クリップダッス

トーべ・ヤンソン女史が執筆した小説『ムーミン』シリーズの登場人物。
初出は1950年の『ムーミンパパの思い出』。
なお、ムーミンにはヤンソン女史本人の手による小説版と漫画版があり、小説版はスウェーデン語、漫画版(イギリスの新聞連載)は英語が「原語」になるのだが、
ややこしい事に日本語訳では小説版が英語訳の「ニブリング(Niblings)」、
漫画版が逆輸入されたスウェーデン語訳の「クリップダッス(Klippdassar)」表記である。
ちなみにニブリングは英語で「齧る奴」、クリップダッスはスウェーデン語で「ケープハイラックス(イワダヌキ科の実在する動物の種類)」という意味で、
どちらの作中でも個体名ではなく、種族全体を指す名前となっている(『ムーミン』のキャラは大半がそうなのだが)。

小説版はムーミンパパの回想話に登場する生き物で、意思疎通はできるが、いかにもげっ歯類風の獣といったような外見をしていた。
若き日のパパ達が偶然海で群れと遭遇し、丁度スパルタ教師キャラのヘムレンおばさんに困っていたパパ達にとって幸運な事に、
ニブリング達がおばさんを連れて去って行ってくれて、残った1匹(食い意地が張っている)がしばらく旅に同行する
(ちなみに、おばさんをさらった一行は後日おばさんの教育を面白いと思ったらしく、お互い仲良くやっているらしい)。
なお、この「食い意地が張っている」は半端ではなく、物語後半の国ではお祭りのくじ(卵に番号が書いてある)を一番たくさん見付けたのに全部食ってしまい、
一つも引き換えできなくなったほど。

漫画版のクリップダックスはもう少し擬人化が進んでおり、服を着たりする場面もある。
かつては集団で活動していたが、群れから離れてムーミン一家の冒険の旅に付いていくようになった。
べとべとの手足でなんでも齧る癖があり、彼が触ったものには粘液が付いてしまい、食べた後に残るのは粘々のスライムのような物体のみ。
また、人の秘密を知りたがる所があり、ムーミン谷の住人からはかなり厄介な存在であると疎まれている。
その一方で彼はひとりぼっちが嫌いで、いつも誰かと一緒にいたいと考え、出会った人に付いていってしまう習性がある。


MUGENにおけるクリップダッス

飯場半氏が製作したものが公開中。
ボイスは何故か岸田今日子女史が演じたムーミンのセリフを使用している。
そして体系も原作とは違いかなりムーミンに近い二足歩行である。

操作方式は弱・強攻撃・「めそめそ投げ」の3ボタン。
ムーミン谷の住民を武器代わりにするという原作も何もあったもんじゃない意味不明な戦法で戦う。
必殺技は「スノークの女の子スイング」や「スニフDEアッパー」「スナフキン・インフェルノ」「フィリフヨンカの子供ミサイル」。やはり意味不明すぎる
超必殺技は前述の「スノークの女の子スイング」を強化した「スノークの女の子ハリケーン」。スノークのおじょうさんファンはキレた
また、何故か同氏製作のイッチーとの特殊イントロも用意されている。
AIは未搭載だが、IX氏による外部AIが公開中。

出場大会



最終更新:2023年07月18日 17:28