封獣 ぬえ

登録日:2009/09/13 Sun 22:29:23
更新日:2025/08/12 Tue 06:07:37
所要時間:約 15 分で読めます







◯目次


【概要】


封獣 ぬえ(ほうじゅう ぬえ)
Houjuu Nue


【種族】鵺


二つ名
未確認幻想飛行少女(星蓮船)
虎だったり鳥だったりする奴(ダブルスポイラー)
古の妖怪その1(神霊廟)
正体不明の正体(求聞口授
正体不明のアンノウンX(鈴奈庵)


【参戦歴】
東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.(EXTRAボス & 正体不明状態STAGE 4・6)
ダブルスポイラー ~ 東方文花帖(ダブルスポイラーLEVEL 12)
東方神霊廟 ~ Ten Desires.(EXTRA中ボス
秘封ナイトメアダイアリー ~ Violet Detector.(本当の悪夢 悪夢木曜日)


【関連曲】
夜空のユーフォーロマンス(星蓮船 EXTRA STAGE テーマ曲)
平安のエイリアン(星蓮船 ぬえ テーマ曲)
妖怪裏参道(神霊廟 EXTRA STAGE テーマ曲)


The Unidentified Fantastic Flying Girl.
UFOならぬUFGである。


種族は【】。正体不明の存在であり、その殆どは謎につつまれている。


幾度も退治されたが、その度に姿や形が変わると伝えられている。
ある時は頭が猿、体が狸、手足は虎の姿をしていたと言われたり、
またある時は、頭が猫、体が鶏、尻尾が蛇の姿をしていたと言われている。
一言で言うと「キメラ」。

因みに日本最古の歴史書には「鵺」という鳥がおり、この頃から人々に不吉をもたらす「凶鳥」として記述されている。
字面の通りで、元々は夜に不気味な声が聞こえるがどうやらそれは鳥らしい、だとしたらなんて恐ろしい鳥なのだろう……という怪異だった。
このため当時の人々は鵺の鳴き声が聴こえたら、大事が起きないよう祈祷していたという。
因みに、現在では元々の鵺=トラツグミと確定されている。
どんな不気味な声か……と期待して検索して期待外れと思うか、なるほど不気味と思うかはアナタ次第。
寧ろ、えぇこれが鵺(トラツグミ)の鳴き声だったの!?なんて人も居ることだろう。


そして、文献によって坊々だが、平安時代後期の京に現れたというこの怪物の鳴き声がその「鵺」という鳥と酷似していたため 「鵺の声で鳴く得体の知れないもの」 と呼ばれるようになった。
そして次第にこの怪物自体の名称が「鵺」として定着していったのである。
そのためよく分からない物、釈然としない物、つまり正体不明な物を例える言葉にもなっている。
 (用例)
永田町には鵺がいる。
鵺的な政治家。

霊夢をして、「伝説の妖怪」と言わしめる妖怪。

しかしこういった噂は、人間達が鵺に怯えるあまり作り出したオカルトである。
怪物の鵺とは別物の存在であり、ぬえはあくまで正体不明の妖怪。
彼女は人間達が自分の姿をあれこれ想像して、怯えるのを遠くでみて楽しんでいた。

そんな彼女もとうとう人間に見つかり、退治されて地底に封印されることになった。
地底に閉じ込められ長い間眠っていたが、地霊殿の怨霊騒ぎで地底が解放されたことにより地上に戻ってきた。
…と本人は語っている。
だが、実際のところは自機や媒体によって記述に差が見られ、真偽は不明。
(詳しくは後述)


【来歴】


【星蓮船】

彼女は他人が何か楽しそうにしていると、見えないようにそれを邪魔したくなる、というかなり捻くれた性格をしている。
それ故、地上に同じく戻ったムラサ達が何やら企んでいるのを見て「久しぶりに楽しめそうだ」と思い、邪魔をしてやろうと考えた。

そこで、ムラサ達が探している飛倉の欠片(飛宝のこと)に正体をなくす力のある「正体不明の種」を植え付ける。

飛宝が散り散りになったのも、種を植え付けられたせいで何処かに飛んでいってしまったから。
つまり、知らなかったと言えど白蓮の復活を妨害していたのは彼女であり、
霊夢達主人公が飛宝を集めなければ、白蓮も復活出来なかったかもしれない。

物語上では、種で正体不明にした筈の飛宝を恐れずに集める主人公達に興味を抱き、接触してみようと試みた。
それがEXステージである。
正体不明に怯えない人間に恐怖を味わわせるべく、主人公達に襲いかかってくる。



夜の恐怖を忘れた人間よ!
正体不明の飛行物体(だんまく)怯えて死ね!



