【アジア遠征編】

新生ドイツユースはアジア諸国を巡って練習試合を行う事になった。標的に定めた日本に近い、韓国・中国と戦うのだ。
(なお日本との直接の練習試合は、日本も同時期に海外遠征をするため日程が折り合わず断られた)

ドイツユースの陣容も、まだ他国に行った選手たちの多くは戻って来ていない。
頼りになるのはシュナイダーと、サンパウロ入団に失敗してブラジルから戻ってきたポブルセン。
フライハイトは雨が降らなければ必殺パスしか使えず、基本的にベンチにいる。
まだネオファイヤーショットは完成しておらず、選択肢には無い。

パスとドリブルが得意なドイツのバビントン・フライタークや、
スライディングタックルのヨハンセン、パスカットのクランケ、シュートブロックのディンドルフたち守備陣を上手く使って戦っていく事になる。
この3人の守備陣はそれぞれ一芸に秀でているが、得意でない分野の能力は並の選手以下という癖の強い連中。
「こいつらが守ってくれればとりあえず安心」とは行かず、この事もシュナイダーの頭を悩ませる。

ミューラーがいないドイツゴールは、ドイツの森崎・メッテルニヒが守る。(キャッチ、パンチングともに森崎より1低い)
カペロマン・メッツァ・カルツが抜けて得点能力がガタ落ちしたハンブルガーに、その他大勢の選手たちに得点されて負けた男である。

その他の選手たちはバイエルンから流用される。
サンパウロと違ってシュート能力が平均的に高く、相手のGKが強くなければ割と得点力は高い。

キムとシャのツインシュート、リ兄弟の空中殺法、ルーの雷斬脚などと戦いながら、
シュナイダーは「確かにアジアはヨーロッパとは異なる、日本からの影響を受けた特異な戦法を使ってくる」と感じるのだった。


【ヨーロッパ強化試合編】

アジア遠征を終えたシュナイダーはヨーロッパ各国との練習試合に臨む。
イングランド、イタリア、フランスと対戦。

フランス戦ではピエールとナポレオンの姿が見えない。彼らもまた秘密特訓を重ねているのだろう。
シュナイダーは決戦の日が近づいている事を悟る。


[ストーリー ミューラーの挑戦]

時系列:海外遠征編の最終戦、ウルグアイ戦の試合終了直後

「お前たち、ウルグアイに勝った程度で何を喜んでいる?」
勝利の歓喜に冷や水を浴びせられ、怒りを露わにする日本選手たち。ミューラーは「サイクロンを撃ってみろ」と翼を挑発。
カルロスからの助言を思い出して躊躇する翼に代わり、日向がネオタイガーショットを撃ち込むが、ミューラーは易々と止める。ショックを受ける日向。

ミューラーは勝利を確信して、高笑いを残して立ち去っていく。
余裕を持ってしまったミューラーは予期できなかった。
この後、翼は足の負担を軽減するネオサイクロンを開発してくる事を。
また、日向はショックから立ち直り、新技ライトニングタイガーショットを繰り出してくる事を。


[ストーリー シュナイダーの試合観戦]

時系列:アジア予選の最終戦、中国戦の試合終了直後

ユニバーサルユース予選が始まったが、開催国であるドイツは予選を行わずに本戦の参加が決まっている。
シュナイダーはアジア予選が行われている韓国・ソウルに飛び、日本の試合を観戦していた。
ミューラーからはサイクロンを取る目処が付いたと連絡を受けている。
さらに、韓国戦、中国戦ともにもう一人の得点源である日向が出場していないのだ。
ミューラーがネオタイガーショットを止めたためにショックを受けて逃げ出したらしい。
「ヒュウガの抜けた全日本ユース……我ら新生ドイツユースの敵では無い!」
シュナイダーは勝利を確信した。



最終更新:2024年08月31日 19:14