鬼道有人(イナズマイレブン)

登録日:2011/08/21 Sun 03:24:50
更新日:2025/06/05 Thu 09:43:26
所要時間:約 10 分で読めます





「デスゾーン…開始だ」



鬼道有人(きどうゆうと)とは、イナズマイレブンシリーズの登場人物。
中学2年生、誕生日は4月14日。



「天才ゲームメーカー」の異名を持つ帝国学園サッカー部キャプテン。序盤のライバルキャラクターにして準主役的存在。鬼道財閥の御曹司。
と、凄まじいインパクトの外見を持つ。
一応ゴーグル着用には理由があるが(後述)、それ以前からしていたマントについては特に語られていない。

初期は冷酷かつ高圧的な性格だったが、アニメでは徐々に丸くなっていく。
ゲームでは性格は最後まで丸くならず(『2』以降はアニメに合わせて丸くなったが)、漫画版では丸くなるどころか更に過激化している。

雷門サッカー部マネージャーの音無春奈とは実の兄妹にあたるが、別々の家庭に引き取られたため名字が違う。
長らく離れていたことや再会後のすれ違いもあって、和解後は度々彼女のことを気にかけている。シスコン。

帝国学園総帥(監督)である影山に心酔しており、自らの意思で離反した後もその影に囚われている。




以下、作中(アニメ)の活躍。




【一期】

雷門中サッカー部との練習試合を行い、相手を傷つけるプレイングをする。
最初は弱小チームと見下していたが、どれだけ傷ついても闘志を捨てることなく立ち上がってくる円堂の姿を見て次第にライバル視するようになる。

フットボールフロンティア地区大会決勝で再び雷門と対峙するが、影山が雷門を潰すために人命に関わる工作をしていたこと、
さらに帝国の持つ無敗伝説の裏には全て影山の陰謀があったことを知り、決勝当日に仲間たちと共に離反する。
雷門とは全力を出しきって戦った末に敗北するも、前年度優勝枠として全国大会に出場できるため、本戦での再戦を円堂と約束した。

しかしその後、本戦1回戦で対戦した世宇子中に惨敗。帝国のチームメイト全員が病院送りにされてしまう。
気を落としていたところを豪炎寺に雷門へ勧誘され、世宇子に影山が関わっていると踏んだ響木監督のスカウトを受ける形で、
仇討ちのために雷門イレブンの一員となり、決勝戦で世宇子を打ち破る。

初期の立ち位置とは裏腹に、ギャグパートにもリアクション要員として割とよく参加しており、常識人枠として呆れかえっていることも多い。



【二期】

雷門イレブンの司令塔として豪炎寺不在時の円堂を支えていく。
瞳子監督通訳言葉足らずの指示の意図を理解してチームに伝えるのも彼の役割。

愛媛に真・帝国学園を設立した影山から宣戦布告を受け、そこに洗脳で属した佐久間源田と対峙。
「お前は帝国を捨てた」と言われて自身の立ち位置に思い悩むも、改めて雷門の一員として身を置く決意をする。
後に新必殺技習得の為に帝国学園を訪れた際は、正気に戻った2人や他の帝国メンバーからも快く見送られている。

普段は冷静だが、その一方で円堂や春奈が真面目に話し合いをしている間に他の雷門・白恋中メンバーとの雪合戦を全力で楽しんで、
「マントはセーフだ!」という迷言を残したり、
ババ抜きで相手が話に気を取られているのをいいことにさりげなくババを突き出したりと年相応な一面を時折見せる。
勝負事は全力で勝ちに行く主義なのか、それとも根は普通の少年なのか…。

沖縄では大海原中の音村と同じゲームメーカーで意気投合し、常人には理解不能な会話を繰り広げた。

鬼道「なるほど、そこに2ビートが加われば8ビートになる。面白い考え方だ。」
音村「でしょ?でもそこに16ビートが加われば…」
鬼道「…! 右の守りが甘くなる!」
音村「ビンゴ!」



【三期】

イナズマジャパンの一員となり、チームの司令塔としてフットボールフロンティア・インターナショナル(FFI)に挑む。
前作同様、久遠監督の通訳としても働く。

真・帝国で影山と結託していた不動がチームメイトになることに不満を見せていたが、
アジア予選決勝の韓国戦で不動の過去を知り、試合の中で一応和解する。合体技も習得する。

FFI本戦ではイタリア監督を乗っ取った影山(ミスターK)との接触で、メンタル面が徐々に不安定になっていく。
しかし、助っ人として参戦した影山率いるチームK戦で、不動の喝入れと円堂の前向きさによって影山と決別する。(依存先を影山から円堂に代えたようにも見えるが)

