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夢のクレヨン王国

登録日:2011/08/08 Mon 19:36:13
更新日:2026/04/29 Wed 11:52:09
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『夢のクレヨン王国』とは、1997年から1999年まで放送されていたテレビアニメ作品である。



★概要

朝日放送、ASATSU、東映アニメーションが制作をし、テレビ朝日系列で日曜朝8:30分枠にて放送されていた。
福永令三による児童文学『クレヨン王国』シリーズが原作だが、
原作から『クレヨン王国の十二か月』『クレヨン王国 新十二か月の旅』*1『クレヨン王国 シルバー王妃花の旅』の3作品の内容をミックスし、一部で他の原作要素も入れアニメ向けに再構成されたものとなっている。

なお、アニメ版の雰囲気から誤解されがちだが、原作は メルヘンではあるが、話は非常に重い
一応アニメ版原作である『十二か月』等は比較的ほのぼのとした雰囲気だが、一部の作品は地球における環境汚染やリアルな戦争への陰鬱な批判が織り込まれたかなり重いストーリーになっている。
+ 余談:原作の『クレヨン王国シリーズ』について
元々初期のクレヨン王国作品群は、「日本の子供達が偶然何かのはずみ(手持ちのクレヨンが擬人化する風景を見る、夢を見る、迷子になる等)でクレヨン王国に迷い込む」「夢や地球での出来事で『クレヨン王国に纏わる物語』に触れる」導入から始まる、いわば一種の異世界モノに近いストーリーが多かった。
また話における「問題」も、時に地球の環境被害から生まれた怨霊・妖怪が敵として立ちふさがる事があり、エンド自体は「バッドエンド」レベルのまではないもののやりきれない終わりの短編ガチのギリギリで救いが入る展開決着はついても「もやもや」や今後の課題が残る結末が時折登場。
なのでクレヨン王国にも「地球の歴史や環境問題」が伝わり、地球の色の環境を考えるくらい地球の知識がある傾向が見られた。
ところがアラエッサ・ストンストンが初登場した『月のたまご』シリーズにて日本の少女とクレヨン王国の王族の出会いと別れ、再会を求めてからの苦難の旅路がテーマとなって以降、王国民のネームドキャラや背景設定が増加。
結果初期からの描写も合わせクレヨン王国は「住民の属性はファンタジーだが、同時に戦車や近衛兵・首都大学があるくらいには近代化しており、ちょいちょい和風味もサブで見られる国家」という感じになり、「クレヨン」という言葉自体も「シルバー王妃等、様々な色の髪を持ち礼服にクレヨン風とんがり帽子を被るクレヨン王国の人型住民」を指すように。
また第1作のヒロイン?シルバー王妃が別な場所(一応その後そこで知り合った『ありのままに』を持ち歌とする男性が王国に来ているので完全異世界ではない模様)に迷い込む『新十二カ月の旅』やお忍びで王国巡りに出る旅『シルバー王妃花の旅』等、シリーズ後期にはクレヨン王国内で解決する話の割合が多めになっていった。
また地球人視点でも、計3作作者を元にしたと思われる戦時下で少年時代を過ごした壮年男性「私」が狂言回しとなる話が登場。彼の物語ではより物語における侘しさ・重さが心無しか増している傾向があった。




この枠は『おジャ魔女どれみ』シリーズ、『明日のナージャ』、『プリキュア』シリーズ等、小さい女の子向けのアニメが放送されているが、その先駆けとなったのはこの作品。
一応本枠スタートのきっかけは『とんがり帽子のメモル』の時間枠移動・枠初期のヒット作の一つは『メイプルタウン物語』なのである意味原点回帰でもあるが、そこから『ビックリマン』シリーズ・『GS美神』といったファンタジーアクションもの、女の子向けでも『ママレード・ボーイ』→『ご近所物語』→『花より男子』の集英社系トレンディアニメ路線を放送していた。
しかし『花より男子』の商業的失敗を期に、本作品より番組の路線を小さい女の子向けに変更。
結果視聴率こそあまり変わらなかったが、新たな視聴者を獲得。
以降、この枠は講談社とタイアップした小さい女の子向けの作品が放送されるようになり、現在に至る。


各話のサブタイトルはほとんどが「◯月の旅」となっており、
当時放送された月と、その末尾にローマ数字が表記されている。
当初は「死神編」で終了する予定だったが、途中で放送の追加が決定し、
オリジナルキャラクターを加えて「天使編」が新たに制作され、
サブタイトルは「13月の旅」からという、架空の月が表記されるようになった。


