父父の話燐理体父父古言現代標準リパライン語berxassese'd penul talserl)とは、リパラオネ文学の説話の一つである。


概要

 原典不明の民話であり、燐字理読体において「咳をする」という意味の燐字「父父」にまつわる小咄である。燐字の意味をよく考えずに字面だけで受け取ると誤解を招くということを伝える説話として様々な文典に引用されている。

あらすじ

 王朝時代、理語書記官が「咳をする」という意味の燐文表現「父父(父父)」を翻訳しようとして悩んだ。書記官たちは「咳」と「父親」がどう結びつくのか全く分からなかったのである。しかし、絶対に何らかの関わりがあるに違いないと考えた。こうして彼らはフィアンシャに居るシャーツニアーに訊くことにした*1
 シャーツニアーは「父は偉大なるアレフィスの神族の一つであり、父性を表すベーシャを表すのではないか」と説いた。こうして咳はベーシャがその者に何かを伝えようとする印としての解釈がなりたつようになり、書記官は古典リパライン語で「父父」をベーシャに由来する berxase で訳した*2
 これに由来する現代語燐字理読体での表現が berxesses「咳をする」である。しかし、正しくは「父父」は「父親」とは全く関係がなく、咳をする音の音写(父はパイグ語でkuak5と読むので、kuak5 kuak5と読める)であるためこれは誤訳になってしまった*3
最終更新:2025年11月16日 19:51