その後、イタリア戦フィディオの尽力によってサッカーを愛する者としての情熱を取り戻した影山と和解。
再び彼を慕うような素振りを見せるものの、影山は黒幕の陰謀によって死亡。ゲームではこの時初めて涙を流していた。

その後も春奈が魔王復活のための生贄としてさらわれたりと何かと苦労が絶えない。
ちなみにこの時は春奈とテレパシーで会話しているようにしか見えなかった。

ゴーグルは影山の指示で着け始めたことが判明。その回想には帝国の1年がいたことから、つい最近のことだと思われる。
影山との和解エピソードでは、作中で初めてゴーグルを外したシーンが描かれた。(一応幼少期の回想であればちょくちょくゴーグル無しの姿で出ていたが)



【四期(GO)】


「ならば聞こう。フィフスセクターが存在する前のサッカーは正しかったのか?」


イタリアでプロサッカー選手として活躍していたはずだったが、いつの間にか帝国学園総帥になっていた。コーチは佐久間。
フィフスセクターの思想である管理サッカーを肯定しており、それに反旗を翻した円堂や雷門中と対峙することとなる。
が、それはあくまでもフィフスセクターの目を欺くための演技に過ぎず、実は学園地下にレジスタンスの拠点を構えて響木を中心に活動していた。
(まあそれが発覚する前から劇場版予告で爽やかな笑顔を浮かべて円堂たちと一緒にいたりと、公式がネタバレを隠す気ゼロだったが。)

その後は響木の指示を受けて雷門のコーチに。またしても帝国を捨てた。(一応ゲームだと帝国学園生たちに送り出される形で出てきてはいるが)
一連の騒動終了後は再び帝国へと戻った。

ゴーグルが馬鹿デカい面白仕様に変わっており、ドレッドも半壊状態になってハーフアップにしている。

登場当初は若干性格にトゲが戻っており、春奈に「変わってしまった」と言われてしまった。
昔と比べればまだ丸い方なのだが…。



【二期パラレルアレスの天秤)】

エイリア学園の侵略が無かったIFルートでは一期終了後、スペインリーグ優勝チーム「バルセロナ・オーブ」との親善試合に大敗。
その1年後に日本サッカーの強化委員として、春奈と共に星章学園へと移籍する*1
練習試合で強化委員の風丸がいる帝国を下し、全国ランキング1位に躍り出る。
度々灰崎凌兵のことを気にかけており、終盤では灰崎のサッカーをしたいという気持ちを汲んで雷門中への一時転入の手助けを行った*2
新しく雷門メンバーとなった稲森明日人のこともその円堂と似た雰囲気に一目置いている。


【三期パラレル(オリオンの刻印)】

旧三期同様イナズマジャパンの一員となり、チームの司令塔としてフットボールフロンティア・インターナショナル(FFI)に挑む。
なおこの時空では帝国学園メンバーとなっている不動とは初対面であるため、特に険悪な雰囲気になることも無く互いに自己紹介を交わした。

アジア予選初戦の韓国戦で起きた豪炎寺の負傷を不審に思っていたところ、ロシアで新メンバーの一星充が円堂を狙って危害を加えようとしているのを目撃、これを阻止する。
そこで趙金雲監督から一星についての詳細を聞き出そうとするも、プライバシーを盾に追い返されてしまい、西蔭政也に彼の監視を依頼。

続くオーストラリア戦の試合前半で相手のトリッキーな戦術でリードされながらも、オーバーヘッドペンギンを決めて初得点を決める。
明日人や灰崎の証言から一星が味方に妨害行為を行っていると推測し、彼をベンチに下げるよう趙監督に訴えるが、
「一星が『国家友好親善大使』*3である以上、大会の規定で必ず試合に出場させなければならない」と返されたため、自ら一星の排除に乗り出すことを決める。

試合後半からは、灰崎と吉良ヒロト*4一星にわざと強いパスをぶつけて攻撃するよう指示し、妨害を封じた。
ついでに2人は相手チームのオリオンの使徒の選手にも同じ攻撃を行い、ヒロトに至っては何の脈絡も無く必殺シュートを一星に炸裂させた。*5
それを見ていた風丸からは「鬼道有人を見失うなよ」と忠告されるが、豪炎寺、円堂のことを想い排除を優先。
さらにオーバーライド技・デスクラッシャーゾーンを放ち、運悪くその軌道上にいた一星と相手選手を吹き飛ばしながらゴールを決めて同点に並ばせる。
そして倒れた一星に歩み寄り、「大丈夫か」と手を差し伸べるが…

