登録日:2024/06/30 Sun 12:51:00
更新日:2025/02/03 Mon 11:21:57
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『
パルワールド』(
Palworld)とは、ポケットペアが開発したオープンワールド型サバイバルゲーム。
2024年1月19日に
Steamで早期アクセスとして配信開始したほか、Microsoft Store/
Xbox Game Passでも「
ゲームプレビュー」という早期アクセス枠で配信されている。
そしてPS5版が同年9月25日に日本を除く各国で配信開始され、日本での配信は未定とされていたが、およそ1週間後の10月4日に突如配信が開始された。
■概要
『Overdungeon』や『AIアートインポスター』といった作品を出したポケットペアの、ある意味では集大成と言える作品。
オープンワールド型サバイバルゲーム『
ARK: Survival Evolved』の影響を多く受けている
ことにしているが、
『クラフトピア』のクラフト要素や
モンスター収集ゲーム要素も兼ね備えており、初お披露目当初から他作品と比較されるなど、動向が「注目」されていた作品である。
しかしながら、先行作品の影響を受けていることに関して、本作においてはネガティブに働いている箇所は少なく、
むしろ先行作品で好評を得られる要素を上手い塩梅で融合させたことで、ハマる人にはとことんハマる作品となり、アーリーアクセス段階ながら高評価に繋がっている。
実際、発売から2週間でSteamで約1200万、Xboxプラットフォームで約900万ユーザーがプレイしていたことが明らかにされているが、
この数字は業界でAAAとされるようなIPを持つ企業ならまだ現実的な話であるが、
日本のインディータイトルが世界中のここまで多くのユーザーに手に取ってもらえるのは「快挙」であることに他ならない。
また、Steamでは本作発売前は『
PUBG: BATTLEGROUNDS』が唯一であった同時接続プレイヤー数200万人超えを記録しており、そういう意味では同じく200万人超えになった『黒神話:悟空』と並んで2024年のSteamを象徴する作品とも言えよう。
マルチプレイに対応しており、クライアント単体のローカルワールドでも4人のマルチプレイが可能であるし、
Steam版では他のタイトルにもいくつかみられるように専用サーバー(Dedicated Server)が存在し、公式や知識のある有志が稼働させることで更に大人数のマルチプレイにも対応する。
予てからのオンラインゲームの専用サーバ需要に対して、あるレンタルサーバ事業者が本作をきっかけにサービス展開に繋げており、社会現象とまではいかなくとも、本作の勢いは決して見逃せるものではないだろう。
■舞台
本作の舞台は、不思議な生物「パル」が多数生息している島「パルパゴス島」。
海で隔てられた場所も多く、島というより諸島と言うべきだろうが、そこは気にしない。
酷暑の火山や極寒の雪山など、体力を容赦なく奪う厳しい気候のエリアもあり、そこを探索したいなら気候に合った服を手に入れなければならない。
島を繋ぐ橋が架かっていたり、教会などの建造物があったりと、かつてはこの地に文明が栄えていたことが窺える。
プレイヤーはそんなパルパゴス島に漂着した人間として、サバイバル生活を送ることになる。
■ゲームの進め方
最初に「漂着したプレイヤーが目覚め、近くにあった古代端末を拾い、歩き出す」というムービーが入ってゲーム開始。
この手の作品は最初に何をすべきか迷いがちなところだが、本作では「サバイバルガイド」に最初の動き方が書いてある。
さらにチュートリアルミッションに相当する「Journey」である程度道筋が示されており、従っていけば自然とできることが増えるように導線が引かれている。
自由度の高いサバイバルクラフトなので必ずしも従う必要はないが、迷ったならJourneyをこなしていけばよい。
Journeyの途中で「レイン密猟団の塔のボスに挑む」という項目が出てくるが、登場時点ではなかなかの難関。
項目が出た段階で挑んだとしても、大抵コテンパンにされるか制限時間オーバーで追い出される。
幸い塔を放置しても進行に支障はないので、パルパゴス島の各地を巡り、準備が整い次第改めて挑むといい。
プレイヤーのレベルアップに伴い作れるアイテムが増えるので、攻略の足掛かりにしていこう。
