トイレの中のゲーム女子
※本項目はメダロットそのものの映像化とは異なるため、「メダロットの映像化作品」には加えません。
作品概要
2023年7月に開催された、「TOKYO青春映画祭2023」にて公開された短編映画。
eスポーツ大会で、大学の人工知能のチームに挑む女子中学生たちの姿を描く。
本作では、『
メダロットS』が題材のeスポーツとして使われている。
ある意味で「実写版メダロット」と言えなくもないが、あくまでもメダロットは題材であり、メダロットそのものの映像化とはいえない。
一見珍しく思えるだろうが、スマートフォンゲームがeスポーツで使用されるのは、実は珍しいことではない。
一例を挙げると、フィンランドのSupercellが開発・運営する『クラッシュ・ロワイヤル』は、eスポーツ大会が開催されている。
日本でいえば、Cygamesの『Shadowverse』もeスポーツ大会が開催されていて、同作はeスポーツを念頭に開発されてもいる。
あらすじ
佐賀の嬉原中学に通う桜井古都。
彼女は神とまで呼ばれる凄腕メダロッター、「まるぼうろ」という顔を持つ。
だが彼女は非常に影が薄い上、対面では実力を発揮しきれない。
ある日、大阪の東大学のAIチームと対戦することになっていた嬉原中学eスポーツチームのメンバーのひとり、八神月が突如として姿を消してしまう。
何とか代わりを立てようとしたeスポーツチームの寺本神楽は、たまたま通りがかった古都に参加を頼むのだった。
一方、彼女達が対戦することとなった東大学AIチームには、姿を消した月の姿があった……。
TOKYO青春映画祭
1990年代にロックバンド「シャ乱Q」として一世を風靡し、モーニング娘。などのアイドルグループを擁する「ハロー!プロジェクト」を立ち上げた総合エンタテインメントプロデューサー、つんく♂氏が主催する、“青春”をテーマとした映画祭。
2021年より開催され、本作は2023年開催の第3回で公開されている。
つんく♂氏主催のオンラインサロン、みんなのつんく♂エンタメタウンで立ち上げられた、中学2年生に見えるヒロインを募集した「中2映画プロジェクト」から誕生した。
テーマに掲げられた青春にさえ当てはまれば、その内容はコメディから社会派までジャンルを問わず、誰でも参加出来るという特徴を持つ。
関与したメダロット関係者
本作には、
イマジニアが監修で協力している。
また、メダロットSプロデューサーの
うのへえ氏も、内田英介監督と連名での脚本および監修として携わっている(※)。
なお、うのへえ氏は過去のTOKYO青春映画祭にも、有識者として携わっていると語っている。
本編には、MEDAROTDAY2022で
シュシュのリアルアバターを演じた前田晴香氏が、解説として出演している。
※本名の宇野智之名義。
公開・配信情報
2023年7月16日、TOKYO青春映画祭DAY2で公開。
現在は動画配信サービス『U-NEXT』にて見放題独占配信中。
登場人物
※振り仮名は難読であろう人物名のみ記載しています。
嬉原中学eスポーツチーム
桜井古都(さくらい こと)
本作の主人公。
とても影が薄く、口数も少ないため友達が居ないどころか、担任からも顔を覚えられていなかった。
『メダロットS』を友達づくりの一環として始めて、神プレイヤーの闘神のまるぼうろとまで呼ばれる様になった。
対面だと「倒した相手が悔しがるのを見たくない」という理由で、ロボトルでの判断力が落ちてしまうのが欠点。
そのため、オンラインエキシビションはトイレの中でやっていた。
試合では、仮面を被って相手の顔が見えない様にして、それを回避した
おかげでネイビーのセーラー服と相まって、某スケバンの刑事の様になってしまった。
なお、
仮面で正体を隠した凄腕メダロッターという点は、奇しくもアニメに登場した
宇宙メダロッターXと類似している。
通学カバンには
シュシュ、
リア様、
チアのピンズを付けている。
コレが理由となって、神楽に声を掛けられた。
(演:桜未莉緒)
寺本神楽
嬉原中学eスポーツチームの一員。
メダロットSーーeスポーツに情熱を燃やし、東大学AIチームとの対戦に勝つべく、月の代わりに古都をチームに加える。
ソニックスタッグをリーダーに据え、格闘戦を主体とするプレイスタイルをとる。
(演:熊﨑友愛)
伊勢千登勢
嬉原中学eスポーツチームの一員。
(演:五十嵐蘭)
鎌倉小鞠
嬉原中学eスポーツチームの一員。
(演:華永)
椎名恋(しいな れん)
嬉原中学eスポーツチームの一員。
通常は
オトギプリンセスを主体とした持久戦を得意としている。
(演:ゆうか)
宇野俊哉
嬉原中学eスポーツチーム顧問の男性教師。
眼鏡に小太りで、突如として月が転校したことにうろたえていた。
実は古都の担任だが、彼女の顔を覚えていなかった。
(演:鹿毛喜季)
東大学AIチーム
八神月(やがみ るな)
元嬉原中学eスポーツチームのメンバーだったが大会当日に突然転校、東大学AIチームのブレーンとなる。
勝手知ったる嬉原中学eスポーツチームの情報を利用して、優位に立たせ勝利させた。
ところがその途端、奥村から「もうチームに来なくていい」と告げられてしまう。
神楽達を裏切った加害者にして、奥村に裏切られた被害者という、複雑な立ち位置の人物。
なお、名前の読みは「るな」である。
某死神のノートを拾った「らいと」ではない。
(演:成沢真奈)
日向柑奈
東大学AIチームのAIメダロッター。
古都と対戦している。
柑奈に限らないが、AIには全て女子中学生の姿が当てがわれている。
その姿は「本物の人間みたいで気持ち悪い」とさえ言われたほど(※)。
※いわゆる「不気味の谷現象」と呼ばれるものであろう。
(演:愛川ゆう)
影山詩葉(かげやま うたは)
東大学AIチームのAIメダロッター。
(演:姫愛)
天崎紫音
東大学AIチームのAIメダロッター。
(演:櫻田来春)
家入綺里香(いえいり きりか)
東大学AIチームのAIメダロッター。
(演:小原里彩子)
霧島明日見
東大学AIチームのAIメダロッター。
(演:みなみ)
奥村一樹
大阪の東大学のAIチームを束ねる男性。
自身の作り上げたAIに絶対の自信を持ち、
全知全能の神と呼んでいる。
一方、嬉原中学eスポーツチームを
「被験者」「低脳な生徒」呼ばわりしていた。
その上、引き抜いた月も
AIが完成をみた途端に切り捨てた。
悪人ではないにせよ、その言動は
下劣そのもの。
本作ひいてはメダロットシリーズまで含めても、悪党のそれと言わざるを得ない。
(演:FUJIKIN)
大会関係者
実況
大会の実況の女性。
メダロットのロゴが入れられたシャツを着用していた。
(演:ごはん)
解説
大会の解説者の女性。
メダロットに関しての豊富な知識でロボトルを解説して、大会を盛り上げた。
(演:前田晴香)
劇中登場メダロット
※ 純正で登場していない場合、頭部パーツが使用されたメダロットを基準とし、その旨を追記します。
嬉野中学eスポーツチーム
劇中の解説の台詞およびSNSの画面によると、古都はまるぼうろとしても、このチーム編成でオンラインエキシビションを戦っていたことが確認出来る。
柑菜のチームを序盤は翻弄して優位に立ったものの追い越され、最後には敗れてしまう。
最終更新:2024年04月20日 00:12