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21系電車

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21系電車 (21けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の直流通勤形電車である。
本項では仕様違いの 22系電車 (22けいでんしゃ)についても解説する。



概要

cdxの次世代を担う一般型電車の第一陣として、2007年に登場した。

AC-TRAIN誕生の背景

cdxではこれまで、8系電車を基本に年々改良を加えた新系列車両を次々と開発し、各路線の増発や旧型車両の置き換えを行ってきた。2000年前後に新系列が次々と誕生した背景はcdxが「21世紀の新しい流れ」を色々と模索していたからであるが、その結果、趣味的には面白くなったが、運用の面では些か不自由が生じる様になった。また、12系の様に「間に合わせ」で少数だけ用意した電車もおり、今後の取り扱いについて課題が生じてしまった。そこでcdxは、日立製作所と共同で仕様を徹底的に統一した新たなプラットフォームを開発し、今後はこの新型車両で増備や旧型車両の置き換えを行っていくことにした。
それがcdxの次世代型通勤車両「AC(エーシー)-Train(トレイン)」である。AC-TRAINの「AC」とはAdvanced Commuterの略であり、「次世代を担う一般型電車の進化系」という意味が込められている。AC-TRAINの思想は第二世代の「AC2」を経て第三世代の「AC3」にも引き継がれている。
ちなみに、東日本旅客鉄道(JR東日本)の試験車両「AC@TRAIN」とは無関係である。

21系・22系の位置付け

AC-TRAINは仕様に応じて形式が分けられているが、21系は「通勤仕様の直流電車」、22系は「近郊仕様の直流電車」に相当する。
AC-Train
通勤仕様 近郊仕様 ローカル仕様
直流 21系 22系 20系(計画のみ)
交直流 61系5000番台 62系5000番台
交流 74系 75系 76系

デザインコンセプト

AC-TRAINの最大の目的は「統一化」と「進化」である。
車体は徹底した共通化を部品単位で行っており、構体も4ドア・3ドアの違いを除いてほぼ統一している。ただし、投入路線によって必要となる設備が異なるため、ある程度の仕様変更は行える様にしている。
デザインのテーマは、外装も内装も「これからの電車」をテーマとしている。意匠はひまわりデザイン研究所が担当。

車体

車体は日立製作所の標準車体 A-Train を採用。外装・内装ともにある程度の部品が予め用意されており、構体そのものもモジュール化しているのが特徴。投入路線にあわせて細かな仕様変更も可能なため、A-Trainを選択した。
従来は車体の軽量化による消費電力削減を行っていたが、AC-TRAINでは安全性と信頼性に重点を置いている。

外装

外装は、シンプルながら一目でcdxだとわかるデザインとした。具体的には、摩擦攪拌接合された美しいアルミ素地を活かしながら随所に色や文字のアクセントを加えた。前頭部はコストダウンのためにまっすぐな切妻スタイルとなっているが、のっぺりとした印象を避けるための工夫を施した。

内装

内装は、落ち着ける空間を目指した。配色や設備の形状に工夫を凝らすだけでなく、ユニバーサルデザインも導入してバリアフリーにも配慮した。

基本構成

本系列は2両から15両まで連結出来る様に、柔軟な車種構成となっている。電動車(モハ・クモハ)は走行に必要な機器を、付随車(サハ・クハ)にはコンプレッサなどの補機類と一部の走行系機器を分散配置し、質量のバランスをとっている。
電動車は1両単独でも2両ユニットでも使える構造としているため、1両目の電動車(M・Mc)に2両分の制御が出来る制御装置を始めとした走行機器を集中搭載しているのに対して、2両目の電動車(M')は最低限の機器しか搭載していない。

編成例

大柏本線船沼本線向け21系(5両編成)

ゆめみや線向け21系(10両編成)

春前本線向け21系(6+4両編成)

ローカル線向け・増結用の22系

千葉本線向け22系

仕様



いずれも主に初期型(0番台)登場時の仕様を記述する。

車体

材質はアルミ合金押出型材のダブルスキン構造で、接合は溶接ではなく摩擦攪拌接合(FSW)で行っている。このため、滑らかな外観が特徴である。車体長(連結面間距離)は20,000 mm、車体幅は2,950mmのワイドボディである。

客用扉

客用扉は全て両開き扉で、21系は片側に4箇所、22系は3箇所設置している。ドアエンジンは電動(リニアモータ)式。
寒冷地仕様車(1000・3000番台)は標準で、温暖地仕様はオプションで押しボタン式の半自動モードに対応。