なお、塔はこの1つだけではなく、パルパゴスの地には少なくとも7つは存在すると言われている。
■パルについて
パルパゴスの地に生息する「パル」たちは、ヘルプによれば「この地域に生息する不思議な生き物」とされている。
デフォルメされた動物のような連中が多いが、人型に近いパルもそれなりにいる。
ただし、序盤に会うNPCが「獰猛なパルに仲間を一人残らず殺された」と嘆く通り、パル自体は凶暴な野生動物であり、うかつに手を出そうものなら死に追いやられてしまうだろう。
そんなパルは「パルスフィア」というアイテムを投げることで捕獲が可能。
仲間にしたパルは島の探索に連れていくのはもちろん、プレイヤーが構築した拠点に配置して拠点作業を任せることも出来る。
だいたい想像が付くだろうが『
ポケットモンスター』シリーズを意識したシステムであり、これこそが本作が「モンスター収集ゲーム」として比較される所以にもなっている。
ちなみに、パルを捕獲した際もドロップアイテムや
経験値など倒した際と同じ見返りが得られ、加えてパル1種につき12回までプレイヤーの経験値にボーナスが入る。
レベリングに有用なのでどんどん捕まえていこう。
なお、確率はかなり低いが一定以上のランクのパルスフィアで人間を捕獲することも可能。
ただし作中においても「非人道的な行為」とされているし、ゲーム的なメリットも実績がある以外にはかなり薄い。
が、拠点で作業を完結させるために商人を拉致勧誘し、パルボックスから随時呼び出したりパル鑑賞用ケージ内に放しているプレイヤーもいる。
一部パルの紹介
※中盤・終盤パルのネタバレが含まれるので注意
・モコロン
最序盤から見かける、
1頭身体形の羊といった感じのパル。かわいい。
拠点の設備作り・アイテム作りを手伝ってくれるので、後述のツッパニャンとあわせて最序盤ではお世話になることも多い。
牧場に放せば布の素材となる羊毛を生成してくれるのも嬉しい。
狩った方が早いと思うかは人次第
・ツッパニャン
同じく最序盤から見かける二足歩行の猫っぽいパルで、プレイヤーを見かけると逃げていく。ただし殴られたら応戦はする。
実は専用技が連続攻撃でクールタイムが短いことから、戦闘能力は意外と高い。初めたてで舐めてかかると死にかねない。
設備・アイテム作りの手伝いに加え、石を掘ってくれることもある。
パーティーに連れているだけでプレイヤーの所持できるアイテムの上限を増やしてくれることもあり、序盤では結構お世話になる。
・タマコッコ
先の2種と同様、最序盤から見かける丸っこい鶏。牧場に放っておくと卵を産んでくれる。
しかしこの卵はタマコッコも含めたパルの生まれる卵とは別物。問題なく食料にはなるが、こっちの卵から何が生まれるのかは分かっていない。
ちなみに、配合においてはどういう訳か一部のレア種の如く同種配合が必須であり、タマコッコの雌雄を揃えないといけない。
スキル厳選の際は欲しいスキルを持ったタマコッコを探す必要があるという、何気に大変なパルである。
・グランモス
体が草で覆われたマンモスといった感じのパル。序盤から普通にいるが明らかに場違いな強さを誇る。
こちらから手を出さなければ襲ってくることはないが、迂闊にちょっかいを出せば死は免れない。
プレイヤーが成長した後半になると普通に戦えて捕獲できるので、成長を実感できる枠としても機能する。
・オコチョ
耳が大きく胴体の長いオコジョのようなパル。レベルが低く初期地点近くに生息するためボスパルの中では捕獲が容易。
そのままでもとても愛らしい見た目をしているが、撫でると余程心地よいのか
アヘ顔するのが何とも印象的。かわいい。
序盤パルにあたるのでステータスは低いが竜属性付与のサポートスキルはレイド戦でも通用する。
なおリアルイベントの出演やグッズ展開においてはモコロンやツッパニャンと同等かそれ以上の扱いを受けている。
・ツノガミ
紫の角が特徴的なシカ型のパル。歩いた跡から草花が芽生えたりはしない。
比較的早い段階でサドルの作成が可能なので、最初にライドしたのがこいつだったというプレイヤーもいるだろう。
こいつに限らずライドできる地上パルは走っている時に攻撃判定があるので、時々他のパルを撥ね飛ばして敵対されている事がある。
「ヤマガミ」という亜種がいるが、野生の個体は「禁猟区」という特殊な区域に生息しており、そこで自警団に見つかると襲われてしまう。
・エアムルグ
緑の飾り羽が特徴の隼型パル。パルギアのグローブを作ったうえで手持ちに入れているとグライダー代わりにできる。
