登録日:2023/12/12 (火曜日) 11:15:00
更新日:2024/07/21 Sun 22:38:04
所要時間:約 3 分で読めます
「どんな髪型にしますか?」
「タイガーアッパーカット。」
「……」
「タイガーアッパーカット!!」
【概要】
1993年当時、爆発的ブームを巻き起こしていた格闘ゲーム「
ストリートファイターⅡ」を下敷きにしたギャグ漫画。
しかしギャグ漫画でありながら、頭身の高い原作再現度の高い緻密な作画のキャラクター描写が売りであった。
もちろんギャグ漫画なので変顔やキャラ崩壊は当たり前。しかし春麗やキャミィは本気で可愛く描いているので当時の子供たちの性癖開拓にも少なからず影響を与えたと思われる。
緻密な作画を活かし、少ないセリフの中でツボを押さえたオチを持ってくることが多い。
登場キャラは当初は基本8人+四天王であったが、ストⅡシリーズのバージョンアップに伴いキャミィ、サンダーホーク、フェイロン、ディージェイが加わり、
さらに後に最終的に豪鬼まで加わった。
ストリートファイトに関しては原作のシチュエーションだけでなく、特定の日時に場所を指定して集まる約束をしたうえで行うことが多いという、
ファイトを日常に落とし込むギャグ漫画ならではの描写がなされている。
ギャグ描写は「なんでもあり」。
原作から外れようがキャラがありえないことしていようがおかまいなしで、長期連載に伴いメタからパロディまで少年誌でできることをやりつくしたとも言えるほど。
単行本は縦に細長い独特の形状のもので、一ページにひとつの4コマが掲載されていた。
【キャラ紹介】
主人公だがかっこいいシーンはほぼ皆無で、
貧乏キャラと食いしん坊キャラを主にネタにされていた。
特に食いしん坊キャラとしての取り上げられ方が多く、ブランカの釣ったピラルクを強奪するのは日常茶飯事で、
フェイロンステージの鳥から何から何まで生き物と見れば捕食しに行こうとするほど。
イライザと付き合ってる
リア充。
それを他のファイターに妬まれることもあり、愛車をちょっと目を離した隙にボーナスステージよろしくスクラップにされてしまったことも。
初期の紅一点。
なにかと腹黒く、パワーで他のファイターを黙らせる女王様キャラっぽくなっている。
バスガイドに扮した時は騒ぐ客をトゲ付きの鉄の腕輪を見せつけて黙らせたことも。
野生児。ピラルクを釣ってはリュウにあらゆる手で強奪されてしまうかわいそうな奴。
ダルシムともども人間離れしている身体そのものがネタにされること多々。
胸毛にこだわりがある。
飛び道具を持ってないことを気にして、
波動拳に対抗して波動犬という
犬を飼った。
主にデブネタ担当。
特徴的な髪型を、髪が伸びたら
ソニックブームを撃った後に追い越して平行に切るというソニ散を行っていた。
なにかするたびに家族に「〇〇ガイル」というダジャレにされる。
ナッシュは時代柄登場しない。
ある意味この漫画の真の主役。
火を吹いたり手足が伸びるというギャグ漫画としては使いやすすぎる特徴のため、あらゆる方法でネタにされまくった。
手足の伸びは事実上距離が無限と言って差し支えない、もはや生物を超えた何か。
パロディが豊富で、
バットマンがモチーフのバットダル、他にもスナイパー
ダルシム13などがある。
特にダルシムが
スーパーマンとして活躍するスーパーダルシムがシリーズ化するほど続いた。
しかし事態を解決することはまれで、逃げる、悪化させることがほとんど。たまに活躍しても
「活躍したんならスーパーダルシムじゃねえな」と誰にも信じてもらえないありさま。
ご存じ悪の総帥。
初期の頃はそれらしいことをしていたが、
世界征服に金がかかることがネタとして使えることに着目してからは
シャドルーが
食費にも事欠く超零細組織という扱いになっていったため悪事らしいことはほぼしていない。
やってることはだいたいアルバイト。
後に豪鬼が登場するとそれがネタにされないわけがなく、瞬殺された経験が
トラウマになりあらゆるシチュエーションで苛まれた。
なぜかグローブを脱がないのでボタンを押せない。
女性にモテたいが失恋だらけで悩めるネタも多々。
イケメンの
ナルシスト。
育ちのいいお金持ちで、
なんでこの世界ではシャドルーなんかにいるのと思わざるを得ない。
お金目当てにベガに誘拐されそうになったこともあった。
主に長身ネタ担当。
かさぶたをはがすときに快感を感じるらしい。きれいに剝がせるとコレクションしている。
ダルシムともども坊主頭がネタにされることも多く、セットで登場する事も。
第二のヒロイン。レオタードで全国の少年の性癖を狂わせたことで有名だが、本作でも少年誌ではかなりのレベルで肉感的に描かれている。
元シャドルーの
スパイだが、ぜんぜん気にしておらずベガをボコボコにした。
改造魔で、ほかのファイターの体やステージを勝手に改造しまくる。
プレゼントと称して
爆弾を送りつけたことも。
春麗を
ライバル視しており、よくおばはんと呼んで対立する。
巨体ネタが多い。(当時はまだ恋人のジュリアが設定されてなかったのもあってか)いまいち地味。
ホアチャー!