側面表示器

側面表示器は車体後位側に設置。ただし、TC'車(クハ217・クハ227)には設置していない。
表示器は従来よりも大型化されており、視認性に優れている。表示はフルカラーLEDのドットマトリクス式で、列車種別・行先に加えて号車番号も表示する。一方、表示器の大型化による側窓との干渉を避けるため、表示器の真下にある窓は、他の窓よりも天地寸法が小さくなっている。
  • 二次車からは表示器の天地寸法が小さくなり、代わりに横幅が拡大した。このため、表示器の真下にある窓も他の窓と同じ高さになっている。

前頭部

前頭部は2系のデザインを踏襲した、額縁スタイルとなっている。中央に貫通扉を設け、その周りは大きなガラスパネルで覆われている様に見えるが、黒い塗装でそう見えるだけである。

貫通扉

貫通扉は併結時に通り抜け可能な構造である。貫通幌は下り方先頭車にあり、使わない時は接合面の縁を残して車体に収まる構造である。また、自動幌連結システムに対応している。
(対応しているのはAC-TRAIN全車種・2系6系(安房路ライナー用)、2001年以降に製造された一部を除く新系列電車に限る)

前面表示器

貫通扉・前面窓の上部に3種類の前面表示器を設置している。
  • 1つ目の表示器は運転士席側の窓の上に設置。主に列車種別を表示し、2つ目の表示器が故障した際はこちらで行き先も表示する。表示はフルカラーLEDドットマトリクス方式である。
  • 2つ目の表示器は貫通扉の上に設置。主に行き先を表示し、1つ目の表示器が故障した際はこちらで列車種別も表示する。表示はフルカラーLEDドットマトリクス方式である。
  • 3つ目の表示器は列車番号表示器で、助士席側の窓の上に設置。表示は黄色の7セグメント・13セグメントLEDである。

灯具

ヘッドライトを前面窓の下に、テールライトを車体下部にそぞれ設置している。
ヘッドライトは自動車などに使われている異形タイプで、「ツリ目」の様に見える。ライトボックスには異形HID灯のメインランプと丸型プロジェクタ灯(黄色)のフォグランプを配置しており、左右対称となっている。
テールランプはLEDを使用し、横に細長い。

その他の装備

  • ワイパは運転士席側・助士席側の両方に1基ずつ設置。オーソドックスな形状だがブレードが長いのが特徴。ワイパの根本はカバーで覆われている。このカバーは装飾目的でもあるが、グリップも兼ねており、洗浄やメンテナンスの際によじ登る際の手がかりにもなる。
  • 作業用のステップを前面の下部に設置。横幅はあるが奥行はつま先が引っかかる程度で、それほど大きくはない。

走行機器

走行機器は、cdxの一般型電車では初めて「コンテナ方式」を採用。これは予め車体に取り付けた「箱」に各機器を搭載する方式で、故障した際はユニットごと交換修理が出来るというメリットがある。

電源装置・制御装置

制御方式はVVVFインバータ式(IGBT素子)で、日立製のCDX-CS21型制御装置をM車(モハ211・モハ221)・Mc車(クモハ215・クモハ225)に1基搭載。制御装置には補助電源用のCVCFインバータも搭載しており、万が一故障した際は走行用のVVVFインバータのうち1群をCVCF制御に切り替えることで冗長性を確保している。
空気圧縮機(CP)は低騒音型のスクリュ式で、2 – 4両編成は編成中に1基、5両より長い編成では2基搭載している。いずれの場合も、Tc'車(クハ217・クハ227)と一部のT'車(サハ214・サハ224)に設置。

モータ・駆動方式

駆動方式は2系に引き続き、ダイレクトドライブ方式を採用。ダイレクトドライブモータ(DDM)はCDX-MT02形を改良したCDX-MT20形を電動車の各台車に搭載している。
モータが車軸を直結駆動するダイレクトドライブ方式であるため、ギヤボックスが無く、このため走行における力のロスが少ないのが特徴。この方式は2014年の28系が登場するまで、AC-TRAINの標準となった。

台車

台車は新設計の軸梁式ボルスタ付き台車で、電動車はCDX-DT20型を、付随車はCDX-TR20型を履いている。モータはDDMに対応しているが、後にこれをカルダン駆動方式に対応したも派生型も存在する。枕ばねは空気ばね、軸ばねはコイルばねであり、軸箱支持方式は軸梁式である。