これがグライダー装備や類似のパートナースキルと比べてもぶっちぎりで移動が速く、さらに片手が空くので武器が使えるなどやけに高性能。
移動は勿論戦闘中の位置取りなどにおいても優秀なため、プレイヤーによっては
最終盤まで手持ちの1枠を占有することも。
・シメナワ
小さな胴にやけに大きな腕が特徴のパル。遠くでみると模様も相まって注連縄に見える。
エアムルグと同じくグライダー系だが、こちらは垂直に引っ張り上げるので拠点の高所作業に使われる。
・ドリタス
ドリルの生えた甲羅を持つリクガメ系パル。
金属鉱石を採掘できる採掘Lv2以上のパルの中でも、採掘にしか適性がない=採掘に専念してくれるという長所を持つ。
採掘方法は手足を引っ込めてから高速回転。見た目は完全にガ○ラとかト○ゾーこうら。
・シャーキッド
人間骨格のサメっぽい姿のパル。手持ちに入れているだけでプレイヤーの攻撃力を増加させるパートナースキルを持つ。
手持ちに複数体入れていても効果が重複して発動する上に、同種のパッシブスキルの効果も上乗せできる。
極めると本ゲームの最高DPSはシャーキッド4体を手持ちに入れ、属性付与ライドパルに乗って自分が攻撃する形に行きつくらしい。
ただし完成にはシャーキッドを468体捕獲し、後述のパル濃縮ポッドで強化する必要があるなどハードルは高め。
亜種として「シャーマンダー」がいる。
・ジェッドラン
「伝説パル」と呼ばれる激レアパルの1種。タイトル画面の空を光の尾を引きながら飛んでる奴。
全パルぶっちぎりの最速を誇る飛行ライドパルという、圧倒的なアドバンテージの持ち主。もちろん戦闘力もトップクラス。
しかし、伝説の一角なだけあって捕獲は終盤。敵としての戦闘力もトップクラスなので、万全を期して挑むべし。
本作が「東京ゲームショウ2024」に出展された際には、実物大のフォトスポットが登場した。
・ベラノワール
2024年4月のアップデートで追加されたレイドコンテンツに登場するパル。
野生で現れることは無く、「召喚の祭壇」に石板を設置することで出現し、戦闘となる。
レイドボスということでスペックは別格だが、制限時間以内に討伐することでタマゴがドロップし、それを孵化させることで入手できる。
上位個体に相当する「ベラルージュ」という亜種がいる。
■道具/施設
・パルスフィア
投げつけることでパルを捕獲できる手のひらサイズの球体。捕獲したパルを外に出し、使役することも可能。
どうも洗脳に近い形で捕獲されたパルが使用者に従う事が文献で示唆されているが、その対象は「捕獲済みパルスフィアを使用して開放した人」になるようで、
オンラインプレイ等で他者にパルスフィアが渡った場合は、捕獲者の意志に関わらず使用者がそのパルへの命令権を得る。
挙句この洗脳は人間にも通用するらしい。さっきまで自分に銃を向けていたNPCがいそいそと手作業を始める様は実にシュール。
高度な機能と技術を有するアイテムだが、最も低いグレードのものの材料は少量の木材・石・パルジウムの欠片だけ。
しかも「原始的な作業台」において手作業という、作中の文献をして超技術と突っ込まれる作り方。
材料を増やすことで性能(捕獲成功率)を向上させたバージョンも複数存在する。
・パルボックス
「ボックス」とはいうが、見た目は近未来的な大型ディスプレイ付き設置型情報端末。
これも木材と石とパルジウムの欠片で作れる。原理は不明だがパルジウムのおかげらしい。
設置すると周辺数十メートルが拠点範囲となり、拠点パルが行動できる領域となる。拠点パルの出し入れや手持ちパルの整理、更にファストトラベルといった機能もついている。
なお拠点パルの配置を通してパルをチームメイトのプレイヤーに譲渡することもできるが、送り先の獲得記録には入らない。
最大設置数は4つだが、拠点レベルを上げることで順次解放される形。
設置位置もこの手のゲームの拠点用としては比較的自由度が高く、資源発生ポイントでの自動採掘や広大な敷地への大規模施設の設置、ファストトラベルポイントの追加など様々な用途が考えられる。
設置できる数に上限があるのが非常に悩ましい。
・パルギア
パルの固有能力を発揮するための道具類。レシピの解放にはテクノロジーポイントが必要。
ライド可能な種にライドするためのサドルや、手持ちで武器代わりになる種を持つためのグローブ、パルが装備する重火器などが該当する。
半数以上のパルに対応するパルギアが設定されており、コンプリートしようとするとテクノロジーポイントが大量に必要。