EXボスにしては珍しく物語に深く関わってくるキャラクターであり、EX面以外にも4面、6面に光る謎の球体として登場する。
ちなみに条件を満たすとアイテムをくれるが、それは主人公達に興味を示していることの表れである。

撃破された彼女は、白蓮が自分達妖怪の味方であったことを知り後悔。
その後、自身の復活を邪魔されたにも関わらずぬえを許して受け入れてくれた彼女に、
「この人には頭が上がらない」と一応暫くの間はついていくと決め、現在は命蓮寺に住み込みをしている模様。


【ダブルスポイラー】

早速次の作品に登場。
被写体レベルは12*1と中々に高レベルで、白蓮と同じ位置づけにおかれた。
何だかよく判らない存在として新聞にしても伝わりにくいのかからは「これでどうやって記事を書けば…」と悩ませていた。一方ではたてはこれが本当に鵺なのか疑うものの「人違いでもいいか」とテキトーに判断している。

都市伝説を操ったような弾幕を放ってくるが、R-20指定の弾幕や、リプレイ中に殺してくるトンデモ弾幕もあり、色んな意味で恐ろしい。


【神霊廟】

聖人復活の際、妖怪界隈が大騒ぎになるのを見た彼女は
旧知の仲である「妖怪の切り札となるような存在」を呼び寄せ、妖怪側の力を強くしようと目論んだ。
妖怪が活気付いている様子を見にきた主人公達にこの事を告げる。


お前はここで終わりだがな!


実はこの事は霊廟の封印に苦心していた白蓮への恩返しの為にした事であり、白蓮には内緒にしていた。
が、これは完全に裏目に出てむしろ彼女の負担を増大させてしまう結果に終わってしまった。


【求聞口授】

住み込みをしている寺においてどういった立ち位置なのか分からなかったが、
阿求によると「いまいち他の妖怪と馴染めず、浮いた存在となってしまっている」模様。
寺のはずれでつまらなそうにしているのをよく見かける事ができるらしい。

白蓮を中心に固い信頼で結ばれているムラサ達とは違い、後から入った彼女が浮いてしまうのは当然だろう。
ちなみに連れてきたマミゾウも右に同じく、寺内では二人して浮いている。

白蓮によれば、普段何処で何の修行しているのか全く不明で、偶に何かやったかと思えば望んでもいない事ばかりしてたらしい。困った弟子とも言われてしまっていた。

マミゾウは古くからの友人で、仲が良いようだ。


茨歌仙

あまり知られていないが、イメージとして登場している。
霊夢の話す「本来の妖怪」の例として
ぬえ、幽々子の並びで登場した。

これといい、ぬえは意外と霊夢からの評価が高い…のかもしれない。


【心綺桜】

プレイアブルとしては登場できず、背景として登場。
一輪のマミゾウとの会話から「鵺さん」と他人行儀とも受け取れる台詞があり、世間では寺内で微妙な存在であるイメージが浮き彫りになってしまった。


【鈴奈庵】

その後、しばらく登場することがなかったが、鈴奈庵にて
劇中作の演目『妖怪おとぎ話』で他の命蓮寺の面子とともに白蓮の演技を喝采している描写が描かれ、全く馴染んでいない訳ではないことが判る。
また人里でマミゾウと共に花札で遊んでいるシーンも発見された。

…とこんな具合に背景的な立ち位置で登場していた彼女であったが、

転機が訪れたのは鈴奈庵第30話・第31話
『牛の首は何処にあるのか』にて、なんとメイン回として登場した。
妖怪としての本分を示すとともに命蓮寺の布教にも繋がる騒動を起こしている。
「東方深秘録」では直接登場することはなかったが、あまりの恐ろしさに聞いただけで死んでしまうというオカルト「牛の首」を手に、マミゾウと結託し人里を恐怖に陥れた。