ブレーキ

ブレーキは現代では標準となった電気指令式を採用。ブレーキコントローラは各車両に2基搭載し、電装装置(後述)を介して台車単位で制御している。
物理的なブレーキのほか、日立A-Train標準の純電気ブレーキも備わっている。

集電装置

集電装置は、CDX-PS20型シングルアームパンタグラフをMc車)とM車(モハ211・モハ221)・Mc車(クモハ215・クモハ225)に1基搭載。M車には故障に備えて予備のパンタグラフも搭載している。

乗務員室


客室

基本的に日立A-Train標準のパーツを極力使用し、コストダウンを図っている。客室は独立したモジュールとなっており、車体の製造と並行して組み立てることで短期間での製造が可能になった。
前述の通り、車内は暖かで落ち着ける内装を目指して設計された。

基本構造

内装パネルには艶消し処理を施したオフホワイトのアルミパネルを使用。張り出しの少ないすっきりとした見た目が特徴である。
床は汚れが目立ちにくい様に、砂模様のベージュに焦茶色のドット模様をあしらっている。出入り口付近は黄色としている。

窓はUVカットガラス(グリーン)を使用した大型1枚窓である。車端部のみ下方向に開閉可能で、カーテンは設置していない。
前述の通り、初期車は大型の側面表示器を設置しているため、表示器直下の窓は干渉しない様に窓の天地寸法が小さくなっている。

座席

21系はロングシートを標準としており、オプションで転換クロスシートも用意されている。(実際に採用されたことは無い)
22系は転換クロスシートを標準としており、オプションでロングシートも用意されている。実際にロングシート仕様で製造されたことは無いが、後年の改造でロングシートに改められた車は存在する。転換クロスシート車の場合、ドア付近には補助席も用意されている。
ロングシート車の座席はアルミ製のフレームに一人分のクッションを並べたもので、両脇には仕切り壁を、中央付近にはスタンションポールを設置している。座席のクッションは座面と背面に設置しており、一部の席には壁に直付けする形でヘッドレストを設置。
転換クロスシート車の座席はアルミと木材(難燃処理済み)で組んだフレームにクッションを貼り付けたもので、その上にパイプに筒を差し込んだ形状のヘッドレストが備わる。シートの表皮は本革で、後にモケットに交換した車も存在する。ヘッドレストのパイプは立ち客のつかみ棒の役目も果たしている。

トイレ

トイレモジュールは、22系は標準装備、21系はオプションとなっている。トイレはT'c車(クハ217・クハ227)の車端部に設置。
トイレの内部は洋式便器と小さな手洗いが備わっている。また、車椅子に対応している。

つり革

つり革は東日本旅客鉄道(JR東日本)E531系のような三角形のデザインを採用。ロングシート車も転換クロスシート車も車両全体にわたって設置している。扉付近は九州旅客鉄道(JR九州)817系の様な環状配置となっており、つかまりやすさと景観向上を図っている。

フリースペース

フリースペース(車椅子スペース)は各車両の車端部に設置。トイレ付きの車は、トイレの向かい側がフリースペースになっている。
車椅子利用者を主としているが、車椅子利用者が居ない場合はベビーカーや自転車を置くことも出来る。スペースの壁には木製のちょっとしたカウンター状の突起が設けられ、車椅子利用者が居ない時はそこに腰を置いて立つことが出来る。

その他の設備

  • 客用扉の周囲には、内装材と一体型の手すりと車内案内ディスプレイ(後述)が設けられている。手すりは後期型から一般的なパイプ型に変更され、初期型も後に改造されている。
  • 荷物棚はアルミ製の板状で、下からも荷物が見えるようにスリットが設けられている。
  • 21系・22系共に、先頭車両の助士席側にごみ箱を設置している。

車内案内ディスプレイ

各扉の上部には、車内案内用のディスプレイを設置。案内ディスプレイは15インチXGAディスプレイを2枚並べた構成で、左側が「旅客案内ディスプレイ」、右側が「ゆめビジョン」となっている。(後期型は17インチワイドディスプレイに変更)

旅客案内ディスプレイ(左側)