パルギアは「大事なもの」にカテゴライズされるため、一度作成すれば壊れることもロストすることもない。
手持ちの枠や重量を圧迫することもないが、一度作成したら機能をオフにできない点は一応気を付けておきたい。(特にパートナースキルで随伴する種)
とはいえそれによるデメリットはアップデートで徐々に改善されている。
・孵化器
パルのタマゴを孵化させるための機器。タマゴはフィールドに落ちていたり、配合で手に入れたりする。
タマゴの模様は生まれる種の属性に、大きさはレア度に依存している。
ただし模様や大きさが同じでも、複数種類が該当するため、どの種が孵化するかは孵化させてみないと分からない。
……
どこかで聞いたような仕様である。
なお色によって最適な気温が異なり、さらにフィールドの各地はマスクパラメータとして気温が設定されている。
最適な気温に近いほど孵化までの時間は短縮されるが、最適な温度より低い場合はキャンプファイヤーで無理矢理合わせることが可能だったりする。
・武器
戦闘は大抵パルに任せた方が楽だが、銃器などの武器を作ってプレイヤーが戦うことも可能。その気になればプレイヤーだけでも戦闘できる程。
弓やクロスボウに始まり、
マスケット銃やハンドガン、アサルトライフルにロケランなども作れるようになる。
当然、
飛び道具については「弾薬」などのリソースも合わせて調達しなければならない。
また、パルパゴス島に点在する宝箱から武器・防具の設計図が手に入ることがある。
設計図にはレア度に応じてランク付けがなされており、高レアのものは当然高性能。その分、製作材料や修理コストも高くなっていく。
・グライダー
これを装備してジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すことで滑空できる。
滑空中はスタミナを消費し、初期のものはこのスタミナ消費が激しいので、移動よりも落下ダメージの軽減目的として使うことが多い。
後半のものになると飛躍的に速度とスタミナ消費が改善する。でもエアムルグの方がずっと優秀だったりする
・グラップリングガン
銃の形をしているが移動のための道具。狙った場所にワイヤー付きのアンカーを打ち込み、ワイヤーを巻き上げる事で打ち込んだ場所まで移動する。
序盤はほんの数メートル動くだけの玩具みたいなものしか作れないが、後半になると数十メートルを一気に移動できるので便利。
特にインベントリを重量物が占めてダッシュなどが出来ない場合でも、これで強引に高速移動できる。拠点間の資源移動には必須級。
また、ワイヤー移動の途中でキャンセルボタンを押すとその瞬間の慣性を残したまま空中落下状態になる。うまく使えば生身ですっ飛んでいくことも可能。
・温泉
パルのSAN値(精神的疲労度)を回復させる施設。
温泉とはいうが、拠点内のどこにでも設置できるので要は単なる風呂。むしろ必要なのは大量の水属性パルの命である
SAN値は戦闘不能になったり拠点内で作業を続けていると減少し、小休憩を行うと徐々に回復、温泉に入って休憩するとより速くSAN値が回復する。
逆にSAN値の低下を放置しているとそのうちサボり始めたり最悪病気になるので、高効率の拠点を作るならば必須といえ、それも占有時間が長いため各拠点に複数設置すべき施設。
温泉に浸かって至福な姿のパルたちは非常に可愛い。
見た目では温泉に浸かれているのか怪しいパルもいるが、システム上は問題ない。
・医薬品、洗脳薬
パルの病気や怪我を治療する薬品。
SAN値が減少したり、空腹状態が続くと病気や怪我になったりする。自然治癒はできず、適切な薬を与えて治療する必要がある。
ただし洗脳薬だけで治療できる「反乱」という状態については現在もまだ未確認。
・監視台
パルの作業を監視するための施設。パルの働き方を「おだやかな/人道的な(デフォルト)/過酷な/鬼畜な働き方」の4種類から指示できる。
鬼畜に近づくほど作業効率・移動速度・SAN値減少率・食事の消費量が増えて病気になりやすくなる。
過酷・鬼畜な働き方では続けていくうちにSAN値が徐々に減少してしまい、働かない時間が増えてしまう。
そのため、効率的にストレス発散や食事をできる拠点づくりをしても、半永久的に回せるのは人道的な働き方までと考えられている。
監視の手間を惜しまないのであれば、病気にならない程度に鬼畜で回し、人道的に戻してSAN値回復という流れを繰り返すのが一番効率が良いらしい。
