エターナルダンサーズ

登録日:2024/10/30 Wed 23:37:59
更新日:2025/04/06 Sun 00:22:28
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エターナルダンサーズは、イナズマイレブン オリオンの刻印に登場するウズベキスタン代表サッカーチームである。

IFルートの今作では無印三作目「世界への挑戦!!」編で(名前のみ)登場したレッドバイパーと入れ替える形で登場した。


【概要】

フットボールフロンティア・インターナショナル(以下FFI)のウズベキスタン代表チーム。
大柄な選手が多数在籍しており、非常に高いフィジカルとスタミナを持つことから「エターナルダンサーズ」の異名を持つ。つまりチーム名=異名ということになっている。
民族舞踊のウズベクダンスを元に「ダンサーズ」という名前が使われていると思われる。まあ全くダンス要素ないんだけど
一部の選手は音楽に因んだ必殺技を使う。
オーストラリア代表同様、メンバーの何名か(若しくは全員か?)はオリオン財団所属のサッカープレイヤー「オリオンの使徒」で監督もオリオンの支持者であることから、反則行為を行うなど手段を選ばない。
ユニフォームのカラーは青緑/白/黒緑(FP)、黄/黄土/白(GK)が特徴。


【作中(アニメ)における活躍】

初登場はアニメ8話。FFIアジア予選第3回戦で日本代表イナズマジャパンと対戦。
このとき日本は一星充の策略で
  • オーストラリア戦後、司令塔の鬼道有人がドーピング系の薬剤所持により失格処分を下され追放される。
  • 試合前に神門杏奈とおつかいに行っていたキャプテンの円堂守が不良たちに絡まれ、いざこざで相手から腕を折られたと言いがかりを付けられ、手際よく呼ばれた警官から事情聴取のため任意同行される。
韓国戦での豪炎寺修也の離脱に続いて主力選手不在という危機に陥っていた。それにより円堂に代わり西蔭政也が初のスタメン出場。

試合前半は司令塔がいないことでメンバー同士のフォローが機能できていない日本に対しキャプテンのアナハンや「爆走3連星」の連携、ダストの必殺シュートによって2点とリードを広げる。
後の内容は治療を終えて帰国した野坂悠馬がフィールド入りするまでの特殊EDという露骨な演出によって大幅カットされ前半終了した。

試合後半、日本に野坂が基山タツヤと交代して出場したのを機に一転。野坂の指揮により統率が取れるようになり、灰崎凌兵と吉良ヒロトの「ペンギン・ザ・ゴッド&デビル」、野坂の新必殺シュート「月光丸・燕返し」の2失点で同点に並ばれる。
ここでウズベキスタンは連係で相手選手の排除を仕掛け、ラフプレーで相手の足を狙い潰すという巧妙な反則行為に出る。この時主審にはオリオンの息がかかっており、文字通りジャッジをスルーしていた。
野坂が状況を打破するため奥の手として繰り出した必殺タクティクス・グリッドオメガの強化版「グリッドオメガ ver2.0」でキーパー含む全員が行動不能にされ野坂の緩やかなシュートで1点リードされただけでなく、オリオン側の主審も発動直前で趙金雲監督が副審に密告したことによりいつの間にか追放され、別の人物に交代させられていた。
「グリッドオメガ ver2.0」の威力がマイルドだったのかウズベキスタンがタフだったのか不明だが、全員立ち上がれたため棄権せずに試合続行。必殺タクティクスの「エターナルラン」で日本のゴールに迫ろうとするが、何故か息切れを起こし失速。
実は日本は作戦として試合前に行われたバトンタッチリレーの特訓の要領で交代でウズベキスタンの選手をマークし、プレッシャーを与え続けていたことでいつもより2倍以上走らせてスタミナを削らせていたのだった。趙金雲曰く「無限に体力が続く者などいませんよ。」
稲森明日人の「シャイニングバード」で更にリードされ、2-4で敗北。


【メンバー】

アナハン・イムス CV:斎賀みつき
(もともとフィジカルの強いチームだ。これくらいでは潰れない!)
MF/背番号10

『密やかなるタフソルジャー』 なにっ

無限のスタミナを持つといわれる
ウズベキスタン代表チームのキャプテン。
速さとスタミナを武器に、連携技を展開する。
(イレブンライセンスより)