主に旅客案内を行うディスプレイで、画面は上下に分割される。表示言語は当初、日本語と英語のみであったが、後期型はソフトウェアが更新されてレイアウトが変わり、中国語(繁体字)と韓国語にも対応した。初期型も2020年以降にソフトウェアを更新し、レイアウトが変わっている。
  • 上の段では、次の駅に加えて列車種別・行き先・号車番号・現在時刻を表示する。ソフトウェア更新後は路線記号や駅番号も表示する様になった。
  • 下の段では、路線図・到着駅の情報・乗り換え案内を表示する。ソフトウェア更新後は路線記号や駅番号も表示する様になった。

ゆめビジョン(右側)

ゆめビジョンでは旅客向けに映像コンテンツを提供する。提供されるコンテンツはニュース・天気予報・CMなど様々で、静止画だけでなく、小容量であれば動画での提供も可能。
旅客案内ディスプレイが故障した際は、ゆめビジョンが旅客案内ディスプレイに切り替わることで対応する。

他社線内での対応

大柏本線の列車はJR線にも乗り入れるが、旅客案内ディスプレイは当初非対応だった。非対応の路線では上段に列車種別と行き先を表示し、下段はcdxロゴのみ表示していた。後にJR線にも対応し、cdx線内と同様の案内が可能になった。

ワンマン運転

21系・22系ともにオプションでワンマン運転に対応している。21系は都市型ワンマン運転のみだが、22系は運賃を車内で収受出来るローカル型のワンマン運転にも対応出来る。
ワンマン仕様車には下記の設備を備える;
  • 出入口表示器:前寄り(1番目)と後ろ寄り(21系は4番目・22系は3番目)の客用扉の脇に設置。表示はオレンジ色のLEDドットマトリクス方式で、入口・出口(進入禁止マーク)・締切のどれかを縦書きで表示する。
  • 運賃箱(ローカル型のみ):運転席の後方に設置しており、使わない時は収納も出来る。整理券読み取り機能と千円札の両替に対応。
  • 運賃表示器(ローカル型のみ):助士席側に天井から吊るす形で設置。15インチXGAディスプレイを2枚並べたもので、次の駅も案内する。
  • 整理券発行機(ローカル型のみ):各車両の前寄りと後ろ寄りに設置。ICカードには非対応。
ICカードリーダは当時開発段階であったため、後期型を含めて非対応。

伝送装置

従来のTIMSに代わる、新開発のDAIMS(Chiba Dream Express Advanced Train Information Management System)を搭載。DAIMSはcdxでの呼称であり、その実態は日立ATIである。
車内の走行機器・サービス機器・情報機器をネットワークを介して1つの機器で制御している(実際には編成の長さに応じて複数設置している)。
DAIMSは従来のTIMSと比較して…
  • 通信速度が3 Mbit/秒に向上し、より大量のデータ通信が行える様になった。
  • 信頼性が向上した。
三菱製のTIMSまたはTIMS-PLUSに対しては互換性があるが、簡易版のTIMS-LIGHTやそれ以前の伝送装置(MON8形など)とは互換性が無い。一方、24系などの「AC3」はDAIMSを進化させたSynaptra(シナプトラ)-Sを搭載しているが、性能をDAIMSに合わせる形で併結に対応している。

カラーリング

  • 車体 :無塗装を基本とし、普通鋼製の前頭部は銀色に塗装。アクセントとして前頭部の縁と扉を他の色で塗装している(塗装色は所属路線ごとに異なる)
  • 客室 :無地の白を基調としている。
  • 座席はシート表皮とヘッドレストが黒、フレームはアルミ素材の色を活かしている。

番台区分

番台区分は下記の数字を足し合わせて行っている。例えば、寒冷地仕様の改良型は 1100番台 、初期形のワンマン仕様は 2000番台 といった具合である。
  • 基本仕様: 0
  • 一次改良型:プラス 100
  • 二次改良型:プラス 200
  • 寒冷地仕様:プラス 3000
  • ワンマン仕様:プラス 2000
  • ロングシート改造車(22系):プラス 500

初期車(0・n000番台)

21系0番台・22系0番台




温暖地向けで、大柏本線の増発および旧型車置き換え用として2007年(製造初年は2006年度末)に登場した。22系は増結用。

21系1000番台



寒冷地向けで、ゆめみや線の北関東鉄道から継承した旧型車を置き換えるため、2007年に登場した。

一次改良型(100・n100番台)

