衛宮士郎




「だって、誰かの為になりたいっていう思いが、
 間違えの筈がないんだからな」


  • 誕生日:不明
  • 身長:167cm
  • 体重:58kg
  • 特技:ガラクタいじり、家庭料理
  • 好きな物:家庭料理
  • 苦手な物:梅昆布茶
  • 天敵:言峰綺礼
  • イメージカラー:赤銅

TYPE-MOON製作のPCゲーム『Fate/stay night』の主人公。読みは「えみや しろう」。
後に型月の看板となる『Fate』シリーズの主人公第一号である。
担当声優は 杉山紀彰 氏。

日本の地方都市「冬木市」にある穂群原学園に通う二年生。
10年前に起きた「冬木大火災」に巻き込まれ、その場に居合わせた衛宮切嗣に命を救われて唯一の生存者となり、、
養子として引き取られて育てられた経歴を持つ。
その切嗣も病没しており、物語開始時点では学生でありながら(頻繁に訪れる姉貴分もいるが)一人暮らしをしている。
切嗣に引き取られる前の名前は不明で、本人も大火災のショックでそれ以前の記憶は漠然としか覚えていない。
切嗣の事は強く慕っており、彼が他界する直前に理想として語った「正義の味方」に憧れを抱き、
彼の死後、理想を受け継いで本気で「正義の味方」になる事を目指している。
魔術師であった亡き義父に頼み込んで八年前から魔術を教わり、毎日鍛錬を続けているが腕前は半人前以下で、
初歩の初歩である「強化」と魔術的に実用性のない「投影」しか使用できず、魔術師とは名ばかりの見習い以下の腕前であった。
切嗣以外の魔術師との接点も全く無かった為に現代社会に生きる魔術師達の常識もやや不足しており、
劇中では協力関係となった遠坂凛がそれをフォローする事が、そのまま現実世界のプレイヤーへの解説にもなっている。

境遇とへっぽこ魔術が使用できる以外は普通の一般人であり、平和に暮らしていたが、
深夜の学校で全身青タイツの男ガン黒赤コートの戦いを目撃し、
目撃者を消そうとする青タイツの男に殺されそうになった結果、
聖杯戦争で呼び出される七騎のサーヴァントの一騎「セイバー」を偶然召喚した事で、
否応なく「聖杯戦争」に巻き込まれ、争いを止めるためにこの戦いに身を投じる事になる。

型月作品の主人公だけあって、例によって無自覚な女たらし。
劇中でサーヴァント・人間問わず異性(時には同性)に強い好意を持たれる事が多々あるが、
本編中では男女としての特別な関係を持つのはルート毎に一人の女性に限られ、その辺りは基本的に誠実。

+ 衛宮士郎という人間(ネタバレ注意)
衛宮士郎は『Fate/stay night』において言峰綺礼と並ぶ最大の異常者でもある。
上記の大災害を経験した事で精神が破綻し、心が空虚な人間となっていた幼少期の士郎は、
死に際の切嗣が語った「正義の味方」という理想に憧れを抱き、その借り物の理想を受け継いだ事と、
大災害の場にいながら切嗣のように誰かを救う事もできず一人だけ生き残ったという罪悪感が結び付き、
何が何でも人を助けずにはいられない歪なアイデンティティを形成するに至っている。
所謂「サバイバーズ・ギルト」と呼ばれる症状の一種だが、士郎は切嗣のかつての理想という「道」を見出してしまった事で、
「人助けが生きがい」でありそれ以外に興味がない・興味の持てない性格となり、
困っている人を見付ければ人助けに奔走するが、そのためなら自らを省みる事をせず、
自己犠牲や滅私奉公という言葉では済まない程に自身に累が及ぶ事に無頓着な人格となっている。
作中において友人であるワカメ間桐慎二から顎でこき使われており、慎二から「衛宮にはこうしてやるのが一番いいんだよ」と言われているが、
これも慎二の単なる傲慢や嫌味の類ではなく(慎二の性格的にそういうのもかなり入っているが)、
「誰かに命令されて誰かのために行動するのが士郎にとって精神的に最も楽である」という事を示している場面でもある。

