リキッド・スネーク

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リキッド・スネーク - (2015/03/27 (金) 19:18:34) の編集履歴(バックアップ)



「まだだ!まだ終わってない!」


コナミのアクションゲーム『メタルギアソリッド』に登場するキャラクター。
同シリーズの主人公、ソリッド・スネークと同じ"蛇"のコードネームを持つ男の一人であり、
ラスボスとして登場した同作以降にもストーリー上で様々な影響を与えている。

声は銀河万丈氏。
英語吹き替え版ではCam Clarke氏。

概要

身長183cm、IQ180。
語学が堪能で、7か国語を使いこなし中でもアラビア語に関してはほぼ完璧に使いこなす。
アメリカ出身だが、生後まもなくイギリスへと渡ったため英語の発音はアメリカ風ではなくイギリス風である。

1972年にソリッドと同じく「ビッグボス」ことネイキッド・スネークの遺伝子から創り出され、
十代で湾岸戦争に従軍。後にイギリス諜報員として中東で活動していたが、味方の裏切りによって捕虜となり行方不明に。
1994年にアメリカ軍によって保護された後、「ザンジバーランド騒乱」(『メタルギア2』)を機に軍を退役した
ソリッドと入れ替わるように特殊部隊FOXHOUNDへと入隊。卓越した戦闘力によって同部隊の実戦部隊隊長へと抜擢され、
FOXHOUNDを少数の精鋭による特殊部隊へと作り替えた。
クローンという出自故に体格や顔つきはソリッドに酷似しているが、肌の色は褐色で頭髪は金色と異なっている。

2005年、アラスカ半島沖に存在する孤島「シャドーモセス島」で自らの配下するFOXHOUNDと特殊部隊兵士たちを率い武装蜂起。
現地に保管されていた核搭載戦車「メタルギアREX」を奪取し、核兵器の使用をちらつかせる事でアメリカ政府を脅迫し
ビッグ・ボスの遺体および10億ドルの引き渡しを要求した。
この武装蜂起の裏には遺伝子操作によって強化された配下の兵士たち(通称ゲノム兵)の間で進行する奇病を
元の遺伝子の持ち主であるビッグボスの遺体から解析・治療することと、
冷戦終結後居場所を失った兵士たちの存在意義を取り戻すべく再び世界に混乱をもたらすという思惑があった。

シャドーモセス島に潜入したソリッド・スネークとは幾度と無く対決し、FOXHOUND隊員及びメタルギアREXを失いながらも
ソリッドをあと一歩のところまで追い詰める。しかし、彼が潜入以前に仕込まれていた特定の遺伝子の持ち主だけを
死に居たらしめる暗殺用殺人ウイルス"FOXDIE"によって心臓麻痺のような症状を引き起こし、死亡した。

リキッドはシャドーモセス島で死亡したが、彼の右腕は配下であるリボルバー・オセロットが切断された自分の右手の代わりに
移植しており、そこから根を張るような形でオセロットの肉体にリキッドの意識が宿った(『メタルギアソリッド2』)。
その後オセロットの肉体を完全に支配したリキッドは*1「リキッド・オセロット」を名乗り、
遺伝子操作されたクローン故に急激に老いゆくソリッドと、最後の最後まで死闘を繰り広げる事となる(『メタルギアソリッド4』)。

自分がビッグボスのクローンとして生まれる過程で、彼が持っていた「ソルジャー遺伝子」のうち
戦士として有利なものをソリッド・スネークに集約するために、意図的に不利なものだけを集中させた間引き用の"絞りカス"だと
信じており、父親であるビッグボスが果たせなかった戦士にとっての理想郷、アウターヘブンを
実現することでビッグボス、そして彼を殺害したソリッド・スネークを超えている事を証明し、
自身が受けた遺伝子レベルでの呪いから脱することに非常に強い拘りを持っていた。

「蛇は一匹でいい!ビッグボスは一人で十分だ!!」

+ リキッドの真相
しかし、これはリキッドの思い込みに過ぎず、上述するビッグボスの持っていた「ソルジャー遺伝子」のうち
実際に有利な遺伝子を集約されていたのはソリッドではなく紛れも無い彼自身であった。
上述の通り、ビッグボスの細胞を元に生み出されたクローンではあるが、寿命の短縮や生殖能力の剥奪といった
各種遺伝子操作を受けているために完全な複製というわけではなく、厳密には「限りなくクローンに近い別人」である。
オリジナルであるビッグボスとの関係は遺伝学的には通常の親子の遺伝子配列の違いに近く、双子の兄弟である
ソリッドとも完全に遺伝子配列が一致しているわけではない。