側面の行先・列車種別表示器の大きさや、座席の形状で判別出来る。

21系100番台



0番台の改良型。大柏本線に残っていた旧型車の置き換え用として、2010年に登場した。わずか2編成のみ製造。

21系1100番台・22系1100番台




寒冷地仕様車。春前本線の北関東鉄道から継承した旧型車を置き換えるため、2009年に登場した。

22系2100番台



温暖地・ワンマン仕様車。内房鉄道から継承した千葉本線の旧型車を置き換えるため、登場した。温暖地用だが車内保温の観点からドアボタンを設置している。

22系3100番台


寒冷地・ワンマン仕様車。愛甲線系統の開業と、北関東鉄道から継承した旧型車を置き換えるため、2009年に登場した。

二次改良型(n300番台)

22系2300番台

22系2100番台の改良型

22系3300番台



22系3100番台の改良型

改造車

22系500番台



0番台のロングシート改造車。

22系1600番台



1100番台のロングシート改造車。

車体改修とイメージアップ計画



2021年6月から既存車両のイメージアップ計画が進められている。この計画の目玉となるのは車体のカラーリング変更だが、あわせて車体の一部も「改修」する。(リニューアル工事よりも小規模になることから、cdxでは改修と呼んでいる)
なお、千葉本線系統の車は改修のみ行う。

カラーリング変更

カラーリングは2021年3月にデビューした24系で採用した全面塗装(厳密にはラッピング)を機に、既存車両のイメージを一新する目的で変更する。このカラーリング変更は、ホームドアの普及(cdxではこれから順次設置予定)により、ホームドア越しでもcdxの車両が判別出来る様にするという狙いもある。

新しいカラーリングは、次の様に設計された。
  • 車体全体をカラーリングし、遠くからでも、ホームドア越しでもcdxの車両だとわかる様にする。
  • 車体の色は所属基地または運用線区ごとにベースカラーとアクセントカラーの2色を設定する。車体の色は沿線のイメージに合ったものとする。
21系の塗装変更例



22系の塗装変更例




車体改修

車体の改修は、下記の通り行っている;
  • ヘッドライトのLED化:ライトボックスは既存のままだが、内部のライトの形状が変わった。テールランプもスカート上部からライトボックスの中に移動し、これまでのライトユニットは撤去した。
  • 前面表示器の改修:前面表示器をフルカラーLEDから有機ELディスプレイに改修した。これにより、行先表示器は駅番号も表示可能になった。もう一台の表示器は列車種別の他に列車番号も表示する様になった。一方、列車種別表示器は不要となったため、アルミパネルで塞がれて「cdx」のロゴが配置された。
  • 側面表示器の改修:側面表示器をフルカラーLEDから有機ELディスプレイに改修した。これにより、従来の行先・列車種別・号車番号だけでなく、駅番号や次の停車駅も表示可能になった。なお、従来の表示器は初期車と改良型でサイズが異なっていたが、新型ディスプレイはどちらにも対応出来るサイズになっている。
  • 車内ディスプレイの改修:車内ディスプレイを15インチXGAディスプレイ2面から17インチワイドディスプレイ2面に改めた。
  • ロングシート化(一部の編成のみ):転換クロスシート車のうち、22系0番台全車の座席をロングシートに改めた。座席の仕様は21系ロングシート車と共通だが、ヘッドレストは無い。
  • 各設備のクリーニング

スペックシート

21系 22系
起動加速度 3.5 km/h/s 3.5 km/h/s
営業最高速度 100 – 120 km/h
(投入線区による)
85 – 120 km/h
(投入線区による)
設計最高速度 120km/h
減速度(通常) 3.5 km/h/s 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s 4.5 km/h/s
車両定員 先頭車145 – 152名
中間車166名
(クロスシート車)
先頭車128 – 137名・中間車149名
(ロングシート車)
トイレ付き145・トイレなし152名
最大寸法(長×幅×高) 20,000×2,950×4,010 mm
車両質量 22 – 35 t 22 – 35 t
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500 V
歯車比
駆動装置 ダイレクトドライブ方式
主電動機 三相かご形誘導電動機(CDX-MT20形 / 175 kW)
制御装置 VVVFインバータ制御(IGBT素子・日立製)
ブレーキ方式 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ
電装装置 DAIMS
保安装置 Digital ATC・ATS-G・ATS-P・ATS-SN
※所属・番台によって異なる

姉妹車両・派生系列

派生系列として22系20系61系62系74系75系76系23系がある。

所属・運用

現在所属・運用している線区

印西牧の原総合車両センター(印マキ)