強固な芯の元で使命感に従い正義を為す真っ当な「正義の味方」とは対照的に、
自分というものが乏しく、強迫観念にも似た衝動により「人助け」せずにはいられない士郎の在り方は、
ライターの奈須きのこ氏をして、
「人間になろうとしているロボット」「一生懸命人間のふりをしているロボット」と称されている。

言峰が生まれながらにしての先天的異常者であるならば、
士郎は10年前の冬木大火災が元で人生が大きく狂う事になった後天的異常者と言える。

…ただし基本的には常識人であるため、日常生活を送っている分には相当なお人好しで料理が上手いだけの主夫至って善良な人間である。
物欲こそやや乏しいが異性への憧れや性的な欲求、身近な人々に対する特別な感情などもしっかり持っているのだが……。
人死にがかかった状況など、いざという時に己の事を優先できない、それが大事だと理解しつつも実践できない事こそが彼の歪みであり、問題なのである。
この辺り、日常生活を送る分には神父としては一流で激辛マーボー好きの言峰と共通している部分がある。

実は『Fate/stay night』の原型となった『旧Fate』には士郎に該当するキャラはおらず、その主人公だった沙条綾香との共通点は少なからず見られるものの、
公式の発表ではないが、ファンの間ではライターの過去作『空の境界』に登場した臙条巴*1をベースにして再構成されたキャラという説が有力視されている。

こうした性格もあって「双方温厚なので喧嘩にはならないが、価値観の異なる『月姫』の遠野志貴とは相性が悪い」と初期から設定されているが、
実際にこの二人が会う場面では割と話は弾んでいる。
またこの二人は同い年だが『月姫』の方が先に世に出ているためか、
士郎は志貴を「志貴さん」と呼んでおり、志貴は士郎を「士郎くん」と呼んでいる。

+ 能力
体は毎日鍛えているが、これは「(人助けのために)いざという時に動けるようにするため」のもので、戦闘訓練を意図したものではない。
ただ弓に関しては弓道部時代に「外れる事が予め分かった上で射た」1射を除き全て的を射貫いてみせたり、
超高速で動き回るバーサーカーの眼球に狙いを付けて見事命中させる腕前である(効かなかったが)。
魔術師としても上記の通り三流以下なのだが……。

+ ネタバレ注意
彼の投影は、
「創造の理念を鑑定し、基本となる骨子を想定し、構成された材質を複製し、
 製作に及ぶ技術を模倣し、成長に至る経験に共感し、蓄積された年月を再現する」
という工程を経て完成するものであり、1から10まで全て魔力で再現する通常の魔術で行う投影とは厳密に言えば似て非なるもの。
このため、作った物質がいつまでも消えないという特異性を発揮している。
その特異性の理由として、彼の魔術回路が自身の心象風景によって世界を侵食し、
世界の法則を変える魔法に最も近い魔術を発現させる「固有結界」に特化したものであるためである。
士郎の魔術特性は「剣」であり、固有結界を起点に剣(及び剣を起点とした白兵戦用の武器全般)に偏った魔術しか使えない代わりに、
その分野に限り一般的な魔術師を凌ぐ高い適性を持っているのである。
前述の強化も投影もこの魔術の副産物であり、高い構造把握能力や本人が投影魔術と思い込んでいた消えない「投影」は、
固有結界「無限の剣製」(詳細は「こちら」の項目にて)の能力の延長であり、
かつては成功率ゼロに等しかった強化が聖杯戦争だと百発百中なのは、強化対象を武器と認識して行っていたため。
「剣」と縁深くはあるが、剣の腕は凡人よりは良いという程度。むしろ、剣を複製・再現する事に長けている。
その気になれば起源弾や防具や釣り竿・サッカーボールなど武器と定義できるものはある程度再現可能だが、
剣以外は魔力消費が激しく、剣でも神造兵装の投影・貯蔵は不可能(敢えて片落ちで再現させた「似たような宝具」ならいくつか複製可能との事)。
ただし、第五次聖杯戦争の時点では魔力が足りず、外部からの補助が無ければ固有結界は展開できない。