こうした勘違いを元に武装蜂起まで引き起こす原因となったのは、彼の腹心として動いていたオセロットが
実はもう一人の"蛇"、ソリダスの下で動くスパイであり、意図的に反乱を起こさせるためにミスリード・バイアスを含めた
リキッドの出自に関する情報を彼に与えることで彼の持つ劣等感と遺伝子レベルでのトラウマを刺激したからである。
ソリダスの目的はリキッドにシャドーモセス島で武装蜂起を起こさせる事でメタルギアREXを起動させ、
その戦闘データを回収することだった。
一方でリキッドもオセロットの背後で蠢動するソリダスや、米国を裏から操る闇の組織「愛国者達」の存在に気づいていた
節もあり、ソリッド・スネークを倒した暁には「愛国者達」を皆殺しにするという意思を彼の無線越しに伝えていた事が、
シャドーモセス事件時にソリッドのサポートメンバーであったナスターシャ・ロマネンコが出版した
「シャドーモセスの真実」において明らかとなっている。
結果的に、彼の死によって「愛国者達」打倒の意思が実行に移される事はなかったものの、ソリッドとの決闘直前に
新型核弾頭の運用で得た資金を元手に世界規模のテロ活動を行うと口にしていた事から、仮に彼が生存したとしても
メタルギア情報のブラックマーケットへの流出、「愛国者達」が支配する世界に対する戦争の拡大といった「MGS4」に
至るまでの過程は(戦火を拡大する主体がリキッドかオセロットかという違いはあれど)変わらなかった可能性が高い。

+ 「優性遺伝」「劣性遺伝」
作中では「ソルジャー遺伝子」のうち戦士として有利な物を「優性遺伝子」、不利なものを「劣性遺伝子」と表現しており、
ソリッド=優性遺伝、リキッド=劣性遺伝であるというフレーズが繰り返し登場した。

しかし、遺伝子学状における「優性遺伝」「劣性遺伝」という用語は異なる親の対立遺伝子が持つ形質のうち、
子に発現しやすい(その遺伝子によってある特徴を示す)優先度を指す語であり、能力に有利不利があるという
意味ではない事から度々遺伝子学の語義との違いにツッコミが入れられていた。
有利な形質(強い肉体)であっても発現しにくければ劣性遺伝子であり、不利な形質(弱い肉体)であっても
発現しやすければそれは優性遺伝であり、強い遺伝子・弱い遺伝子を示す単語ではないにも関わらず、
リキッドが度々この語を強い形質/弱い形質の意味で用いたことから語義との齟齬が生じた格好である。
また、「リキッドが優性遺伝を持っていた」という点についてもリキッドが金髪(劣性遺伝子の代表)であることなどから
語義と矛盾していると言われることがあるが、後に公式に後付フォローが入り、
「わかりやすくするため有利な形質を『優性遺伝』、不利な形質を『劣性遺伝』と端的に表現した」とされている。

こうした紛らわしい用法に度々ツッコミが入る件について、ノベライズ版では、遺伝子について全く無知な大統領が、
「優性遺伝子を多く受け継いでいる方を貰いたい」と発言しパラメディックに呆れられているシーンがパロディとして存在する。

ただし作中におけるビッグボスのクローンを作り出す「恐るべき子供達」計画には、
ビッグボスの戦闘能力だけでなくその圧倒的なカリスマ性などを忠実に再現するというものもあり、
上述した個体の戦闘能力を抜きにしても、外見やその他の部分で「ビッグボスに似ている」部分が多ければ多いほど
後転的な要素で有利になる可能性は否めない(リキッドの外見はビッグボスのそれとはかけ離れている)。
実際、ビッグボスの遺伝子をほぼ操作せずに忠実にコピーしたクローン体であるソリダスはジョージ・シアーズという
名前を使って第43代大統領の座についており、「ビッグボスに外見が似ている」というのは作中世界において
重要なファクターであるとも考えられる。



冷静沈着で皮肉屋のソリッドとは対照的にかなりの激情家で、彼を前にした際には攻撃的な面を露わにする。
戦闘中に高笑いを上げるなど戦闘狂のような一面を持っており、青年期・老年期のビッグボスの特徴をそれぞれ
色濃く受け継いでいるソリッドやソリダスに比べて、金髪という外見も相まって全体的な印象はオリジナルと大きく異なる。
歴代スネークはおろか、MGS全シリーズに登場するキャラクターの中でも屈指の口の悪さを誇っており、
事ある毎に死ねと言う上、自身の遺伝的呪縛から実質的に解放された「MGS2」以後は独特のブラックユーモアが入り混じったお茶目さを
見せるようになる。

ソリッドに匹敵する戦闘技能に加えて怪物的な耐久力と体力を持ちあわせており、作中においても

  • 戦闘ヘリで吹雪の中、ジェット戦闘機を2機撃墜する
  • 自身の乗っている戦闘ヘリを撃墜され、墜落しても無傷
  • ビル5階分位の高さもあるメタルギアREXから落下、地面に叩きつけられても戦闘を持続。
  • カーチェイスの果てに派手に衝突・転倒。車から放り出されるが、なお銃を手に立ち上がる
  • 極寒のアラスカで、上半身裸にコートを引っ掛けただけの格好で闊歩

