ダンダダン

登録日:2024/10/18 Fri 21:30:00
更新日:2025/05/03 Sat 09:28:14NEW!
所要時間:約 20 分で読めます




もしかして: だだんだん


恐怖が蠢キ

未知に戦慄ス――…

オカルティックバトル&青春物語、開幕!!




【概要】


ダンダダン』とは、『少年ジャンプ+』で2021年4月25日から連載されている漫画。著者は龍幸伸。
本作の伸び率は少年ジャンプ+においてもかなり著しく、連載開始からSNSにて話題を集め、

  • 第1話から「3話続けて公開から1週間以内に100万PVを突破」するという同サイト初の記録を達成
  • 同作は「次にくるマンガ大賞 2021」でwebマンガ部門2位
  • 「書店員が選んだおすすめコミック2022」で1位
  • 「マンガ大賞2022」で7位

といった賞を、現在に至るまでで獲得している。
そのため、『SPY×FAMILY』、『怪獣8号』に続く少年ジャンプ+の主力作品となっている。
電子書籍を含めたコミックスは現在、300万部を突破。

怪異を題材にしていることからサスペンスホラーものと思われるかもしれないが、どちらかというと異能の力を使って悪意ある異形に立ち向かうという、割と王道的なバトルが主軸となっている。
本筋にある怪異&UMAにおいても、全てが敵対関係にあるわけじゃなく、状況に応じて協力したり、なんで敵対するかの過去も描かれたりと、そこに至るまでの掘り下げも丁寧にされているのが特徴。
まあ物語序盤の主題は主人公のキン〇探しなわけなんですが……。

作劇も、躍動感あふれるバトルシーンというと、暗がりに佇む怪異というが上手く同居しており、それが評価につながっている。

学校に通う日常と異形と戦闘する非日常、それを繰り返しながら多くの出会いと友情を育み、そして主人公コンビであるモモとオカルンの縮まっていく距離感に思わずニヤニヤする、ラブコメ色強めのバトル漫画となっている。
なので、異形やホラーが苦手な方でも安心して読める。まあ最初はかなり怖いけど。

YouTubeにも投稿されている作者のインタビューによると、「貞子VS伽椰子」を下地に置いているという事、「化け物には化け物をぶつける」という発想から本作品が生まれたとのこと。

アニメ化もされ2024年10月から12月にかけて第一期が放送された。製作は『平家物語』などを手掛けたSCIENCE SARU。
OPには『bling bang bang born』など、独特なラップ調で知られるCreepy Nutsが担当。
実際『オトノケ』の歌詞には様々なネット上の怪異ネタをちりばめており、それでいてきちんと韻を踏んだ歌詞で高い中毒性を誇る。
2025年7月からは第二期の放送も決定している。


【あらすじ】


霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。

モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。

互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。
そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。

窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!

運命の恋も始まる!?
(公式より引用)


【主な登場人物】


※以下、アニメ派の方はネタバレ注意。


人間サイド



「いいだろがい!! 高倉健みたいな硬派な男が好きなんだよ!!」
  • 綾瀬 桃(モモ)
CV:若山詩音
本作主人公の一人。彼氏探し中の女子高生。
性格は勝ち気で口も悪いため、周囲からヤンキー系だと勘違いされることも多い。
しかしその一方でいじめの現場を見て見ぬふりはできなかったりなど、優しい面も持ち合わせている。
霊媒師の家系であるためか、幽霊の存在は信じているが、物語開始時まで宇宙人の存在は否定派だった。
両親はおらず、現在は祖母星子と二人暮らし。

高倉健(※俳優の方)の大ファンであり、名前を出されるだけでキュンとしてしまうどころか口調を真似られただけでもときめいてしまうほど。
第一話では彼氏探しでさまよう中、たまたまいじめられていた高倉健(※下記主人公の方)と出会ったことで、宇宙人にキャトられたり様々な幽霊や宇宙人と遭遇したりと、多くの異変に巻き込まれるようになる。
その過程で高倉健(※主人公の方です)と色々な苦難を乗り越えていく内に、徐々に意識し始めるようになっていき……。


