ホーキンス(ACVI)

登録日:2023/12/19 Tue 15:21:10
更新日:2025/03/17 Mon 06:10:25
所要時間:約 11 分で読めます





…さて
詰めといこうか、ペイター君


ホーキンス(Hawkins)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。



プロフィール


所属:アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」
肩書:ヴェスパー第5隊長・V.V
搭乗機:AC「リコンフィグ」
アリーナランク:20/D


  • アリーナテキスト
アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第5隊長

ホーキンスはスウィンバーンと同じく第7世代であり
技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきた

しかしそれでもコーラル技術世代で見られた非人道性や
狭間の世代で起きた凄惨な事故を思えば

何倍もまともな時代になったと彼は自身を納得させている

人物


アーキバスが擁するヴェスパー部隊の第5隊長 V.V。
同時に輜重*1部門の責任者を担当している。

第7隊長のスウィンバーンと同じく第7世代強化人間。
アリーナ解説文では「技術革新の過程で多くの同僚や部下を失ってきた」とされる苦労人。
実際にホーキンスの同僚スウィンバーンは手術の後遺症こそなかったが結果として人格が歪み猜疑心の強い性格になってしまっており、より深刻な例を多数見てきたものと思われる。

一方で自身の補佐官であるペイターを「ペイター君」と気さくに呼んだり、
スネイルからの呼び出しで当の本人が遅刻をして待たされても「スネイルにはよくある事」「偉そうに遅れてくるのもいつもの事だよ」と軽く流すなど、会話を聞く限りでは至って温厚で人当たりが良く、
スウィンバーンとは異なり壮絶な経歴とは裏腹に強化人間特有の精神の破綻も見られない、安定した人格の持ち主である。

アリーナでのランクは中堅下位程度、ミッションでの登場も1回のみと他のシリーズならあまり記憶に残りそうに無い地味な立ち位置のキャラに思えるが、全体的に各々のキャラクター性が濃い今作の例に漏れず、その少ない出番でも強烈な印象を残されたというレイヴンも多い。

作中での動向

ストーリー終盤のチャプター4でルビコン解放戦線のミドル・フラットウェルから依頼される「ヴェスパー部隊伏撃」のミッションでペイターと共に排除対象となる。
フラットウェルの策によってスネイルからの緊急招集を装って地下施設に誘き出され、621の奇襲を受ける...かどうかはその後のプレイヤーの行動次第でいくつかパターンが分かれる。

●奇襲をした場合
ホーキンス、もしくはペイターを非発見状態で一方的に攻撃出来るので若干ダメージを稼いだ状態で戦闘を開始できる。
デメリットは何も無いので、セリフを聞きたいなどの理由が無ければ基本はこのパターンを推奨。EARSHOTやフルチャージしたKRSVを叩き込むチャンスである

●奇襲をしない場合
621とフラットウェルが潜伏する部屋に入ってきた後、しばらく放置するとホーキンスとペイターは雑談を始める。
当初はスネイルからの呼び出しに対して何用かという話題だったが、ペイターは「スネイルが再教育センターの長官を兼任し、収容人数も日増しに増えている」という徐々に関係のない話題に逸れていく。
しかし、それを制してホーキンスは部屋の中の空気の違和感に気づき、621とフラットウェルが天井付近に潜伏している事を看破して攻撃を仕掛けてくる。
状況的にはフラットウェルと並び立っているので五分といったところ。

実際の所、ホーキンスのCVに驚きそのまま傾聴し続けた結果、意図せず奇襲に気付かれてしまった621も多いのだとか。

●攻撃前に足場から離れた場合
奇襲に失敗したことになり、そのまま戦闘開始。フラットウェルには「自分から見つかりに行く伏兵があるか…!」と叱られてしまう。
瞬間的にだが2vs1の状況を強いられるので不利。
しかし、2人が入ってきた部屋の前で出待ちしてそのまま中へ押し込む*2と、セリフをカットしつつ交戦距離が近くなって早期撃破が狙いやすくなる。
そのためSランク取得を目指すならコレがベストな場合もある。

ちなみに、未発見状態であってもホーキンスの感知能力はかなり高めに設定されているようで、天井裏にいるからと調子こいて初期位置から移動してブースターを吹かしたりするとすぐに「そこかっ!」と気づいて攻撃を仕掛けてくる。*3

作中でのセリフ

ホーキンスのCVを担当するのは飛田展男氏。
「機動戦士Zガンダム」のカミーユ・ビダンや「HELLSING」の少佐、「ちびまる子ちゃん」の丸尾くんや「星のカービィ」のコックカワサキなど、アニヲタ民ならば言わずと知れた変態に定評のある声優である。強化人間として登場するあたり大概捻くれている