元からこのような特性だったわけではなく、上記の災害で大怪我を負っていた彼を救うために、
発見者である衛宮切嗣がその体内に治癒能力を持つエクスカリバーの鞘「全て遠き理想郷」*2を埋め込んだ事が、
起源と魔術特性が「剣」に変質した原因である。
この副産物として、本来の持ち主であるセイバーが現界している間は、鞘の加護を受けていかなる損傷からも回復する能力を発揮している。

『Heaven's Feel』では左腕を失い、アーチャーの左腕を移植する事になる。
一度でもアーチャーの腕の力を使えば廃人になってしまうため聖骸布で封印していたが、士郎は封印を解いて力を行使するのだった。

また、士郎といえば劇中において誤った選択をしてデッドエンドを迎えた際の様々な死にっぷりも有名。大抵が痛々しく、またはグロい。
それは中の人から「悲鳴のバリエーションが増えた」と言わしめるほどに…

+ 他作品における衛宮士郎
  • 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
原典と同じく衛宮切嗣の養子で、冬木市内の一軒家でイリヤの義兄として一緒に暮らしている。主役はイリヤであるため基本は脇役。
切嗣と妻のアイリが色々あって籍を入れていない状態のため、義妹のイリヤとは姓が異なる。
『SN』以上に女性から好意を寄せられているラブコメ体質である他、
弓道を続けている、料理に大して異様に情熱を燃やしているなどパーソナリティは色々と異なる。
また、聖杯戦争が行われなかった世界のため養子になった経緯は不明で、魔術とも無縁。

+ 『ドライ』ネタバレ
もう一人の主人公、美遊がやってきた並行世界にも切嗣の養子となった「衛宮士郎」が存在する。
こちらは魔術を学んでおり、かつては切嗣の助手として一緒に各地を飛び回っていた。
その中で切嗣が美遊の神稚児(≒聖杯)としての能力を狙って自身の下に引き取ったため美遊の兄となっており、
読者からは主に「美遊兄」と呼ばれる。
かなりの尺を割いた過去編が組まれ、アニメ版ではこの過去編が丸々『雪下の誓い』として劇場映画化されるなど、
基底世界の士郎とは違いメインキャラとしてかなり優遇されている。

その過去の戦いで自身そのものを触媒にアーチャーのカードを無理矢理使用した影響で、
身体がアーチャーのものに置換されつつあるため、肌や髪などの色が部分的に変色している他、
原典と異なり鞘を埋め込まれていないにも拘らず投影魔術が使用可能になっている。

ちなみに漫画では過去編の後に敵に捕らえられ衰弱していたため声は別人のように枯れている設定だが、
アニメでは諸々の兼ね合いで普通の声になっている。

ちなみに「魔術と関わらないで育った士郎はラブコメ体質」というのはTM作品では共通認識になっている節があり、
第四次聖杯戦争が起こらなかった世界であるFate/Apocryphaのマテリアルでもラブコメ的な生活を送っている事が言及されている。

登場しない。名前も出ない。だがが登場する関係上、紛れもなく彼もこの時空に存在したと示唆される。
あちらが語った所によると、原子力発電所のメルトダウンを誰一人犠牲を出す事無く食い止めたり、
中東で西欧財閥の思想に共感出来ない魔術師ゲリラ連合の最前線でサバイバルと戦闘術の教官を務めていたり、
とあるウイルスが蔓延した旅客機を乗客ごとバイオハザードが世界に散らばってしまう前に撃墜した等の事を行っていた様子。

また、本作の主人公が記憶喪失の最中かつて見る「記憶の断片」と思しき映像は、
「燃え盛り崩れていく都市とそこで死にゆく自分の姿」であり、士郎とかぶらせたある種のミスリードだったと思われる
(結果的には冬木大火災とも士郎とも無関係だったわけだが。主人公が何故そのような光景を見るのかは本編を参照されたし)。