「ジブン、不器用なんで…」
  • 高倉 健(オカルン)
CV:花江夏樹
本作主人公の一人。丸眼鏡をかけたオカルト好きの少年。
奇しくも俳優の高倉健と同姓同名であるため、呼ぶのを嫌がったモモが勝手に「オカルン」と渾名を付けた。
性格も引っ込み思案でいかにもなオタク気質であるためか、最初期は同級生からのいじめに遭っていた。
そこをモモに救われ、そのまま幽霊とオカルトの話にもつれ込んだことで、心霊スポットのトンネルへ肝試しに行くことに。
しかし肝試しの最中、怪異ターボババアに憑りつかれてしまい、イチモツを奪われてしまう。
紆余曲折あってターボババアを撃退し、イチモツ自体は戻ってきたものの、今度はキン〇二つが行方不明になるという事態に(しかも霊力がバリバリに籠った文字通りの金玉となって)。
自身のキン〇を取り返すため、モモと行動を共にしながら怪異を解決していくうちに、彼女に対して仄かな恋心を抱くようになっていき……。


「ワシはエセ霊媒師だぜ」
  • 綾瀬 星子
CV:水樹奈々
モモの祖母。周囲や幼少期のモモからは「エセ霊媒師」呼ばわりされているが、実力は本物。……というか、人間サイドでは多分最強。
普段は「ドドリア三太」という別名で占いや各地で祈祷などを行っている。なお外見はとても祖母とは思えないピッチピチの若さ。自分を美人と呼んでくれる人の味方。
孫同様、相当に口は悪いが、なんだかんだ困った人間は見捨てられない性分。異変解決後は関係者全員を招いて、見開きを使った食事会を開くのが恒例行事。
孫のことも当然大事にしており、モモも唯一の家族であるため大切に想っている。
戦闘時は「ネッシーの力」と書かれたバットで戦うヤンキースタイル。勿論霊媒師としての封印術や、護符や結界のレベルも高く、幽霊に対する造詣も深い。
ただ、彼女の力は居住区である神越市に住む土地神によるものであり、ここを出ると能力は落ちる模様。
なお当然ながら宇宙人のことは信じてない否定派。目の前でUFOを見せられてもそれは変わらなかった。


「わかった!! やるわ!!」
「なぜなら私は、美少女なんだもの!!」
  • 白鳥 愛羅(アイラ)
CV:佐倉綾音
モモの恋敵その1
普段はお淑やかに立ち振る舞うため、学校でも人気の美少女。しかしそれゆえに「自分は選ばれた人間である」と思い込むなど、かなり自意識過剰な性格。
特に初登場時は、美貌と才覚に胡坐をかくあまり、心内では他人を見下したり、気に入らない人間を裏で陥れようとするなど、腹黒い上に勘違いを加速させていた。
しかしアクロバティックさらさらとの異変後は死にかけたこともあって反省。その後舞い込む苦難で揉まれていく内に成長し、やがてどんな苦境にも敢然と立ち向かう女傑となっていく。


「モモのこと好き? カワイイもんね」
「オレはモモの顔も性格も、めっちゃ好き」
  • 円城寺 仁(ジジ)
CV:石川界人
モモの幼馴染。両親が入院したために綾瀬家にやってきた。
黙っていれば女子にモテるであろうイケメンだが、常にはっちゃけたテンションで場を沸かすムードメーカーにして屈指の陽キャ。いる時は大体コマの隅で変顔変ポーズをかましている。
幼少期、モモのおまじないをからかった張本人であるが、それは彼女に対する気恥ずかしさからくるものであり(事実、このことに対しては後悔していると語っていた)、内心ではモモに好意を抱いている。
そのためオカルンからすれば恋敵でもあるが、この手のキャラにしてはまっとうな善人であり、邪視の異変後は、オカルンにとっても初めての男友達となる。


