キカイダー

     

「チェンジ!スイッチ・オン!

 ワン!ツー!スリー!!」

+ 担当俳優・声優
伴大介
『人造人間キカイダー』『キカイダー01』『飛び出す人造人間キカイダー』『スーパーヒーロー作戦』『スーパー特撮大戦2001』
関智一
『THE ANIMATION』シリーズ、『レッツゴー仮面ライダー』
入江甚儀
『REBOOT』『仮面ライダー鎧武』

伴氏は『キカイダー』終了後の『イナズマン』以降「伴直弥」に改名していたが、
石ノ森先生による命名であった「伴大介」の芸名を相談無しに改名したため先生らの不興を買った事と、
視聴者を混乱させないことも含めてか『01』でも「伴大介」名義で出演する事になった。
その後『キカイダー』25周年の1997年に芸名を正式に戻し、
『REBOOT』では前の旧ジロー前野究治郎という人物の役で出演に至った。

石ノ森章太郎原作・東映制作の特撮『人造人間キカイダー』の主人公。
死の商人「ダーク」の総帥プロフェッサー・ギルに拉致されて戦闘ロボットを開発させられていた光明寺博士がダーク打倒の為、極秘に作ったアンドロイドである。
普段はジローと名乗って人間の姿を取っている。名前の由来は光明寺博士の亡くなった息子・タローであり、姿も似せている。
光明寺博士の子供であるミツコとマサルは父を探しており、ジローは二人を守る為に戦う。

 主人の思うがままであるロボットに、善悪が判断できる機能があればダークに対抗できると考えた光明寺博士は、
 命令の善し悪しを判断し、悪事を犯さない特殊な回路「良心回路(ジェミニィ)」を取り付けた。
 しかし、完成を待たずしてギルに嗅ぎつけられて襲撃され、
 キカイダーは未完成なまま戦わざるを得なくなってしまった。
 この良心回路が不完全であるが故に、ロボットを操る事が出来る「ギルの笛」の音色を聴くと苦しんでしまう
 (ただし変身すれば問題なくなるので、どうやって音色に耐えて変身するかが毎回のネタになっている)。
 両肩のスイッチを押す事でキカイダーへと姿を変える。
 インパクトが強い左右非対称の外見をしており、
 良心回路の設定も相まって不完全な存在である事が一目で分かるだろう。
 作者自身も傑作デザインだと自画自賛している。

 最大の技は腕を十字に交差して充電し、チョップを叩き込む「デンジ・エンド」。
 「ダブルチョップ」「大車輪投げ」など、劇中ではほとんどが肉弾戦だったが、
 「キカイダースパーク」という光線技を使った事もある。
 また、漫画版では最強兵器として目から放つ光線「ブラスター」を装備していた。
 専用バイク「サイドマシーン」は、ヒーローのマシンとしては珍しくサイドカー付きとなっており、
 漫画やアニメでは刃やガトリングといった武器が備わっている。

日本でも幾度か映像化されている人気作だが、ハワイでは絶大な人気を誇り2002年には州知事によって4月12日が「キカイダーの日」と制定されている他、
『REBOOT』公開当時は当初は期間限定公開だったが、週末興行収入1位を獲得した事から延長が決まる等、その人気は現在でも健在。
限定的ながらパワーレンジャーに先んじて海外で成功した特撮であるが、ハワイ放送以前に米国圏で放送された時は話題にならず、
物語もジローとミツコの関係や記憶喪失の光明寺博士を探して旅を続ける展開が、ハワイで人気なメロドラマ風だった事がヒットの理由らしい。