その為放置作業勢には建築需要の少ない施設だったが、後のアップデートで固定アサインの管理やパルの作業管理ができるようになった。
これにより施設の位置やパルの大きさによっては直接の固定アサインが困難になるケースや、
適性レベルの低いパルが高いパルより先に作業に入ってしまうケースの改善が見込まれ、万人に重要な施設となった。
…なお、実はパルベッド以外の福利厚生施設を全部取っ払って病気を全くケアしないという働かせ方もあったりする。
当然パルは病気や怪我になりまくるし働いているうちに空腹でHPが1になってしまう上、そのHPが全快するまで起きられないので毎朝寝坊する。当然襲撃なんぞ起きようものなら全滅必至とデメリットだらけ。
しかし平時の休憩や食事の時間を一切取らない上に食糧生産の枠を全て他の作業に回せるためトータルで見ると実は効率が良いという超鬼畜奴隷仕様。
襲撃も襲撃者の行動に穴があり、拠点設置場所を工夫すればスルー可能なので、プレイヤーの良心次第で選択肢には上がる。
・パル配合牧場
♂と
♀のパルを1体ずつアサインしケーキを餌箱に入れることで一定時間置きにタマゴが生産される。なお♂と♀さえ揃っていれば
パルの種類は問わない。
掛け合わせる種類とそれによって生まれる種類は一意に決まっており、攻略サイト等で配合表や配合検索は調べることができる。
ただし大型アプデで変更が入る事はあり、実際桜島アップデートでは既存パル同士の掛け合わせでも新規パルが生まれるパターンができた為、そのサイトが最新情報を追っているかは要確認。
パッシブスキルや才能は一定確率で親世代のものを受け継ぐため、いわゆる育成ゲーム的な要素となる。
配合表を把握し、ケーキの量産体制・タマゴを孵化させる孵化器場などを整えればスキル厳選や能力厳選は野生のパルを探して捕まえるよりは遥かに容易。
中には配合でしか出会えないパルもいる。
・パル濃縮ポッド
パルの性能を向上させる施設。ソシャゲでいう「限凸」に相当する。
が、その方法は
同種のパルをエキスにして与えるというあまりにも黒い代物。エキスにされたパルは
犠牲になってパルボックスから消滅する。
パートナースキルのレベルを上げるためには基本これに頼ることになるが、完凸には
116体もの同種個体を費やす必要がある。
桜島アップデートにて1つで1凸出来る「濃縮万能パルエキス」なるアイテムが登場したが、それを集めるのも結構大変
な上に説明文を見る限り恐らくパルは犠牲になっている。
・肉切り包丁
手持ちのパルを解体するための包丁。パルスフィアの洗脳が効いているのか、パルはまるで抵抗しない。
解体した場合、撃破・捕獲時と同じアイテムをドロップして消滅する。
この時にレジェンダリ設計図といったボス個体限定のレアアイテム抽選も行われるので、それ狙いの解体マラソンが一部では行われているとか。
なお、解体の際には謎のモザイクが現れて作業風景を覆い隠す。
終盤になると、パルを文字通り機械的に解体してくれる「パル解体コンベア」というものが作れるようになる。
・召喚の祭壇
2024年4月のアップデートで追加されたコンテンツ「レイドボス」に挑戦するための設備。
祭壇を拠点に配置し、専用アイテム「石板」を設置すると対応した超大型のパルが出現し戦闘開始となる。
レイドボスなだけあって体力は数十万と桁違いであり、それを10分以内に削り切らなければならない。
こちらはパルボックスからパルを出して戦わせることができるので、協力してボスに挑もう。
ただし召喚時の爆発・戦闘によって周囲がえらいことになるので、絶対に主要拠点で召喚してはいけない。
桜島アップデート時点ではベラノワール・ベラルージュ・ボルドラゴの3種が実装されており、後者になるにつれレベルが高くなっている。
レイドボスはパルスフィアで捕まえることはできないが、討伐することで卵を確定で落とし、それを孵化させることで入手可能。
挑む際は戦闘用パルやプレイヤーの装備など万全の準備をしておこう。
■拠点設営
パルボックスを中心に周囲数十メートルの円範囲が拠点となる。地形はほぼ無視され、円の範囲内ならば高低差があっても拠点内と見なされる。
拠点の中にはデフォルト設定で最大15体の拠点パルを、手持ちパルとは別枠で出現させられる。
拠点パルは自身の作業適正に応じた作業を勝手に見つけて勝手に始める。複数の作業適性を持つパルは多いが、優先度は全パル共通。
ただ作業をさせるだけならば複雑な設定などは必要なく、適性のあるパルを揃えていれば良しなにやってくれる手軽さが魅力。