たった1ミッションだけの出番のキャラクターに声優の中でもかなりの大御所である飛田氏が配役された事に驚きの声をあげたプレイヤーは多く、ペイターを演じた下川涼氏も収録時はこの事を知らなかったとか。*4
出番は少ないながらもホーキンスを非常に味わい深いキャラクターに仕立て上げたのは、飛田氏の名演に依るところなのは間違いない。
以下にそれらのセリフの一部を記していく。


スネイルにはよくある事だよペイター君。人を呼びつけるのが好きなんだろうね。
偉そうに遅れてくるのもいつもの事だよ。待とうか、ペイター君。

ミッション開始時に部屋に入ってきた際のセリフ。
自分よりナンバーが上のスネイルからの突然の呼び出しにも飄々とした様子をしており、呼び出した当の本人がいない事も気にせず軽く流す、副官のペイターを君付けで呼ぶなど、このセリフだけでも人当たりの良さを感じさせる。


待て、ペイター君。どうも静かすぎる。
…そこかっ!

ミッション開始から攻撃を仕掛けずにしばらく経った場合のセリフ。
これと同時に潜伏する621とフラットウェルへと攻撃を仕掛けてくる。ペイターが関係のない雑談をし始める一方、先程までの和やかなトーンが鳴りを潜め、些細な違和感から伏兵を見抜く。
穏やかで人の良さそうなおじさんから歴戦の戦士の風格へと一瞬で切り替わる様は、飛田氏の演技力の高さが一際光る。
生放送で加瀬氏と下川氏がこのミッションをプレイした際には「そこかっ!が完全にカミーユなんだよなぁ」「ファンネルッ!」とはしゃいでいた


もうひとりは…「帥叔」フラットウェル
解放戦線の重鎮までお出ましとは。ちょっと頑張ろうか、ペイター君

戦闘中のセリフより。
既に数々の戦功を上げている621、ルビコン解放戦線の実質的な指導者であるミドル・フラットウェルという2名の強者を前にしても「ちょっと頑張ろう」で済ませる余裕を見せる。


…やるじゃないか、君。ラスティ君が入れ込む訳だ

ホーキンスのAPを一定量削った場合のセリフ。
ヴェスパー部隊内でもラスティが621を高く評価している事は有名らしく、それを直に体感してホーキンスもその実力を認めている。
また、ナンバーが上のラスティの事も君付けで呼べる立場である事が分かる。


いいね、君…ヴェスパーに…来ないかい…?

撃破時のセリフ。
最期の瞬間にも拘らず、621の実力を見込んで自身の部隊へと勧誘する。
今までの温厚そうな印象とは裏腹な不敵さと強かさが垣間見える。
これが遺言となりホーキンスは死亡。
ペイターが生き残っている場合はその死を悲しみ、戦闘中にも拘らず涙するが...

搭乗機体


AC リコンフィグ


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元
頭部 VP-44S アーキバス
コア VE-40A
腕部 VP-46S
脚部 VP-424
右手武器 Vvc-760PR VCPL
左手武器 Vvc-770LB
右肩武器 VP-60LCS アーキバス
左肩武器 Vvc-706PM VCPL
ブースタ BUERZEL/21D シュナイダー
FCS VE-21A アーキバス
ジェネレータ VP-20D
コア拡張 パルスアーマー

プラズマライフルにレーザーブレード、肩部にはレーザーキャノンにプラズマミサイルと全身をEN兵器で固めた四脚型AC。
リコンフィグとは「再構成」「再構築」といった意味の言葉で、機体エンブレムにはプラモデルのランナーのように繋がれた人間の解剖図が描かれている。
このエンブレム、よく見てみると人間の四肢や臓器の他に何やら四角いパーツや銃のスコープのような機械的な物も一緒に描かれており、手術によって強化人間へと「再構築」されている様子と推測される。

各種EN兵器による高火力が脅威。防御力もアーキバス製の最新コアによってEN防御を中心に高めで、パルスアーマーも搭載されているため粘り強い。

だが、消費が激しい四脚にこれだけEN兵器を積んでいるのでとにかくEN周りが厳しくカツカツの状態。
それを補うためにジェネレーターも重量級の物を積んでいるが、アーキバス製の四脚は積載より機動力に重きを置いた性能であるにもかかわらずそこに重量コアまで積み、ブースターも巡航型のためかなり鈍足になってしまっている。
FCSも遠距離型なので距離を詰めて接近戦に持ち込んでしまえばそれほど苦戦する相手ではないが、その弱点を補うようにレーザーブレードは割と的確な精度で振り回してくるのでその点には注意。腕部パーツのVP-46Sは近接適正に優れるので、威力も高い。
しかもレギュ1.07の更新でその近接適性が更に強化されてBASHO腕に次ぐレベルの高さになった上に、レーザーブレード本体の威力も強化されたことで、下手に斬られると冗談では済まないダメージを食らうようになったため、警戒を怠らないようにしたい。

