沼袋一男/仮面ライダーブラーリ

登録日:2023/07/23 Sun 10:05:30
更新日:2025/03/23 Sun 18:46:46
所要時間:約 3 分で読めます




沼袋(ぬまぶくろ)一男(かずお)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』の登場人物である。
本項目では彼が変身する仮面ライダーブラーリについても記載する。

演:関ヒロユキ



【概要】

10年以上前のデザイアグランプリの参加者だった中年男性。
黒いシャツと赤いジャケットを身に纏い、スキンヘッドに無精ひげという出で立ちが特徴。
本編開始時点では既に退場し、故人となっていた。






この先、『ギーツ』43話・44話のネタバレ注意!!























【正体】


まさか鞍馬家に、もう一人娘がいたとはなぁ……

何ですか…?

ハハハッ、懐かしいなぁ…。11年前に誘拐した奴の事が……


その正体は、11年前に鞍馬家の一人娘だった鞍馬あかりを誘拐して殺害した張本人であり、事件の真犯人。
愛娘を喪った鞍馬夫妻が不幸のどん底に叩き落とされて人格や思考が歪み、その果てに新しい娘となる祢音を生み出したのも、全てはこの男の凶行が原因である。
しかもあかりを殺害した動機は、鞍馬財閥の怨恨や衝動的なものではなく、愉快犯だった可能性が高い*1
その証拠に、自身の犯行を回想する際に「懐かしい」と狂気的に笑ったり、鞍馬光聖があかりに手向けた献花を蹴散らしたりするなど、ベロバと同類の正真正銘の悪党である事がうかがえる。
これにより、「大財閥の一人娘の誘拐殺人事件という大事件にもかかわらず、何故警察に捕まらなかったのか?」という謎が一気に解決することとなった。


【仮面ライダーブラーリ】



なら不幸を味わえ。あの時と同じように、自分の娘を喪ってなぁ!!


スーツアクター:榮男樹

沼袋が変身するコウモリモチーフの仮面ライダー
英語表記は「Brali」で、名前の由来は恐らくコウモリの特徴であるぶら下がりから連想した「ぶらり」からと思われる。

コウモリの仮面ライダーは過去に仮面ライダーナイトキバダークキバキバーラマッドローグライブエビルなどがいたが、こちらは珍しく鼻を強調したデザインとなっている。


エントリーフォーム



ENTRY


デザイアドライバーに仮面ライダーブラーリIDコアのみを装填して変身した姿。
羽を模した固有パーツの耳「ブラーリエコー」から発せられる超音波の反響を利用する事により、本物のコウモリ同様に物体の距離・方向・大きさなどを測るエコーロケーションが可能となっている。
劇中では披露する機会が全く無かったが、実はジャンプ力が仮面ライダーロポに次いで高い。


アームドハンマー(上半身)



SET

ハハハハハハッ! 変・身……!


ARMED HAMMER

READY FIGHT


ハンマーバックルをデザイアドライバーの右側に装填して変身した形態。
レイズハンマー自体が非常に扱いやすい武器であるため、小型レイズバックルといえど戦闘力は決して低くなく、ブーストフォームに匹敵するスペックを持つ仮面ライダーギャーゴ ファンタジーフォームにもある程度抵抗できている。
ただし、これはギャーゴの変身者である光聖の戦闘経験が著しく不足しているのが原因であり、実際にギャーゴに追い詰められた際にはやけになってレイズハンマーを投げつけるなど、沼袋の戦闘センスはそこまで大したことはない。
現に、その状況を見かねたベロバがプレミアムベロバとなって助太刀に入っている。


  • ハンマーストライク

HAMMER STRIKE

ハンマーバックルのハンマーヘッド部分を下に押し込んで発動。
レイズハンマーを地面に叩き付けて、赤く輝くエネルギー波を放出する。


スペック表

形態 身長(cm) 体重(kg) パンチ力(t) キック力(t) ジャンプ力(m/ひと跳び) 走力(秒/100m)
エントリーフォーム 202.9 112.1 1.5 3.9 6.8 9.6
アームドハンマー 113.2


【劇中での動向】

創世編

上記の通り、誘拐事件を起こした後に参加したデザグラで退場していたが、42話で桜井景和が『デザイアグランプリの全ての犠牲者が蘇った世界』という願いをツムリに叶えさせた事で復活。
続く43話ではベロバと共に行動し、鞍馬家のもう一人の娘である祢音を誘拐し、光聖に脅迫状を送りつけた。


3億円はどうした?

お前らなんかに1円も渡すか。


その後はベロバと共に祢音の不幸を嘲笑っていたが、現場に現れた光聖が身代金3億円を持ってこなかったと知るや、ブラーリに変身して迎撃。
プレミアムベロバと共に光聖が変身したギャーゴを追い詰める。
そして祢音を庇ってプレミアムベロバの銃撃を一身に受け、大ダメージを負ったギャーゴに止めを刺そうと襲い掛かったが、最後の力を振り絞ったギャーゴが放った「ファンタジーストライク」が直撃して敗北。
協力者だったベロバにも見限られてしまった。

以降の消息は不明だが、45話で完全に創世の力に目覚めた浮世英寿によって世界が景和の願いが受理される前の状態に戻されたため、他のギャングライダーズ共々再び消滅したと思われる。
仮に生きていたとしても11年前の誘拐殺人の罪に加え、祢音の誘拐及び光聖への殺人未遂罪諸々で極刑が課せられる事は想像に難くないだろう。


【余談】

  • アームドハンマーがTV本編に登場するのは6話以来となった。


  • 沼袋は「鞍馬家の不幸の元凶」というヘイトを溜めやすい役柄であり、公式側は演じた関氏にバッシングが向かう事態を懸念してか、43話放送後の東映公式サイトにオフショットや撮影の裏話を掲載しており、顔写真も狂気を孕んだ笑みの沼袋とは異なり、爽やかなものとなっている(景和の家族を殺害した浅利切人/ターボン役のうえきやサトシ氏にも同様の措置が取られた)。
    公式サイトによれば、関氏は自己中心的な沼袋とは真逆の「低姿勢で謙虚な礼儀正しい人物」で、衣装合わせの段階から腰を低くして接していた他、変身後のアフレコでも「不慣れなもので…ご迷惑をお掛けしたら申し訳ございません。」(原文ママ)と低姿勢を貫いていたという。
    フィクションとリアルはしっかりと区別し、誹謗中傷はやめましょう。



ハハハッ、懐かしいなぁ…。11年前に追記・修正した項目の事が……



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最終更新:2025年03月23日 18:46

*1 ひょっとしたら11年前の事件自体、「他人の不幸を見るのが何より好き」なベロバが裏で糸を引いていた可能性すらある。