もっともっと潤うのよ!都市伝説を利用してこの世を判らないことだらけに染めてやるわ」
この正体不明の妖怪(ぬえ)が!」



それでいて本人達はあくまで人里に直接危害を加えない様にしていた模様。

しかし霊夢によってタネが暴かれ、「牛頭天王という神が起こしたもの」という噂を対抗として広められた事で事態は収まることになった。
だが牛頭天王は寺向きの神であるため、今回の事で寺への信仰が増すだろうと結果的には満足するぬえであった。

ちなみに霊夢は騒動時犯人は化狸の仕業だろうと推理していたが、ぬえの事は最後まで疑われる事はなかった。本人曰く「私の能力で私がバレる事は絶対にない」とのこと。
流石正体不明の妖怪。

ちなみにこの回のぬえは常に笑顔。
可愛すぎる。天使か。


【秘封ナイトメアダイアリー】

宇佐見菫子の夢の中が題材であるこの作品にも登場。
登場ステージはある程度進めて終わり頃にさしかかってきた「本当の悪夢」の木曜日。

このステージではキャラクター達は 2人がかりで弾幕を放ってくる のが特徴だが、
ぬえは友人である二ッ岩マミゾウ、EXボス同士の 堀川雷鼓 、そして永江衣玖とそれぞれコンビを組んで菫子に襲いかかる。

マミゾウは当然として雷鼓もまぁともかく、何故衣玖さんと組んでるのだろうか…
雷繋がり?
他を見たらもっと有り得ない組み合わせのキャラもいるけども…

難易度は終盤あたりの登場だけあってかなりのもの。


【The Grimoire of Usami】

弾幕花火大会を開催していると聞いて興味が湧いたのか、急いで飛び入り参加。
正体不明をウリにしている割に出たがりである。

しかし来た時には既に大会は終了してしまっており、会場は鬼人正邪らが取り仕切る危険弾幕披露会と化していた。
ぬえはそうとも知らず「最高に不思議で意味不明で正体不明な花火を見せてやる」と用意していたという弾幕「鵺的スネークショー」を披露。
もう大会は終了していると知っても折角だからと「遊星よりの物体X」「平安京の悪夢」を披露した。

正邪や菫子は微妙そうな評価を下していたが、反面摩多羅 隠岐奈、八雲紫は脅威を感じたらしく、口々に「正体不明の化け物め」と漏らしていた。

その後、イベントの締めの際にマミゾウと共に「正体不明の怪光人だかり」を披露。
「弾幕を見て右往左往する観客達」というこの大会自体を皮肉っているという意地の悪い弾幕であった。


【容姿】

黒髪のショートボブで、後ろ髪が右へ向かって外に跳ねている癖毛。

瞳の色は赤。指にはネイルを塗っている(恐らく赤)。
耳はエルフ耳で八重歯
服装は黒地の半袖ミニスカワンピースで、裾には赤い渦巻模様(巴紋か?)、
胸元には大きな赤いリボンが付いている。

黒のニーソックスに赤い靴を履いて、靴ひもはリボン状に結ぶ。
左手首には黒いリストバンドを付けている。
そして、ミニスカ&ニーソによる絶対領域が目を惹く。とても目を惹く。
ひょっとして誘惑系妖術の類なんじゃ
おのれ妖怪め!

背中からは鎌の様な形状の赤い触手が右側に三本、矢印の様な形状の青い触手が左側に三本生えて(?)いる。恐らくぬえの容姿で一番特徴的と言っても過言ではないもの(これ取ったらただの美少女になってしまう)。
結構デカい。
二次創作では翼とされる事が多いが、実際には翼なのか尻尾なのかよく分からない謎の触手と語られている。それぞれが自在に動き、見るものを眩惑するという。痛そう。

右腕には蛇が巻きついている。

手にはトライデントの様な巨大な三叉槍を持つ。

これだけ見てわかる通り、初見ではまず間違い無く一体何の生き物なのかさっぱり分からんデザインとなっている。
(宇佐見菫子曰く、意味不明な格好との事。まぁ彼女にとっては褒め言葉かも)