実は本作の元ネタは『ピノキオ』であり、「良心回路」を「ジェミニィ」と読むのも、
ディズニー版『ピノキオ』でピノキオに善悪を教えるコオロギの名前が由来である。
原典の『ピノキオの大冒険』だと、コオロギ(名前は無い)はピノキオに「うるさい」と殺されちゃうんですがね
そして漫画版ラストでは、プロフェッサー・ギルにより「服従回路(イエッサー)」を組み込まれた事により善と悪の心を併せ持つ事になり、
「人間のように嘘をつき」「人間のように同族を殺す」事が出来るようになった事でギルを倒せたものの、
同時に(良心回路を持たなかったため服従回路でギルの傀儡に成り下がった)兄弟や恋人さえも破壊して一人ぼっちになってしまったキカイダーに対し、
「ピノキオは人間に成れて幸せだったのでしょうか?」と〆られた。いつもの黒石ノ森である
(ある意味『鉄腕アトム』に登場した悪人・スカンク草井の捨て台詞「アトムは完全ではないぜ。なぜなら悪の心を持たないからな」と同じと言えよう)
更に漫画版『イナズマン』において、彷徨えるジローが敵に洗脳され、イナズマンに襲い掛かるという後日談「ギターを持った少年」も描かれ、
2001年のOVA版『キカイダー01 THE ANIMATION』ではDVD-BOX特典の新作アニメとして制作・収録された。
なお特撮版イナズマンこと渡五郎を演じたのはジローと同じ伴氏である(OVA版では漫画版準拠の風田サブロウだが)。
+ ギターを持った少年(ネタバレ)
秘密結社シャドウ、プロフェッサーギル、そして兄弟達との壮絶な死闘を制したジロー。
ジェミニィとイエッサーの板挟みと罪の意識に苦しめられていた彼は、旧人類を滅ぼそうという新人類帝国に洗脳され、イナズマンへの刺客とされてしまう。
チェンジしない状態でトランセルサナギマンを一方的に嬲って圧倒するが、サブローがイナズマンに超力招来した事で形勢逆転。
原作ではイエッサーを焼き切られた事で、元通りの善の心しか持たないロボットに戻って一人立ち去っていったが、
OVA版ではイナズマンの説得を受け、善と悪の葛藤を克服するべく自力で立ち上がる事を選択。

「心を失えば苦しみは消えるけどこの思いも消えてしまうよ!」
「僕はもう、ただの機械には戻れない!僕は忘れるわけにはいかないんだ!!」

OVA版ではその後、正体を現した敵を欺くため、あえて全身赤のボディに偽装するという「嘘」をつき、電磁エンドを繰り出してイナズマンを救出。
いつか必ず心を克服して愛する人達の元へ戻るため旅立つという、原作版より救いのあるエンディングを迎えたのだった。

TV版の続編としては、漫画にも登場した彼のプロトタイプ「01=イチロー」が主人公の『キカイダー01(ゼロワン)』も制作された。
01には「完全な良心回路」が搭載されており、前作において不評だったメンタル面の不安定さが取り除かれ、従来の分かりやすいヒーロー路線に回帰している。
「何でプロトタイプであるイチローの方が完成形なんだ?」と聞きたい所だが、設定上は光明寺博士が「正義の暴走」を恐れて封印していたのだとか。
まぁ本編では杞憂に終わったわけだが。…と言うか原作漫画では普通に良心回路を持たない旧式機である。
これは最後までジローが主人公だった漫画版と、玩具を売る関係で新主人公に切り替わったTV版の違いからだろう。
必殺技はジローのデンジ・エンドと同じ構えから放つ「ブラスト・エンド」。デンジ・エンドでは炸裂した際に割れるガラスがカットインするが、
ブラスト・エンドでは強化ガラスが粉々に砕けるカットに差し替わって威力の上昇を描写している。細かすぎて伝わらないカットイン

また、特撮版のジローはギター、イチローはトランペットと、見せ場で登場する時には楽器を演奏しながら高所に現れるのが印象的。
更にはライバルのサブロー(ハカイダー)は口笛、(特撮版ではイチローの恋人である)マリ(ビジンダー)は竪琴を弾きながら登場する。