後に『FGO』で登場したある英霊の黒化の断片的な過去に基づくと、EXTRA事象群に近いある世界では彼は…。

  • 『氷室の天地 Fate/school life』
士郎と接点の薄い陸上部三人娘がメインなので出番は少なく、本編で一切台詞が無い。目元も描かれずさながらモブキャラ状態。
アニメとのリンクで三人娘が劇中で間桐慎二の変装と間違えて因縁を付けたのがせいぜいの接点。
ただし『ひむてん』の物語の裏では『SN』の桜ルートが一部形を変えながらもしっかり進行している設定であるため、
色んな意味でやる事はやってるものと思われる。
また台詞だけで言えば一応酒屋アルバイト中に三人娘と凛(聖杯戦争に備えての備蓄準備)が来訪した際に普通に喋るシーンもあったが、
このシーンがあるのは『ひむてん』とも『SN』とも繋がらないパラレル設定の番外編であるため、本編での活躍かと言われると微妙な所。

+ 存在そのものがネタバレなので注意
  • 千子村正
読みは「せんじむらまさ」。
1.5部の亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で登場した疑似サーヴァントで、
伊勢国桑名の伝説の名工であった村正が衛宮士郎の肉体に宿る形で現界している。
人格は村正がメインとなっており、現界に際しての外見は精悍な青年そのものだが、精神性は晩年の村正なので話し方が老人臭い。
『FGO』で士郎に相当するキャラが登場したのは同章が初であったが、
この時点でエミヤと接点あったFGO主人公は微妙に既視感を感じる反応を見せている。

『下総国』時点では実装されていなかったが(理由は後述)、
2021年に満を持して実装された。

「刀鍛冶には鍛冶場が必要」という理屈で、本来はキャスタークラスの専売特許スキルである「陣地作成」を高ランクで有している。
また、スキル「焔(EX)」の効果により、後天的に「刀の宝具」を創り出す事ができる。

  • 妖刀「明神切村正」
『屍山血河舞台 下総国』で宮本武蔵に貸し与えた宝具。
生前から所持していた業物ではなく、上記のスキルにより下総国で新たに仕上げた刀の内の一振り。
作ったはいいものの村正自身も持て余していた妖刀だったが、その「業を断つ」効力により、
英霊剣豪と戦う力を図らずも与える事となった。
なお、上記の展開は映画「魔界転生」で村正が柳生十兵衛に剣を託した一件のオマージュと思われる
(『屍山血河舞台 下総国』は他にも魔界転生のリスペクト及びオマージュが非常に秀逸な事が話題となった)。

  • 「無元の剣製(ツムカリムラマサ)」
究極の一刀を作り出すという、村正の生涯を反映した宝具。
都牟刈(ツムカリ)とは日の本における伝説の神剣「草薙剣」あるいは「天叢雲剣」を示す。
それは時間や空間、因果ごと断つ一斬。一刀にてあらゆる宿業を引き裂き、全ての因縁と非業から解き放つが、
振るえば剣の持つあまりの霊威によって村正自身の霊基が耐えきれなくなる、所謂自爆宝具に値する代物である。
プレイアブルキャラにはこの宝具が採用されているが自爆効果は無い。