デザインしたZUNも「これは〜の生き物だと指摘できない様な姿」をコンセプトにしており、相当悩んだとのこと。


「でも苦労したけどお気に入りというわけでもないんですよね」
「もうなんだよあのキャラクター(笑)」


ちなみに履いている靴の中には「NUE」と名前が書いてある。
服装といい日本古来の妖怪のくせにやたら洋風。
でも「エイリアン」は知らなかったりする。

鈴奈庵の特典ポスターでは冬服を披露しており、上から黒いコートを羽織り黒い革手袋をはめていた。
オシャレ。
日本古来の妖怪のくせに(ry
ちなみに冬服でも絶対領域は健在。寒そう。

正体不明の妖怪なので、今見せている少女の姿が本来の姿かどうかは不明。
しかし本人が


昔、正体がばれたときは大変だったわ。この姿じゃ誰も怖がってくれないから。地底に閉じ込められちゃった。


と語っているため、少女の姿が本来の姿である可能性が高い。
というかそうであってくれ



【性格】

相手を見えないところから怯えさせたり、楽しそうな相手を見つければ邪魔してやりたくなるなど、どうしようもないくらい悪戯好きな性格。
また好奇心旺盛でもあり、自分に怯えない相手には自ら接触を試みてきたり、深秘録の都市伝説騒ぎには自分も参加したがっていた。
誘われてもいないのに急いで花火大会に参加しに行ったりもする。

星蓮船での行動の動機も、「ムラサ達が何をしようとしているのかは知らないが、失敗したら楽しいな」ぐらいの感覚のもの。

自分が楽しめればそれで良い愉快犯的な側面が非常に強い彼女であるが、邪魔をした白蓮が妖怪の為に活動する様な存在と知り後悔し、反省するなど素直な一面を持っている。一応恩を返そうとする義理堅さも持ち合わせているが…その後は話すまでもないだろう。

というか恩を返すとはいっても、寺ではロクに修行もせず放浪したり、外からマミゾウを連れてきて寺に住まわせたり、人里で騒動を起こし挙げ句の果てに「これも修行の一貫といえるし良いよね!」と開き直ってる始末。
人間達が怯え、人里が恐怖で潤う様を見て楽しむ。
基本的に奔放で自分勝手。妖怪らしい性格をしていると言える。

また「人間を大量虐殺しても追放されたりしないの?」と発言するなど、彼女に限った話ではないが残忍な一面も垣間見せた。
少なくとも人間を虐殺することに抵抗は無いのかも知れない。
(危険度:高、人間友好度:低)

自身が正体不明である事に拘りを持つようだが、逆に自身が正体不明の存在だと認知されるなら別に【鵺】でなくとも構わない模様。


ふむ、エイリアンの方が通りがいいのならそれで良いわ


種族は鵺とあるが、正体不明の存在としての意味合いが強いのだろう。
この事から名前があるのかどうかすらも不明である。



【能力】


「正体を判らなくさせる程度の能力」

生物や物質などに対する知覚や認識を撹乱させる(見失わせる)能力。
彼女が能力を使用する際には「正体不明の種」と呼ばれるものを対象に植え付ける。

この種はぬえの一部であり、決まった姿はない。

種を植え付けられた生物、物質は姿形、音、匂いなどが奪われ、主に行動だけを残される事になる。
例えば鳥に植え付けると、「謎の飛行物体」となる。

正体を無くされた謎の物体は見る人の心の中で、勝手に姿形が補完され自分の中で一番納得のいく形に落ち着く。
また見え方に条件をつけることも可能らしく、「正体不明の恐ろしい何か」といった具合の演出もできる。

植え付けた物質は使い魔として操ることも可能。

本編では、飛宝は飛倉の破片なので木片だが、この種が植え付けられた事であちこち飛び回るようになり、霊夢達には「木片が空を飛ぶわけがない」という先入観から、
代表的な未確認飛行物体であるUFOに見えた。

しかし初めから対象物の正体を分かっていれば、この能力の影響を受ける事はない。そのため霊夢達以外には普通に飛倉の破片に見えていた。ただし何処かフワフワした不安定なものに見えてしまう。

