ガオファイガー

登録日:2010/07/28 Wed 16:15:29
更新日:2024/10/01 Tue 08:46:07
所要時間:約 8 分で読めます






あらゆる脅威から


人類を守るため


新生したファイティングメカノイド



その名も



勇者王


ガオファイガー!




『ガオファイガー』は『勇者王ガオガイガーFINAL』に登場する序盤から中盤の主役勇者ロボである。




【概要】

正式名称「ファイティング・ガオガイガー」
機界生命体との戦いが終わった後、ギャレオンが護少年と共に宇宙の彼方に旅立っていったため、
ガオガイガーに代わる地球防衛の要として建造されたファイティングメカノイド。

機界新種の出現により、万が一新たな敵の台頭があった場合に備えることと、
独自の防衛戦力の整備計画として開始された「ガオファイガー・プロジェクト」の一環である。


外宇宙製メカであるギャレオンと地球製メカであるガオーマシンから成るハイブリッド機だったガオガイガーとは違いGストーン以外は純地球製。

そのうえで弾丸XのGSブースターシステムを再検討し、
生機融合体であるエヴォリュダー・ガイの能力とリンクさせることによって実現されたエヴォリュアル・ウルテク・パワーにより、
その性能はウルテクエンジン搭載ガオガイガーを上回る。またファイティングメカノイドの名に恥じず格闘戦が非常に強い。

ファントムガオーが人型に変形したメカノイド〈ガオファー〉を中核とし、
ライナーガオーⅡ・ドリルガオーⅡ・ステルスガオーⅢの三機のガオーマシンが合体する事で誕生する。


ガオガイガーと比べてライオンや電車といった勇者ロボ的要素が消えており、ほぼ純地球製ということからリアル系ロボットを好むファンに人気がある。
光竜・闇竜といった女性勇者ロボと同じく、OVAならではのデザインである(テレビシリーズでは女性型は玩具が売れず、登場させられない)。
製作スタッフ的にはガオガイガーのハイブリッド要素から完全動物モチーフのジェネシックと分けた形となっている。


【構成マシン】


ファントムガオー


ファントムガオーッ!!

全長:25.5m、重量:55.6t(XF-111)
全長:21.2m、重量:39.5t(F-111

ギャレオンの代わりに作られたガオファイガーの中核を成す地球製マシン。
普段は戦闘機であり、エヴォリュダー・ガイとフュージョンする事でメカノイド〈ガオファー〉に変形する。
ボルフォッグの〈ホログラフィックカモフラージュ〉を発展させた光学迷彩による透明化機能〈ファントムカモフラージュ〉*1を搭載している。
また戦闘機ではあるものの一定の場所で停止し、浮遊状態を維持できる。


2006年6月にプロジェクトが開始され、その直後バイオネットから救出された少女・アルエットも参加。
当初からGGG機動部隊の隊長機となることが決定しており、エヴォリュダー・ガイの活動支援に重きを置いて開発が進められ、目的地への速やかな移送を可能とするために飛行メカ形態が採用された。
また、メカライオンからの変形要素および自立性を排することで、結果として設計期間の短縮や運用時のメンテナンスの大幅な軽減に繋がった。


機体はプロトタイプである『XF-111』と正式採用機の『F-111』の2機が存在する。
前者は2006年8月に完成した機体で、コミカライズの第0話『エヴォリュダーGUY』にて12月にバイオネットの鰐淵シュウ(高校時代の凱のライバル)の手で強奪された後、
2007年1月に凱が奪回し初めてガオファイガーへのファイナルフュージョンを成功させた。
後者はこの事件を踏まえセキュリティプロテクトを強化し、更に機体全長と全備質量をわずかに軽減させた機体で、OVA本編では2007年7月に戦いを繰り広げた。

プロトタイプの設定はOVA当時から存在しており、アイキャッチでは両方の詳細なスペックが記述されている。
また、ムック本『オール ザット ガオガイガー ―勇者王大全―』と『勇者王ガオガイガーFINAL GGG』DVD-BOX付属ブックレットでは、明確に読める形で文字に起こされている。
後に『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』でも改めて解説された。


テストは連日繰り返され、国連によるプロジェクトの最終承認に向けて実施された飛行演習ではファントムイリュージョンの作動試験も行われた。
その際、何もない空間から突如出現して残像を残しながら飛行する姿を随伴機のパイロット達が目撃しており、
報告書に「亡霊(もしくは幻影)のごとき飛び様であった」と記したことから、この飛行メカに「ファントムガオー」の名称が与えられた、というのが通説である。