「ボクがダンダムを」
「一番うまくあつかえるんだあ!!」
  • 坂田金太(エロ助)
オカルン以上にオタク気質の学生。漫画やアニメ好きらしく、作中でも結構な頻度でパロディネタを披露している。
美女にモテたいという不純な理由でオカルンに付きまとうようになり、その結果UMA騒動に巻き込まれる。
当初は「金玉」の話題ばかり上がるせいか(女性の気を引こうと)下ネタ発言が多く、加えてオカルンのような誠実さもジジのような人当たりの良さもないため、女性陣からの好感度は最下層。
そのせいでモモからは「エロ助」呼ばわりされている。


(だ、ダメ…!!)
(私、イケメン吸血鬼に噛まれちゃうう!!)
  • 佐脇 凛(委員長)
オカルンと同じ学級の委員長。
如何にも生真面目な眼鏡少女であり、オカルンのことは影でそれとなく気にかけていた。
後々、実は「イケメン吸血鬼への被虐願望」持ちであり、その時の独白を無意識に口にしてしまう、中々にいい性格であることが発覚。将来の夢もラノベ作家。
長らく主人公たちが通う学校生徒の一人という立ち位置だったが、オカルンの金玉を拾ったことで霊が視えるようになり……、


「頭間雲児はオレだ」
  • 頭間 雲児
不良校連雀高校の生徒であり、オカルンの金玉を持っていた人物。
校内でも最強と言われるほど喧嘩の腕が立つが、同時に仲間や孤独な人間に対しては情に厚い人物でもあり、女性に対しても紳士的に接する。
その甲斐あってか、仲間たちへの信頼も厚い。
作中でも「呪行李」のジオラマに囚われた仲間を救うために、金玉の霊を使い単独でジオラマ攻略に乗り出すが…。


  • 出囃子
邪視編以降ちょくちょく出てくる星子の知り合いの祓い屋4人組。
ただし見た目はビジュアル系ロックバンド。ボーカル1人、ギター2人、ベース1人と面子も本格的だが、その見た目のせいで初遭遇時は只の不審者としか思われなかった。
全員霊感はないものの、ロック演奏を行うことで強固な霊的結界を展開できる確かな実力の持ち主。その性質上彼らが仕事をする場はライブ会場化する。
なお霊感のなさは反面悪霊の影響を受けないことを意味するので逆に有利を取れている。

元ネタはおそらくX JAPAN


「私の知識に負けを認めますか?」
  • 三丈目
オカルン達が通う学校の教師で、女子たちの視線を集めるほどの美形の男性。ネットスラングを多用した喋り方をする。
この世のありとあらゆる謎を探求するのが目的らしく、オカルン達が立ち上げた歴史文化研究部の顧問になった。
相手の認識を阻害する能力を持っているらしく、会った人間は初対面なのに彼のことを知っているような振る舞いをしてしまう。


幽霊サイド

登場するのはどちらかというと古くから伝わる神獣妖魔の類ではなく、インターネットでまことしやかに広まる都市伝説の怪異が多い。



「何が気に入られねえってよお」
「年上に対するリスペクトがねえ」
  • ターボババア
CV:田中真弓
第一話にて、オカルンが出会った怪異。某トンネルに潜んでおり、不用心に入ってきた人間に「オッパイ吸わせてやるからイチモツしゃぶらせろ」と言ってくる。
その後追いかけっこで負けると呪ってくる。最初期の登場ながら怨霊としての強さは後続の連中と比べても凄まじく、その気になれば関わった人間すべてを呪殺することも可能な様子。
一方で自身の速さに絶対の自信を持っており、そういった類の挑発には乗っかってしまう悪癖もある。口癖は「クソだらあ」
肝試し感覚で訪れたオカルンを祟り、彼のイチモツを奪い取った張本人。

モデルは六甲山のターボばあちゃん。ビジュアルは妖怪の山姥っぽい。


「おかあさんですよおおお」
  • アクロバティックさらさら
CV:井上喜久子
赤いワンピースにさらさらの黒い髪が特徴の大女。その目に眼球はなく、真っ黒な眼窩が広がるのみ。
その名の通りアクロバティックな動きと「髪を自在に操る能力」を持つ。
劇中では金玉を拾って霊力を得て「視えるようになった」アイラを襲い、彼女を食らわんとした。
どんなお時でも、お上品に「お」をつけるのがお口癖。だが激昂すると途端に口が悪くなったり、「おったまげー」「ゲロゲーロ」お古いワードを言うなど不安定になることも。