+ FGO本編における活躍
『屍山血河舞台 下総国』では抑止力に召喚されたセイバーのサーヴァントとして登場。
為政者に災いをもたらしたという「妖刀村正」伝説に由来するスキルとして「当代不吉」を所有し、
徳川家のみならず「為政者・王への特攻」スキルを持っていた事で、
敵の首魁である妖術師天草四郎及び彼が顕現させた、
語呂合わせで徳川に類する名の江戸城を掛けた「厭離穢土城」を無元の剣製で天草諸共両断し、
自分の消滅と引き換えにFGO主人公の勝利に貢献した。
だが、この時FGO主人公は『監獄塔に復讐鬼は哭く』の時と同じく意識だけが別次元に現界した状態であり、
同行していた風魔小太郎によれば、他の純正サーヴァントはともかくとして、
特殊な形で呼ばれていた村正とは縁を結ぶ事ができず、カルデアで召喚はできないだろうとの事だった。
ところが、FGO主人公は後に思わぬ形で村正と再会する事になる。
+ 第2部超ネタバレ注意
なんと、第2部のボス格である異星の神が呼んだ3騎のアルターエゴである、
ラスプーチン、蘆屋道満と共に千子村正が召喚されていた事が発覚した。
もっとも『屍山血河舞台 下総国』の頃から「呼ばれた以上は仕事はこなす」と、
村正は召喚者の命令は外道働き以外は余程の事がない限り従うタイプである事は言及しており、
『下総国』の記憶は継承しておらず、同じ人格を持つ別人のような存在と言えるのだが、
それでも器だけとはいえ初代主人公が敵サイドにいる予想外の展開はユーザーに衝撃を与えた。
しかし異星の神の事は良くも悪くもビジネスライクな関係の単なる契約主としか思っておらず、
村正としてはサーヴァントとして仕事を請け負ってるだけのつもりで忠誠心などもないため
(アルターエゴではない真っ当な霊基で召喚されてたら反抗してたかもしれないと本人も認めている)、
契約に反しない範囲で敵対勢力の依頼を受けるなど実際は第三勢力に近く、
アトランティス/オリュンポスではゼウス側に付いて汎人類史サーヴァントを抹殺する一方で、
密かにゼウスと敵対するヘファイストスに手を貸したり、アヴァロン・ル・フェでは妖精騎士ランスロットに敗北し、
オークションに出されていた所を主人公達に落札されて手を組む事を承諾している。

最終的に依り代の少年の意思か村正本人の意思かは定かではないが、
自分の全てと引き換えにエクスカリバーになろうとしたアルトリア・キャスターの身代わりになる形で、
その霊基を灰へと変えながら「聖剣の基型(エッセンス)」を作り上げるのと引き換えに消滅した。

ゲーム内でもアヴァロン・ル・フェではサポートキャラとして使用可能だが、クラスがアルターエゴとなっている。
アルターエゴと化しているのは異星の神により他の霊基を融合させられているためであり、
明言は避けているものの北欧神話における盲目の神ヘズと日本神話における須佐之男命の神性を付与されている。
このため、通常時よりもパワーアップしている事に加えて、上記の二柱を由来とする「神」への特攻能力を持っていた。
キリシュタリア・ヴォーダイムは異星の神の降臨を阻止するための計略として神霊アトラスを空想樹マゼランの中に潜ませていたのだが、
これを見越していた異星の神は敢えて途中までこの作戦に乗っかって空想樹を十分なまでに育てさせてから、
機が熟した所でアトラスを狩って空想樹を養分にする事を画策しており、
村正はそのためにこのような神殺しのスキルを付与されつつ召喚されたのである。

+ IF?(こちらもネタバレ注意)
『魔法使いの夜』コラボイベント「アフターナイト/隈乃温泉殺人事件」では、上記の村正の衣装を纏ったような、
美術商の「士郎さん」が登場している。
菌糸類曰く「違う世界・違う年代に生まれて、それなりにFateな冒険をした後に老成しいた士郎さん」(いつもの誤字癖だが原文ママ)
とのことで、苗字が作中では出てこない事もあり、冬木の大火災に巻き込まれず衛宮切嗣に引き取られなかった世界線の士郎と思われる。
このため、他作品では時系列的に『SN』より前の作品のキャラである両儀式や静希草十郎(現地版)よりも高齢の模様。

  • ロード・エルメロイII世の冒険
凛と共にロンドンに渡っているが、『UBW』ルートが正史というわけでなく、
(比較的『UBW』ルートに近いが)『Fate/stay night』のどの結末とも異なる独自ルートの世界線が舞台と公言されている。


格闘ゲームにおける衛宮士郎

格闘ゲームでは『Fate/unlimited codes』に登場。
徒手空拳をメインに戦う他、アーチャーの各種技と同名、かつ似た性質の必殺技を弓矢や剣などを投影して用いる。
設定的には原作における『Fate』ルートに準拠しており、「無限の剣製」は使用できない。

