燐字理読体
清字言律哩言
linzklar lkurfel lineparine
*1
言語系統 リパラオネ語族
話される国 文語
話される地域
話者数 不明(文語)
公的地位
公用語 なし
燐字理読体(燐理体:清字言律哩言linzklar lkurfel lineparine)とは、リパライン語の書き言葉の一種であり、燐帝字母による文章に影響された語用を特徴とする文体である。現世文献では燐理体との略称も多用される。
 パイグ語では使哩言羅(牌:sui? lip zep5 lai5)と呼ばれる*2*3



概要

 古くはラネーメ言語は燐帝字母によって書き表された。王朝時代における公式な文通は燐帝字母で書かれていたために、ラネーメ地域に残ったリパラオネ諸部族もそれに倣い燐帝字母で書かれたラネーメ言語の文章を翻訳し、燐帝字母と後期ファルファベットを使って書き表した。古理語やヴェフィス語を通して直訳のような形式で翻訳された文章を経て、中世を通して近世ではラネーメ共和国のリパライン語の文語規範となった。リパラオネ人の過修正などを通して、燐字リパラオネ文化として昇華していった*4
 標準文語に並ぶ、古来継承されてきた近現代の文章語の一種であり、現在においてはラネーメ王朝を思わせるような比較的古風な文章であるとされており、近代文章語であると共に雰囲気をまとった文体となっている*5*6。若者の中にはこの文体を上手く理解できない者も多く、サラリスなどの言語保守団体はリパライン語の言語文化の喪失であるとして警鐘を鳴らしている。

表記体系

我之学人」(miss es lersseer.*7
 元来は燐字のみによって書かれていたが、時代が流れるにつれて機能的な要素について燐字を小書きにすることで表すようになり、更に時代を下ると先に述べたように後期ファルファベットとの混ぜ書きが行われた。
 燐字の読みは、非常に高度な熟字訓として構成されており、真在(xinien la deliume)など文字数に対して非常に冗長な訓読が為される場合が多々ある*8
 また、リパラオネ近代文学における燐詩主義(15~16世紀中盤)の影響で、この後期ファルファベット表記をタカン文字に置き換えた書法も出現している*9。現代においては、混ぜ書きを再現する場合は後期ファルファベットよりもタカン文字を利用することが一般的であるが、むしろ現代においては燐字専用文として燐理体を書くのが一般的であり、混ぜ書きはマニアックな領域であるとみなされている。
 あるいは、フレーバーとして登場するくらいであれば、現代標準語のデュテュスンリパーシェで書かれることも少なくはない。

訓読記号

 燐字混じり文においては、伝統文語などの表記をそのまま利用する場合があり、このときに訓読記号が用いられる場合がある。

訓読記号名 記号 意味
軸糸intarl'd lyjot 二字を一字として扱う。以下の訓読記号に伴って使われる。縦書きの場合は、を用いる。
無字iu'd lyjot 一度無視して、読む。
反字dosnudo'd lyjot 直前の無字に戻って読む。

地位

 現代ファイクレオネを始め、悠里世界に公式の地位を持ってはいない。ただし、近代文語としては一定数の支持を得ている。Xelkenの影響によって文語規範に古典語を参照しづらい現代においては、政治的に中立的な文章語を求めて標準語の規範として一時参照されたこともあったが、現代標準リパライン語の成立にあたってはそこまで大きな影響を与えたとは言えない。

ギャラリー

四行目「我我論広新星
miss kinieson asvi dytykotiel.*10
二行目「心哩人学人全終真在:」
Jol lipalaoneer'd lersser alsat
lusus xinien la deliume
*11
心哩人ㇳ゛学人全終真在
Jol lipalaoneer'd lersser alsat
lusus xinien la deliume
*12

関連項目

最終更新:2025年01月18日 11:07