熱い男。3コマ目まで大げさにアクションしておいてオチではしょうもなかったというネタが多かった。
騒々しい。
鋼鉄も真っ青な異常に頑丈な歯が特徴で、これに対して下手に手を出すとその硬さのみで返り討ちにしてしまう。
原作よりも大口でその歯を全面に押し出したネタが多い。
我は拳を極めしもの……
原作通りベガステージで初登場。しかし瞬獄殺の目測を誤ってステージの鐘に頭をぶつけて伸びてしまうという情けない初登場だった。
本作オリジナルキャラ。
なにかにつけてファイターたちのせいでひどい目に会うのがお約束のモブ。
追記・修正お願いします
- 作成乙。初期連中は設定と上手く絡めてキャラを作ってたんだが、追加キャラはその辺上手くいかずイメージがまとめられなかった印象。キャミィのスパイ設定を使い切りネタにしちゃった辺りとかわかりやすい -- 名無しさん (2023-12-12 11:43:47)
- 当時のコロコロの漫画の中でも、(ストーリー漫画の類いを除けば)「なんか大人っぽい漫画だなー」と思いながら読んでた。駄洒落や下ネタではなく時事ネタや会話劇で笑わせようとする作風だったからそう感じたのかも。本作に限らず、コロコロの4コマの単行本って一冊500円くらいでページ数も薄くて凄くコスパ悪かったよねw -- 名無しさん (2023-12-12 11:51:45)
- リュウが春麗に「人形焼が美味しい」ってことを聞いて、「本当にうめーのかな?」って焚き火で日本人形を焼いてるシーンが何故かすごい印象に残ってる。 -- 名無しさん (2023-12-12 12:01:06)
- 抜け毛が気になってきたベガとリュウに対してダルシムとサガットが「楽になっちまえよ」って誘う漫画めっちゃ覚えてる -- 名無しさん (2023-12-12 14:00:36)
- ボンボンとコロコロ両方で4コマ連載してたあたりにストⅡというコンテンツの盛り上がりの一端が伺えますね -- 名無しさん (2023-12-12 15:29:37)
- サガットはタイガーアッパーカットが撃ってから戻ってくるまで時間がかかるネタがあったよね -- 名無しさん (2023-12-12 16:33:52)
- 作者はコロコロでいえば知恵ばあちゃんや超速スピナーもあるね。 -- 名無しさん (2023-12-12 16:55:47)
- スト2の四コマだったらこっちのイメージの方が強かったわ -- 名無しさん (2023-12-12 17:04:01)
- 単行本なんであのサイズだったんだろう。縦長だけど新書サイズとも違った気がするし -- 名無しさん (2023-12-12 17:47:23)
- ↑7 それは鉄板焼きだったような… -- 名無しさん (2023-12-12 18:52:47)
- ちなみに作者は全く知らないスト2執筆に最初は嫌がったが、SFC本体とスト2無償提供で喜んで描いたとか -- 名無しさん (2023-12-12 20:08:31)
- 雑誌の付録でこの漫画のイラストの折り紙パズルがあったような -- 名無しさん (2023-12-12 21:15:29)
- 学年誌で育ったからかストⅡの4コマと言えば新山たかしの方だな -- 名無しさん (2023-12-12 22:28:10)
- じゃパンのあの最終回にダルシム出したあたり作者のお気に入りだったんだろうか -- 名無しさん (2023-12-12 22:34:24)
- ↑5どっちもあったよ。鉄板焼きは人形焼の続編みたいな扱いだった -- 名無しさん (2023-12-13 06:59:08)
- 最終回の「家族ガイル」は最高だったよ。 -- 名無しさん (2023-12-13 19:53:42)
- 最終回のラストはリュウが他のキャラ達に袋叩きにされて終わった気がする -- 名無しさん (2023-12-14 00:49:20)
- 当時ストツー漫画は全盛期のドラクエ4コマとかポケモン4コマくらいあった記憶。俺はズバリ「ゲーム4コマ」みたいな名前の月刊誌のベガ父さんネタをよく覚えてる -- 名無しさん (2023-12-14 01:32:21)
- ここでの縁がジャぱん最終回に繋がったんだよなぁw -- 名無しさん (2023-12-14 01:35:10)
- ↑つながらないほうがよかったかもしれないがな… -- 名無しさん (2024-01-12 14:57:56)
- この漫画だけでは無いが、「リュウ=貧乏」という印象を植え付けたのは一大ブーム故の弊害と言える(わざわざ公式が否定する事態に) -- 名無しさん (2024-01-14 18:15:04)
最終更新:2024年07月21日 22:38