登録日:2023/06/18 Sun 01:42:40
更新日:2025/04/13 Sun 15:29:51
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「
さくら友蔵」とは、
漫画及び
アニメ・ドラマ『
ちびまる子ちゃん』の登場人物。
声:富山敬(第1期、第2期:第1話 - 第37話)(1990年1月7日 - 1992年9月27日、1995年1月8日 - 1995年9月17日)→
青野武(第2期:第38話 - 第768話)(1995年9月24日 - 2010年6月20日)→
島田敏(第2期:第769話 - )(2010年6月27日 - )
演:モト冬樹、綾田俊樹、笹野高史
【概要】
主人公の
まる子(さくらももこ)の父方の祖父。
一言で言えば日本における孫に甘いおじいちゃんを体現したようなキャラクター。
現在はつくしのような頭に髪が数本残っている程度に
ハゲてしまったが、以前は眼鏡を掛けて髪がふさふさだった。
年齢は76歳。誕生日は10月3日、
血液型はO型。
元々は妻のこたけ、息子のヒロシ以外に一郎、あけみとひろあきの父親の5人家族。
現在はヒロシたち息子一家と同居して6人家族である。
まる子を「まる子」、さきこを「お姉ちゃん」、ヒロシを「ヒロシ」、すみれを「すみれさん」、こたけを「ばあさん」と呼んでいる。
まる子、さきこ、すみれには「おじいちゃん」、こたけには「(お)じいさん」、ヒロシには「じいさん」と呼ばれている。
モデルは作者のさくらももこの祖父。
しかし、実際の祖父は『
ちびまる子ちゃん』の友蔵とは程遠い人物で反面教師の意味合いが強く、作者の証言に驚いたファンも多い。同作者のエッセイによれば、祖父の訃報を聞いても家族はワクワクするわ死に顔を見て大笑いするわになるくらい嫌われていた様子。
孫に愛情を注ぐ心優しい友蔵は
さくらももこの理想のおじいちゃん像であり、実在の家族がベースのさくら家の中では創作ありきの存在。
ちなみに『ももこのほのぼの劇場』では気の抜けたお年寄りといった雰囲気で描かれているが、実際の祖父との兼ね合いもあってか『劇場』後期には出番が激減している。
実写化された際には、ほとんどのキャストが作品ごとに入れ替わる中、友蔵のみモト冬樹が一貫して担当しており、彼の代表作と言ってもいい。
【人物】
いつ何時でもまる子の味方であり、最大の理解者であるおじいちゃん。一人称は「わし」
家族内で一番の仲良しで、目に入れても痛くないほど可愛がっている。
性格は温厚な心優しき好々爺。
相当な呑気者で、中でも特に能天気。この気質はひろしとまる子にちゃんと受け継がれている。
ベルトクイズQ&Qの筆記試験では、自分のキャッチフレーズを「ちょっと惚けた味のある愉快な年寄り」とした。
短気が多いさくら家でもあまり怒りを見せず、ヒロシ以外を叱る事は滅多に無い。
自分の不甲斐なさを嘆いたり、他人より自分を責める傾向にある。
人の良さからまる子の口車に乗って騙されることもあり、一時後悔する事があってもへこたれず優しく接し続けている。
太平洋戦争の体験者で、停電が起こるとたまに空襲と勘違いして取り乱す。
ちょっとボケ気味なところがあり、町内会のお金を預かったはいいものの、隠し場所を忘れて年金で賄おうとした事もある。
ノストラダムスの大予言を信じて大騒ぎしたが、仮に真実だとしても100歳まで長生きしない限り自然の成り行きで消滅している。
現実通りならまる子の高校時代に…
またアニメ版では70年代の
TBS系クイズ番組『
ベルトクイズQ&Q』に出場した事がある。
こどもの日に
丸尾君の兜を壊したと誤解したまる子が乱心し、100万を求めてベルトクイズQ&Qに応募してほしいとヒロシに泣きついていたのを真に受けて応募ハガキを出した結果、静岡予選に当選。
あっという間に本戦への出場が決まり、さくら家のほとんどから速攻で負けると思われていたが、まる子の応援を背に運が味方してミリオンステージまで進出。
まさかの50万円の問題すらクリアし、100万円の問題は外れてしまったものの、獲得賞金の半分と勝ち抜きボーナスを足した
27万円を持ち帰った。
賞金で紆余曲折の末に当時高価なクーラーを購入したが、さくら家の契約アンペアでは停電してしまい親戚の若夫婦にプレゼントされた。
【趣味・特技】
自分に起こった出来事や心境を元に「
友蔵心の俳句」と称して心の中で
俳句(川柳)を詠んでいる。
友蔵の代名詞であり、実際に警視庁のオレオレ詐欺防止の広告、アニメでは視聴者投稿の俳句を友蔵が詠み上げる企画も行われた。
