モンスターボール

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モンスターボール - (2010/10/16 (土) 15:11:34) の編集履歴(バックアップ)


『キミに決めたっ!!』


任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテム。英名は『Poké Ball』。
赤と白の半球が組み合わさったソフトボール程度のボールであり、ポケモンを持ち運ぶために使う。
モチーフは『ウルトラセブン』に登場したカプセル怪獣や、子供の頃は夏になると誰もがやったであろう昆虫採集などで、
『ポケットモンスター』というタイトルも当初は『カプセルモンスター』であった。

設定では、ポケモンは瀕死になると体を小さくして狭いところに隠れる本能を有しており、それを利用してポケモンを収納する。
ゲーム中でも、モンスターボールが発明される前は「ぼんぐり」という木の実でポケモンを捕獲していたと説明されており、
また、学者がこの習性を発見した際にも「誤って実験で衰弱してしまったマンキーが、老眼鏡のケースに入った」とのことで、
このことからモンスターボールに限らず、カプセル状のものならばポケモンを収納することは一応は可能のようである。
「この世界にいる不思議な生物ポケットモンスター」という言葉があるようにポケモン世界には一応他の動物もいるらしく、
「ポケモン」の定義がこの習性をもっているかどうかであるようだ。

モンスターボールに収納された状態では、中のポケモンをデータとして転送することも可能である。
ただし手持ちには、6体までしか持ち運べない。
なお、収納中は身長や体重(質量)はもとより、匂いや磁力なども無視される。
そうでなければイワークレアコイルなどはとても持ち歩けない。
ただしアニメ版では、ほのおのうずを受けて熱せられたゴローニャを収納した際、
その熱がボールにも伝わって火傷しそうになったり、
サトシのベトベトンがモンスターボール越しでも臭いと感じるほどの強烈な臭いを発している場面がある他、
ポケモンのように狭いところに隠れる本能があるはずのない、おにぎりを収納したこともあった。
漫画作品でもモンスターボール内でピカチュウを充電させておき、繰り出すと同時に10まんボルトを放つという
描写があるが、絶縁グローブをしていなければ帯電したボールを持っていられないと語られている。
また、伝説のポケモンなどが持つ規格外の力はボールに捕獲された時点で大幅に制限される。
そうでなければディアルガやパルキアなどはとても使役できない。
基本的にモンスターボール内は快適な環境に保たれているが、アニメ版のピカチュウなど
外にいる方を好むポケモンもいる。

ポケモンを捕獲済みのボールを投げると収納しているポケモンが閃光と共に出現する。
このときの閃光はボールの種類により異なり、第4世代以降では好みにカスタマイズすることもできる。

ゲームでは、ポケモンを捕獲するためのアイテムとして登場し、各地のフレンドリィショップで売っている。
広義にはポケモンを捕まえるボール全てを指すが、狭義には「モンスターボール」というアイテムのみを指す。
「スーパーボール」「ハイパーボール」などの上位互換アイテムがあるため、ゲーム後半では殆ど使用されないが、
第三世代以降はポケモンごとに捕獲に用いたボールの種類が記録されることもあって、モンスターボールのみを用いるプレイヤーもいる。
(なお、対戦で使われる野生のポケモンの入っているボールは、効率から「マスターボール」であることが多い)
「モンスターボール」自身は、タマゴから孵ったポケモンのボールとして固定であるため
「アイテムとして所持や使用はしなくとも、やりこみでの対戦で一番見かけるボール」となっている。

また、第4世代(DS時代)にできたポケモンのわざの「なげつける」で
「ポケモンがモンスターボールをポケモンに投げる」ということができそうだが、使用しても失敗するだけとなっている。

以上のような設定があるが、ゲーム本編ではあまり多くが語られないため、メディアごとに微妙に解釈や描写が異なる部分がある。
例えば分割線の中央にスイッチが付いているが、これが何なのかは実はゲーム中では明言されていない。
アニメではこのスイッチを押すとゴルフボール大から手のひら大にまで拡大する機能があり、
ポケモンをボールに戻すときはここから赤色の誘導ビームが発射される仕組みになっている。
漫画作品ではここが開閉スイッチとなっていて、破壊されるとボール自体を物理的に壊さない限り
中のポケモンが出せなくなってしまうとされているものもある。
ポケモンのボールへの戻し方も光の玉になっていつのまにかボールに収まっていたり、
捕獲時と同じように投げつける場合などもあり、統一された設定は存在しないようだ。
また構造もこれといって統一されているわけではなく、アニメでは上半分と下半分は後ろ側のヒンジで繋がっているが、
漫画や一部のゲームでは真っ二つに割れてポケモンを捕獲したり、中のポケモンが出現するような演出となっていることがある。

このモンスターボールを模ったデザインはゲーム中でも「ポケモンに関わる物事」のシンボルとして随所に登場する。
前述のような利便性や現実と比べてほぼ唯一のオーバーテクノロジーであることから見ても、
このモンスターボールがあるからこそポケモンというゲームの世界観が成立していると言っても過言ではないのだ。


MUGENにおけるモンスターボール

MUGENキャラとして、googoo64氏が制作したものが存在している。
勿論ボール本体に戦闘能力はないので、中からポケモンを召喚して攻撃させる技しかない。
ただ、その種類は半端ではなく、通常技と必殺技を合わせてなんとびっくり85種類
ピカチュウやプリンのような可愛いものから、レックウザやギラティナのようなヤバいものまで一通りいる。
技性能を覚えるだけでも一苦労なので、自分にあった技を使っていくのが一番いいだろう。

任天堂キャラのAIに定評のある五右衛門氏による外部AIも存在する。

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