演習はアメリカで実施したようで、『オール ザット ガオガイガー』にも掲載された描き下ろし画稿にはこのプロトタイプ以外に、
NASAのジェット機、マイク・サウンダース13世(コスモロボ形態)、CRシリーズ(コスモロボ2種)、更に雷牙博士が開発したグリアノイド(ニューロノイド用飛行ユニット)が随伴機として飛行する様子が描かれている。


ちなみに裏モチーフは本編登場予定だったドラゴンモチーフの二号ロボ「スターガオー」。
寒色系のカラーリングは同じくドラゴンモチーフ+二号ロボであるエクスカイザーのドラゴンジェット(ドラゴンカイザー)のオマージュ

本来、スターガオーの登場は最初から決まっており、玩具でもガオガイガーには合体用のジョイントが設けられているのだが、
視聴率の低迷や米谷監督が「今回は一号ロボのパワーアップだけに留めたい」と心変わりしたため本編での登場が断念したという逸話がある。


フュージョンッ……!


ガオッファァァァァッ!!


エヴォリュダー・ガイは、ファントムガオーとフュージョンすることにより
メカノイド・ガオファーに変形するのだ!

ガオファー


全高:22.3m
重量:39.5t

エヴォリュダー・ガイとファントムガオーがフュージョンして誕生するメカノイド。正式名称「ファイティング・ガイガー」
基本的にガイガーと似たような機体で、射撃武器もなく〈ギャレオンクロー〉と同じ扱いのできる〈ファントムクロー〉を持つ。
ファントムリング等も使用可能なため単純な戦闘能力はガイガーより高く、元が戦闘機であるためガイガーとは違い単独飛行が可能になっている。

しかしガイガーのフュージョンの機構は再現しきれなかったため、マスタースレイブ方式による疑似的な再現となっている*2
またこの事情とエヴォリュアルウルテクシステムによる強化でガイガーと同程度の性能を得ているため、長期戦となるとガイガー相手には不利となる。

そして〈ファントムイリュージョン〉による高速移動も可能。
なお、ファントムイリュージョンはファントムカモフラージュと設定が混同される場合が多い。

『オール ザット ガオガイガー』での記述は、先述の飛行演習に関するページではファントムガオーの光学迷彩をファントムイリュージョンとしているが、設定資料のページではファントムカモフラージュはファントムガオーの機能でファントムイリュージョンはガオファーの機能としている。
『勇者王ガオガイガーFINAL ビジュアルブック』では、ファントムガオー形態でファントムイリュージョンによる高速移動能力とファントムカモフラージュによる光学迷彩能力を有するとしている。
他に『勇者シリーズメモリアルブック 超勇者伝承』では、ファントムガオーがファントムイリュージョンで常にその姿を隠せるとしている。

後に脚本家の竹田裕一郎氏は、これらの記述に関するファンの質問に対して、
「カモフラージュは光学迷彩機能、イリュージョンは高速移動機能と認識しています。」「(同時使用についての設定は)決まっていません。」
と回答している。()*3


当初は単独戦闘にも対応できるように、設計段階では通常兵器の武装も考えられていた。
しかし勇者王そのものが最大の武器という観点からファントムクローのみとなり、ファントムガオーに至っては武器が一切搭載されなかった。
一説によると、勇者王に代わる存在としてCRシリーズ量産に着手していたアメリカGGGの意向が強く反映されたためとされている。

胸部にあるリングジェネレイターからプログラム・ファントム・ウォールリングを発生させることができる。
このうち、ファントムリングはガオファーでも使用描写があり、長距離での命中精度は劣るとされている。

ファイナルフュージョン時にはガイガーと違い<ファントムチューブ>を展開する。
EMトルネードではないのは、EMトルネードでは合体用のプログラムリングまで破壊してしまうため。

第0話『エヴォリュダーGUY』での描写から、ファントムリング自体は戦闘中でも生成することが可能。
凱搭乗時はリング生成途中に敵となった新ガオーマシンに妨害され不発。
シュウ搭乗時はGSライドのエネルギーを外部に強制放出させる対勇者用ウイルス*4を仕込んだリングを生成し、GGG機動部隊を行動不能に追い込んだ。