阿求曰く、間接的に作用する能力であるため対策は出来ないが、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」、元は大概ありきたりなものであるため過度に怯える必要はないとのこと。

念写能力をもつはたてにも通用しなかった。

ここまで聞くと単なるハッタリ能力だが、余興代わりに異変と見なされるレベルの大混乱を軽く引き起こし、オカルトボールを使わないと使用できない都市伝説を普通に具現化させてみせる辺り、危険な能力ではある。

しかし、後に出版された「東方文果真報」にて、「魔理沙のラッキー弾幕占い」なるコラムでこの能力について語られた(?)。
該当する星座の人はこの弾幕に被弾すると良いことあるかも!というふざけた内容なのだが、魔理沙によると

「獅子座のあなたは弾幕キメラ!この弾幕に被弾すると、被弾した者の正体がわからなくなって死ぬ(意訳)」

らしい。
正体不明になって死ぬ、という点を見ると、この能力にかかったものは命が危ぶまれる事すらあるようだ(どういう原理なのかよく分からないけど)。
ただのハッタリとも言えない能力である。

ちなみに気になる良いことだが、魔理沙曰く「酒を飲まずに正体をなくせるなんてラッキーだな?」との事。
お前は何を言ってるんだ

ちなみに能力抜きにしても彼女自身が古典的な妖怪故に妖力が強く、頼政の弓の様な謂く付きの武器でもなければ太刀打出来ない程の実力者である。
(なお、頼政の弓は香霖堂にて取り扱っているらしい。贋作だがな!)
一度狙われてしまえば逃げることもままならない。

本編でも黒雲を出して雷を落としたりもしている。能力は自己申告制なのでそれ以外のことも出来るのかもしれない。
また彼女の使用する一部の弾幕にはなんと隠岐奈の能力にも似た力を用いたものすらあるという。なんでも背中の力で異世界から弾幕を呼び寄せているらしい。
因みにぬえは隠岐奈の目の前でこの弾幕を披露しており、彼女からは「私が見ていることを知っててやってるな」と警戒されていた。

深秘録では聖が一輪に対して「練習相手はもっと強い相手がいい、ぬえは何処か知らない?」と聞く姿が描写され、この事から ぬえは一輪はおろか雲山以上の戦闘力をもっているのではないか という可能性も出てきた。


仕様が無い、こうなったら正体を明かして暴れた方が怖がるかも知れないな


などと言うあたり、それなりに自信もある様子。

…なので仮にその辺りで彼女を見つけても、「やーい仲間はずれー」などと言うのは絶対に止めよう。
阿求との約束だぞ☆



【スペルカード】

【星蓮船EX】
妖雲「平安のダーククラウド」
正体不明「忿怒のレッドUFO襲来」
鵺符「鵺的スネークショー」
正体不明「哀愁のブルーUFO襲来」
鵺符「弾幕キメラ
正体不明「義心のグリーンUFO襲来」
鵺符「アンディファインドダークネス」
正体不明「恐怖の虹色UFO襲来」
「平安京の悪夢」
恨弓「源三位頼政の弓」

実は順番を見ると、鵺退治の伝説の通りになっている。

雷雲とともに現れ

暗雲を立ち込ませ

平安京を悪夢に見舞わせ

最後は弓矢で退治される。

暗闇からの攻撃、へにょり、性質が変化する弾幕など全体的にトリッキー。
また今まで登場してきたUFO達を使役して攻撃してくる。

因みに「平安京の悪夢」は八雲紫曰く、境界を操る能力にも通じる弾幕でもあるらしい。


【ダブルスポイラー Lv.12】
正体不明「紫鏡」
正体不明「赤マント青マント」
正体不明「厠の花子さん」
「遊星よりの弾幕X」

前回とは一変、都市伝説を具現化させた様なスペルカード。
都市伝説のような正体不明の事象を起こすことはお手の物といったところか。
深秘録でほとんどパクられてたけど

最後のものは恐らくSF映画「遊星よりの物体X」が元ネタ。
画面上から⚪︎、×、◽︎、△の形をした弾幕を降らせてくる。

また、この図形の色と形はゲーム機PSXのコントローラーのボタンの記号と同じ。
そういえば「遊星」の頭文字も「Play Star」と対応している。
現在は発売を停止しているので、幻想入りしたのを見かけたのかもしれない。

