レトラ(理:
retla)とは、フェーユ・シェユの南に存在する小都市。ユエスレオネ革命時には前線となり、幾度となく政府軍と革命軍の攻防に晒されている。語源は"
retal"「死地」か"
ret laj"「死」であるとされるが、これは上記の状況で俗語が定着したものである。
『異世界転生したけど日本語が通じなかった』で登場し、主人公たちの生活の中心地となる。
地理
堅実な構造であり、
ユエスレオネ人民解放戦線に属しては居なかった。ユエスレオネに付属した人工降水システムの支配はこの別革命組織によるものであり、人民解放戦線と競合していた。
由来
"mi es berxa fon tvasnko mal sesnudojta's
mol fal fqa klantez tonir'st filx la xorlnoss da!
tonir'ct fentenerpesti! co'd retre laj faust
xelvin snojerl es la est Xilfi'a's dal io!
――Lerne.1:1 1:18
レトラという地名は、
共和制ユエスレオネにつけられた名前である。
エルフ熱による大災厄によって成立したユエスレオネの地名は本来ないものであり、無機質な番号や記号による番地名称しか存在していなかった(レトラが市名として名付けられる以前の番地名称は
「CF125J77s」である)。このため旧政府は、地上の地名や神話・叙事詩の中から使えそうな表現を取り出して付けるということを頻繁に行っていた。
「レトラ」(
retla)という地名は、
リパラオネ英雄叙事詩の一つである「レーネガーディヤ」の一説に由来している。その最初の節である第一歌「英雄の目覚め」では、主人公であり英雄となるベーシャが好青年であり、英雄に足る力と信仰を持つことを示すために強大な魔物である
「ブラーイェ」を討伐したという歴史が語られる。この際に、使われた "retre laj" という表現を引き出し、命名者は
「この市の平穏な住民に仇なす者は叙事詩にも示されるように破滅の運命に陥れ」という願いを込めて名付けたという。最終的に
ユエスレオネ人民解放戦線の影響下に置かれることを考えると皮肉な歴史を辿ったとも言える。
当初は、叙事詩に出てくる句を "-r-" による合成語にした
レトレーライ(
retrerlaj)と名付けられていたが、死を意味する詩語のレトレ(
retre)が一般的でないことから、しばらくしてから、住民の中ではこの呼称が
レトライ(
retolaj)、
レトレ(
retole)、
レトーラ(
retoorla, retorla, retoola)などに変化していった。
ユエスレオネ内戦が激化すると、住民層は変化して革命派が主流となった。これによって先の命名の由来は忘れられることになる。前線となったことによって政府軍と革命派の激烈な紛争に幾度となく巻き込まれることになったレトラ市民は自嘲の念を込めて、「レトラは死に瀕する街だ」と言うようになった。それ以降、市名の由来が"
retal"「死地」か"
ret laj"「死」であるという民間語源が広がることになる。
歴史
施設
フィアンシャ
フィシャ派総本山フィーナ・フォン・フィアンシャ隷下南フェーユ礼拝堂統合庁ハフェール・フォン・フィアンシャに属する末端フィアンシャが存在する。
法務省
防衛省
公共設備
関連人物
最終更新:2024年12月28日 08:03