主人公らしく、飛び道具対空技突進技コンボと一通り揃った優等生キャラ。
中距離では各種飛び道具で牽制、飛び道具で相手を事故らせるか、相手の攻撃の間隙を縫って、
相手に向かってダッシュしながらボタンに対応した攻撃を仕掛ける突進技、
「ダッシュ・フェイント」「ダッシュ・スライディング」「ダッシュ・ニー」とリフレクトキャンセルを絡めた択一攻撃を仕掛けるという、
シンプルにして強力な戦術を持ち味とする。
一方で、徒手空拳が主力故にリーチの面では基本的に武器で戦う各種サーヴァントキャラに劣り、
アーチャーと同名の各種必殺技も上位キャラの持つ優秀な必殺技には性能で一歩劣るなど飛び抜けて強い択は少なく、
「多芸なものの、技性能自体は各分野の特化キャラには劣る」という調整がなされている。

良く言えば多芸、悪く言えば器用貧乏な性能から、ダイヤにおいては中堅~中堅下位のポジション。
各分野の特化キャラ(各種飛び道具によるシューティングが強力なギルガメッシュや士郎よりリーチが長い近接キャラなど)とぶつかると、
前述の戦法を仕掛ける前に相手の強みをぶつけられてやられる事もしばしば。
しかし、様々な状況に対応可能な技レパートリーや、前述の択一攻撃のバリエーション、
補正切りを利用した高火力コンボなど侮れない武器は有しており、
そもそも『uc』自体「全キャラがどこか壊れ要素を持っているせいで、一周してバランスが取れているゲーム」なので、
『uc』全盛期には、補正切りコンボによる高火力でダイヤをひっくり返す好試合を見せる事も多かった。

一人プレイ時のストーリーはセイバー同様に原作の『Fate』ルートをアレンジしつつなぞったものとなる。


「バカなのは俺だけじゃない。信じた者が一人じゃないのなら、
 俺も、最後まで正義の味方を張り続ける───!」


MUGENにおける衛宮士郎

+ 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
  • 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
WinMUGENでのみの使用を想定しており、それ以外の環境では使用禁止という規約がある。
スプライトは『Battle Moon Wars』のものが使われている。
投影による攻撃がメインとなっているのが特徴で、
必殺技ではストライカーとしてセイバー、遠坂凛、間桐桜を呼び出す。
想定ランクは凶~撃破挑戦との事。

+ kuroshirou87氏製作 『ドライ』準拠
  • kuroshirou87氏製作 『ドライ』準拠
JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラ
外見や能力は上記した『ドライ』の美遊兄の士郎をベースにして作られている。
AIもデフォルトで搭載済み。
旧バージョン
最新版(DLは下記の動画から)

出場大会



*1
『空の境界』第五章「矛盾螺旋」のキーパーソン。
外見が酷似している事に加えて、家庭事情により元々志望していた陸上競技への情熱を失い大きな虚無感を抱いている事、
詳細は省くが「ヒロインの窮地に閉じこもっていた殻を破る」「取るに足らない小物と見なされていながら敵にとって最大の敗因となる」
など、多くの共通点を備えている。
クリエイターにはよくある事だが、巴と士郎だけに限った話ではなく、遠坂凛や葛木宗一郎なども然り、
『Fate/stay night』のキャラは作者が構想していた別作品のキャラを原型に、流用・再構成して作り出された者達が多い。
アーサー王が女の子になった件だけは武内社長のせいだが

*2
召喚されたセイバーが所持していた宝具ではなく(ある理由で生前に紛失している)、
アインツベルンがコーンウォールより発掘し、アーサー王召喚の触媒として切嗣に与えた現物で、
セイバーが現界していない状態では十全の力を発揮しないが、
それでも身体に埋め込めば切嗣の魔術よりもマシな延命効果をもたらす事ができた。

何故アーサー王が生前紛失した鞘が王と関係の深いコーンウォールで発掘されたかというと、
後年アーサー王の大ファンだったとある王がたまたま鞘を入手して、コーンウォールに収めたためである
(ちなみに、その王に家族を殺されたある弓兵がどこぞでその鞘を手に入れて、
 復讐の際にアーサー王フリークで有名なその王の気を逸らす道具として使用したらしい)。
ある意味、この王も超関節的だが士郎の恩人と言えるだろう。
詳細は『Fate/Strangefake』参照。


最終更新:2024年12月05日 14:09
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