解説
Nvidia Tegra4 (Cortex-A15*4+1(1.9GHz?) + GeForceULP*72core)
世界各社のタブレットで広く使われてきたSoC、Tegraシリーズの新型
メインのCPUは対称クアッドコアだが、低負荷の際は(+1)の非対称コア("Ninja")が処理を担当することにより、省電力効果を狙っている
ただしTegra3とは異なり+1コアは、省電力向けプロセスでの製造ではない
現在最先端のCortex-A15コアを採用しており、クロックあたりの性能が向上
クロック自体もTegra3から向上したため、1コアあたりの性能が大幅に上昇した
GPUもTegra3の12coreから72coreと飛躍的に増加
それぞれピクセルシェーダが48コア、バーテックスシェーダが24コアになった
Nvidia公式曰くTegra2比で20倍、Tegra3比で6倍のグラフィック能力らしい
keplerベースのコアになるという噂だったが、残念ながらTegra3と同じG70ベースだとか
DirectX11+,OpenGL4.X,PhysXにも対応する
ベンチマークでは、Snapdragon600と同程度か少し低い程度のスコアを出すことが多い
液晶の解像度は最大で3200×2000に対応。また動画も
AllwinnerA31と同じ4k2kの動画にも対応しており
他にも動画をHDRで撮影できるなど、様々な面で性能が向上している
弱点と言われていたメモリ帯域も、バス幅が32bitになった
また最大4GBのメモリにも対応している
製造プロセスはTegra3(40nm)から新しくなり
RK3188や
MediaTek MT6589と同じ28nmプロセスを採用した(28nmHPL)
そのおかげか消費電力はTegra3比で45%減になるのだとか(負荷による)
またオプションの独自ソフトモデムチップi500により、LTEにも対応したらしい
1.8GHzのT40、2.0GHzのT43、1.2GHz-1.8GHzのAP40が予定されているとか?
中華パッドでも、
Bungbungame Kalosなどに搭載された。
Antutuでは東芝のAT703(解像度:2560x1600)が28000程度のスコアを記録している
(ちなみに
Nvidia Tegra3はAntutuで12000程度、Snapdragon600は22000程度の搭載端末が多い)
CPUに関してはSnapdragonのkraitよりも高速な
Cortex-A15を採用しているが
GPUに関しては3DMarkのIceStormでは10000程度のスコアであり、GPUが弱いとの声もある
(スナドラ600搭載機が11000程度、スナドラ800搭載機は20000程度のスコア)
製造プロセス |
TSMC 28nmHPM |
CPU |
ARM Cortex-A15 最大1.9GHz (4+1)コア |
GPU |
GeForceULP*72core |
メモリ |
LPDDR3 デュアルチャネル対応 最大4GB |
画面出力 |
モニタ:3200×2000ピクセル HDMI:4k2k |
パッケージサイズ |
23×23mm BGA 14×14mm FCCSP |
LTEモデムi500がオプションで選択可能
バージョン違い
Nvidia Tegra4i (Cortex-A9(R4)*4+1(2.3GHz) + GeForceULP*60core)
NvidiaのSoC、Tegraシリーズの1つ
Tegra4の名前を冠しているがCPUのコアは
Cortex-A15ではなく
Nvidia Tegra3と同じ、
Cortex-A9
LTE,CA(Carrier Aggregetion),HSPA+,TD-HSPAなどをサポートした
マルチモードモデムi500を内蔵しており、こちらは低価格スマートフォン向けのチップになるらしい
Cortex-A15のTegra4と比較すると性能は落ちるが
製造プロセスはTegra3の40nmから28nmにシュリンクされており
コアのCortex-A9自体も28nmプロセス向けの新しいCortex-A9(R4)になっている
そのおかげかTegra3の最大クロック(1コア1.7GHz、4コア1.6GHz)を大きく超える2.3GHzという高クロックを実現
またGPUもTegra3比で5倍のコア数になっており、メモリはデュアルチャネルにも対応した(?)
GPUはそれぞれピクセルシェーダが40コア、バーテックスシェーダが20コアという構成らしい
Tegra4と同じく動画のHDRでの撮影やPRISM Display (2.0)がサポートされている
ベンチマーク次第ではクアルコムの最新SoC、Snapdragon800を超える性能を発揮するとか
ダイサイズもとても小さいらしい
Nvidia Tegra 4i
製造プロセス |
TSMC 28nm HPM |
CPU |
ARM Cortex-A9 R4 2.3GHz (4+1)コア |
GPU |
GeForceULP*60core |
メモリ |
LPDDR3 デュアルチャネル対応?(未公開) 最大2GB |
画面出力 |
モニタ:1920×1200ピクセル HDMI:1080p |
パッケージサイズ |
12×12mm POP 12×12mm FCCSP |
内蔵モデムi500
LTE |
CAT3/CAT4 100~150Mbps(下り)、50Mbps(上り) |
CA(Carrier Aggregation) |
10MHz+10MHz(下り) |
HSPA+ |
CAT24/6 42Mbps(下り)、5.7Mbps(上り)およびCAT6、8、10、14、18 |
TD-HSPA |
CAT24/6 4.2Mbps(下り)、2.2Mbps(上り)、TD-SCDMAを含む |
2G |
GSM、GPRS、EDGE(クラス12まで) |
2G/3G音声機能 |
複数のマイクによるエコーキャンセラ、ノイズリダクション、AMR-WB、AMR-NB、FR、EFR、HR |
LTE音声機能 |
CSFB(回線交換フォールバック)およびVoLTE(Voice over LTE) |
チップパッケージ |
7×7mm、Tegra 4iは同機能をSoCに統合 |
リンク、引用元など
コメント
最終更新:2014年03月01日 11:29