「すまん 手が滑った。」

手を掴んだ一星が立ち上がりかけたところで不意にその手を放し、再び倒れた一星に対して上記の台詞を言い放った。*6
この帝国時代を彷彿とさせる冷酷な振る舞いによって、一星からは特に強い憎悪を向けられることとなる。どっちが悪役だか分からん。
この鬼道たちの行動に共感出来ない明日人に対しては「行動を起こすべき時があるんだ。大切なものを守るためにはな。」と話すも、
それでも納得がいかない明日人が一星を庇ったことで"一星潰し"は未完で終わった。

試合後、一星不在の中で改めて趙監督や久遠コーチに彼の追放を進言するもやはり聞き入れられず、チームメイトに今回の一星の行動を説明し、次の試合で一星の反則の証拠を押さえて排除すると宣言するが、
突如ロッカールームに大会管理局員が乱入し、強制捜査によって鬼道のバッグの中から身に覚えのないドーピング効果のある増強剤入りのケースが発見される。
なんと鬼道はその場で失格処分を受けることとなり、抵抗も空しく連行されてしまった*7
おまけに趙監督からは「頭に血が上っていたのか彼らしくないやり方だった」「結果的に誤算だった」と散々な評価をされる始末。*8

後日、ベースキャンプで西蔭から近況報告を聞いた後、チームに戻るつもりはないことを明かし、以降はオリオン財団の調査を優先。
この頃、ウズベキスタン戦でチームに合流した司令塔ポジの野坂悠馬も一星から同じ手口を食らったがこちらは上手く躱しており、どうも野坂の引き立て役にされてしまった感が否めない。

アジア予選後は、一星充改め一星光と対面。一星の事情を全て知ったこともあり、彼から受けた仕打ちを執事の袴田と共にドッキリでやり返し、水に流す形でチームメイトとして受け入れ和解。
しかし円堂と豪炎寺と共に本戦へは向かわず、久遠コーチと日本に残り追加メンバーを選出する道を選んだ。チームには司令塔の野坂と参謀の一星がいれば充分だと考えた上での決断である。

その後、ロシア代表との決勝戦中、黒幕イリーナの介入によって投入されたシャドウ・オブ・オリオンに対抗すべく作られた、
趙金雲による世界選抜チーム「チョウキンウンズ」の助っ人枠として登場。イナズマジャパンの面々と久々の再会を果たす。
本来は決勝戦にも参加する予定だったが、シャドウ・オブ・オリオンの監督となった影山の動向を追っていたため到着が遅れていたとのこと。
試合では、野坂とのW司令塔によるフィールド全域をカバーしたゲームメイクや、円堂たちとの連携技でこれまでの空白を埋めるかの如く大いに活躍を見せた。

FFI後は強化委員の役目を終え、春奈と共に雷門中へ戻る。
そして開催されたフットボールフロンティア・オータムトーナメントに出場し、伊那国中と試合を行った。


なお、コロコロオンラインで中の人が最終回の時に寄せたお祝いコメントはと言うと、

サッカーがしたいです……
サッカーやろうぜ!!!

ある意味でもう、お察しします…。



【ゲーム】

『1』では強キャラだったが作品を追うごとに性能が弱体化している。
必殺技エフェクトはが多く、闇系演出が林属性・光系演出が風属性と分類されていることが多いのに、
なぜ本人は風属性なのかとしばしばユーザーからツッコまれている。

GOでは映画連動のパスワードで仲間にすることが可能。
しかし、スカウト条件のさらに条件となるキャラがダーク版限定な上にシャイン版と通信しなければ仲間にできない鬼畜仕様。
レベルファイブの悪意の象徴のような存在と化した。



【必殺技】

  • イリュージョンボール
唯一の個人技。ボールを分裂させるドリブル技。たまに思い出したように使われる。アメリカ戦で真に進化。

ペンギンさんを召喚するシュート。3人で行う合体技だが、メンバーはしょっちゅう変わっている。

  • 皇帝ペンギン3号
ペンギンさんをry。不動、佐久間との合体技。

  • ツインブースト
皇帝ペンギン2号と同話登場だったためか、技自体がショボいのか、あまり目立たなかった。

  • ツインブーストF
ファイアトルネード+ツインブースト。アニメで初登場したが、ゲームにも逆輸入された技のひとつ。世宇子戦では後半からこの技で3得点するという雑な超次元な逆転展開を見せた。