★あらすじ

  • 死神編(第1話~第50話)
「クレヨン王国」の「シルバー王女」は、12の悪い癖を持つ王女様。
そんなシルバー王女の12才の誕生日に、「12月の里」の墓場に封印されていた「死神」が復活。
そして、城内に突如現れた謎の少年「クラウド」が、シルバー王女の両親ゴールデン国王とオパール王妃*2を死神から守るため、
ふたりの身体を石へと変えてしまう。
両親を元の身体に戻すには、シルバー王女の12の悪い癖を直し、
さらに王国のどこかに隠されている12個の「詫び証文」をすべて手に入れ、
再び死神を封印しなければならないという。
シルバー王女は両親を助けるために、「アラエッサ」と「ストンストン」、
そして、12の野菜の精霊と共に王国をめぐる旅に出るのであった。


  • 天使編(第51話~第70話)
無事に死神を封印し、城へと帰ってきたシルバー王女。
ある日、新入り待女の「プーニャ」が、
お城の古時計に封印されていたイタズラ好きの天使たちを手違いで解放してしまう。
自分の責任だと想い、天使たちを追い掛けて城を出るプーニャ。
シルバー王女たちは天使を追う為、新しく開通した「クレヨン鉄道」に乗って、ふたたび旅に出るのであった。


★主な登場人物

  • シルバー王女
CV:徳光由香
主人公。名前の通り銀色の髪の少女で可愛いが、性格に難あり。
  • おしゃれに3時間かける
  • すぐ散らかす
  • 寝坊する
  • 嘘つき
  • すぐ自慢する
  • ゲラゲラ笑ってすぐに怒る
  • 何でも欲しがる
  • 偏食で好き嫌いが多い
  • 意地っ張り
  • すぐに人のせいにする
  • 疑い癖
  • けちんぼ
の「12の悪い癖」がある。しかも本人は無自覚。
「死神編」で直ったと思いきや、「天使編」ですぐにぶり返した。
しかし、仲間の為に涙を流したり、すぐに助けに向かう等、優しさと勇気は人一倍持っている。

モデルは原作に登場する「シルバー王妃」(シルバー・マーガレット)で*3
「悪い癖を治す」『クレヨン王国の十二か月』(これは駄目嫁に呆れて出ていった王を連れ戻すための地球人との旅)・「野菜達と旅をする」『クレヨン王国新十二カ月の旅』・「アラエッサ・ストンストンと死神に立ち向かう」『シルバー王妃花の旅』(本来の旅理由は新花札制定記念花名所巡り)の3つがミックスされている。
王妃の方は倍の24の悪い癖があり、「そそっかしい」や「投げやり」なんかはまだかわいいものの、「癇癪持ち」や「人嫌い」といった笑えないものまである。
なおシルバー王妃は最初の旅で欠点を何とか直して真面目人間になるも、2回目の旅にて「多少おてんばな方が生き生きする」なんて結論に達していたり。
また王妃は大人なので、本作では教育係として登場する女官のキラップ女史と白鳥のプーチ婦人も、原作ではちょっと王妃より年上な気のいい友人的な関係性であった。


  • アラエッサ
CV:坂田おさむ
シルバー王女の護衛のニワトリ。おトラさんというに育てられた。
ストンストンと共に城の門番をしている。
照れ屋で理屈家。シルバー王女の悪い癖が出ると笛を吹いて注意する。
担当声優は元うたのお兄さんなのだ。

原作では元々ストンストンと共に旅している所ある王族や日本人少女と知り合い、2度に渡る大冒険の結果有名人になったラッキーニワトリ。


  • ストンストン
CV:竹内順子
シルバー王女の側近のブタ。
アラエッサと共に城の門番をしている。
食いしん坊でのんびり屋のけ? 料理も得意だな。
ちなみに、原作の方ではアニメ放送後の作品でロボっ娘に片思いして凄まじい形で失恋をし、完結編で種族を超え馬の女性(二足歩行、ポニー種)と結ばれている
担当声優は後に、情熱の赤い炎のプリキュア某木の葉隠れの忍者某イナズマなサッカー部のキャプテン等をやったり。


  • クラウド
CV:葛城七穂
本アニメのオリキャラで謎の少年。当初は彼が「死神」だと疑われていた。
だが、後にかつて死神を封印したクラウス公爵の子孫と判明。
ツンデレ勇者。ただ「シルバー王女に欠点を治せと説教する」面は、原作で「シルバー王妃が欠点を治すまで帰らない」と置手紙を遺して失踪したゴールデン国王に相当するかも知れない。
シルバー王女とはケンカする程仲が良い間柄。
また、女装する場面があるが、普通に似合っていた。


  • カメレオン総理
CV:乃村健次
その名の通りクレヨン王国の総理で、12人12色のクレヨンの大臣を率いる男性。
シルバー王女の更生を願っており、王国で姫の帰りを待ちながら、ちょいちょい旅先とケータイでやりとりをしている。

