こんな風に数多くの不条理な流れや展開で、誰もが(制作監修者のビートたけし氏本人ですら)認める「クソゲー」として、
今なお伝説として語り継がれるタイトルとなったが、これら全ての謎や仕様は、アイディアを提供したビートたけし氏の
意図的な設計で、
正に
狙って作った仕様という訳であり、タイトル通りゲーマーに対する『たけしの挑戦状』であったと言えよう。
その為、ビートたけし氏も当時の制作状況は殆ど覚えてはいないそうだが、
それを理解した上できちんと「クソゲー」を公言している、という訳である。
ゲームセンターCXでのタイトーへのインタビューによれば、
お酒の入ったビートたけし氏のアイディアを当時のスタッフが全てメモし、取り入れた結果らしい。
矛盾するようだが、このゲームのメインプログラマーが自サイトでビートたけし氏と何度も打ち合わせをしたと語っている。
ゲームバランスが崩壊すると言っても耳を貸さなかったそうなので、もしかするとその打ち合わせの席全てでお酒が入っていたのかも知れないが
結局このような理不尽極まるゲームになってしまったのは、一にも二にもゲーム中の説明不足が最も大きく、件のメインプログラマー氏も、
「ビートたけし氏の構想をすべて盛り込もうと思ったら
容量が全く足りず、まず詳細な説明から省かざるを得なかった」と自白している。
そもそも、主人公に据えたサラリーマンという存在を「この世の悲哀の体現者」として語り、そんな彼がろくに説明もされず、
理不尽な境遇の中で転げまわる……最初からそうしたゲームとして構想された以上、全ては必然であったのだろう。
詳しくは以下の動画を観ると参考になるかも知れない。