プロトタイプが完成した2006年8月にガオファーとして初起動し、この頃からバイオネットと数々の戦いを繰り広げている。
なお、この時点ではファイナルフュージョンプログラムは未完成だった。
2006年12月、日本にて後述の新ガオーマシン奪回作戦を試みるも、人質の卯都木命を利用したギムレットの奸計によりガオファーまでも奪われてしまう。


当初は『ガイガー』に合わせて、『ガオファー』ではなく『ファイガー』にする予定だったが、商標の都合上それが使用不可能に。
結果仕方なくガオーマシンの一種であるという理由で名称が『ガオファー』となった。


ちなみに上述したように「フュージョン」の掛け声はガイガー等と異なり叫んでいないが、
そのままでは檜山氏は絶対に叫ぶと危惧されたため、台本には「※叫ばない」と注釈があったとか。


新ガオーマシン

ガオファイガーを構成する新ガオーマシンは、エヴォリュダーとなった凱に合わせた新規設計。
ガオガイガー用は『旧ガオーマシン』と呼称される。

いずれも旧ガオーマシンよりも性能が向上しており、ガオファイガーは換装無しで大気圏内外双方での運用が可能。
尚、ガオーマシンは設定上新旧で互換性がある。
ガイガー同様に各種ガオーマシンを個別に合体可能なほか、
覇界王ではアルエットの協力もあり、3合体させた高速飛行形態を披露している。


第0話『エヴォリュダーGUY』にて、2006年12月にカリブ海沖で新ガオーマシン運用試験を行う予定だった大気圏内用高速移動母艦「ヤサカニ」をシュウらバイオネットが襲撃、命と共に強奪された。
凱を中心に捜索が行われ、フランスにおける作戦ではシャッセールのルネ・カーディフ・獅子王も協力。
しかし、この間にアルエットが施していた新ガオーマシンのプロテクトまでも解除されてしまいシュウに利用されることになる。


◆ライナーガオーⅡ


全長:13.1m
重量:133.3t

ロケットガ……ではなくライナーなガオーマシン。
旧ライナーガオーと違い、ロケット型になったため空を飛べ自由にどこでもいける。
ライナーガオーの運用における問題点の解消、GGGの存在が認知されたことによる偽装の必要性の有無などからこの形態となった。
普段は折り畳まれた状態になっており、合体時にストッパーになっているロケットを排除し、展開する。

ガオファイガーの両肩と両上腕部を構成する。ちなみに、非常時の脱出装置が搭載されている。


◆ドリルガオーⅡ


全長:18.2m
重量:299.0t

ドリルガオーとほぼ同じ形だが、ドリルの回転方式の変更*5、ドリルにブレードがついたなど破壊力が増している。
旧タイプと同じく地中を移動してどこにでも現れる。
設定のみだがドリルガオーみたいにガオファーの腕部に装備することができる。
ガオファイガーの両足部を構成する。


◆ステルスガオーⅢ


全幅:35.0m
重量:122.7t

ステルスガオーⅡに比べ、小型化したウルテクエンジンポッドを搭載し、
ファントム・ウォール両リングもガオファーのジェネレイターを利用する形をとったため、ステルス性が回復している。
すでに旧タイプでⅡが存在するため一機だけナンバーがずれている。
これも設定のみだがガオファーに装備可能。

ガオファイガーの翼、下腕部、頭部、ボディ側面を構成する。




ファイナルフュージョォォォォンッ!!


ガオッ!ファイッ!!ガァァァァァッ!!!


ガオファイガー


型式番号:GBR-11
全高:31.5m
重量:660t
最高出力:20,000,000kw以上

ガオファーと新ガオーマシンが〈ファイナルフュージョン〉して誕生する新たな勇者王。
ガオガイガーがギャレオンとGストーンという未知のオーバーテクノロジーに依存した不安定な存在であったのに対し、
こちらはGストーン以外は純粋な地球製なので非常に安定している。
頭部GストーンのGマークがGGGのマークになっている点も大きな違いである。

あくまでガオガイガーの改良型のようなものなので、ガオガイガーにできたことは全てガオファイガーもできる。
ゆえに、ディバイディングドライバーをはじめとしたハイパーツール類も全てガオガイガーと同じものを使用可能。
合体にはガオガイガーと同じくGGG本部の承認が必要である。

