#image(robin.jpg,title=生足が特徴(笑),width=220) &size(16){&i(){&bold(){「覚えておけ。お前にバットマン&ナイトウィングは殺せない」}}} &size(16){&i(){&bold(){&color(orange){「ロビンも?」}}}} **&size(30){&i(){&bold(){「ロビンもだッ!!」}}} アメリカの[[DCコミックス>アメコミ]]の人気シリーズ『バットマン』に登場するサイドキック(ヒーローの相棒)。 [[ジャンプ>キン肉バスター]][[漫画>モンキー・D・ルフィ]]のキャラではない。 [[バットマン]]の相棒として何回も登場する名脇役で、サイドキックの代表として挙げる人も多い。 ちなみに、「Robin」は「こまどり」という意味。コウモリとの対比なのだろうか。 黄色のマントに赤い服、緑のシャツに黒いマスクと、黒一色のバットマンに比べてかなり派手である。 バットマンとのコンビは通称「[[ダイナ>マジンガーZ]][[ミック>真ゲッター1]]・デュオ」と呼ばれ、息の合った二人組の代名詞でもある。 ……息が合いすぎて[[あらぬ疑いを掛けられたこともある>古泉一樹]]が。 というか、生足に加え、当初は寝室が一緒だったり(一応、二人は義理の親子でもある。)することもあり、 本気で「バットマン」自体が[[ゲイコミック>阿部高和]]と指摘されたこともある。 バーバラ・ゴードンがバットガールになった理由の舞台裏の一つに、 「66年に放映していたTVシリーズで二人があまりに仲が良すぎるように見えるので、女性キャラとの絡みを増やそうとしたから」という話まである程。 あくまで噂だが、コミックコード問題など色々あった為、批判をかわす為の案であったことは否定できない。 三代目ロビンにして初代ダイナミック・デュオのファンでもあるティム・ドレイクによれば、 バットマンは犯罪に対する恐怖の象徴であり、ロビンは正義と信頼の象徴であるという。 アメコミの常として代替わりが存在し、代表的な人物は5人ほどいるが、 ヒーローとしての能力は、細かい違いはあるが全員だいたい同じである。 バットマン同様にあくまでも常人であり、使う技も人間のものに限られる。 もちろん、殴り合い出来るぐらいには強いのだが。 [[棒を扱う>ビリー・カーン]][[のが得意>ガンビット]]だったり、情報収集能力に長けていたりとバリエーションもいろいろである。 #region(歴代ロビン) **初代 ディック(リチャード)・グレイソン #image(ナイトウィング.jpg,title=バット一家の長男坊。頼れる兄貴分。『夜の鳥』,width=220) 通称「ボーイ・ワンダー(驚異の少年)」 元々はサーカスに所属していた軽業師一家の少年が、両親がギャングによって殺された為、 観客で訪れていたブルース・ウェイン=バットマンに引き取られ、サイドキックとなる。 その後も相方として活動していたが、パトロール中に撃たれ重傷を負ってしまう。 そして、これ以上巻き込めないと判断したバットマンは彼をクビにして、喧嘩別れとなった。 (この経緯に関しては作品によって詳細が異なる) 以降はヒーローとして「ナイトウィング」を名乗り、表向きは警官として、ゴッサムを離れて活動している。 ちなみにディックは[[スーパーマン]]のことも心の底から尊敬しており、 「ナイトウイング」というのはスーパーマンの故郷クリプトンの英雄の名前からとった。 (また、一時期パワーを失っていたスーパーマンが、この名前でヒーロー活動していたこともある) ちなみに孤高の騎士とされながらも現在ではアルフレッドやゴードン刑事、歴代ロビンなど身内の多くなったバットマンであるが、 中でもディックのことを一番大切な息子のように思っているらしく、心配しつつもヒーローとして信頼しており、ディックも同様。 ロビンを解雇した際の騒動で決別していた二人だが、後述するティムの必死の説得の甲斐もあって、徐々に態度を軟化させはじめ、 遂にバットマンがタイタンズ基地の機密保管庫に、調査していた事件の資料を送信。 既にタイタンズを抜けていたディックだったが、仲間からその事を知らされてるや否や、 「あの人が直接連絡してくるわけないんだよな……」と苦笑混じりにゴッサムへと駆けつけたのである。 その時の会話が此方。 >「いつからそこに居た?」 >「こんにちは、なんて言うヒーローは居ないでしょ。いつも一緒にいた印象が強すぎるんじゃないの?」 >「こんなに早くお前が来るとは思わなかったんだ」 >「ベストを尽くしただけさ。で、どうしたの?」 >「トゥーフェイスは私たちを待ち伏せているように思うんだが……」 >「じゃなくて。