…と思われていたが、後に隠岐奈から異世界から弾幕を呼び寄せているという事が判明。
正体不明をウリにしている妖怪であるが、結構多彩である。


【神霊廟EX】
アンノウン「軌道不明の鬼火」
アンノウン「姿態不明の空魚」
アンノウン「原理不明の妖怪玉」

中ボスとして登場した時のもの。
「◯◯不明の〜」で統一されている。彼女の能力が使われているのか。

戦闘に入る時、なんとぬえの台詞と同時に攻撃してくる演出となっている。

お前はここで終わりだがな!
バァーン!(スペルカード発動)


【秘封ナイトメアダイアリー 本当の悪夢 悪夢木曜】
神星符「正体不明の怪光人だかり」(&マミゾウ)
緋星符「正体不明の落雷」(&衣玖)
輝星符「正体不明のドンドコ太鼓」(&雷鼓)

コンビ弾幕でぬえが関わっているもの。
「正体不明の〜」で統一されている。

共通しているのはぬえが星蓮船で放った「鵺的スネークショー」を発動していること。
当時からプレイヤーを悩ませてきたへにょり弾幕だが、人によってはあっさり突破できたりするため得手不得手が別れる弾幕。

基本的に、ぬえは片割れの目の前に陣取っているため、大抵は片割れより先に撃破することになる。
というか優先的に撃破しないと面倒。

終盤だけあって難易度は非常に高く、特に衣玖との「正体不明の落雷」は被弾するかは ほぼ運 とか言われる程。



【テーマ曲】


「平安のエイリアン」

平安時代の、未知のものを意味するエイリアン=ぬえを指しているのだろう。
星蓮船のサブタイトルにもマッチしている。

曲名の由来は 「平安京エイリアン」 という、アーケードゲームからと思われる。
内容は 「平安京に攻めてきた正体不明の生物を穴を掘って埋める」 というもの。

激しくて妖怪妖怪した、古風で和風な恐怖と哀愁を漂わせた曲とのこと。
不気味で不安定な雰囲気が特徴的。

U.N.オーエンは彼女なのか?ハルトマンの妖怪少女に似せて作られている」という指摘をよく見かけるが、作曲者が意図して作ったのかは不明なので注意。

相手の先入観によって姿を変えるぬえのテーマとしてらしいと言えばらしいと言える。

たまに「平のエイリアン」と間違えられる事があるが、それだと全く違う意味になってしまう。



【余談】

  • 公式公認の絶対領域持ち。

  • 鵺は正体がわからない妖怪として実際に語り継がれている。平安時代後期あたりに出没したとされるが、諸説あり詳しくは不明。【鵺】という記述の古くは古事記(およそ1300年前)に既に載っている。

  • 最後は源頼政に弓矢で射殺され、鴨川にその死体は流された。その為か彼女のスペルに、恨弓「源三位頼政の弓」というものがある。

  • 似たような行動をする事から【以津真天】、黒雲と共に現れ雷を落とす事から【雷獣】と同一視されている説もある。

  • 鵺大明神として祀られており、実はマミゾウと同じく神格持ちだったりする。

  • 鵺という鳥は「トラツグミ」という名で実際に存在する。鳴き声を聴いてみると分かるが「ヒョー…ヒョー…」というふうなか細い鳴き声で、聴きようによっちゃ不気味に聴こえなくもない。実際は小さな小鳥なのに。
    ちなみに、日本で空前のUFOブームとなっていた時代、この鳴き声が 「UFO襲来の音だ!」 と騒がれた事があったという。

  • マミゾウの能力が自分の知識頼りになるのに対し、ぬえのものは相手の知識に依存する。何気に対照的となっている。ちなみに彼女らの能力は「お互い直接戦闘には向かない」らしい。

  • とある研究で、なんと「鵺の正体はレッサーパンダである」という説が発表された。
    話によると、当時(平安時代)生息していたレッサーパンダはかなりサイズが大きかったらしく、当時の人達からしてみれば妖怪として見られでもしただろう、との事。
    レッサーパンダ=可愛い=ぬえ…何も間違ってないな!
    しかしという事は頼政は当時レッサーパンダを弓矢で…

    とはいえ設定では怪物としての鵺とぬえは別物である。
    ぬえはレッサーパンダを使って平安京を脅かしていた…?