機体性能についてはガオガイガーを大きく上回る性能を有しており、ファイティングメカノイドの名に恥じない戦闘力を誇る*6
しかし前述のとおり、この機体はエヴォリュダーである凱の搭乗を前提としたシステム構築がなされていることもあり、凱以外の人物には基本的に操縦ができず、
仮に操縦する場合にはガオファイガーの性能の要とも言えるエヴォリュアルウルテクパワーに制限をかけなければいけないため、
そうなった場合は戦闘力については大幅に落ちてしまう。

ちなみにガオファイガーは凱がエヴォリュダーになってから搭乗した勇者王としては2番目。
実はTVシリーズ最終話の決戦と護達の旅立ちの間に、一度だけバイオネットとの戦いのためにガオガイガーに搭乗している(小説版FINALでの追加エピソード)。


《ファイナルフュージョン》

基本的にガオガイガーと同じ。
しかしこちらも改良されており、新式ファイナルフュージョンとなっている。「ファイナルフュージョンプログラム」(以下、FFプログラム)の開発者はアルエット。
プログラム実行ボタンがディビジョン艦にあり、長官が承認してから通信で許可が伝えられなければならず、以前より若干タイムラグがある。
大河長官の後任となった八木沼長官はのんびりしているため、周囲から承認を急かされることもある。
プログラムドライブは引き続き命が行うが、不在時はパピヨンが代役となる。

合体時に展開するファントムチューブはガイガーのEMトルネードと基本的には同様。電子、情報的遮蔽力に優れる反面、物理的防御力で劣る。
またガオーマシンは、ガオファーから展開される〈プログラムリング〉という制御プログラムの輪をなぞり、FFプログラムを読み込み合体する。
これにより合体の成功率が飛躍的に上昇した。
以前はシステムが未完成でプログラムリング自体が完全な形状では無かったため、実行時はアルエットがこれとは別に補完作業を行っている。

また、ガオガイガーからの合体ノウハウの蓄積があるため非常に安定しており、トラブルらしいトラブルはない。
ファイナルフュージョンにかかる時間はガオガイガーと同じ(後にアルエットによってさらに短縮された)。


新ガオーマシンに何らかの不測の事態が起きた場合は、FFプログラムを起動することで各マシンの指揮系統がガオファーに強制移行される仕組みになっている。
更に最終手段として、GSライドからの供給エネルギーを強制放出する「ガオファイガー緊急停止プログラム」も設定されている。
大河長官・火麻参謀・高之橋博士が専用キーを端末に同時に差し込むことで発動し、これによりガオファーおよび新ガオーマシンは解除コードが無い限り一切使用不能となる。

2006年12月の新ガオーマシン奪回作戦において、ファイナルフュージョン実行中に上空からシュウに侵入される事態が発生。
これを受けて緊急停止プログラムを発動したが、隙をついたギムレットにガオファーと新ガオーマシンがすべて奪われる。
更にガオファーの緊急停止プログラムが解除され、それと共にプログラムを応用した対勇者用ウイルスも開発された。

2007年1月、香港にて行われた凱とシュウの対決でプロトタイプが初のファイナルフュージョンを成功させた。
直前にシュウもファイナルフュージョンを試みたが、そのエネルギー負荷は凄まじく(メタルサイボーグ化の影響で長くない命だったとはいえ)合体完了までに身体は耐えられなかった。
第0話『エヴォリュダーGUY』におけるこの場面は、OVA第5話にて断片的ながら映像化されている。



《エヴォリュアルウルテクパワー》

ガオファイガーの特徴にして、三重連太陽系よりも科学技術が圧倒的に劣る地球が建造した重機動メカノイドなのに、それらと互角以上の性能を発揮できる理由がこちら。
元々はEI-01戦にて使用された『弾丸X』のシステムを再検討し、改良を加えたもの。
弾丸Xを使用した場合、強制的にGストーンの力を全て解放し爆発的な火力や性能を発揮できる反面、一度Gストーンの力を全解放してしまえば待っているのはあとはエネルギーを全て使い果たすだけであり、その後はGSライドの再起動すら不可能になってしまうという一度限り使える諸刃の剣であった。
これを生機融合体であるエヴォリュダーとなった凱の能力とリンクさせ、Gストーンから引き出すエネルギーを凱が調整することにより瞬間的に高火力や高性能を発揮できるようにしたシステム。
例えばGストーンの残りエネルギーを100とし、ヘルアンドヘブンに30消費すると仮定する。
この際に追加のエネルギー50を消費し、消費エネルギーは80となったがその分高威力のヘルアンドヘブンを放つことができる…というもの。
簡潔に言えば「追加コストを払って攻撃力を高める」というシステム。