必要なエサの摂取や休息なども、施設さえ準備しておけば自動で行ってくれる。
一方で適正レベルの高いパルに作業を優先させるといった設定はできず、作業の効率化には出すパルの選定・監視台による調整が必要。
固定アサインという形での作業指定もできるが、読み込みやバグなどで外れる事もあるので過信は禁物。
序盤のパルは作業適正レベルが低い代わりに食料の消費量が少なく、後半のパルは作業適正レベルが高い代わりに食料の消費が多い傾向にある。
パル濃縮を最大まで行うと適正レベルが1つ上昇する。食糧消費量は変わらないので、序盤の捕まえやすいパルがこれで化ける事もある。
また拠点内には施設の設置や建築を行う事もできる。
プレイヤーの利便性は勿論、パルの導線も考えた建築を心掛けたい。特に大型のパルや飛行型のパルを放流する場合、かなり大きめに通路を確保しないと簡単に引っかかってしまう。
拠点作業
・手作業
道具の製造や施設の建設といった作業全般。序盤こそプレイヤーの作業の補助といった感じだが、適性レベル2の時点で大抵のプレイヤーの作業速度を超える。
常に発生する作業ではないので専任は不要だが、兼任でもよいので適正レベルの高いパルを常駐させておくと建築などが非常に捗る。
或いは手持ちパルの中に適正レベル3以上を入れるだけでもだいぶ違う。
なお、捕獲した人間は全員[手作業Lv1]のみ。基本的に出番は無いと言っていい。
・運搬
アイテムをチェストやエサ箱に運ぶ作業。
作業適正レベルは一度に運べるアイテムの数に関わるが、正直作業レベルよりも導線確保と移動距離の短縮の方が大事。また運搬効率に関わる移動速度はマスクパラメータとなっている。
他の生産速度が上がるほど加速度的に需要と重要性が増す作業で、最終的には兼任と専任合わせて各拠点3~5体くらいは確保したくなる。
ローカルプレイにおいては読み込み範囲外では実施されない作業の一つ。
・採掘
石や金属鉱石の採掘や、採掘場での資源の生産を行う。
採掘場では生産速度が変わるだけでレベルに制約は無いが、鉱石を掘ってもらう際は金属鉱石・硫黄はレベル2以上、石炭・ピュアクォーツはレベル3以上が必要となる。
・伐採
樹木を切り倒したり、植林場で木材の生産を行う。
単純に数が必要なこと、木を切っておけばパルのスタック防止になるためいると便利。
いずれ植林場も稼働させることになるが、3枠もある上に作業優先度が高いのか、伐採+@で適性を持つパルが植林場に向かいがち。
・種まき
農地に種をまく。農園が機能すれば食料供給が安定するので、水やり担当と合わせて早めに確保したい。
採集作業にも対応していれば、採集が終わり次第種まきに移ってくれる。同じ農地で2体まで共同作業ができる。
・水やり
種がまかれた農地に水をまく。また粉挽き機等の水車を回す。
種まき同様、一度に2体程度共同作業ができる。水車係も兼ねて2枠程度常に入れておくとスムーズ。
・採集
水まきが終わった農地は一定時間の成長期間を経て作物が実るが、その収穫作業への適正。自然生成されるベリーなどの採集もこれ。
適正レベルは作業速度だけではなく、獲得できる資源量にも影響することがあるので何気に重要。
こちらも一度に2体程度共同作業ができるが、資源量は作業に携わった中での最大レベルを参照してくれる。
種まきと兼任させると採集が終わって即種まきを始めてくれるが、前述の通り採集のレベルを優先した方が良い。運搬適正があると種まきより運搬を優先することがある。
・火おこし
各種料理や、金属鉱石の精錬を行う。時間がかかる作業なので、適正レベルの高い専任パルが必要になってくる。
比較的作業優先度は高いのだが共同作業ができない施設しかないため、作業レベルの低いパルが枠を取ってしまうことも多い。
専任を用意しても休憩などで交代することもあるので、監視台の作業許可で調整するか、拠点に出す火おこし担当の適正レベルを揃えておくなど工夫が必要。
・冷却
冷蔵庫を冷やして食糧の保存期間を延長させる。
ほぼ全ての食料は時間経過で劣化・消滅するため、それを防ぐためにも1枠確保しておきたい。
ただし大多数の冷却パルは夜には寝てしまうので、プレイヤーもすぐに寝るか、夜行性の冷却パル「シロカバネ」の確保、あるいは桜島アップデートで増えたパッシブスキル「夜行性」を持ったパルの採用も検討すること。
・発電
電気施設の運用に必要な作業。本格的に必要になってくるのは、発電機が解放される中盤以降。