なんで僕にコンタクトをとったのか? って聞いてるんだよ」 >「私にはお前が必y……私は、お前の『協力』を要請できた筈だが」 >「僕はここに居るさ、いつでもね」 かくしてバットマンとの関係は修復し、活動拠点のブルードヘイブンがゴッサム近郊都市という事もあって、しばしば手助けをしてくれる。 また、[[スターファイアー]]・[[サイボーグ]]などのサイドキック集団「ティーンタイタンズ」を結成し、初代リーダーとなった事でも有名。 アニメ版タイタンズでも基本的に彼の設定だが、棒術使いな所などは他のロビンの設定も一部流用されており、具体的に誰かは明言されていない。 ただ『ザ・バットマン』のロビン(こちらは明確にディック)も棒術を使ったり日本語版では同じ声だったりするため、 もしかしてこのディックが後の『タイタンズ』のロビンなのでは……という気もちょっとしてくる。 &del(){[[フラッシュ]]とそのサイドキックのキッドフラッシュの声も一緒だったりするが[[何、気にすることはない>ウッドロウ・ケルヴィン]]} またジャン・ポール([[アズラエル]])が二代目バットマンを降りたあと、代理としてバットマンを務めたこともあったのだが、 ブルース・ウェインが戦死したため、悩みながらも三代目バットマンを襲名し、夜のゴッサムシティを駆けている。 ただしIfの話であるDKRにおいては、後述するジェイソンの死もあってか、関係はかなり悪化している模様。 作者のフランク・ミラー曰く「DKRの続編と考えなくてもいい続編」であるストライクスアゲインでは、 &bold(){「あんたを愛してたのに!あんたのためなら何でもした!!」}という衝撃の発言を遺している。 でもってブルースのサイドキックになっていた女の子を殺そうとしたりもしている。[[ヤンデレ>西園寺世界]]か。 ちなみにアメコミ界隈においても、彼の女性関係は、かなり、その、何と言うか……。 #region([[nice bat boat.>桂言葉]]) #image(nicebatboat.jpg,title=お前そのうち刺されても知らんぞ,width=700) &bold(){とにかく女癖が悪い。} それ故にDCユニバースの伊藤誠などという&del(){男冥利に尽きる}不名誉なあだ名を付けられている。 ブルースがあくまでもプレイボーイを「演じている」だけ(まあ、富豪でイケメンなので実際にモテるが、性格に[[難>ジョーカー(バットマン)]]があるので進展はしない)なのに対し、 ディックはDCユニバースきってのイケメンヒーローのため、非常にモテる上、彼自身も&bold(){マジで}女性に手が早い。 ヒーロー、ヴィラン問わず、色んな女性とのラブロマンスを育みつつも、特定の相手がいるわけでもなく、 そういった理由から、ディックは「女にもてるスーパーパワーの持ち主」なんて言われることも。 これさえなければ仲間思いで信頼できるリーダーで頼れる兄ちゃんなんだけどなぁ……。 ちなみに前述の[[スターファイアー]]との結婚式会場に、他の彼女(レイヴン)が乱入してきて大惨事になったこともある。(当然式は中止) のちに乱入してきたのは&bold(){彼女のドッベルゲンガー}ということが判明して和解はできたが……。 #endregion #region(close,実写版?) &nicovideo(sm4284510) ファンによるバットマンの死後のグレイソンの活躍を描く予告編風ムービー 個人製作ってレベルじゃねーぞ! #endregion **二代目 ジェイソン・トッド #image(レッドフード.jpg,title=バット一家の次男坊。グレちゃいました。『赤頭巾』,width=220) 元々はストリートの不良少年で、孤児。 よりにもよってバットマンのバットモービルからタイヤを盗もうとして捕まり、その技と度胸を買われてロビンとなった。 ただし最初期ではディックの後釜という事もあって、サーカスの息子などの設定が酷似していたのだが、 数度の設定改変を経て現在の形に落ち着き、結果的にそれがヒットして人気キャラとなった。 元が不良だったせいか、年齢的な理由か。かなり直情径行的なリスクジャンキーで、ゲーム感覚で戦っている節もある。 また明確な証拠こそないものの殺人を犯した可能性もあり、いつ戦死してもおかしくない、危うい状態で活動継続していた。 (どう見ても落下しそうにない場所で悪漢が墜落死。「彼は驚いて足を滑らせた」と後から来たバットマンに説明している) その後、、母親を[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]に拉致されておびき出され、もろともに爆弾で吹っ飛ばされてしまう。 必死に彼を探すバットマンだったが、発見した際にはジェイソンは冷たくなっていた……。 この結末はよりにもよって''読者投票''で決定され、さらに合わせて三万票近く投票されたその生死の票差は、たった&bold(){72票}でしかなかった。 