エターナルダンサーズキャプテン。誕生日は11月10日。
褐色肌で、右側を刈り上げ、左目が隠れた赤茶色のロングヘアーが特徴。
「オリオンの使徒」の一人。オリオン座の刻印が刻まれている位置は不明。

試合前半ではパスを受ける灰崎凌兵や稲森明日人から瞬く間にボールを奪った。
後半では野坂を排除するためダスト、サリベクと共に潰しにかかるも前半のプレーを視聴し対策済みだったことで躱される。その後も灰崎がダストと「爆走3連星」に囲まれている隙を突いて鋭いスライディングを決めたり(間一髪で回避され不発)、吉良を押し倒したりとダーティーな戦術を行う。
グリッドオメガ ver2.0を受けた後は日本が大胆な手段を使うとは予想せず、自分たちの行為を棚に上げて審判に抗議をかけようとするも、対策されていたため失敗に終わる。人のことを言える立場ではないし
更に自身のスタミナ切れに気づかず日本の戦術に翻弄され敗北。
なお最後まで必殺技を使うことはなかった。

名前のアナハン(Onaxon)はウズベク語で「母」という意味である。男なのに母とは一体
担当声優の斎賀氏は過去にイナズマイレブンGO神童拓人を演じていた。意識しているのかは不明だが野坂の「王者のタクト」を含む音楽関連の技や必殺タクティクスがこの試合で登場していた。


  • アレク・アクバー CV:興津和幸
「この程度のメロディーか? 止めてやる!」

GK/背番号1
長身体型、両サイドと後ろを刈り上げ、左目が隠れたピンク色のモヒカンヘアーが特徴。
やたらと音楽に例えたセリフを発している。

苗字のアクバー(Akbar)はアラビア語で「最も大きい」「最も偉大」という意味である。
担当声優の興津氏は過去にイナズマイレブンGOギャラクシーでファラム紫天王の一人ガンダレス・バランを演じていた。

必殺技
  • 忘却のソナタ
キャッチ技。螺旋状の鍵盤を召喚し、特定のタイミングで弾いて現れた楽譜でボールを覆い止めるという音楽系のキーパー技。
弾いた音律の位置によって効果が違うらしく、灰崎と吉良の「ペンギン・ザ・ゴッド&デビル」には「1オクターブ高い」と破れ、明日人の「シャイニングバード」もフォルティッシモと言いながらもあっけなく破れたりと成功シーンは全く無いという不遇。


  • イブラヒム・アビ CV:不明
「日本ごときがなめやがって!」

DF/背番号2
褐色肌で大柄の逆三角形マッチョ体型、両サイドをツーブロック、オールバックで後ろを辮髪にした濃褐色の髪が特徴。
試合後半の終盤でマジド、ザファルと共に灰崎の前を阻むも離れた位置の明日人にパスしたため突破された。

名前のイブラヒム(Ibrahim)はヘブライ語で「多数の父」を意味するアブラハムをアラビア語読みしたもの。


  • ムハンマド・ホーク CV:不明

DF/背番号3
褐色肌で大柄のゴリマッチョ体型、上部分が青く染まり、炎のように逆立てた赤髪が特徴。体格通りの厳つい顔つきをしている。

名前のムハンマド(Mohammed)はアラビア語で「賞賛された、褒め称えられた者」という意味である。


  • マジド・アゼル CV:布施川一寛
「ここから先は通せん。」

DF/背番号4
長身体型、金髪のロングヘアーでドクロ風の銀色のヘルメットを被り顔を隠している。若干しゃくれ顎。
試合後半の終盤でイブラヒム、ザファルと共に灰崎の前を阻むも離れた位置の明日人にパスしたため突破された。

名前のマジド(Majid)はアラビア語で「高貴」という意味である。


  • ザファル・ギン CV:不明
DF/背番号5

小柄な体型、紺色と灰色のツートンカラーのソフトモヒカン、ツリ目で左上の八重歯が特徴。
試合後半の終盤でイブラヒム、マジドと共に灰崎の前を阻むも離れた位置の明日人にパスしたため突破された。