これによりガオファイガーはガオガイガーよりも高い性能を発揮できるようになった反面、もちろん欠点も存在する。
1つ目の欠点として、あくまで出力するエネルギーを調整するシステムであるためGストーンのエネルギーを一度全解放してしまえばもう再起動が不可能になるということは変わっていない。
そのため、エヴォリュアルウルテクパワーと言えどGストーンのエネルギーを全て引き出してしまえばそのGSライドは使えなくなってしまう。
2つ目の欠点が、エネルギー消費の問題。使えば使う程残りエネルギーが減るというため、エヴォリュアルウルテクパワーを頻繁に使用しての戦闘は戦闘継続に影響が出てしまう。
覇界王でもガオファイガーの方が後から出撃したにもかかわらず、戦っていた相手がラスボス級の相手だっただけに先に出撃していたガオガイゴーと同時にエネルギーが切れるといった場面も存在していた。
3つ目及び最大の欠点が、エヴォリュダーである凱を前提としたシステムであること。
あくまでエヴォリュダー能力で引き出す力を調整しているため、当然ではあるがエヴォリュダーでなければこのシステムは使用できない。
ガオファイガー自体はこのシステムを使用することを前提として建造されているため、このシステムが使えない場合のガオファイガーは性能に大きなリミッター制限がかけられることになってしまう。
その為、後続機であるガオガイゴーには当然非搭載のシステムであり、ガオガイゴーは別の方向で性能を向上させる必要に迫られたり、覇界王にてルネが登場することになった際は大幅な性能の調整をすることになった。


《武装》

  • ブロウクンファントム
ガオガイガーと同様に高速回転した右下腕部を撃ち出す技。
違いは、ガオファーのリングジェネレイターからエネルギー状のファントムリングを射出するので、リング破損による使用不能がなくなった点。
そのためガオファイガーはブロウクンファントムが標準搭載となっている。一応ブロウクンマグナムとしても使用自体は可能と思われる。

  • プロテクトウォール
ガオガイガーと同様に左腕から発生させるバリア
こちらもウォールリングがエネルギー状になったため、いつでも使用可能になった。
また、エネルギー攻撃の反射機能が復活している。

  • プラズマホールド
左腕から電撃を発生させ、相手を捕縛する技。FINALでは未使用だったが覇界王にて使用。

  • ドリルニー
ドリルガオーⅡのドリルを使った膝蹴り。
ドリルは直撃後にパイルバンカーのごとく伸縮することで威力が増強、ガオガイガーのものより高い貫通力を誇る。

右腕の破壊のエネルギーと左腕の防御のエネルギーを合わせた、ガオガイガー系単体でできる最強の技。
ガオガイガーと同じく発動呪文は最後の一章節が分からないので不完全な状態だが、凱がエヴォリュダー化したため、連続使用しない限りは身体に負担がかかるということはなくなった。
ギャレオンの雄叫びが無くなってやや寂しい。

初使用時は地獄、すなわち右腕からオーバーフローエネルギーを発生させて発動した。
つまり凱は最悪の場合、相手を殺す気でヘル・アンド・ヘブンを発動したわけである。

覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』でガオガイゴーともに放ったダブル・ヘル・アンド・ヘブンの際には「ウィータ」部分が入っている。

  • ハンマー・ヘル・アンド・ヘブン
ゴルディーマーグが変形したマーグハンドと合体し、ゴルディオンハンマーを使って放つ敵を光にする必殺技
残念ながら物語開始後すぐにとある事情で使用不能になってしまった。

設定上はガオファイガーの切り札であり人類最後の希望。

  • ゴルディオンダブルハンマー
覇界王にて対覇界の眷属用として開発された新型のゴルディオンハンマー。ビジュアルをざっくりと例えるとけん玉。
2007年の京都における対レプリガオガイガー戦において、ゴルディオンハンマーが重力衝撃波を安易に放つことができない際にハンマーが破壊されてしまったという教訓を基に設計されている。
主に迎撃に用いる「ゴルディオンクラッカー」、重力衝撃波を刃のように飛ばして精密な攻撃が可能な「ゴルディオンスライサー」の2つの攻撃方法に加え、
内蔵している小型ゴルディオンモーターにより、敵の重力衝撃波攻撃は防ぐ*7ことができるより攻防に優れたツールとなった。