各種電気施設の運用は勿論、桜島アップデートでは「原油」の入手手段として「原油抽出機」が登場。
こいつの稼働にそれまでとは桁違いの電力が必要になるため、交代要員も兼ねて何体か用意しておきたい。
何故か冷蔵庫は発電ではなく冷却の助力が必要。それただのクーラーボックス
・製薬
薬の製造に必要な作業。こちらも必要性を感じるのは中盤以降だろう。
適正レベルが高くても製薬には時間がかかるし、商人から完成品を購入したほうが早いことも多い。
しかし、アップデートにて回復薬やプレイヤーのパラメータを恒久的に強化できる秘薬・神薬が登場。製薬担当が必要になるシーンは増えている。
・放牧
牧場に放つことで、モコロンなら羊毛、タマコッコなら卵といった具合にパルに応じた素材を落とすようになる。
基本的に作業アサイン時間と素材の生産量が直結するため専属推奨。
序盤の羊毛集めに加え、パル配合のために必要なケーキの材料としてミルクやハチミツを量産することになるため終盤でも出番は多い。
襲撃
プレイヤーが入っている一定レベル以上の拠点では、ランダムで襲撃イベントが発生する。
拠点内のすべてのパルが迎撃に移るのでしっちゃかめっちゃかになりやすく、状況を把握するのも大変。
一部建築施設の防衛に関するものは主にこのイベントに対応するためのもの。
序盤は拠点パルの数の暴力でなぎ倒せる上に未探索地域のパルの捕獲機会であったり新規アイテムの入手機会であったりとちょっとしたお祭りイベントに近い。
しかしプレイヤーレベルが30後半/拠点レベルが18に差し掛かるととんでもない強さの敵が押し寄せてきて、並の装備・パルでは逆に蹂躙されてしまう。
拠点作業のパルは大抵レベルも低く戦闘に不向きなスキル構成なので壊滅しがち。瀕死になれば復帰だけで10分、まともに作業再開できるSAN値までの回復にはさらにかかる。
撃破さえできればドロップアイテムは手に入るものの、労力と拠点復興の手間に見合うかどうかは微妙。
ワールド設定で襲撃の有無はいつでも変えられるのが救いか。
■大型アップデート
本作は2024年中に何度もアップデートを重ねているが、その中でも2024年6月と12月にタイトル付きの大型アップデートが行われている。
パッチノート自体もかなりの長文にわたるほどの規模であり、以下に抜粋した内容はアップデートの全容のその一部に過ぎない。
桜島
2024年6月27日実施の大型アップデート。
- 新ロケーション「桜島」
- 新ロケーションとして、桜並木など和風な世界観の「桜島」エリアが追加された。
- 新組織「月花衆」が登場。塔のボスも1人増えている。
- パルに新種が増えて、総数が126系統163種になった。
- 新ロケーション「闘技場」(マルチプレイ専用)
- レイドコンテンツ「ストロングホールド:オイルリグ」
- オイルリグの名の通り、資源として「原油」が追加されている。
- プレイヤーのレベルキャップ解放(Lv.50→Lv.55)
- 補給物資や隕石が落下してくるイベントが一定時間毎に発生するようになった。
- 既存塔ボスのハードモード追加
- 新NPC「メダル商人」
- まさかのちいさなメダルシステム実装。各地で入手出来る「ドッグコイン」とレアアイテムを交換出来る。
- プレイヤー用ドーピングアイテムの追加
- プレイヤー用の新武器の追加。……パッチノートで例に挙げられているのはどれもこれも銃器だ。
- 塔ボスのなりきり帽の追加
- 建築出来る施設の追加
- パルボックスの容量倍増(480→960)
- 建築周りのリファイン
- 「柱」が追加され、支柱を壁で代用する必要が無くなった。
- ガラス張りの建築が出来るようになった。
- 拠点のレベルキャップ解放(Lv.20→Lv.25)
- 採取ポイントの種類に「ガラクタ置き場」が増えた。
- フィールド上でランダム発生するイベントに「モンスターの巣」が増えた。何頭かの群れでタマゴを守っている。
- パルの固有アクティブスキル、汎用アクティブスキル、パッシブスキルの種類がそれぞれ増えた。
- 本項目が作成されたのがアップデート直後だったので、ここまでにもいくつか触れている。
天落
2024年12月23日実施の大型アップデート。
- テラリアコラボの第1弾として「ミャオメア」が登場
- 新ロケーション「天落」
- 桜島もなかなかな広さであったが、今度はその約6倍もの広さがある。
- 新組織「天落の民」が登場。塔のボスは今回も増えている。
