ヴェルバーレ(理:velbarle)とは、「フィアンシャで食事を貰う」ことを表す単語である*1。日本語においてヴェルバーレはその対象(提供されたもの)も指す。


概要

 シャーツニアーのフェステナ(聖職)の一つとして、「礼拝者と食事をする」というものがある。これは、基本的には貧しいものと寄り添い、その根源的欲求たる食を補助するという社会保障的な側面があった。
 第二次社会主義ユエスレオネ時代以降は形骸的になったが、それ以前は食にありつけない人間への社会保障の役割を果たしていた。第二次社会主義ユエスレオネ時代以降もシャーツニアー一般には社会保障の観点を重視する向きか強い。食べ物は伝統的な保存食が多いが特にどのようなものかは決まっていないが、アレフィスに祈りを捧げた食物のみがヴェルバーレに用いることが出来ることは共通である。必要な者がヴェルバーレを求めることは社会的には乞食とは見做されない*2。飢えていない者がヴェルバーレを受けることに関しては、教派によって議論がある。

悠里作品において登場したシーン

異世界転生したけど日本語が通じなかった

 「第四部 Nistafasil」の卅四日目において、ヴェルバーレを受けるシーンがある。ヴェルバーレがリパラオネ教徒を対象とすることを示す表現がある*3
 ヴェルバーレされたものを食べる際には祈りを行う。このシーンに登場したヴェルバーレはフラットブレッドと野菜類、水の入ったコップであった*4

アレン・ヴィライヤの言語調査録

 「第七話:ポートヴィータシュと病衣」に言及されている。リナエスト料理であるフラッドブレッドの一種ユープラはヴェルバーレで貰えるものの代名詞であるかのように表現されている*5

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最終更新:2021年10月05日 02:41