…など、その片鱗を見せつけている。
前述した「実はリキッドが優性遺伝子を持っていた」という設定についても『メタルギアソリッド』の時点で
納得の行くだけの描写がなされていると言えよう。

なおソリッド、リキッド、ソリダスの蛇三兄弟の仲は、立場上の対立や上述した遺伝子レベルの因縁もあって
最悪の一言に尽き、物語中でも顔を合わせる度に「この世にビッグボスは一人しか要らん!」「蛇は一匹でいい!」
の雄叫びと共に戦いを始めるのが一種のお約束となっている。
普段は戦いを好まないソリッドも、リキッドやソリダスが相手だと血が騒ぐのか、それまでの変装や隠密行動を
かなぐり捨てて派手な銃撃戦を挑む傾向にあり、戦闘の度に周囲に甚大な被害をもたらすために一部ファンの間では
「世界一迷惑な兄弟喧嘩」と評されることも。


MUGENにおけるリキッド・スネーク



KEI166氏とStanley45氏による、手書きのものが公開されている。現在のバージョンは0.85α。
作中でも登場したハンドガンM1911A1や、ショットガンM37による射撃系の必殺技の他、
クレイモア・セムテックス等の爆発物を設置する、グレネードを投擲する等の多彩な攻撃手段を持つ。
M1911A1による射撃は弱版から強版へとつなぐこともできる他、連射版もある高性能な射撃技だが
画面下に表示される弾丸が一発射撃する度に減っていき、0になると技が使えなくなる。
リロードを行うことで最大の7発まで回復するが長時間無防備な状態を晒してしまうため、使いどころには注意が必要。
最終戦でのソリッドとの肉弾戦で見せたショルダータックル等を筆頭に体術を駆使した技も搭載されており、
ローリングソバットで浮かせた相手をM37で大きく吹き飛ばす…といったスタイリッシュなコンボも可能。

一方で対空性能には難があり、ゲージが無い場合は放物線を描くグレネード投げや、発射後の隙が大きいM37が対抗手段となる。
どちらも対空技としてはやや心許ないため、大人しくローリングで回避するか、近距離まで引きつけてハイパーアーマーを持つ
強版ショルダータックルで強引に吹き飛ばすのも選択肢。

ゲージ技は高笑いしながらFA-MASを乱射する「アサルトライフル掃射」、
ラストシーンで乗っていたジープに乗って突撃する「ジープ突撃」、戦闘ヘリから一方的に攻撃する2ゲージ技「ハインドD」。
ジープ突撃は弱版と強版で内容が異なっており、弱版はひき逃げなのに対し、
強版では2ゲージが必要な代わりにジープに乗りながらFA-MASを乱射する技になっており、威力が大幅にアップしている。
ハインドDは発動時に3ゲージある場合、最初の機銃掃射を行った後にミサイル攻撃を行う。
ちなみに、ハインドDによる攻撃は高い威力を持つ代わりに味方殺し技である。

α版と銘打たれているが現状でも完成度は非常に高く、デフォルトAIも搭載。

オプションとして日本語版・英語版のボイスが付属しており、Defファイルの記述を切り替えてそちらのsndファイルを
読み込ませることで日本語版の銀河万丈氏のボイスと英語版のCam Clarke氏ボイスを使えるようになっている。

出場大会

出演ストーリー



*1
初登場はシリーズ第四作目「メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ」から。
前作で右腕を失ったオセロットはその代替として亡きリキッドの右腕を移植しており、この作品においては
ソリッド・スネークが近づく度に、右腕に宿ったリキッドの残留意思がオセロットを乗っ取ろうとする描写が
見られ、最終盤において遂にリキッドの意思が完全覚醒した「リキッド・オセロット」と化してしまう。
当初は制作側も、本当にリキッドが憑依したという設定で通すつもりだったようで、本作のデジタルコミック
である「バンドデシネ」では実際にリキッドの幻影がオセロットを苛む描写がある上、シリーズの前日譚である
MGS3においては、死者と会話する霊媒能力を持った兵士「ザ・ソロー」がオセロットの父親として登場している。

この「リキッド・オセロット」が、オセロットが真意を隠すために意図的に作り出した擬似的な人格である
という真実が明らかとなったのは、初登場から実に7年近くが経過した第四作目にして(時系列上では)
シリーズ最終作、「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」のエンディングにおいての事である。
とはいえ、死の直前まで本人はあくまで自分を「リキッド・スネーク」と自覚していた上に、人格設計の
段階にあたってはリキッドに関する膨大な資料に加えて、他ならぬオセロットが実際に彼に接触して得た
印象を参考にしているため、思考や意識は限りなく生前の「リキッド・スネーク」に近い。
妙にコミカルな所を除けば