- パルに新種が増えて、総数が140系統187種になった。
- 新資源が2つ増えた。1つは金属探知をすると発見出来るもの、もう1つは「天落」にのみ存在する希少物である。
- 新システム「遠征」
- 拠点に出していない余剰パルを派遣して、物資を入手出来る。……この字面からすると『刀剣乱舞』のそれである。
- 新システム「研究」
- 拠点の生産性を上げるパッシブスキルを獲得出来るようになる。
- 作業速度に影響する施設の解放条件は、こちらに移されている。
- フィールド上でランダム出現する徘徊ボスに「プレデターパル」追加
- 討伐することが困難な強敵だが、固有のレア資源を持っている。
- NPCエネミーに「賞金首」追加。討伐した証で報酬が得られる。
- ストロングホールドに高難度の「大規模オイルリグ」、低難度の「試掘用オイルリグ」の追加。
- 「大規模オイルリグ」にはボス敵として武装ヘリが現れるようになった。
- プレイヤーのレベルキャップ解放(Lv.55→Lv.60)
- 新システム「スフィアモジュール」
- 取り付けることにより、パルスフィアの投擲軌道が変化し、捕獲率が強化される。
- 新アイテムがいくつか増えた。
- 前述の新資源獲得に使う金属探知機、空中でのアクションが強化されるブーツ2種、これまでありそうで無かった力尽きたパルを復活させる「復活薬」などがある。
- ワールド設定に「ハードコアモード」追加
- ワールド設定に「出現パルランダムモード」追加
- ランダマイズのレベルに地域レベルか完全か選択可能で、後者にすると地域もお構いなしにランダムになる。
ワールドを新規に作成する場合にのみ設定可能。
- プレイヤー用の新武器の追加
- パッチノートは今回も銃器ばかり例に挙げているが、今回は近接武器もある様子。
- 建築出来る施設の追加
- パッチノートには記載されていないが、『クラフトピア』からの輸入品で「人力発電機」が存在しており、アップデート前に公式Xアカウントでチラ見せされている。
- 桜島の和風建築を拠点で再現出来るようになった。
- 拠点のレベルキャップ解放(Lv.25→Lv.30)
- パルの固有アクティブスキル、汎用アクティブスキル、パッシブスキルの種類がそれぞれ増えた。
- パッシブスキルには「虹色」のレアスキルが登場。「神速」も虹レア化した。
■余談
本作では銃器類が複数登場しているが、そのリロードモーションは、あるスタッフの拘りの力作。
このスタッフは趣味で数年間ひたすら銃のリロードモーションを3Dアニメで作ってはTwitter(当時)に投稿する活動をしていて、銃器に詳しい人材を探していた社長の目にとまりスカウトされたという。
開発中のゲーム動画を見せた所、30分足らずでスマホの画面を埋め尽くす長文ツッコミを返してきたという。
しかも単に銃の挙動だけでなく、画面の揺れやエフェクトなどでも「こうした方がプレイヤーが酔いにくい」というような視点で返してきた、色々な意味でガチ。
『クラフトピア』ではユーザーがポケットペアの想像を超えた発想を動画投稿して、X上で「実装していないのに…」と返されることがお約束(?)となっていたが、本作でも2024年2月末のアップデート前に存在した仕様の穴を突いたユーザーの動画に対してこの発言がなされている。
本作は結構な数の小ネタ・パロディがあるのも特徴。
- パル達の精神的スタミナ/疲労度を表すパラメータ「SAN値」
- 頭の上に乗って手持ちの銃で射撃してくれるクルリスのパートナースキル名「クルリス・リコイル」
- 手持ちにいるだけで自動で付いてきて援護してくれるネムラムのパートナースキル名「夢色チェイサー」
- ぶら下がってグライダー代わりにできるヤミイカのパートナースキル名「イカ揚げ」
- ラヴィの図鑑説明「涙の数だけ強くなっていくのだ」
- サラブレイズのパートナースキル名「赤兎馬」
- ミステリアのパートナースキル名「アンチグラビティ」
- ドリタスのパートナースキル名「ドリルクラッシャー」
- グランモスのパートナースキル名「ガイアクラッシャー」
- 伐採作業時に感謝の正拳突きをするササゾー、ライゾー
他にも多数あるので、探してみるのも面白いかもしれない。
追記・修正は、パルスフィアで捕獲した人間パルの手作業にてお願いします。
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最終更新:2025年02月03日 11:21