名前のザファル(Zafar)はウズベク語で「勝利」という意味である。


  • クムシュ・イゼ CV:不明
MF/背番号6

センター分けで二つ結びにしたダークグレー色の髪、麻呂眉で可愛らしい中性的な顔つきをしている。
性別は不明で一見女子に見えるが、名前とスタメン情報の立ち絵から男性の可能性が高い。
試合後半では明日人に意図的に衝突するラフプレーを仕掛けたり、ムハバードと共にいつの間にか万作雄一郎と岩戸高志の足を攻撃して身動きが取れない状態にさせる描写があるが、「オリオンの使徒」なのか、使徒と結託している普通の選手かは不明。

名前のクムシュ(Kumush)はウズベク語で「銀」という意味であり、男性に使われる。


  • サリベク・ナハル CV:不明
「見せてやるぜ。『爆走3連星』の力!」

MF/背番号7
日焼け肌で大柄のゴリマッチョ体型、額のヘアバンドで纏めて肩まで伸ばした滅紫色のパーマが特徴。両目に白の楔形のフェイスペイントを塗っている。
「爆走3連星」のリーダー格でファルハドから「兄貴」と呼ばれている。また明言されていないがアナハンやダストと共に排除対象の選手の確認をとっていることから「オリオンの使徒」の一人と思われる。
試合前半はファルハド、ムハバードと共に連携プレーで日本のDFを突破してみせる。後半は野坂を排除するためアナハン、ダストと共にトリプルスライディングを仕掛けるもアクロバットな動きに躱された。

名前のサリベク(Sarybek)はウズベク語で「黄色」という意味である。


  • ファルハド・ギリク CV:綿貫竜之介
「いいぜ、兄貴!」

MF/背番号8
大柄のゴリマッチョ体型、無造作な杜若色の髪型が特徴。ギラついた目つきの両目にピンク色の楔形のフェイスペイントを塗っている。
「爆走3連星」の一人。「オリオンの使徒」の一人かは不明。

名前のファルハド(Farhad)はペルシア語で「喜び」、「高揚」という意味である。


  • ムハバード・ザーク CV:モアイ岩下
「早速いくか。」

MF/背番号9
大柄のゴリマッチョ体型で猫背、癖毛で先端部分を結んだ紫色のロングヘアーが特徴。ジグザグ模様のヘアバンドを付け、鋭い目つきの両目に灰色の楔形のフェイスペイントを塗っている。
「爆走3連星」の一人。「オリオンの使徒」の一人かは不明。

名前のムハバード(Mo'habbot)はアラビア語で「愛」という意味である。


  • ダスト・ゲイルス CV:櫻井トオル
「逆サイドを突かれてはさすがに取れない…そう思ったよな? それは間違った認識だ。」

FW/背番号11
長身のマッチョ体型、両サイドを肩まで伸ばし、オールバックでポニーテール、白い縦線が入った茄子紺色の髪型が特徴。頬に長方形のフェイスペイントを塗っている。
スタメンで唯一のフォワード選手にして「オリオンの使徒」の一人で、左手の掌にオリオン座の刻印が刻まれている。
試合前半では逆サイドからの必殺シュートで咄嗟に必殺技を出せなかった西蔭から先制点を決め、「俺のシュートはたとえ正面でもお前は捕ることができない。」と予告し、正面勝負での必殺シュートで2点目を決めて実力の差を見せつける。
後半ではアナハンやサリベクと共に野坂を狙ったり、氷浦貴利名に背後からスライディングを決めて転倒させるラフプレーを仕掛けるも、日本の戦術に翻弄され敗北。
試合後は「(自分たちは反則での相手の排除を優先して正しい意味での)サッカーをやらなかったから」とアナハンに敗因を語り、使徒のやり方に思うところがあった。

名前のダスト(Dost)はウズベク語で「友情」という意味である。

必殺技
  • レクイエムダスト
シュート技。オペラ歌手のように歌唱して集めた無数の魂を浮いたボールに集中させ、光り輝くボールをシュートする。
2回目で西蔭の「王者の盾」を破ってみせたが、後半の3回目で西蔭の新技「アルテミスリング」に止められてしまった。
こちらのダストは「埃」「亡骸」を意味するDustと思われる。


  • ナルクル・ブーゲン CV:無し
FW/背番号14

控え選手。褐色肌で、センター分けで前髪に白のメッシュが入った灰色のショートヘアで、上部分の両サイドが角のようにはねてどことなく猫っぽい雰囲気。
試合では終始出番なしでベンチにいた時にはクリップボードを持っていたことから記録係も兼任していたと思われる。