元ネタは東北地方で出没するという、ビルから突然飛び降りたり躍動的な動きで人間をつけ狙う怪異「アクロバティックさらさら」。「悪皿」とも。


「人間は皆殺しじゃあ」
  • 邪視
細長い体躯に異形の顔つきをした霊体。睨んだ相手を自殺させる念波を放つ。
元は大蛇信仰で供物にされた子供であり、その恨みが凝縮された結果巨大な怨念と化した。
人間に対する殺意はターボババアの比ではなく、目に映るものすべてを破壊する危険な存在だが、同時に元が子供であるためか、相応に無邪気な面を見せることも。

元ネタは2chオカルト板洒落怖の「邪視」。加えてデザインや言動はヤマノケ、くねくね、『呪怨』の佐伯俊雄の要素が見受けられる。


「私キレイ?」
  • カシマレイコ
立入禁止区域の廃墟に潜む口裂け女。星子ですら完璧に祓えないほど強大な力を持つ作中最強の妖怪。街中にある廃墟に縄張りを張り侵入者を襲うという生者にとって明らかに迷惑で、怪異が引くべき一線を平然と犯してなお祓われないのは一重にその強さゆえ。
ポマードを10回言うと追い払えるが*3、以降も逃した相手を追いかけるなどかなり執心深い。
このせいで怪異に巻き込まれたモモは、「夜の10時~朝の5時まで部屋を出ると襲われる」ようになってしまう。
鏡を使って相手を別世界に送り込む能力を持っており、閉じ込められた対象はカシマレイコの一存でどうとでもできる。
何が脅威かというと、カシマレイコが映るほど反射する物ならどこでも発動でき、そして引き込みの上限や容量はほぼ無いという点。それがたとえ空を覆う艦隊群であろうとも、一瞬で引き込めてしまうほど。
この能力抜きでも強烈なフィジカルを誇り、スーツを着たバモラの攻撃を直立不動のまま何事もないかのように受け切り、逆にバモラを(彼女の真正面にいたにも関わらず一瞬で後ろに回りこんで)スープレックスで投げるという離れ業を披露したこともある。
戦闘のみならず悪知恵や搦手にも長け、声色を自在に変えて相手を油断させ部屋から誘い出したり、他人を操って閉められた部屋を開けさせようと目論むこともある。
一方で自身の美貌に自信を持っているためか、容姿をけなされると周囲が見れなくなるほど怒り狂う。手鏡を持っているのも、自分の顔を常に見るため。
自身の容姿に対しての怒りの沸点が異様に低く簡単に冷静さを失わせる事も可能だが、その欠点を抱えてなお彼女から出し抜いて逃げるのが精一杯で結局誰も倒す事は出来ないあたり、彼女が最強の怪異とされるのも納得だろう。
スッピンはものすごく美人

元ネタはおなじみ口裂け女
「ぽ」を語尾にしていることやその巨体から八尺様も取り入れている模様。名前の「カシマレイコ」*4要素は生前米軍の空襲に巻き込まれたことだろうか。
八尺様やカシマレイコは時には神格と重ねられることもあり、口裂け女は近代妖怪の中でも間違いなく最大の知名度を誇る妖怪。これらの要素を複合する彼女が最強の存在として描かれるのはある意味当然かもしれない。


  • 呪行李
外見は西洋風ジオラマの小箱だが、無容易に触るとジオラマの世界へ引き込む呪物。
中身はファンタジーゲーム風の世界観となっており、様々なカードやアイテムが落ちてたり、モンスターが徘徊したりしている。
各地に潜む強敵を倒さないと先に進めない設計。更に金玉が無いと能力が使えなくなる制限もかかっている。
この世界から出るには、同じく巻き込まれた人間に触る必要があるとのことだが……、