ある程度距離を詰めた状態で上下に揺さぶる様に動けば、レザブレの上下範囲の弱さと、遠距離FCS故の近距離捕捉性能の低さを突ける。居合抜きが怖いなら覚えておこう。

ミッションではペイターのデュアルネイチャーと2体を同時に相手にすることになるが、片方はフラットウェルが分断してくれるので彼が撃破されるまでは1vs1とさほど変わらない感覚で戦える。
…と思いきや、フラットウェルの搭乗機体・ツバサは耐久力が相当低い*5うえに、敵方の高いEN火力がガン刺さりしてしまうせいでちょっと時間をかけると割とあっさり撃破されてしまう。
そうなるとペイターに気を取られているうちに死角から高火力を叩き込まれる等の事態になるので苦戦は必至。
なるべく素早くどちらかを落として単騎にしたいところ。



関連人物


ヴェスパーの番号付きでは最も序列が若い自身の副官。
ホーキンスの方は彼を君付けで呼んでいる*6辺り、堅苦しい間柄ではなく比較的近い距離感で可愛がっていたのではないかと推測され、ペイターも彼を上官として信頼している事がミッション中のセリフからも分かる。
...しかし、彼の異常な二面性が初めて顔を出すのもこのミッション。
ホーキンスを先に撃破した際に震え上がったり困惑したプレイヤーも多かった事だろう。尤も、その二面性を出してなおホーキンスへの情に偽りはなかったのが彼の人物評をややこしくしている感もある。

本人の預かり知らぬところでホーキンスとペイターを誘き出す「出し」に使われた。
ナンバーはホーキンスより3つ上だが、ラスティを除いた下のナンバーの隊長が「閣下」と呼ぶ中、ホーキンスは呼び捨てにして「人を呼びつけるのが好きなんだろう」「偉そうに遅れてくるのはいつもの事」という皮肉も口にしている。
詳しい関係性は不明だが、スネイルとも対等に接せられる間柄だったのだろうか?

我らが戦友。彼もナンバーは上だが君付けで呼んでいる。

強化世代が同じ同僚で本作屈指のネタキャラ
プレイヤーの選択次第では「部隊の品位を貶めた」とスネイルにバッサリ切り捨てられて、再教育センター送りにされる。
共通項こそあるが特に絡みはないのでホーキンスが彼をどう思っていたかはやはり不明だが、彼の人格の問題も「第7世代当時の技術ではあぁなっても仕方ない」と案外同情的だったかもしれない。

  • C4-621
伏兵のうちの1人。
ラスティ伝いにその実力は聞き及んでいた模様。
討ち果たされる最期の瞬間にヴェスパーへと勧誘した。

伏兵のうちの1人。
彼と621を前にしても「ちょっと頑張ろうか」と余裕の態度を崩さなかった辺り、実力への自信がうかがえる。


余談

ACシリーズはキャラクターの容姿がハッキリとは描写されず、本作ではアーカイブであるSTVの画稿のようにぼんやりと示される程度なのだが、ホーキンスに関しては例のサイボーグ少佐と同じ声故に、「恰幅のいい眼鏡の中年男性」というイメージを抱く人が多く見られる。
アーカイブのヴェスパー部隊メンバーの中に、ちょうど「小柄で少しだけ太めの身体をした男性」がいるのもその説を補強していたりする。
なお、「サイボーグの少佐」つながりだとメスゴリラの方のサイボーグ少佐みたいなAC乗りも過去作にいたりする。
リンクスもヴェスパーの隊長格もACに乗るために大なり小なり体を弄っているので、そういう意味では彼らも文字通り「サイボーグ」なのかもしれない。

また、明言はされていないが飛田氏は過去にもACシリーズに出ていた疑惑もあり、AC3のファンファーレの担当が同氏ではないかと言われている。
「誰だよ」と思った人は、「消えなさいイレギュラー!」されるミッションの重量二脚の方といえばピンと来るかもしれない。



「第2隊長閣下が緊急の新規項目建てとは、何事でしょうか」
「スネイルにはよくある事だよペイター君。人に(クソ項目を)追記・修正させるのが好きなんだろうね」

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  • 第7世代
最終更新:2025年03月17日 06:10
添付ファイル

*1 しちょう。食料や衣服等の補給物資、並びにその運搬を指す。

*2 元々の待ち伏せ場所は「大部屋」なのだが、押し込んだ先は「狭い通路」なので、621のアセン次第で戦い易さが変わる

*3 まぁ、ブースターを吹かせばどう考えてもサーモセンサーに引っかかるだろうが

*4 2023年10月14日のラスティを演じた加瀬康之氏のYoutube生配信にゲスト出演した際にコメント。この事実をスタッフから聞かされた時はさすがに驚いたらしい。

*5 ゲーム内で読み込めるプリセットデータの中でAP及びEN防御が最低値、その他の防御面も下から数えた方が早いレベル。しかも、よりにもよって相手は浮遊EN砲台のリコンフィグと全身パルス機体のデュアルネイチャーである

*6 英語版では「my boy」(我が息子)とさえ呼んでいる。