名前のナルクル(Norkul)はウズベク語で「ザクロ」という意味である。


  • ケルディ・ロゼル CV:無し
MF/背番号16

控え選手。褐色肌で大柄のゴリマッチョ体型、頭頂部がアロエの葉のように逆立てた深緑色の髪、ジグザグの形状の眉毛が特徴。両頬に白色の楔形のフェイスペイントを塗っている。
試合では終始出番なしで後ろ姿しか映されず、ベンチのシーンでも見切れて顔が描写されていなかった。

名前のケルディ(Keldi)はウズベク語で「来る」という意味である。
名前とポジション、顔はBOX1巻のリーフレットより判明。


監督/コーチ

  • アダム・サンチー CV:疋田高志
「日本は我々の前に跡形もなく崩れ去るだろう。」

エターナルダンサーズ監督。小柄な体型で黄色い目と薄いベージュ色の髪、三つに分かれた三つ編みの長い顎髭と、どことなくフクロウっぽい見た目をした老人。朱色のスーツを着用している。
試合前にイナズマジャパンの主力選手不在に余裕の見解をとるも、ザビーネにキッパリ全否定され、日本が策を用意し油断ならない理由に「今そう言おうと思っていた」と茶を濁して意見を受け入れたりといまいち頼りない。
後半終盤では1点逆転され、選手たちに狼狽えるなと騒いでザビーネに「狼狽えているのはお前だ」と鋭く突っ込まれ消沈したりと完全に監督の立場が無くなっている有様。

  • ザビーネ・ノジマ CV:れいみ
「当然、邪魔者は排除する。」

エターナルダンサーズ女性アシスタントコーチ。褐色肌でスレンダーな体型、オリーブイエロー色のアフロパーマ、フープイヤリングを付けている。黄色いシャツの上に茶色のスーツを着用している。
冷静な性格で監督のアダムよりも有能らしく楽観視する彼に対し、「常に敵チームのウィークポイントにつけ込み、勝利を収めてきた日本に対し、わかりやすい個性を持ったウズベキスタンだからこそなんらかの策を用意しているから油断できない(意訳)」と述べている。
がやはり彼女もオリオンの支持者であるためか手段を選ばず、試合後半で出場した野坂の加入で「日本はずるがしこい獣になった」と評し排除を指示を行う。
終盤では騒ぐアダムを黙らせるも、選手たちのスタミナ切れには驚きを隠せないでいた。

苗字が日本っぽい名前であるが日系人なのだろうか?


【必殺タクティクス】

  • エターナルラン
攻撃型の必殺タクティクス。フィールドプレイヤーの5人が猛ダッシュして相手選手を引き離し、一気に相手のゴールへと迫る。


【余談】

2024年現在もアナハン・イムス以外のウズベキスタンの選手全員のプロフィールが不明のままである。
日本戦ではラフプレーこそしたが小道具を使った反則行為はしていない。次のサウジアラビア代表「アラブの火の鳥軍団」と共に前と後のオリオンの使徒と比べて幾分まだまともな方だという意見も。

エターナルダンサーズがアニメに登場する前の2018年11月16日に動画クリエイターのミラクルぐっち氏が公開したレベルファイブ会社訪問の動画内で幼少の雨宮太陽とリ・ハオ、エターナルダンサーズとアラブの火の鳥軍団(監督とアシスタントコーチのみ)のキャラクターの設定資料が先行公開された中でアレクとは別のキーパーの選手のイラストが横顔部分で少しだけ写っている(動画2:42~3:36あたり)。
そのためアニメに登場しなかった欠番の控え選手も事前に作られていたのではないかと一部ファンの間で推察されている。

オリオンの刻印放送終了後にゲーム「イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード(現・英雄たちのヴィクトリーロード)」としてストーリーそのものを完全オリジナルに変えることを発表したため、(開発の進捗によるが)現状ゲームに出るかどうかも分からず、チームの全貌が明かされることがない状況となってしまった。
2022年7月の開発ブログでは過去作のキャラクターは別枠の「クロニクルモード」で登場させると説明。
2023年9月の東京ゲームショウにてコラボキャラを除いて今までのシリーズに登場したチームがほぼ全員登場するとの事でエターナルダンサーズも登場が確定した。


追記・修正お願いします。

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最終更新:2025年04月06日 00:22