は清水小町と呼ばれたはいからさん風の美人だった。
Q&Qの収録日には出掛ける寸前にお守りを手渡し、時代劇ばりの演出で深い愛情を示している。

  • 中野小心
友蔵の小心者な友達。
本当は嫌なことも気が小さく断れないため、何かと友蔵やさくら家に巻き込まれる苦労人。

  • ヒデじい
花輪クンの心優しい執事。
友蔵を名前呼びする珍しい人物。
礼儀正しい佇まいから「ヒデ(じい)さん」と心から尊敬されている。

  • ナレーター
『ちびまる子ちゃん』の天の声
間抜けなまる子や友蔵は特に鋭いツッコミの対象であり、さくら家はバカにされている事を自覚している
海水浴先でキートン山田と遭遇し、自分を笑い者にしないようお願いしたが「それは無理な相談である」と断じられた。



【余談】

2019年ごろに「ですざわやぱんちぇったー」と叫ぶ友蔵が動画投稿サイトで一時ブームになった。
まる子 おすし屋さんに行くの巻』の清水寺から飛び降りるシーンの海外吹き替え版らしく空耳ネタである。



おじいちゃん、追記、修正はまる子に任せてよ!

まる子はおじいちゃん思いじゃのう、何か好きな物でも買ってあげよう

やったー、おじいちゃん大好き

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最終更新:2023年09月26日 03:50

*1 ボケたふりをして食べ物やお金を盗む、風呂を覗きに来る、意地悪をする、など、悪知恵を働かせて人の嫌がることをするストレートな悪人だったそう。

*2 ちゃんとTBSからの許可は取っており、ゲスト声優としてオリジナル版の司会者押坂忍氏も参加している。

*3 実在する。『ちびまる子ちゃん』の舞台である70年代に流行したアイドルの天地真理の写真や西洋風の城が描かれ、全体的にピンク色という如何にもガーリーなデザインの自転車。