21系は温暖地仕様の0・100番台全車と寒冷地仕様の1100番台2編成が、22系は温暖地仕様の0・500番台が在籍。東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線・成田線にも乗り入れるため、JR線用の設備も備える。
21系0番台は5両編成6本のみ、同100番台は5両編成2本のみの小所帯で、2系と共通で使用。1100番台は後述のゆめみや線(東春日部)から転属した車で、2編成存在する。10両編成であるため、0・100番台とは異なる運用を組んでいる。
22系は増結車両として使用しており、21系だけでなく2系とも併結する機会が多い。稀に(cdx)成田線あさひ線で使用することもある。2021年10月現在、在籍する0番台全車を対象に座席をロングシートに改造する工事が進んでいる。

2021年10月現在の運用線区は以下の通り。

厚木車両センター(浜アツ)



寒冷地・ワンマン仕様の22系3100番台が在籍。配色は印西牧の原総合車両センター所属車と同じだが、アクセントカラーが赤(サンシャインレッド)から青(瑠璃色)に変わった(2011年に増備した編成は配色が異なる)。
全車愛甲線および津久井線で使用。ワンマン仕様車だが愛甲・津久井線では都市型ワンマン運転で車内では運賃収受を行っていないため、運賃箱や整理券発行機は使用しておらず、収納またはカバーが被せられている。運賃表示器は車内案内表示器の代わりとして使用しているが、電源が切られている事も多い。

2021年10月現在の運用線区は以下の通り。

東春日部車両センター(埼ヒカ)



寒冷地仕様の21系1000が在籍。22系は存在しない。配色パターンは印西牧の原総合車両センター所属車と同じだが、アクセントカラーが赤(サンシャインレッド)から茶色(ブラウンフォレスト)に変更している。
在籍車両全てが10両編成で、ゆめみや線の直流電化区間と松見坂線で使用。間合い運用で春前本線にも乗り入れていたが、2021年現在は行っていない。
2012年からは1100番台(10両編成2本)も在籍していたが、2022年12月1日付で前述の印西牧の原総合車両センターへ転属している。

2021年4月現在の運用線区は以下の通り。

北関東事業部騎西車両センター(北サイ)





寒冷地・ワンマン非対応の21系(6・4両編成)・22系1100・1600番台(いずれも2両編成)と、寒冷地・ワンマン運転対応の3100番台(2両編成)が在籍。
運用はワンマン非対応車と対応車とに分かれている。前者は主に春前本線で使用しており、ゆめみや線にも乗り入れられる様にDigital ATCも搭載している。2・4・6両編成をそれぞれ組み合わせて最大10両編成で運転。運用の都合で22系が埼央線本庄吉川線桜の宮線の運用に入ることもある(この時は車掌が乗務する)
後者は北関東鉄道事業部内のローカル輸送がメインで、ワンマン運転も行っている。2019年からは春前本線の末端部(ツーマン運転)でも使用している。

2021年10月現在の運用線区は以下の通り。
ワンマン非対応車

ワンマン対応車

木更津車両センター(千キサ)



温暖地・ワンマン仕様の22系2100・2300番台が在籍。3両編成と4両編成が存在し、4両編成は2x50番台に区分される。都市型ワンマン運転のみ対応。
全車千葉本線系統で使用しており、富津線内ではワンマン運転(都市型ワンマン運転)も行っている。

2021年4月現在の運用線区は以下の通り。

今後の計画

2021年からスタートしたcdxのイメージアップ作戦の一環で、在籍する全ての車の改修とカラー変更を行っていく予定である(千葉本線用は改修のみ)。また、大柏本線用と春前本線用の車は、最終的に全ての車がロングシートになる予定である。

関連項目


ちばドリームエクスプレスの直流電車
特急形 現役 32000系 - 34000系 - 35000系 - 37000系 - 38000系 - 39000系
一般形 現役 0系 - 2系 - 6系 - 7系 - 8系 - (新)10系 - 12系 - 13系 - 14系 - 15系 - 17系 - 18系 - 27系 - 30系
AC-TRAIN 21系 - 22系 - 23系 - 24系 - 25系 - 28系 - 29系
引退 1系(・旧10系) - 3系(63系) - 4系 - 5系 - 16系
旧東湘急行電鉄:7000系 - 9000系
旧北関東鉄道:3000系 - 3500系 - 3700系
その他:旧内房鉄道旧型車
計画のみ 20系
その他


最終更新:2022-12-04    一般型 直流 車両 通勤形

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