サフィア・ド・ジェレニエ・ア・ゾルキア・サージェSefia de Jailenie ats Sorkia sejai)とは、古代ファイクレオネヴェフィサイトユナ・リパライン語ではゼレネーギヤ・スファズィーミヤ(理:selenergija sfasimija)とも呼ばれる*1
 スキュリオーティエ叙事詩の登場人物の一人。


概要

Avimens veles lexisno ludiexonj.
Cyfoi m'is niv sniestix, ludiexestan es xorln.
Fqa'deu ietost ansarx rieliede'tj poltins'c.

Cafi'a c'tetoleu liaxu, luni'a fúaverl.
Nadzarlten elmerss m'iesnyx fal avimens da,
Larfestan lexisneu ladirrger'd avimens.

Ci xelins calanerl mal lkurf ny la lex da.
"Edixu mi es niv stysnon mal mi merlen niv.
Mal, mi noón merlen fal pesta ilsa tam.

Shrlo e'i m'reto, e'i tvarl is mol nujon fal miol.
Mi m'es tonir, tvasnk mi mal, kyrna shrlo larfe.
Miss'd zirk elmerdiurles melx shrlo nujon niss leus."
地面が赤く塗られていた
森が紅葉になったわけでもない、その赤は不自然であった
この水は雨と共に地に沈んでいった

サフィアは笑っていた、なぜなら彼女の目的を達成したからであった
ナジャールトの戦士たちは地に倒れていたし
その血が祖先の血を塗り上げていた

彼女は死体を見下げて次のように言った
「私は存在ではなかった、そして私は存在しなかった
そして、皇を超えてこの時私は存在するようになった

殺せ、奪え、そして私の状態を楽しめ
私が神だ、私を信仰し、血を飲め。
我々の敵は奮い立っている、では彼らを使って楽しもう」
――Skyl.3:4 10:1-4 - "Vioj jisesno 3"
 スキュリオーティエ叙事詩が伝える対象である南北戦国時代(ピリフィアー歴紀元前4490年~4486年)の時代にゾルキヤ藩国のヴェフィサイト長として、軍を率いた*2。南アレス氏という藩国同盟の軍の筆頭に立って、悪徳の限りを尽くし、部下に対しても、無闇な殺戮や略奪を許し、それを楽しめと命じたと伝えられる。
 対立する北アレス氏に対しては、問答無用であらゆる悪徳を許したとされる。叙事詩では、スキュリオーティエ家の当主を立て続けに戦場で殺害し、ユフィアとも最終的に対峙することになる。しかし、ユフィアとの戦いで戦況が傾いたと見ると陣から逃げ出し、邦に逃げ戻った。君主であるアレス・ピリスティヤにこれを報告したが、ピリスティヤは敵前逃亡したサフィアを問答無用で切り捨てて、殺害した。伝のうちにはユフィアに直接斃されたとするものもある*3
 なお、このようなサフィアの生涯はほとんどがスキュリオーティエ叙事詩に基づいて語られることが多く、歴史学的には叙事詩の記者であるアテニア・ド・スキュリオーティエ・アリテが自らの家系の英雄譚を書くにおいて敵である北アレス氏を道徳的に堕ちた存在として描き、筆頭であるサフィアやピリスティヤをその極限として表現するための誇張であると解釈する向きもある*4

語録

"fanken etxaata vaifist loquenj!
mi sudiest niv under ad la ple'c fal alsal.
mi'it niv alcameser mili la jisesn lap."


「去れ、愚かで身の程知らずのヴァイフィストめ!
私には平和も人道もどこにも必要ない
私に従わないものは死のみを待つ」


――Skyl.4:9 5

"Ci veles kranteo cixj larta xale dolum fal skyli'orti'e'd xendusira. Ci niejod fua retovo larta. La lex es ci'st niejodo'd kante."
"Ci text esel e'it faller alsel fua retovo. Selene niv virot ja."


「彼女はスキュリオーティエ叙事詩でドルムのように書かれているのよ。彼女は殺すために生きている。それが彼女の生きる意味なの」
「彼女は殺しのためならなんでもやる。会いたくはないな」


――『異世界転生したけど日本語が通じなかった』第五部 - #263「襲われた町」

na fon la l''d fleness nalve cel berxa nillast.
la l''d cardze xlaiserl kenis ystj girbiujto.
d'retoss ost'i, tvarloss da mol mal ta jondel's.
fgir'd koncegart karse larvit fepurter'dy.


その惨劇の状況はベーシャを驚かせた
かのサージェの命令がこの虐殺を思い起こさせた
オストの殺害と簒奪があり、虚苦が立ち上がっていた
その行商宿は強迫者の影響を明らかにしていた


――Lern.1:1 1:44

枝葉末節

  • 現代標準リパライン語では、一般的に「悪役、ヴィラン」の意味を持つ。「(作品名)のサフィア」と言うと、その作品の主人公の対抗者(アンタゴニスト)を指す*5
    • "cafi'a molel"(破壊行為によって得たものは、破壊行為によって失われる)や"cafi'a'd liqka"(一攫千金)などの成句にも用いられる。
    • 一般的に韻文では "carXe" の語形で呼ばれることが多い。
  • レーネガーディヤの挿話『白い国の物語』においては、ドルムを寄せ付けるための餌としてサフィアの登場場面を詠うということが利用されている。
  • 暴虐な人物の形容として用いられることがある。

関連項目

最終更新:2025年04月16日 07:48