  • イナズマブレイク
円堂と豪炎寺との合体技。無限の壁キラー。この技から彼ら3人を指して「ブレイク組」とも。

  • デスゾーン
帝国を象徴する合体シュート。空中で3人揃ってくるくる回る様子はシュール。

  • デスゾーン2 
新たなるデスゾーン。円堂、土門との合体技。演出の格好良さは増したが練習時のシュールさも増した。

  • キラーフィールズ
不動との合体技。ぶっつけ本番。漫画だと不動との試合そっちのけのガチンコ喧嘩の末に完成。

  • ビッグバン
ヒロトと吹雪との合体技。つよそう。

  • プライムレジェンド(劇場版)
豪炎寺との合体技。空中キラキラ。つよい。またの名をシスコンレジェンド。

  • オーバーヘッドペンギン(オリオン)
元は灰崎が使用している技。師匠なので再現可能。ペンギンは皇帝ペンギン2号と同じ個体。

  • デスクラッシャーゾーン(オリオン)
氷浦の氷の槍と灰崎、不動とのデスゾーンを合体させたオーバーライド技。

  • 皇帝ペンギン2号feat.シャーク(オリオン)
元は風丸、水神矢、灰崎が使用していた皇帝ペンギン2号とシャーク・ザ・ディープのオーバーライド技。
終盤で不動と灰崎で使用した。

  • イナズマブレイクCG(コードグレイト) (オリオン)
終盤の円堂と豪炎寺との合体技。Reloadedで披露したイナズマブレイクとのアクションに差異は無いがエフェクトが強化されている。

  • ジャッジスルー(漫画版)
  • ダークトルネード(漫画版)
  • ダブルトルネード(漫画版)

  • 透明ショット(着ぐるみショー)
設定が便利。



【余談】

  • 同じレベルファイブ開発の作品である「ダンボール戦機」に登場するとある人物が、
    「ドレッドポニテ・マント羽織のロングコート・メガネ・名前に“ゆう”がつく」などといった、
    鬼道を彷彿とさせる要素が詰まっていたため一時期話題になった。 

  • アウターコード『Kの食卓』では、食事中での義父との大切な話の途中に出てくる使用人『袴田』の料理の美味さに四苦八苦するコミカルな一面が描かれた。
    袴田アァーーーッ!!!

  • 『怪盗グルー』とのコラボCMでは円堂がサッカー部の部室に入って来るミニオンを見て「鬼道がいっぱい!」と叫んだことにツッコミを入れていた。





「なるほど。そこにWiki篭りが加われば項目になる。面白い考え方だ。」
「でしょ?でもそこに追記・修正が加われば…」
「……! Wikiの荒らしがいなくなる!」
「ビンゴ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • イナズマイレブン
  • イナズマイレブンGO
  • 鬼道有人
  • 吉野裕行
  • 雷門
  • 帝国学園
  • イナズマジャパン
  • 中学生
  • サッカー部
  • キャプテン
  • 司令塔
  • 総帥
  • 監督
  • コーチ
  • レジスタンス
  • 天才
  • 苦労人
  • 常識人
  • 不審者
  • MF
  • シスコン
  • お兄ちゃん
  • ゴーグル
  • マント
  • ドレッドヘアー
  • 赤目
  • ペンギン
  • ブレイク組
  • イナズマイレブン登場人物項目
  • もう一人の主人公
  • 裏主人公
  • アレスの天秤
  • オリオンの刻印
  • 本当は優しい人
  • 濃すぎるキャラクター性
  • 厨二病
  • 皇帝ペンギン2号
  • 意外とノリがいい
  • デスゾーン
  • ブキミー族
最終更新:2025年06月05日 09:43

*1 帝国に戻らなかったのは以前と同じままになってしまうと考え、佐久間の元で新しい帝国を作って欲しいとアニメ誌のQ&Aで明かしている

*2 続編のオリオンでは昔の自分と重なる部分が多かったからだと灰崎本人に打ち明けている。

*3 ただし他の海外チームにはこれに該当する選手が特に登場しないため、後々の事実を踏まえると趙監督が思いついた方便の可能性が高い。

*4 両者も以前から一星の行動を不審に思っており、排除に賛同した。また、不動もしれっと排除に協力している。

*5 なお、実況はこれらを「強烈なパス回し」「抗争の果ての流れ弾」等と頑張ってフォローしていた。

*6 このシーンは台詞と共にED曲の特徴的なイントロが流れる演出になっていたことも含め、視聴者たちに強烈な印象を残した。

*7 ちなみにこの件に関する報道は、オリオン財団の情報操作により行われなかった。

*8 裏を返せば、円堂や豪炎寺が狙われていなかったら、また違った対応がとれていたと思われる。