UMAサイド

作者がウルトラマンでおなじみ成田亨氏の画集を参考にしているためか、その影響受けたであろうデザインのキャラクターが多い。
彼らとの戦闘時は、外界を切り離す特別な空間で行われる。そのため周囲への被害スケールもより一層派手なものとなる。



「今からS E Xします」
  • セルポ星人
CV:ウルトラマンマックス 中井和哉
第一話にて、モモが出会った最初の宇宙人。
雄しかいない種族であり、クローン技術で個体を増やすため、全員が同じ外見をしている。
自らを「人間と友好的な種族」と公言して憚らないが、生殖能力を復活させるために人間の性器(バナナ)を欲しがってレイプを試みようとするなど、人間とは到底相容れなさそうな価値観を持つ種族。
地球人に偽装しているつもりなのか、普段はシャツを着た成人男性の姿をしているが、本性は四本指で幾何学的な縞模様が入った一目で宇宙人と分かる独特な姿。紋様はウルトラ怪獣でいうダダのような感じ。
技術力の高さもさることながら、「六根」、「セルポ式測量法」という特殊な念力を用いる。これは相手の異形の力を抑える効果も含んでいる模様。
更に3人揃うと「すごいゾーン」なる能力も使えるようになり、超能力がより一層強力になる。

名前の元ネタはロズウェル事件のセルポ計画。ビジュアルの元ネタは恐らくダダとベガッサ星人。
3人揃って使う「すごいゾーン」は多分マジカルなステージのパロ。


「あなた方は悪いヒト達だ」
「約束を破ったでしょ」
  • フラットウッズモンスター
CV:大友龍三郎
第二話で登場した宇宙人。巨大な相撲取りのような外見で、こいつも性器を要求することからセルポ星人とも協力関係にある模様。
衝撃波を発生させるしこ踏みや、毒霧で相手を弱らせるが、相撲のルールに縛られているのか、手を地面に着くとその部分が消滅する。

元ネタはオカルンも説明していた「フラッドウッズ町で目撃された3メートルの宇宙人」ことフラットウッズ・モンスター。


「チキチータ~ユメナイカ~♪」
  • ドーバーデーモン(シャコ星人)
CV:関智一
セルポ星人のギグワーカーとして雇われた宇宙人。劇中ではオカルンの金玉を狙うセルポ星人に協力する形で、彼やアイラを襲撃した。
普段はグローブを身に着けてのボクシングスタイル。本気を出すとシャコそっくりの姿となり、より強力なパンチを繰り出す
……が、地上で本気パンチを撃つと反動で拳が壊れる。水中では撃ち放題になるが、肺呼吸なので今度は息が続かない。なんとも悲しい二律背反である。

紛争地帯出身の戦闘民族だが、オカルン達を襲撃した個体はどちらかというと温厚な性格であり、セルポ星人に従っていたのも病気の息子チキチータの医療費を稼ぐため。
「血が牛乳と同じであり、牛一頭で病気が解決する」と判明したことで、紆余曲折を経て地球の牧場に就職。その後はモモたちの心強い協力者となる。
ちなみに本名はペニーチンコス。……そのため他の人間たちからは専らシャコと呼んでいる。

名前の元ネタはマサチューセッツ州ドーバーで目撃があったというUMAドーバーデーモン。本気形態のビジュアルの元ネタは恐らくモンハナシャコとバルタン星人。
セリフの「チキチータ~」は、音楽グループABBAの曲「Chiquitita」から。


  • モンゴリアンデスワーム
ジジの家の真下で生息していた超巨大ミミズ型UMA。200年前の大蛇信仰の正体であり、供物と称して提供される子供を食らってきた。
その巨体もさることながら、音に反応して俊敏に襲ってくる。
更には特殊な念波を出して家にいる人間を自殺に追い込もうとする。祈祷に来た霊媒師やジジの両親が入院した元凶。再生能力も高く、頭を飛ばされようともすぐ復活する。
他にも粘着性の粘液、電撃、毒液で相手を弱らせると絡め手も完備。弱点は太陽光。
ターボババアは「くらがり」とも称していた。

