ビグ・ザム

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ビグ・ザム - (2011/12/02 (金) 22:42:10) の編集履歴(バックアップ)


『ははは見たか~!ビグ・ザムが量産の暁には連邦なぞアッという間に叩いてみせるわぁ~!』

『やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞぉぉ!!』


アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する巨大MA(モビルアーマー)。
ジオン公国軍の対要塞戦用試作型重MA。全高59.6m、型式番号MA-08。

一年戦争の終戦間際、ジャブロー攻略作戦を想定して作られた兵器の一つで、一年戦争時のものとしては最大クラス。
強大な大出力メガ粒子砲を中央に備え、周囲に28基ものメガ粒子砲を装備。
さらに機動兵器としては初めてIフィールドを装備しビーム攻撃を無効化。
脚部には片足3本のクローが設置され、射出することで対空防御兵器として機能する。
攻防ともに究極クラスであるが、それらを稼動させるには膨大な電力を消費するため、
4基の超大型熱核反応炉を搭載しジェネレーター出力は140,000kWにも及ぶ。
(参考に他の機体の出力を記すとガンダムが1,380kW、ザクが951kWとなっている)
そのためあまりの高出力に冷却が追いつかず、稼働時間は20分以下となっている。
通常では3人のパイロットによって操縦されるが、一人でも可能。

当初の計画では量産化及び地上での運用を検討されており、宇宙空間からジャブローへ向け降下させ、
迎撃部隊の撃破及びジャブローを覆う森林を薙ぎ払い、隠された侵入口を発見するだけの能力と稼働時間を求められたが、
試作段階でジオン公国が敗北してしまい、完成・量産化までには至らなかった。
そのため試作機1機がソロモン拠点防衛用に配備された。

ソロモン攻防戦においては、ザビ家三男のドズル・ザビが妻子や部下たちを脱出させた後*1、自ら乗り込んで出撃。
連邦軍艦隊に甚大な被害を与えるが、ガンダムとの交戦において破壊された。

漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』によると、
グリプス戦役の時代では、ジオン軍残党の手によって量産化に成功していた模様。
+ 他にもこんなのが
漫画『機動戦士対伝説巨神 逆襲のギガンティス』(長谷川裕一・著)では、シャア率いるネオ・ジオンの
「血塗られた巨神」破壊部隊がビグザム改なる機体を二機一度に投入するも、覚醒を始めた巨神の前に敗退している。
…まあ、正直相手が悪かったとしか言いようがない。
「過去の宇宙」で重機動メカ無双していたようなバケモノ相手にビグ・ザムたった二機じゃなぁ…。

ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』ではオリジナルユニットとして量産型が登場。
こちらは陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、
コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。
ようやく量産化のめどがついた機体だが、結局量産には至らなかった。
……が、『機動戦士ガンダム カタナ』にてシン・フェデラルの手によって量産されて登場した。

また、『スーパーロボット大戦』シリーズでも度々量産されて(つまり雑魚敵として)登場しており、
そのうち『GC』と『XO』では捕獲によって自軍で運用することも可能である。
ちなみにこちらでも陸上の方が宇宙より高い適応であったりする。
+ ええい、やらせはせん!
ちなみに、この『GC』『XO』に参戦している『第08MS小隊?』のテリー・サンダースJr.軍曹(声:氏)が
「ええい、やらせはせん!」だの「死なせはせん…誰一人として、死なせはせんぞぉー!!」などと、
非常にそれっぽい台詞をお吐きになる。
同シリーズのドズル閣下の声はTV版の大輔氏のため、劇場版気分を味わいたい人は捕獲したビグ・ザムに
彼を乗せ変えてみるといいかもしれない。……そういえば08小隊にはCV小山茉美もいたな…

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では火星独立ジオン軍が陸戦用に再設計した「グランザム」が開発されていた。
地球侵攻作戦の切り札となる予定だったが、開発が難航し、完成前に独立軍は壊滅してしまった。
これは、元々同作品のラスボスとして登場する予定で設定したが、諸般の事情で実際のゲームに登場することは
叶わなかったということを示している。「開発に難航した」という一文には嘘偽りはないのかもしれない。
ちなみに『GジェネWORLD』では1年戦争のシナリオ中にドズルが乗って出撃する。…何だこれ。

