サカバンバスピス


古生代に棲息していたとされる、「無顎類」に属する魚類。
胸ビレや背ビレが無いおたまじゃくしのような姿で、遊泳性の魚類としては泳ぐ能力は極めて低かったとされる。
また分類が示す通り、顎が無く食物を噛み砕けないので、海底に堆積した有機物を口ですくって食べていたと考えられている。

名前は最初に発見されたボリビアのサカバンビラ村と、ギリシャ語で「盾」を意味する「aspis」に由来し、
日本語に訳すと「サカバンビラの盾」という意味の名前になる。
だから読み方も「サカバン・バスピス」より「サカバンバ・スピス」の方が近いんじゃないかな
その名の通りいわゆる甲冑魚の一種であり、頭部から胴体真ん中にかけて固い甲殻で覆われていた。
尾部を中心に、甲殻以外は化石として残りにくいため、復元図は甲殻を外骨格のように強調したものと、甲殻が皮膚に覆われ境目の目立たないものの二通りがある。

サカバンバスピスなどの甲冑魚は古生代に繁栄し、魚類が顎を獲得した後にも頭部を甲殻で覆う種が多く現れた(板皮類、ダンクレオステウスが有名)。
しかし、より優れた捕食能力を備えた顎口類が現れ始めると、甲冑魚全体が大量絶滅期を境に急速に勢力を失い、石炭紀の前半には完全に滅んだと言われる。
無顎類に関しても顎口類の勢力に追いやられ、現在ではヤツメウナギ類とヌタウナギ類を残すのみとなっている。

(以上、ニコニコ大百科より一部引用)

ドコドコヤワラカ サカバンバスピスゥ…イイズラァーイ

かつては古生物ファンでも知る人ぞ知るというレベルのマイナーな生物だったのだが、
2023年にフィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されている模型(項目冒頭の写真)が、
そのゆるキャラじみた造形からネット上の一部コミュニティでネタにされていた。
さらに同年6月頃にはTwitter(現:X)でも注目を浴び、イラストや模型といった創作の題材にされるなどブームを起こす事となった。
一方で、おふざけにしか見えないこの模型も実は本種の特徴(「鼻腔がある」「鱗に覆われていたとされる下唇にそれらしきギザギザがちゃんとある」)
を捉えていた事が明らかとなり、再評価(?)されるに至っている。
ちなみに、かつて件の博物館に2年ほど勤めていたとある女性が「2022年になるまでこの模型の存在を知らなかった」と発言していたりする。


MUGENにおけるサカバンバスピス

M.U.G.E.N凶悪キャラスレアップローダpart19にて、製作者不明のものが公開されている。何故作ったし。
かわいいフリー素材集 いらすとや』の画像を使用した一枚絵のキャラで、
神キャラ用の撃破挑戦ターゲットとなっており、一切アクションは設定されていない。
参考動画

この他に、同じく凶悪キャラスレアップローダpart19にて、Lian氏による改変キャラ「G-T_sacabambaspis」も公開されている。

出場大会

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最終更新:2023年10月23日 19:56
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