センスはお年寄りだが達筆で絵も上手く、みやこお姉ちゃんの出産祝いに
七福神の色紙、シーチキン(アニメではチイチキン)のノートを欲しがったまる子に老人会のノートを流用した「ンキチイシ」とサカナの絵を描いたノートを渡そうとした。
まる子の失敗した年賀状に「おてもやん」を描いたこともある。
まる子が「マリちゃん
自転車」を欲しがった際は、結局入手に失敗したため手近な
自転車を友蔵自らがマリちゃん
自転車に改造したが、
ピンク色に塗られているのはともかく、その画風は非常に達筆ながら完全に
浮世絵であった。
金魚すくいが得意で、まる子やさきことお互いを
ライバル視するほど競っていたが、金魚屋でカップルと争った際に全員揃って情熱を失ってしまった。
好きなものは湯
豆腐、
納豆、ウニ。
フランス料理などの洋食よりも和食が好み。
まる子と石松寿司に行った際は金額を気にして好物のウニも食べられず、シメサバばかり頼んでいた。
目玉焼きは醤油をかける派で、ソース派のまる子に異論を唱えられても譲らなかった。
まる子と同じく山口百恵の大ファン。
海水浴客や近所のお姉さんなどに心惹かれている描写もあり、若い美人が好みらしい。妻のこたけも若かりし頃は相当な美人である。
福引きで
プサディの住んでいる南の島の一週間ツアーを当て、ベルトクイズQ&Qの出場権を手にして27万円を持ち帰るなどたまに強運を発揮する。
まる子に連れられた影響で野次馬気質になり、5年前には近所の火事を見に行ってテレビにも映り、
永沢家の火事も見物に行き、
たまちゃんも巻き込まれた七夕豪雨ではカメラを片手に水害現場へ出向いてまる子の写真を撮っていた。
【関係人物】
友蔵の愛する孫。おじいちゃん子。
よく一緒に遊び、外出したらなにかと物を買ってあげたり、可能な限り甘やかしている。
石松寿司では遠慮していたまる子を後押しした結果会計が75000円になってしまい、年金が底をつき泣く泣くローラースルーゴーゴーを全力疾走で返品する事になった。
自分を可愛がってくれる友蔵を純粋に慕っているが、時にお小遣いや欲しい物をせしめ、上記のようなオチになることも。
友蔵の息子。
まる子の話を真剣に聞かないヒロシを叱るも
スルーされる事が多い。
友蔵の義理の娘。
息子のヒロシと同様に怒ったすみれには頭が上がらない。
まる子を甘やかすため釘を刺されるも、その後も懲りずに可愛がっている。
友蔵の孫。
明らかにまる子に肩入れし過ぎているが、ドライな性格で特に気にしていない。
まる子に何か買ってあげると代わりにお土産を買って行くといった心配りはしている。
一時はまる子とさきこの扱いの差に思い悩み、さきこをまる子同様甘やかしたがウザがられて元の距離感に戻した。
友蔵の妻。普段はとぼけた友蔵のツッコミ役。
時々老人会で旅行にも行き、喧嘩も少なく夫婦仲は良好そのもの。
髪に刺している簪は友蔵からの贈り物。
若い頃は清水小町と呼ばれた
はいからさん風の美人だった。
Q&Qの収録日には出掛ける寸前にお守りを手渡し、時代劇ばりの演出で深い愛情を示している。
友蔵の小心者な友達。
本当は嫌なことも気が小さく断れないため、何かと友蔵やさくら家に巻き込まれる苦労人。
花輪クンの心優しい執事。
友蔵を名前呼びする珍しい人物。
礼儀正しい佇まいから「ヒデ(じい)さん」と心から尊敬されている。
【余談】
2019年ごろに「ですざわやぱんちぇったー」と叫ぶ友蔵が動画投稿サイトで一時ブームになった。
『まる子 おすし屋さんに行くの巻』の清水寺から飛び降りるシーンの海外吹き替え版らしく
空耳ネタである。
まる子はおじいちゃん思いじゃのう、何か好きな物でも買ってあげよう
- 76歳でローラースルーゴーゴー抱えてあれだけの全力疾走はさぞかし厳しかったろうなw -- 名無しさん (2023-06-18 02:04:30)
- 戦争関係のエピソードは戦後焼け野原となった町で子供に紛れて「ギブミーチョコレート」と米兵のジープ追っかけていった -- 名無しさん (2023-06-18 07:16:47)
- モデルのじいさんは訃報を聞いた姉妹にゲラゲラ笑われる程度にはアレな性格だった模様 -- 名無しさん (2023-06-18 10:19:15)
- ぱんちぇったーは実際には"This is the way a man should die!" 文化的ギャップを力技で埋めた名訳だと思うわw -- 名無しさん (2023-06-18 10:26:26)
- ↑×2 悲しむ人が家族には誰もいなかった、葬式で泣いたのは老人会の会長さんだけだったらしいな -- 名無しさん (2023-06-18 10:28:51)