  • 外の世界からマミゾウを連れてきたが、ということはつまりぬえはしれっと単独で博麗大結界を突破し外に出た事になる。結界を超える存在は幻想郷に住んでいるものとしてはかなり限られている。流石に大妖怪といった所か。

  • 都市伝説、というわけで深秘録に参戦するのでは…?と予想する人も多かったのだが、結果は 参戦ならず となった。
    しかしのちの鈴奈庵でフォローが入った。マミゾウとの絡みも見れたし。

  • 次回作の憑依華では相方とタッグを組んで戦うスタイルになる、というわけでマミゾウと組むのはぬえ以外に居ない!今度こそ参戦するのでは…!?と予想する人も多かった。
    …しかし結果は やっぱり不参戦
    どうして…(なんか似たような例が他にもあったような…)
    ちなみにこれで黄昏作品には一回も参加できなかった事になるが、実は 参加キャラクターのセリフ内では皆勤 という妙な扱いを受けている。
    これはこれで正体不明の存在っぽくて本人的には良い…事なのかもしれない。

  • 東方外來韋編のクロスレビューでは霊夢から意外と高い評価を得ている。
    霊夢はぬえに対し 「いにしえから語られる妖怪と対面してちょっと興奮したかも、妖怪退治の専門家として冥利に尽きるってもんよね。」 と誉めちぎり、なんと 堂々の満点、10点をつけている。
    基本辛口の霊夢(彼女に限った話ではないが)がここまで誉めているのはかなり珍しい。
    …星蓮船ストーリーの時といい、茨歌仙の時といい、やはり霊夢はぬえに対しては一目置いているのでは…


謎】


「昔、正体がばれた時は大変だったわ。
この姿じゃ怖がってくれないから。
地底に閉じ込められちゃった。」

姿を暴かれ、封印されたと語る彼女。
が、星蓮船設定txtには

「怯えさせるのに飽きて、長い間地底でのんびり住んでいた」

とあり、 実は矛盾している。
さらに同テキストでは鵺退治の逸話も触れられているが

「本当は、彼女は人前に姿を現すことは無かった。」

とも語られている。

「正体がバレたから封印されて地底から出られずにいた」 のか
「人間を怯えさせるのに飽きたから自ら地底に移り住んだ」 のかよく分からないことになっている。

このことについては「ぬえが狂言を語ったのでは?」などと世間では様々に考察されている。

が、おそらくはただの設定ミス。

しかしミスだったとしてもどっちが正しいのかは結局分かんない。
ついでに「本来の姿が少女」という説も、 この矛盾のせいであやふやになった。

後に出版された求聞口授でも「しばらくは地底にいた様だが…」と語られ、やっぱり釈然としない。

さすが鵺さんマジ正体不明。




【二次設定】


  • 主な性格
性格や能力のトリッキーさから、悪戯好きのトラブルメイカーとしての活躍が多い。そんな立ち回りから汚れ役の割合も高いが、自分なりに恩を返そうとした義理堅さから白蓮達のために奔走する様な活躍をする事もある。

が、口授出版以降からは、『浮いている』、『「さん」付けされている』という設定が付加されたことで ぼっち コミュ障キャラ 扱いされてしまっていることが大半になった。「天邪鬼でひねくれ者だけど実は人見知りで寂しがり屋な性格」として定着しているのが殆ど。転じて 泣き虫 というキャラも付けられた。
泣き声は

ぬええぇぇええん!