元ネタはゴビ砂漠に潜むという巨大ミミズのUMA。長野県の民間伝承「暗がり沢の大蛇」要素も混ざっている。


「強い人…と、結婚…します…」
  • バモラ
超巨大怪獣を操っていた少女で、UMA襲撃編のキーキャラクター。
普段は怪獣の着ぐるみを着ているが*5、外見上は頭の触角を除けばほぼ人間。
「強い人と結婚する」と言って、初対面のオカルンの唇を奪った、モモの新たな恋敵。
長らく言葉が通じなかったため、金玉の件も含めて謎が多い人物だったが……。

ビジュアルデザインの元ネタは恐らく綾波レイ。
スーツのビジュアルデザインは恐らくゴモラとレッドキングの複合で、暴走状態はネロンガ要素が混ざっている。


「おまえの物はオレの物」
「オレの物もオレの物」
  • タコ型宇宙人深淵の者(クル)
UMA襲撃編にて登場。外宇宙からの敵勢種族。
宇宙人の中ではかなりの過激派であり、セルポ星人から暴力で情報を抜き取り、オカルンの金玉や霊力の高い人間を狙い、その力を使って本隊を送り込もうと画策。目的は当然、地球侵略。
外見上はタコ型火星人のような軟体生物が多く、水分の少ない環境だと3分間しか活動できない様子。そのため地球侵略時は下記のようなスーツを着こなして戦闘を行う。
確認できるだけでも、
自在に空間を削り、そして削った物を放てるエイリアン型(リーダー格)
・ジェット機能搭載した、オカルンと肉弾戦を繰り広げた人型
・超電磁領域を展開する土偶型
・スナイパーレーザーで遠距離攻撃する小さい埴輪型
・6つのハンマーを搭載した個体
・ミサイルランチャーを搭載した二足歩行型
・鋭利なベルトを背に搭載したゼノモーフ型
・レーザーブレードを展開できるカマキリ型
・存在を別次元に隠せるタイプ

などが登場している。
元ネタはクトゥルフ神話と思われる。が、クトゥルフ神話っぽい名前を持っているのはリーダー格のハスターくらいで、それ以外はタコ料理の名を冠している奴ばかり……。*6
装着スーツは大半がウルトラ怪獣のパロディ全開で、中のタコのデザインは昔の火星人のイメージそっくり。




追記・修正は祟られてもキャトられてもラブコメができる人がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 24年秋アニメ
  • 少年ジャンプ+
  • Creepy Nuts
  • ラブコメ
  • 妖怪
  • アニメ
  • 漫画
  • 都市伝説
  • 能力バトル
  • 変身
  • 高倉健
  • 集英社
  • 超能力
  • 怪異
  • 幽霊
  • オカルト
  • エイリアン
  • UMA
  • 宇宙
  • 異星人
  • 怪談
  • 青春
  • 非日常な日常
  • 龍幸伸
  • 貞子VS伽椰子
  • 金玉
  • 序盤はキン〇探し
  • 敵も味方も変な奴
  • バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!
  • ダンダダン
  • サイエンスSARU
  • 2021年
  • 25年夏アニメ
  • クトゥルフ神話
最終更新:2025年05月03日 09:28

*1 刀装具の一つ。緊急用の刃物として扱う

*2 刀装具の一つ。髪や髷など、身だしなみを整える道具

*3 効果はあるが耐性もつくらしく、これで追い払うと次は100回以上言わないといけない

*4 「足いるか?」などの謎掛けをしてくる怪異。間違えるともちろん足を取られる。追い払い方の1つに「カは仮面(火事)のカ、シは死のシ、マは魔のマ、レイは霊のレイ、コは事故のコ」というものがあり、字にすると『仮(火)死魔霊故』というトンデモDQN名になる。口裂け女の都市伝説と構造やパターンが似通っていることもあり、本作のように口裂け女の本名として語られることもあった。

*5 光学機能により、学校の制服に見せることもできる

*6 例:タ・コメシ、タコノカ・ル・パッチョ、スダ・コ、etc