【世界研修編 ifルート】
[フルミネンセ vs サンパウロ]
カルロスを破ったマーガスとメッツァはサンパウロとの決勝戦に挑む。
しかし、彼らの目的は、この大会での打倒翼ではない。一発でも多くサイクロンを使わせ、それをスタンドで観戦するミューラーに見せること。
負けた場合でも「目的は果たした」と先に進む事になり、
勝った場合は「相手のゴールキーパーがあれでは仕方ない。若林を相手に勝てるかが問題なんだ」と気を引き締めて、ブラジルでの激闘は終わる。
※ここで翼と戦っていた場合、ユニバーサルユース決勝戦でシュナイダーがマーガスについても語ってくれる。
シュナイダーがマーガスの話を飛ばしたのは、キャプテン翼3では「マーガスと戦った日本人選手がいなかったため、話をしても分からないだろうから」という理由があった。
翼と戦った事でマーガスも話題に出るようになったのだ。
[ストーリー ミューラーの試合観戦3]
決勝戦の観客席ではミューラーがサイクロンを観察していた。
自分ならばどう取るかを思案しながら観戦するミューラーの近くに、同じようにサイクロンを注視している選手がいた。
アルゼンチンの天才、ファン・ディアスである。
「やあ、あんたもサイクロンの偵察かい」
気さくに話しかけてくるディアス。
ミューラーはそんなディアスを、あまり脅威になるとは考えていなかった。
確かにディアスは天才的なプレーヤーだ。だが、ファイヤーショットやサイクロンのような決定的な技が無い。
ドライブシュートやバナナシュートはあくまでただのシュートに過ぎない。
……そんなディアスがサイクロンの偵察に来ていると言う事は。
「まさか……貴様もサイクロンを!!」
「なあ、せっかくこんなとこで出会ったんだ。ちょっと練習に付き合ってみないかい?」
翼と同等の天才ディアスならサイクロンを会得してもおかしくはない。
その練習に付き合う事でサイクロン打倒の手がかりを得られるのなら協力する価値はある。
「サイクロン……俺が止める!」
ミューラーは翼に視線を送り、固く誓った。
※こうしてサイクロンを開発していったディアスだったが、天才ゆえの気まぐれか、日本戦では「翼がいないんじゃ……」とサイクロンを使わなかった。
あくまでも翼に見せてびっくりさせてやりたかったらしい。
最終更新:2024年09月01日 21:33