「空間をけずりとる!………するとお~~~~~っ!
ほお~~~ら寄って来たァ~~ 『瞬間移動』ってやつさあ~~~っ」
| 破壊力 - B |
スピード - B |
射程距離 - D |
| 持続力 - C |
精密動作性 - C |
成長性 - C |
本体の学ランと同じく「$」などのマークをあしらった人型ロボットのようなヴィジョンを持つスタンド。
目が円筒状のパーツで少し隠れているのも特徴で、ファンの間では億泰の視野の狭さや、
円筒状の髪が特徴的な兄への依存を表しているのではと推測される事がある。
また、下記の能力に用いる右手の手のひらには蜘蛛の巣のような模様のパーツが二つ付いている。
能力は右掌を振るう事で、あらゆるものを「削り取る」というのだが、
「削り取る」という表現は劇中で億泰本人が言っているものの、本当にそうなのかは疑問符が付く(後述)。
能力の発動に手を使うスタンドの中では珍しく、相手に触れたり殴り付ける必要が無く、
対象はザ・ハンドの右掌に触れる直前にこの効果を受ける(=触れた物を削り取る能力ではない)のが特徴。
問答無用で破壊する能力なのに破壊力が「B」評価な事がよくツッコまれるが、恐らくザ・ハンドに関しては能力を加味しない、
スタンド像本来のパンチやキックのパワーを基準に評価しているものと思われる。
さて、「削り取る」という表現でいいのかというザ・ハンドの能力の詳細だが
「削り取った物がザ・ハンドの手のひらより小さい場合はそれはそのまま消滅する」という分かりやすい挙動をする。
問題は大きなものを削った場合で、「削った場所を埋めるように周囲の物体が集まって閉じてしまい、空洞もひび割れも残らない」という不思議な挙動になる。
これだけだとよく分からないので劇中あった例を挙げると、
- A:固体の無い空気中を「削る」
→大気の移動による風かそれとも空間自体の動きで引力が起きたのかは分からないが、周囲のある程度軽量で固定されてないものがそちらに飛んでいく。
- B:「立入禁止」と書かれたバリケードの「入」付近を「削る」→バリケードは一切壊れていないが文字が「立禁止」になっている。
- C:怒りのあまり穴を掘るといった方がいいぐらい地面を大きく「削る」
→すぐには地面は塞がらず、しばらく地下に埋まっていた送電ケーブルが断線していた。
Aは劇中で一番応用されており、空間を削り取る事による擬似的な瞬間移動や、相手を吸い寄せるといった使い方も可能。
尤も、初戦時は無暗に周辺空間を削り取った結果、勝手に周囲の物を引き寄せてしまい 自爆するという醜態を晒して バカ呼ばわりされていたが、
習熟すればある程度任意で引き寄せるものを選べるようだ。
Bの応用があまり使われている場面はないが、 吉良吉影の親父(吉廣)の、
「写真内に現れ写った人を襲う心霊写真のスタンドだが、吉廣が現れた写真を傷付けても映った人が傷付く」という大ピンチの状況で、
仗助が「ザ・ハンドで吉廣の所だけ削ればすぐ塞がるので写真を傷付けた事にならないのでは?」と考え、依頼した事がある。
結局写真の元に億泰が辿り着けなかったので実行できなかったけどな!
Cはレッド・ホット・チリ・ペッパー戦で一度だけ見せた能力のため、
仗助などにも見られるブチギレた時に起きるスタンドの異常能力の類だったのかもしれない。
なお、削り取られたものは破壊されたわけではないため、 「クレイジー・ダイヤモンド」でも修復不可能。
上記のセリフにもある通り、「削った」ものがどうなっているかは本人もイマイチよく分かっていないようだ。
同じく「ガオン!」と空間を削る能力である クリームとは似ているようで性質が異なるため、よく比較される。
『アイズオブヘブン』や『オールスターバトルR』では 同じタイプのスタンドとして二人に 専用の絡みがあり、
視聴者のコメントから「ハンドクリーム」というコンビ名が誕生した。 手荒れ予防か?
能力を発動するのに対象に触れる必要が無いという点から所謂「触れると危険」な相手には滅法強く、
爆弾化した物体でも削り取る事で安全に処理出来るため、 「キラークイーン」に対して相性が良い
(シアーハートアタックに対しては、高い防御力を無視して問答無用で破壊出来る≒本体の左手消失が考えられる)。
以上のように非常に強力で、知恵を働かせられれば幾らでも応用が利きそうな能力のため、最強スタンド議論にも度々上がるのだが、
使い手の億泰の頭がよくないという一点でそこそこのランクに落ち着く稀有なスタンドである。
実の所、これほど強力な能力でありながら作中で億泰が一対一で戦った戦績は芳しくなく、ほぼ 全敗と散々な結果だったりする。
勝利した相手の殆どが仗助との共闘である事から、知恵を貸してくれる司令塔が傍についていた方が自慢の右手を思う存分振るえるのかもしれない。
作中でも彼が判断を依存していた形兆は「ザ・ハンドは恐ろしいスタンド」だと断言している一方、
本体である億泰には「自身の能力がそれに追いついていない、成長しろ」とかなり厳しい言葉を向けている。
メタ的に言うと億泰がタイマンで戦った相手のほとんどが主人公や中ボスといった物語上の重要キャラであり、 なおかつ億泰の能力はまともに喰らえば間違いなく物語から即退場してしまうので、勝たせるわけにはいかなかったのだろうが
また億泰自身がガラは悪くとも本質的に人情に篤い好漢であり、
余程の事が無ければ「削る」能力を人間やスタンドに直接行使する事を(恐らくは本人も無意識に)していない、というのも大きいのだろう。
仮に、であるが、億泰が削ったモノを全て記憶しており、それらをカット&ペーストするように挿し込む事が可能で、 どうせ戻せるからと億泰がその使用を躊躇わないようであれば、恐ろしく強力でグロい戦い方のスタンドとなっていたであろう。バカで良かった!
この時、死の淵にあった彼が夢の中で再会した形兆と交わしたというやり取りは、
兄への変わらぬ敬愛と億泰の確かな成長を感じさせ、涙を誘う名場面である。
最終的に彼は無事最後まで生き残ったのだが、以上の経緯から、
「バカだから生き残った」「お前はそのままでいいよ」といった感じでファンからは愛されており、
億泰は愛されるバカ枠として物語を完走したのであった。
名前の由来はロックグループ「The Band」。
スタンド名では珍しく、元ネタそのままではない捩ったネーミングである。
当然ながら 忍者ではない。
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