- ↑通夜に、祖父の従姉妹だか何だかという見知らぬ老婆がやって来て号泣したのを見て、「日本にも泣き女の風習があったのか」と作者に思わせたらしい -- 名無しさん (2023-06-18 10:45:45)
- タマちゃんパパを写真狂いにした元凶 -- 名無しさん (2023-06-18 10:57:08)
- 映画二作目で薬屋の歌が「めんこい仔馬」の替え歌だと知らず熱唱してまって後悔する羽目に…w -- 名無しさん (2023-06-18 11:37:24)
- ↑×7、↑ちょっとボーっとしてるのは年齢のせいかと思いきや、昔から結構ぶっ飛んでたんだな -- 名無しさん (2023-06-18 11:41:03)
- 先々代、先代と同じく旧ヤマト出演声優繋がり(島田さんはモブ役で出てた) -- 名無しさん (2023-06-18 15:47:22)
- 声優富山敬はこの友蔵のイメージが強くてその後ヤン・ウェンリーや古代をみても「友蔵が珍しく賢そうに話してるな」と思ってしまう -- 名無しさん (2023-06-18 17:02:04)
- 老人キャラ+長寿アニメ故にさくら家の中では声優が変わることが多いが、それぞれが味わい深い。 -- 名無しさん (2023-06-18 20:56:17)
- 作者のリアル祖父は亡くなった時に「寿」って書かれたタオルを頭に巻いていたらしい -- 名無しさん (2023-06-19 12:32:07)
- 教会の回で若いおじいちゃんが出てくるがまさに友蔵って感じの容姿だったな -- 名無しさん (2023-06-19 13:31:16)
- 中野さんのフルネーム初めて知ったぞ -- 名無しさん (2023-06-19 14:12:10)
- 初めて富山敬さんのとも蔵を聞いた時は「へぇ〜こんな声だったんだ」って少し驚いた(初めて聞いたとも蔵は青野武さんのだったため)。富山さんホント亡くなるの早すぎだよ… -- 名無しさん (2023-06-19 22:21:11)
- 今は亡き亀を紐付けて散歩させていたこともある爺さん -- 名無しさん (2023-06-19 22:51:52)
- 同作者のコジコジにまる子と二人でゲスト出現したこともあった。偶然とはいえ短歌詠んだり自分は漫画のキャラと言われて泣き出したり忙しかった -- 名無しさん (2023-06-20 18:51:28)
- ↑7 なおおばあちゃんの方。 -- 名無しさん (2023-06-20 20:48:48)
- 祖父もだけど、ヒロシも実際よりマイルドだとどこかで聞いた記憶があるし、実際の先生も「はまじ」のモデルの人がおっかないどころじゃなかったと証言してたな。 -- 名無しさん (2023-06-20 21:36:49)
- 青野武ボイスでリアル友蔵を演じてたらとんでもないサイコパスキャラになりそうだ -- 名無しさん (2023-09-26 03:50:52)
- 1974年で76歳だから1898年生まれなのか -- 名無しさん (2024-09-08 01:33:37)
- 友蔵って明治生まれなの!?もう今となっては大昔の歴史の中の時代の住人なんだな… -- 名無しさん (2025-03-04 21:16:50)
- ウチの義理父も貯金箱の件を除けば -- 名無しさん (2025-03-07 10:08:26)
- リアル友蔵だった。孫ができても必ずしも丸くなるとは限らない -- 名無しさん (2025-03-07 10:09:19)
- 同居の祖父と別居の祖父とではそれぞれイメージが違うからな -- 名無しさん (2025-03-07 10:11:59)
- 意地悪な上に図体もデカかったんだよな。子どもならそりゃトラウマになるわ -- 名無しさん (2025-03-07 10:18:53)
- 旧2chサザエさんカテで現実のマスオさんと波平はこんなんじゃないって体験者が語ったエピソードに通じるものを感じる -- 名無しさん (2025-03-07 10:32:58)
- ↑娘婿と義父の関係ってことでok? -- 名無しさん (2025-03-09 10:07:56)
- リアルブロリーですね、現実の方 -- 名無しさん (2025-03-09 10:10:54)
- ヒカリ超一郎→ハドラー→ブロリー -- 名無しさん (2025-03-20 16:24:51)
- ホットペッパーでもしめ鯖食べてやがんの -- 名無しさん (2025-03-21 08:56:16)
最終更新:2025年04月13日 15:29