シャーツニアー(理:xarzni'ar)とは、リパラオネ教の聖職者。悠里作品においては女性が大多数であるが、男性のシャーツニアーも勿論存在する*1。日本語では、静癒士とも呼ばれる。


名称

 シャーツニアーという名称は、古典リパライン語のsiote「儀式を行う」という動詞とユナ・リパライン語の-ni'ar「種族などを指す語尾」に由来する。
 シャーツニアーという名称自体は近代に成立したとされており、それ以前はフィアンシャヴェー(fi'anxaver、フィアンシャの人)やレーンドルムストリゼー(lerndolumustriser、悪魔を取り除く者)など地域によって違う名称で呼ばれていた。近代にこの名称が成立した経緯は、ユーゲ人との接触における文献の記述がエクリチュールとして定着したほか、市民革命主義の興隆と共にリパラオネ教社会運動が再興したためだと考えられている。
 その他、詩語ではフラニス(flanis、フラニザ[の詩語])やシャルーメー・フラン・モース(xalurmer flan mors、白い物[フラニザのこと]を着た者)、シャーツェー(xarzer、シャーツニアー[の詩語])、ヴィデュン派ではイーステシュリニアー(irctexlini'ar、静かに癒やす者)、トユター派ではシャスティー(xastir、割く者・超える者)という別称が用いられることがある。

概要

 一般の信徒がシャーツニアーになるにはフェステノル(festenol)と呼ばれる儀式を通して、宣言を行う必要がある。シャーツニアーに課せられた宗教的な仕事はフェステナ(festena)と呼ばれ、1)アンポールネムを読む、2)説教を行う、3)礼拝者をフィアンシャで案内する、4)礼拝者と食事をする(ヴェルバーレ)、5)アンポールネムに従って良いことを行う、6)フィアンシャをその身を以て防衛する、の6つである。
 特に6番目のフィアンシャやリパラオネ教を守るための防衛武装行動はペテシュ・クランテール(petex kranteerl、lit. 「最後に書かれたもの」)とも呼ばれ、シャーツニアーが命を張ってでも果たすべき義務とされている*2

服装

 シャーツニアーの制服は、フラニザと総称される。これは教派のみならず統括するフィアンシャや末端フィアンシャ、その他の伝統によって大きく異る。しかし、大まかには白いワンピースと上着のようなものということが出来る。派閥によっては、それに装飾をつけたり、聖句を書いたりする。
 フィシャ派では古い帛䘜(flaniety)をフラニザに使う場合がある。これをリネミネ(linemine)という*3
最終更新:2024年12月22日 02:14