禁酒・禁煙法(理:laust fon fexasta ad klomceinveno)とは、ユエスレオネ連邦の法律の一つ。


概要

 連邦法であり、アルコールとタバコの単純所持を禁じている*1。連邦国民の大半を占めるリパラオネ教徒は教義上飲酒が禁じられている事が多いが*2、皇論やフィメノーウルなどの因子を厳密に禁じないコミュニティの人間は他国に渡って飲酒旅行をすることがある*3。このため空港の越境審査場などにはアルコール検出器が設置されており、アルコール濃度が高い状態では入国できず抑留される*4
連邦国内でのアルコール所持と利用に関しては厳格な管理が徹底されており、取り扱いには免許・認可が必要となる。認可者は連邦当局に対する定期的な数量・利用目的の報告が義務付けられている*5
連邦憲法が保護に定める自己決定権(ユエスレオネ連邦憲法第二章第一条)の侵害であるとし、違憲として国を相手取り訴訟を起こしたケースがある*6
飲酒文化保護免許、医療用アルコール使用免許、工業用アルコール使用免許を持っていたとしても利用・飲用が許可されるのは「許可区域」と呼ばれる自治体へ申請した区域に限られる。このため、アルコール製造運搬免許、酒造文化保護免許の保持者以外が許可区域外にアルコールを持ち出すのは違法となる。

免許の一覧

免許名 認可内容 関係法令
医療用アルコール使用免許 医療に用いられるアルコールの免許 保健省省令第121号(医療用アルコールの認可にまつわる省令)
工業用アルコール使用免許 工業に用いられるアルコールの免許 保健省省令第122号(工業用アルコールの認可にまつわる省令)
アルコール製造運搬免許 医療用・工業用アルコール使用免許を持つ者への提供を目的としたアルコール製造
左の理由で製造したアルコールを責任を持って運搬すること
保健省省令第123号(免許者に提供するアルコールを製造する者にまつわる省令)
飲酒文化保護免許 文化保護の目的での飲酒 保健省省令第1344号(飲酒文化の保全にまつわる省令)
酒造文化保護免許 文化保護の目的であり、飲酒文化保護免許を持つ者への提供を目的とした酒造
左の理由で製造した酒類を責任を持って運搬すること
保健省省令第1345号(酒造文化の保全にまつわる省令)

評価

 近代法制を作り上げたレシェール・ヴェンタフの後継的立場を自認するレヴェン学派の法学者は特にショレゼスコ以降の民主化後に「禁酒・禁煙法はリパラオネ教に基づく立法であり、普遍主義的ではないため近代的司法制度を持つユエスレオネ連邦にはそぐわない」とする意見が多い。これに対してアルコールの密造がクラナ大陸国家連合やデュイン総合府で行われ、それがマフィアやテロリストの資金源となっていたり、スィレフ地域でのテロリズムの資金調達やさらなるインヴィル鴨の巧妙な密猟・密輸のポテンシャルとなっていることから、酒の規制は安全保障につながるものであるという評価も存在する。
 2020年に禁酒・禁煙法を巡る違憲訴訟が行われた。
最終更新:2025年03月09日 23:19