可愛い

さらに歴代EXボスの中でも比較的難易度が簡単、能力に強そうなイメージが無い、という事から 「EX最弱」「見掛け倒し」 等一時期散々な扱いをされることもあった。バトルものでは 大概かませ にされている。
大妖怪ェ…

自信過剰な小物扱いされることもしばしばあり、一人称は大抵 「大妖怪ぬえ様」
ちなみに彼女はそんな風に自称したことは一度も無い。

「この大妖怪であるぬえ様に逆らう気!?身の程知らずg」

「ぬえぇぇえん!!」

…見栄っ張りで傲慢で子供っぽい なんか可哀想な子 といった感じにされがちだが、本人は別に自分が知られていようが大して気にしてもなく、むしろ知られてない方を有難がっている。

総じて基本「大妖怪 (笑) 」な残念な扱いだが、鈴奈庵の再登場もうけて、最近は評価も上がってきている。
ちょっと抜けてるところがあるのは事実っぽいが


  • 「小傘とぬえ」で検索してみよう。


  • 主なカップリング
白蓮や仲間の妖怪達以外にも期待。

白蓮とは頭が上がらないという間柄からさながら親子のような関係性になっていることが多い。
よくぬえが何らかのイタズラをして周りを困らせ、白蓮に折檻されている。
「ぬええ(ry 」

設定や自機との会話でよく名前が出ているのが村紗なので、彼女とは関係が深いともされている。
しかしよく見ると本人は「ムラサ」とひっくるめて呼んでいるので、実のところどういう仲なのか詳しいことは不明。

なお、一輪の方はというと心綺楼で「鵺さん」と呼ばれている。
二次設定では「さん」付けということはあまり一輪とは親しくなかったのだろうか?とするものが多い。

第5回東方ニコ童祭東方人気投票のベストパートナー部門では、EX面ボス中ボスの関係としてこがぬえ(小傘)の人気が一番高かった。
妖怪として未熟とされる小傘に人間の驚かし方を指南する…というのが定番ストーリー。
そして例によって白蓮に(ry
しかし同ステージに出たというだけで公式では接点があるのかどうかすら不明。

一方で、旧知の仲であるマミゾウとは公式をして仲が良いとされているため、彼女との絡みも多い。
しかしマミゾウの強力なお婆ちゃんオーラとぬえの幼い容姿が相まって、まるでおばあちゃんとその孫みたいな関係性になっているのがほとんど。
また助太刀を頼んだということでさらにイメージが強くなっている。

マミゾウ(祖母)
白蓮(母)
ぬえ ←

一方で、鈴奈庵の描写からマミゾウとは無二の親友同士として描かれることも。

正体不明ということでフラン(U.N.オーエン=Unknown)との絡みも見られる。

と思いきや、フランだけでなくこいしも加えた「EX三人娘」なるトリオとして描かれる事も。クセの強いEX組から予想できる通り、周りに凄まじい影響を(主に悪い方向で)与える恐ろしい三人組として描かれる。わりかし伝承的にも一番年長者と思われるぬえは、この中ではツッコミポジションの常識人枠であることが多いようだ。

さらにはなぜか一切共通点もないはずの正邪と絡んでいることもある。
捻くれた性格が似てる、何となく色合いが一緒、などが理由らしい。
関係は気の合う友人同士であったり、顔を合わせればいがみ合う仲であったりと作者によって様々。
ちなみに強さ関係にも違いがあり、ぬえが正邪を軽くあしらうものもあれば、何故かぬえが正邪の舎弟になっている事すらある。
というか一般的に大妖怪とされるぬえは正邪にとって下克上対象なんじゃ…

EX三人娘に正邪が加わった四人グループは「クレイジーカルテット」と呼ばれている。




  • レッサーパンダ説
余談にもある通り「妖怪鵺はレッサーパンダだったのではないか」という説が流布された結果、二次創作上ではレッサーパンダにちなんだぬえのイラストが描かれたり、大して恐ろしくもないへっぽこ妖怪扱いもされたりと、東方ファンの間で大きく取り沙汰されることになった。

しかし実は、この説が広く知られることになった『古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実』という本自体「こんな説があったら面白いな」程度の面白珍説集的なものであるということはあまり知られていない。

この説の著者自体、眉唾物を前提として書いたらしく「鵺はジャイアントレッサーパンダだと思います!などと言われても私自身が困惑する。」と地の文で綴っている。
まぁいいじゃないかどっちも可愛いんだから






あーあ、こんな記事書いちゃってさ、
おかげで読み手は大混乱だよ。
だから追記・修正の切り札を呼んできた。
お前はここで終わりだがな!

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最終更新:2025年08月12日 06:07

*1 レベルEXTRA、SPOILERを含めて全14種類