これに匹敵するMAとして「AMA-01X・ジャムル・フィン」が製作されるが、
戦局悪化のために計画が頓挫、急遽簡易部品で急造されてしまう。


また、アーケードカードゲームの『ガンダムトライエイジ』ではスペシャルミッションとして期間限定配信された。
内容自体はザク二機と共に現れるビグ・ザムを倒すというシンプルなものだが、その難易度を一言で表せば無理ゲー。
その難易度は、開発スタッフが悲鳴を上げ、配信初日の撃破率が0.92%で1%未満だったと公式ブログで書かれる程。
+ その強さの秘密
この動画を見れば大体は解る。

まず目につくのが、4万越えの体力である。
参考までに比較すると、プレイヤーが使える機体が1300~3200、対して敵機体が3000~6000ぐらい、ボス機体でも2万チョイである。
そして、アタックが5000なので、並大抵のMSはこれで沈む。さらに、スピードも3600とかなり高いので、先攻を取ることすら困難。
体力を削ろうにもIフィールドジェネレーターでビーム系の武器は通じにくいし、削ったら削ったでアタックとスピードを1000も上昇させるので、こうなるとますます手に負えなくなる。
更にタチの悪い事に、ラウンド開始時に全方位攻撃を繰り出してくる。徐々に範囲が広がるので非常に避け辛く、避けきれなければ当然ダメージを受ける。
それでも上級者たちは日夜挑み続け、最終的に12,156機の撃墜に成功している。

格闘ゲームでは『ガンダム・ザ・バトルマスター』シリーズに中ボスとして登場。
パイロットは頭の悪い大男、ガルス・ゴルディーニ。
『1』ではマリア・ニコルスの部下、『2』では天才科学者シメオンの部下として登場する。
ゴツイ見た目によらず、口調がなぜか子供っぽい。

とにかくビグ・ザムだけあっての、でかいの一言に尽きる。移動速度はやはり鈍重。
防御はできないが、常にスーパーアーマー状態(ハイパーアーマー)であり、歩くだけで相手を踏み潰してダメージを与える。
超必殺技の大型メガ粒子砲の威力は凄まじく、まともに食らうとライフが三分の一以上~半分ほど減ってしまう。
あまり背の高くないMSならば砲塔の真下にいれば当たらない。
また方向転換ができないため、後ろに回り込めば大型メガ粒子砲を食らわずにすむ。
それでも背後に回ると、後ろ蹴りやミサイルなどで後ろを攻撃してくる。
攻略法としては後ろに回りこんだ後、キックやミサイルをかわしつつ攻撃すれば比較的楽に勝つことが可能。
正面から戦うと恐ろしいまでの強さを誇るが、後ろにさえ回ればほぼ確実に勝つことができる。
そのため対戦においてビグザムを使用する場合、戦闘開始直後すぐに後ろの壁際まで下がり、
そこから動かずに攻撃しまくる戦法を取らなければまず勝てない。
ストーリーモードを難易度関係なくクリアすると対戦で使用可能となる。


MUGENにおけるビグ・ザム

MUGENでは海外のGundam Mugenのサイトで他のMSなどと共に公開されている。
製作者はtaurusac195氏。まだ未完成らしい。ディフォルトカラーは暗いが、ちゃんとした緑色や赤などの別カラーもある。
ファイルの解凍にはパスワードが必要で、更にパスが合っていたとしてもLhaplusではエラーが出て解凍できない。
解凍にはLhazやその他解凍ソフトを使おう。パスワードはコメント欄をよく読めばわかるはず。

出場大会

非表示

出演ストーリー



*1
その後、ドズルの妻ゼナは宇宙要塞アクシズ到着を待たずに病死したが、長女ミネバは成長し、
やがてはザビ家の遺児としての宿命に挑むことになるのだが……それはまた別の話である。
それにしても顔が母親似で良かったですね、姫様!