石ノ森作品のキャラクターを独自のアレンジで立体化するフィギュアシリーズ「S.I.C.(Super Imaginative Chogokin)」では第1号として抜擢。
そのフィギュアによるジオラマを挿絵代わりにした小説『KIKAIDER 00』も月刊ホビージャパン上で連載された。
ちなみに本作に登場するキカイダー00(ダブルオー)の必殺技は「アーク・エンド」である。
+ KIKAIDER 00(ネタバレ)
『キカイダー01』の戦いの後、ギルの笛の幻聴に悩まされていた彼は自らの暴走を恐れて眠りに就いていた。
物語のプロローグで新組織XASHの傀儡にされてしまったビジンダーに襲われ、彼女に攻撃をする事ができずに敗北。
XASHによって良心回路を抜き取られ、服従回路を取り付けられてしまった事で発狂してしまい、
青い部分にも赤が滲んでいる不気味なカラーリングの狂戦士「ブラッドキカイダー」に成り果てた。

本作の主人公である正体不明の人造人間キカイダー00を破壊する事に並々ならぬ執着を持ち、
その邪魔をするのならXASHのバイオロイドや組織の長であるハカイダーにすら平然と攻撃を加えている。

後に光明寺博士の娘婿で00の製作者でもあった海野博士に完全な良心回路を取り付けられて全身が青い「パーフェクトキカイダー」になるも、
それは自分の意志を失い、人間を助けるためなら自らが破損する事すら厭わずに動く機械にすぎなかった。
XASHとの戦いの中で人間の醜さを見てきたキカイダー00の人間不信はこのパーフェクトキカイダーによって決定的なものになってしまう。

1987年には『メタルヒーローシリーズ』の一枠としてキカイダーを踏襲した左右非対称デザインのロボットヒーロー、
『超人機メタルダー』も放映された。こちらは精神的に成長するまでは「自省回路」が戦闘回路にリミッターを施し、
十分な心の成長によりリミッターが全解放されて以降は「鍛錬により技を鍛え上げて強くなる」という、
キカイダー達ともまた違った路線の成長するロボットヒーロー像となった。
悪の組織側の方が人間関係も複雑でドラマチックな展開をするせいで、主役が殆ど出て来ない回もあった件でも有名
なお、彼もサキソフォンの演奏を得意とするが、流石に吹きながら現れはしなかった。

一方でライバルであるハカイダーを主役に据えたパラレル作品『人造人間ハカイダー』では
「暴走する正義」を体現した体制側ロボ・ミカエル(白いロボ)が最終形態(と言うか暴走形態)でキカイダーっぽいデザインに変化している。

他にも東映特撮では、『仮面ライダー555』にてキカイダーをオマージュしたクラブオルフェノクや、
『01』のハカイダー四人衆をモチーフにした幹部集団「ラッキークローバー」といった怪人が存在する他、
仮面ライダー鎧武』では作中に『REBOOT』版キカイダーとハカイダーがゲスト出演している。
物語が佳境に入った所で突然コラボ回がねじ込まれて困惑した視聴者が多かったが
仮面ライダージオウ』に登場した仮面ライダーキカイも名前や設定にキカイダーの影響が多分に見られる
(実際演者も『REBOOT』版キカイダーと同じだったりするし、そもそも『ジオウ』のメインライターは『REBOOT』の脚本も担当していた下山健人氏である)。

またその特徴的な外見から、超竜神仮面ライダーWギル等がキカイダーと呼ばれたりもしている。
その内、Wとギルには実際にキカイダーがモチーフではないかとする説が囁かれており、
Wに関しては他にも直近の後番組である『オーズ』や『フォーゼ』などもライダー以外の石ノ森特撮ヒーローがモチーフとする説がある。
ギルとキカイダーに関しては項目も参照の事。
他にはメイ・リーと原作版の変身前との類似が指摘されることもある。


MUGENにおけるキカイダー

Mothra67氏が製作したMUGEN1.0以降専用キャラが某所で公開されている。
ロックマンを元にしたドット絵で製作されており、サイズはちびキャラ
カンフーマンを踏襲している使いやすい操作性との事。
AIは搭載されていない。
参考動画

出場大会

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最終更新:2024年02月03日 16:29