ちなみに原作では「ジンジャー」なる幼名で呼ばれていた頃からの王族と教授の旧友がいたり、王国内の悪党に命を狙われたり、アラエッサ・ストンストン・キラップ女史が絵画コレクター・植物学教授と共に彼のための別荘地を探す『カメレオン別荘村』なる話があったり(アニメでは完成後の別荘村が友人ナルマニマニ教授と共に登場)、クレヨンの大臣達が12人→16人→15人と変遷したりと、色々と苦労している。

  • 死神
CV:山口健
「死神編」の大ボス的存在。
一般的なイメージの「死神」と異なり、黒紫の煙のお化けといったデザインをしている他、死者をあの世に導くとか言ったそれっぽい業務もしない。
過去にシルバー王女の先祖「武烈女王」*4の手により、12月の里の墓場に封印されていたが、
落雷により封印が解け、現世によみがえった。
死神らしい能力としては相手のチカラ(原作では寿命)を吸い取って石にする「死に灸」というチカラを持ち、
相手の身体に取りつくこともできる、恐ろしい化物。
また、死に灸以外の手段でも死者が出るとメリットを得られるらしく「戦争が起きればいい」と対立勢力を煽っていたことがある。
シルバー王女を葬り、クレヨン王国を自分のものとするために、さまざまな悪行の限りをつくそうとする。
だが、どこか抜けた所もある。
ちなみに原作での「詫び証文」は「死神本人がかつて王国の僧侶に負けた際記した彼の急所を示す文章」だったのだが(なのでシルバー王妃はクライマックスで、その急所を死神を油断させつつ不意打ちする事で撃破した)、アニメでは詫び証文自体がより強力な効果を持つ代物に変更されている。


  • 野菜の精霊たち
12の野菜の精霊。毎回ランダムで呼び出される。
一部よく考えると「野菜」でない奴(豆腐とか梅干しとか)もいる。
大人数を呼ぶほど召喚に力を消費するらしく、死神との最終決戦直前ではなぜか1体づつしか出なくなり、その代償に最終決戦時に全員総登場した。
  • 豆腐のお爺さんトーフモン
  • 梅干しのお婆さんウメケロ
  • トマトの主婦トマトマト
  • 茄子のサラリーマンソソソナス
  • コーンのお兄さんトモロコフスキー
  • の番長ノビルジャー
  • キャベツのお嬢様キャーベッタ
  • ネギの男子高生ネギック
  • ホウレン草の女子高生ホーレソーレ
  • ゴマの少女ゴマータ
  • 人参の少年ニンジッピ
  • レンコンの幼女レンコポッチ

元となった『クレヨン王国新十二カ月の旅』では、
「シルバー王妃等持ち主達が駄目な所を吐き出す受け皿にしていた『サンタから贈られた野菜及び製造者の好物(豆腐とゴマ)の魂を込めて作られたカップ』の精が、感情を受けすぎて実体化したもの」なので程度の差はあれ皆こじらせキャラばかりで、彼らの名前も王妃の脳内擬人化設定から来ている。


  • プーニャ
CV:埴岡由紀子
「天使編」で登場。新米待女である、ヒゲのないネコ。
おしとやかだけど、おっちょこちょいでございますです。

原作では『クレヨン王国 王さまのへんな足』に登場したキャラ。なお『王さまのへんな足』と「天使編」は彼女の他に「天使が関わる物語」「天使が描かれた古時計が事件の切っ掛け」と言った点が共通しているが、主役はタイトル通りゴールデン国王で、プーニャも国王の旅のお供を務めていた。


  • シャカチック、ユックタック
CV.松岡由貴&宮原永海
「天使編」で登場。イタズラ好きの双子の天使。少々分かりづらいがどちらも男の子。
「天使のスタンプ」の矢を放ち、様々なイタズラをして王国の住民たちを混乱させて、面白がっている。
ほんの一瞬ではあるが、シャカチックの方は矢を放つ度に挟まれるバンクシーンで毎回パンチラを披露していたりする。
かつてとある神さまにイタズラをしたため、その罰として共に300年間、古時計に閉じ込められていた。




「ラズタイ・タック〜」
「ルワジイ・チック〜」




★テーマ曲

  • OP「ン・パカマーチ」唄:徳光由香


  • ED「ありのままに」唄:杉山加奈




夢のクレヨン王国 追記・修正の旅、Ⅱ~!
のーみそくすぐっちゃうよ♪

この項目が面白かったなら……\のーみそくすぐっちゃうよ/

最終更新:2026年04月29日 11:52

*1 エンディングテーマ『ありのままに』も元々は『新十二か月の旅』のキー曲だった。

*2 ちなみに原作のゴールデン国王は父親ではなくシルバーの夫で、オパール王妃はアニメオリキャラ。

*3 なので実はお忍びの旅でもあった『十二か月』では「マリ(マリ姉さん)」、『シルバー王妃花の旅』ではお供の2人にも素性を隠して「マーちゃん」と偽名を使っていた。

*4 原作ではクレヨン王国の古の武闘派妃「武烈王妃」。