ちなみにバットマンは無軌道な怒りを持ってさまよっていたジェイソンをロビンとすることで彼の進む道をよいほうへ向けたかったらしい。 ディックにせよティムにせよ、その活動時間は、連載期間にすると20年以上にもなるというのに、 ジェイソンのロビンとしての活動時間は、&bold(){たったの五年}であった……。 ……のだが、偶然から&bold(){ジェイソンが生きていた平行世界}と繋がった事から息を吹き返し、 墓場から自力で這い出た所で、ラザラス・ピットという死者を復活させる泉に放り込まれて完全復活するも、 人格が大きく歪み、よりにもよってかつてジョーカーが名乗っていた「[[レッド・フード>バレッタ]]」として、悪人を残虐に殺すヴィランとなってしまった。 まあ、バットマンが自分を助けてくれなかった上に、自分を殺したジョーカーを未だに生かしていることや、 復活した自分の相手をするよりも、大事件に遭遇しているディックを助けることを優先したり、 自分が死んだ後に、あっさり新しいロビンを採用していたりすることに対する恨みやら怒りやら、 自分もティーンタイタンズの一員だったのに、戦死者として扱われていないという憤りがあったり、 &del(){アニメ版では存在が抹消されていたり、} 周囲からの扱いの悪さが原因といえなくも無い為、バットマンの苦悩の一つとなっている。 ただ、最近になって改心というか正気を取り戻しつつあるようで、ダークヒーロー的なポジションに収まった模様。 具体的には[[アンチ・バットマン>ベノム]]で、[[殺しもする>パニッシャー]]といった感じ。でも時には一緒に戦ったりもする。[[ツン>シャナ]][[デレ>ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]]か。 派手に銃器をぶっ放し、悪党を拷問し、特徴的なナイフで始末する……など、躊躇無く犯罪者を蹴散らしていく姿は、 バットマンのヒーローサイドキャラのみならず、DC全般でも極めて珍しい異端ヒーローであり、 また革ジャンに[[マスクを被っただけ>ロールシャッハ]]という渋いデザインから、結構な人気を獲得している。 のちに別次元のバットマンから新たなコスチュームをもらい、新たに「レッドロビン」として活動するようになったのだが、 ブルースの死後、「銃を持ったバットマン」として後継者になろうとするもディックらに阻止され、現在は再びレッドフードに戻っている。 最近ではスカーレットという女性のサイドキックを引き連れるようになったが、やっぱりツンデレのままである。 ちなみに「忘れちゃいないだろうな? 俺はバットマンから全てを教わったんだぜ!」と後輩のティムに喧嘩を売って、 「一つ忘れてるよ。彼は君に、ヒーローになる為の方法を教え損なったんだ」と言い返されて、落ち込んだりしている。 ただ、そんな間柄でもディックの事は先輩として尊敬しているし、ジェイソンの事も後輩として可愛がっているし、関係は良好な模様。 ……根は悪い奴じゃないのだ。 **三代目 ティム(ティモシー)・ドレイク #image(906167-red_robin_super.jpg,title=バット一家の三男坊。実は一番のしっかり物。『赤い駒鳥』,width=220) 頭の回転が速いコンピューター少年。 バットマンと一代目ロビンの正体を&bold(){独自に見抜いた}ことから親交が始まり、 二代目が死亡した後、バットマンにはロビンが必要との考えから後を継いで、ロビンとなったのだが……。 ゴッサム生まれでゴッサム育ちの彼にとって、既に「ダイナミックデュオ」は子供たちの尊敬の対象であり、 両親に初めて連れて行ってもらったサーカスが『空飛ぶグレイソン一家』であり、その公演でディックの両親が事故死していたのだ。 そしてロビンの映像を見たティムは「4回転サマーソルトなんかできるのは、ディック・グレイソンしかいない!」として、 ディック・グレイソン=ロビンである事を突き止め、同時にその義父となったブルース・ウェイン=バットマンであると推理。 さらにディックが引き取られた後に「ロビン」が出現、ロビンが消えたと思ったら「ナイトウィング」が現れ、 ブルースがジェイソンを養子にすると同時に再びロビンが現れ、ジェイソンの死亡と同時にロビンがまた消えたことから、 ロビンが二人存在し、そして二代目が死亡したことまでを、たった一人で見抜いたのである。 そしてジェイソンの死と共に自暴自棄に陥ったバットマンの為に、彼は自らロビンとなることを選択した――……。 とまあ、ロビンとなった経緯からして優れた才能を持っていた事が伺えるのだが、 スケアクロウのガスを浴びて凶暴になったバットマンを&bold(){あっさりと縛り上げて}一人で事件を解決してのけたり、 バットマン本人からも「&bold(){ティムは基本的に私より頭が良い}」と言われており、実は歴代ロビンの中で一番優秀だと思われる。 ……が、「ダイナミック・デュオ」オタクなのが珠に瑕。 ただ彼の存在が無ければディックとバットマンの関係は修復せず、結果的に『DKR』のような状態になるのだとすれば……。 その存在意義は、極めて大きいものだといえるだろう。 しかし後に父親に正体がバレてしまい、危険だからという親からの説得で引退していたのだが、 かなり不運(まあ、ロビンはみんなそうなのだが)なことに、事件に巻き込まれて母親を失い、後にガールフレンドが「ウォーゲーム」にてギャングとの抗争で死亡。 さらに父親までもが「アイデンテティー・クライシス」事件で[[キャプテンブーメラン]]に殺されてしまい、ショックのあまり自ら独立して単独のヒーローとなった。 ブルース・ウェインの死後、彼はジェイソンのレッドロビンのコスチュームと名前を継いで活動している。 なお、アニメ作品『バットマン・ザ・フューチャー』では、ジョーカーの手により発狂。二代目ジョーカーとなってしまう。 **四代目 ステファニー・ブラウン #image(バットガール.jpg,title=バット一家の次女。お調子者だけど、そこが可愛いよね。,width=220) 名前の通り女性で、ティムのガールフレンド。 元々は彼女自身もスポイラーというヒーローとして活動していたのだが、ティムが引退すると同時に四代目ロビンへ。 しかしバットマンからはその幼稚さを快く思われておらず(ジェイソンという前例があった為だから仕方ないとはいえ) 命令無視を繰り返したことが原因で、襲名からそれほど間をおかず、あっさりとクビにされた。 おまけに彼女のミスが原因で特大の抗争「ウォーゲーム」を引き起こしてしまい、彼女自身も殺されることとなった。 ……のだが、[[アメコミの常として>○○だからしょうがない]][[その死は実は偽装であった>マグニートー]]ことになり、現在はバットガールとして活躍している。 尚、ややこしいがバットガールも複数代いる為、別に彼女が元祖というわけではないので注意。 **五代目 ダミアン・ウェイン #image(Damian_Wayne.jpg,title=バット一家の四男坊。未来の四代目バットマン。,width=150) ……バットマン(ブルース)の子供である。文字通りの意味で息子。 真相は不明なものの、ラーズ・アル・グールの娘タリアに薬を盛られて色々あった事もあり、ブルースは彼を受け入れることに。 ちなみに彼はティムが両親を失い、いろいろあった後にブルースの養子になった話の、よりにもよって&bold(){次の号}で登場した。 ブルースの死後、ウェイン邸を出て行ったティムに代わってロビンを襲名。 三代目バットマン(ディック)とともに新生ダイナミック・デュオとしてゴッサムの街を守っている。 また何処まで公式設定かはわからないが、近未来のゴッサムにおいては四代目バットマンとなっている外伝も存在する。 なお、パラレルストーリーの『キングダム・カム』ではアル・グールの元で育ったことにより、 イヴン・アル・ズファッシュ(アラビア語で「蝙蝠の子」の意)というヴィランになっている。 **三代目? キャリー・ケリー #image(carrie_kelley.jpg,title=おにゃのこ。TOM☆CATじゃないよ。,width=200) パラレルな話の『ダークナイトリターンズ』において登場した、[[女子中学生>愛乃はぁと]]ロビン。 この世界では二代目ジェイソンの死後、バットマンはロビンを採用しなかった為、彼女が三代目となっている。 元々は近未来のゴッサムシティで暮らす、平凡な女の子だったのだが、 友達と遊んだ帰り道で、街を牛耳るギャング「ミュータント団」に襲われてしまう。 其処を復活直後のバットマンによって助けられたことで、彼に憧れるようになり、 ついにはロビンとしてのコスチュームを自作して、独自にヒーロー活動を始めるように。 当初はチンピラ相手の悪戯程度の活動だったのが、偶然からバットマンのピンチを救った事で正式に採用され、 ブルースから直々に訓練を受けることで、めきめきとその優れた才能を成長させていった。 特にコンピューターに関しての知識が深く、この辺りはティム・ドレイクとも印象が重なる。 その後の世界を描いた『ストライクスアゲイン』では、キャットガールを名乗って、バットマンの副官に納まっている。 #endregion ---- **MUGENにおけるロビン #image(robin.gif) Team spoilerのJason Todd氏やAlexziq氏によるものが存在している。 キャラは三代目のティムであり、ベースは[[ハヤト]]。 棒を使った白兵攻撃は間合いもそれなりにあり、飛び道具も持っているため安定して戦える。 ***出場大会 [[国内 VS 国外 アニメチームバトル]]