ゴルディオンハンマーと同じく、ハンマー・ヘル・アンド・ヘブンも使用可能ではあるが、劇中では覇界王キングジェイダーにハンマーヘルを打ち込もうとする隙を突かれて失敗している。

  • ゴルディオンアーマー
こちらも設定上は本来は覇界王との決戦に備え、ガオファイガー(およびガオガイゴー)用のツールとして開発はされていたが決戦までに完成することがなかった。




以下ネタバレ














物語の都合上、繋ぎの感じ漂うものとなってしまっているためジェネシックガオガイガーの前座感がある。
本編二戦目のレプリガオガイガー戦でゴルディオンハンマーが使用不能になり、中盤では凱の動揺を突かれソール11遊星主パルパレーパ・プラスにフルボッコにされ大破。

さらにレプリガオファイガーとして復活させられキングジェイダーと対決。
対決後はジェイアークに縛られていたがピア・デケム・ピットの機雷艦載機の攻撃で再び大破・消滅。
最終話ではマイク・サウンダース13世のディスクFによってガオファイガー状のソリタリーウェーブ&ショックウェーブの合わせ技で召喚されながらピサ・ソールの力で蘇生されたペルクリオに返り討ちにされるなど、最早不遇なんてレベルじゃない……

しかもよく知らない人からガオガイガーのパチモン扱いされ、リアル人気もガオガイガー系より低い。
かっこいいのに扱いはかなり不遇な勇者王。ぼくらの勇者王になれなかったし。


とは言っても、見せ場はジェネシックより多く、「勇者王誕生!」をバックにした戦闘、もう一人の勇者王との戦いなど、やはり熱い。
粉々にされながらも凱と共にパルパレーパに立ち向かう姿にはぐっと込み上げるものがある。

本編での出番が少ない分、外伝コミックやドラマCDで活躍している(主にバイオネット関連の事件)。


また、スパロボでは本編よりもずっと長く使える。

……おい、顎がでかく見えるって言ったやつ。表出ろ。




【余談】

TVドラマ世にも奇妙な物語において、2000年に放送された「バーゲンハンター」という話にガオファイガーが出演している。
そっくりさんとかではなく、劇中の「世間で大人気の超レア玩具」という位置づけで、当時発売されていたコトブキヤの壮絶合金ガオファイガーの玩具が名前もそのままに登場するというもの。
通常版、金色の破壊神版、弾丸Xとカラバリがやたら多いこともネタにされていた。








忘れたのかWiki篭り……追記・修正するのは……

勇気ある者だぁああああああああ!!



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 勇者王ガオガイガー
  • 勇者王ガオガイガーFINAL
  • 勇者シリーズ
  • 戦う 勇者王
  • 新生
  • ガオファイガー
  • ガオファー
  • Gストーン
  • 勇気
  • 勇者王新生
  • GGG
  • FGGG
  • GFG
  • 獅子王凱
  • 不遇
  • 主人公機
  • 後継機
  • 合体
  • ドリル
  • 世にも奇妙な物語
  • (ほぼ)全部地球製
  • レプリジン
  • ガガガ
  • ファイティング
  • ファイティングガオガイガー
  • ガオガイガー
  • ファントムガオー
  • 覇界王~ガオガイガー対ベターマン~
  • メカノイド
  • ファイティングメカノイド
  • 勇者
  • 前期主役機
最終更新:2024年10月01日 08:46

*1 またはファントムイリュージョン

*2 『FINAL』本編ではガオファイガーになった際に描写されているが、漫画版『覇界王』ではガオファーの状態でこれが描写されている。

*3 本人Twitterの2021年5月2日のツイートより。2021年7月11日閲覧。

*4 後述するGGGの技術の応用

*5 各部が独立回転する

*6 旧型から新型ガオーマシンに変更による性能向上と、エヴォリュダーとなった凱を前提とした設計のため、異星に技術力で劣る地球産メカノイドながらガイガーよりも上回る性能を発揮することができる

*7 どの程度まで防げるかは不明ではあるが、覇界シルバリオンクラッシャーの余波は防いでいた。