音石明





 「名前は音石 明 19歳 まっ!

  このギターは気にしないでくれ」

ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使い
アニメの担当声優は 森久保祥太郎 氏。同氏は音楽活動も行っているので、ある意味うってつけのキャストかもしれない
(しかも『ジョジョ』に色々と縁のあるSOUL'd OUTの元メンバーShinnosukeとユニットを組んだりもしている。
 目立った活動はジョジョと無関係な森久保氏の主演作『魔術師オーフェン』の新アニメOP及び劇伴だったりするが)。
なお、同氏はアニメ放映前に発売されていた『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』及び『アイズオブヘブン』でも音石を演じている。

元は一般人だったが、虹村形兆に矢で貫かれた事でスタンド使いとして覚醒。
当初は貧弱で形兆も期待はずれと完全に放置する程度でしかなかったらしいが、時を経て強大なスタンド使いに成長。
やがて自身をスタンド使いにした弓と矢に興味を示し、形兆を殺して弓と矢を強奪。
以降もタガが外れたようにスタンド能力で数々の悪事を働き、空条承太郎東方仗助と対立した。

性格は自信家で調子に乗りやすく、凶悪犯罪にもまるで悪びれた様子を見せずやりたい放題の限りを尽くす、典型的な小悪党といった感じ。
その一方で用心深く狡猾な一面も併せ持っており、作中序盤では承太郎達を警戒して目立とうとせず力を蓄えていた。
また、意外にもギターに対する情熱自体は本物のようで、ライトハンド奏法を軽くやってのけるなどその演奏技術も高度なものである。
また、所持しているギターは自作というから驚きである。職人としてもやっていけるであろう。 *1
本人曰く「ジミ・ヘンやジェフ・ベックのようなウルトラ・スーパー・ギタリストになって熱く激しく生きること」が将来の夢。
逆に「受験だの就職だのといったわずらわしい人生はまっぴら」とも言っており、
「しがらみや束縛から逃れたい」という願望から後述のスタンド能力が生まれたのかもしれない。

顔の左側にある模様や紫色の長髪といった外見の元ネタは、恐らくミュージシャンの大槻ケンヂ氏。
また服の袖の部分を良く見ると、右側に「←AC」左側に「DC→」という模様が入っており、
これはロックバンド「AC/DC」(第二部のエシディシの元ネタでもある)を意識していると思われる。*2

「表現できたぜ……おれのハートを!究極の怒りを!
 ……表現できたぜェ~~~~

 万雷の拍手をおくれ世の中のボケども」

戦闘では決して頭が切れるタイプではなく頭脳戦が得意というわけではない上、すぐに相手を見下し調子に乗るためその隙を突かれる事が多い。
しかしその度に以下の台詞と共に自分の失敗を認めて「反省し」、即座に相手に順応した戦い方に変えるという特徴的な戦闘を行う。
そしてとにかく「しぶとい」のが特徴で、これに後述の凶悪なスタンド能力も相俟って、
作中で戦闘した際は次々に手を変え品を変えて襲い掛かってくる非常に厄介で強力な敵として仗助達の前に立ちはだかった。
一見隙の多そうな性格に反し、第4部前半のボス的な存在を飾るに相応しい実力を示したと言える。
「熱く激しく生きたい」という在り方も、第4部の本当のボスとはある種対照的でそこも含めての存在だったのかもしれない。

+ スタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」
破壊力 - A スピード - A 射程距離 - A
持続力 - A 精密動作性 - C 成長性 - A
電気を操り電気と同化する能力を持つ、堅頭竜類恐竜のような外見のスタンド。
フリーザ様に似ていると言われることも。
劇中では「チリペッパー」とも呼ばれていた。ファンからの通称は「レッチリ」。ポッポ・ポッポ・ハトポッポ?
電線やバッテリーや電化製品に入り込んで様々な場所に移動できる(この時持ったものも一緒に移動でき、これを生かして窃盗もしていた)他、
電気を吸収することでパワーを底上げできる性質があり、遠隔操作型のスタンドながら近距離パワー型に匹敵するパワーと精密動作性を発揮する。
そのため、上記のようにパラメータは精密動作性以外オールAという、各部の主人公やラスボスに匹敵する程に高く、
特にスピードは電気と同化している性質上光速に匹敵し、スタープラチナでもなければ追い付けないと言われる程。
ただし、スタンドが電気と一体になっている性質上、電気が失われるとパワーダウンにとどまらずスタンド自体が消滅(=本体の死)してしまう弱点がある。
スタンドが顕現している状態では常に電気を消費し続けているため、電気さえあればランクAに違わない持続力は発揮できるが、
逆に常に電力が供給できる環境でなければスタンドを維持することはできない他、バッテリー程度の電力供給ではかなり弱体化してしまう。
また、「電気」が形の無いものなので忘れられやすいが、物質同化型スタンドなので「依代にしている物体のせいで物をすり抜けない」法則が適用され、
「電気が通れるもの(例:電線)は上述のようにすり抜けられる」が「絶縁体(例:ゴム)はすり抜けられない」という移動制限がある。

神出鬼没なレッチリを捕捉できるジョセフを合流前に殺すべく、乗った船にスタンドを潜ませたラジコン飛行機を飛ばす作戦を計画するが、
承太郎には全て見抜かれており、杜王港にて戦闘。
町一帯の電力を集中させる奥の手でクレイジー・ダイヤモンドを凌ぐ恐るべきスピードとパワーで仗助を圧倒するが、
破壊されたトラクターのタイヤを「なおす」仗助の罠により絶縁体のタイヤゴムにレッチリを閉じ込められてしまう。
それでも電気を使わずスタンドの素のパワーだけでタイヤを突き破って脱出を図るが、
それすらも読んでいた仗助がタイヤの空気をパンパンな状態で直していたため破裂したタイヤの空気圧により、
レッチリは吹っ飛んだタイヤに引っかかったまま海に落とされてしまう。
かくして電気伝導率の高い海水で電気が漏電してしまいレッチリは消滅し、本体の音石明も立ったまま死亡した…と思われていた。

実はぎりぎりでスタンド解除が間に合っていたらしく、いつの間にか自力で泳いで船に潜入し、船員の変装までしていた
(流石に無理をしていたのかスタンドはボロボロでギターには血反吐の痕跡があり、息切れしていた)。
スピードワゴン財団の人間に紛れてジョセフの目の前まで接近、駆けつけた財団の人間と言い争って億泰を混乱させた隙にレッチリで殺そうとしたが、
どっちが怪しいか分からないので両方とも殴るつもりだった億泰によってトドメを刺され、ついに完全敗北したのであった。

最終的に億泰らに破れた後は承太郎と億泰にスタンドを悪用したら殺すと脅され、
スピードワゴン財団に自白剤を飲まされて「弓と矢」のありかを吐かされた上で、
(スタンドによる殺人は立証できないため)窃盗罪で刑務所に服役することになった。
その後の本編では登場しないものの、『岸辺露伴は動かない ~エピソード2‥六壁坂~』にて、
出所後と思われる彼が小林玉美と共に露伴にサインを求めるシーンがある。


MUGENにおける音石明

mysh_2002氏の製作した『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
Gior5Gio氏提供のスプライトを改変・調整して作られている。
強いラッシュ技もあるが、主にレッド・ホット・チリ・ペッパーを用いた発生の早い遠距離攻撃をメインとしている。
超必殺技では高範囲の放電攻撃を使う。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下位の動画から


「おれは……反省すると強いぜ…」

出場大会

  • 「[大会] [音石明]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
外観のモデルは、実在するエレキギターである「ストラトキャスター」。
物語には一切絡まないものの、扉絵でこのギターに関しての解説が丸々載せられている。
ただし、パーツ全てが盗品で構成されており、常識的に考えて誉められたものではないが。

*2
なお、本来「AC/DC」という言葉は電流における「交流(AC)・直流(DC)両用」を意味している。
音石の電気に関連するスタンド能力とも掛かっており、狙っていたかはともかく秀逸なネタであると言える。
ただ「両刀使い」的な意味でバイセクシャルの隠語でもあるらしいが…


最終更新:2025年01月25日 20:48