教識学(理:
vituacelyr)とは、リパラオネ教学の一つであり、主力である四学統の一つである神学分野。
ヴィトゥアに由来し、将来的な
ヴィト派認識論を準備した。また、教識学はリパラオネ教的な占術理論の一つとして捉えられており、高い論理性は具体性を持った法としての教法学を補助している。
概要
ヴィトゥアは教識学の基礎となる概念であり、
中世ファイクレオネにおいて興隆した
クローマ文化の中で発達してきた。クローマにおいては、貴族にパトロンとして雇われる詩人になるために勉強する写字生(
ヴォータグ)が
スキュリオーティエ叙事詩を書き写すことから勉強を始めた。この際、書き写している文章が間違っていないか、文章のチェックサムを最後尾に付していた。それぞれの文字の総和を文末に付していたが、文字順や計算方法は詩学院ごとに違っていた。このためヴァルガンテ(valgante)が跋扈する時期になると、叙事詩のある一文を指す符牒として働くようになった。それ以来、ヴィトゥアは神秘的な数字(est vitua)としても扱われ始めた。
教識学は、このヴィトゥアを基本として、数的操作を通して、意味の解釈や比較などを客観的に行おうとしているとされている。
概念
ヴィトゥアセ
ヴィトゥアが同じ文や単語は、意味が同じであるとみなされる。このようなもののことをヴィトゥアセ(vituace)と呼ぶ。
例えば、アレス式ヴィトゥアでは"cirla"「本当」と"carli"「了解」は15である。この二語は本質的には意味が同じだということになる。
平均ヴィトゥアと平均乖離率
ある文章の文ごとのヴィトゥアの平均を平均ヴィトゥアという。(|平均ヴィトゥア-特定文のヴィトゥア|/平均ヴィトゥア)*100を百分率で表記することで平均乖離率が出てくる。平均乖離率が高いほど、その文は文章全体の内容から乖離しているとされ、その文は特異的な記述であると見なされる。
文章 |
ヴィトゥア |
平均乖離 |
carli carli carli carli |
296 |
59% |
corsh corsh corsh corsh |
292 |
76% |
carli carli corsh corsh |
294 |
8.4% |
carli carli carli corsh |
295 |
25% |
平均ヴィトゥア |
294.25 |
例として、以上の文章では二文目の平均乖離率が76%と高いため、この項目が特異的な記述であると見做すことができ、また三文目は平均乖離率が8.4%であるため、この文章全体の真意に近いものが書かれていると解釈することができる。
平均乖離率の比較をするなら、一文目と二文目は17%の差であるのに対して、一文目と四文目は34%の差であるため、一文目の内容は四文目よりも二文目のほうが全体的な内容と共に近いために、お互いの意義も近いものであると解釈できる。
派生
抽象教識論
最終更新:2022年11月09日 04:12