ゴクウブラック


「愚かな人間には死こそが恵み」

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連メディアミックスに登場するキャラクター。
英語表記は悟空に倣って"Gokou Black"、あるいは単に"Goku Black"
令和に入ってからは悟空の英語表記が"Son Goku"に統一されたため後者が主流になるか。
TVアニメ「ドラゴンボール(スーパー)*1の"未来トランクス編"で初登場する。
本編世界とは別の未来世界に突如現れ、世界を壊滅状態に陥れた謎の人物で、
作品の主人公・孫悟空と瓜二つの姿をしている。
悟空とは異なる黒を基調とした胴着を纏い、左耳に「ポタラ」、右指に「時の指輪」と、
界王神のみが持つ事を許される神具を身に着けている。

しかし未来トランクスの世界では悟空は人造人間編の前に病死しており、ドラゴンボールも消滅しているため本人が蘇る事はまず有り得ない。
かつて過去(=本編基準の現代)の世界での悟空の事をよく知っているトランクスには、「姿形が似た偽者」としか考えられなかった
(視聴者からしても、『Z』の劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』で、
 孫悟空にそっくりなサイヤ人、ターレスが出てきた前例があるのでこう考えた人も多かっただろう)。

ゴクウブラックという名前はブルマ(未来世界)が便宜的に命名したもの(劇中では更に略してブラックと呼ばれる事が多い)で、
本人がそう名乗った事はなく、あくまで「孫悟空」を自称していた。

担当声優は悟空と同じ野沢雅子女史。
海外の吹き替えでもこの点は守られており、悟空役のSean Schemmel氏が兼任している。
悟空や悟飯、ターレスとはまた違う、低く囁くようでいながら存在感のある冷徹な声色で演じられており、野沢女史の演技の幅広さが窺い知れる。

+ その正体は…(ネタバレ注意)
その正体は本物の悟空では無いが、ターレスのような他人の空似でもなく、
第10宇宙の北の界王ザマスが、超ドラゴンボールで悟空と自身の肉体を入れ替えたものであった*2
本編での基本世界とは別の並行世界の悟空とザマスが入れ替わっている。


「お前らのセンスに合わせて名付けるとしたら…
 『ロゼ』… そう…『超サイヤ人ロゼ』」

基が悟空の肉体であるため、サイヤ人特性の能力を持ち本家同様に超サイヤ人に変身可能であるが、
本家とは異なり「超サイヤ人ロゼ」と自称するピンク色の髪の特異形態となっており、
本家オリジナルである悟空やベジータの「超サイヤ人ブルー」と対象的な位置付けとなっている。
漫画版では通常の超サイヤ人にも変身可能であり、超サイヤ人ロゼは本来神である者が神を超えた超サイヤ人に変身しようとした結果とされる。
「お前らのセンスに合わせた」というが正式名称である超サイヤ人ゴッド超サイヤ人を知ったらどんな名称にしたかは謎である
一人称も初登場当初は「私」だったのが超サイヤ人の性質により変身後「オレ(=俺)」に変わり、
以後ノーマル形態でも一貫して「俺」に統一されている。一方の漫画版では口調は荒々しいが「私」のままである。
現代悟空との対面当初こそ二人称は「」であったが、それ以外は他同様「お前」や「貴様」と呼び方が変わっている。
なお、悟空の肉体であるが故かは不明だが元々のザマスと比べて好戦的になっていたり、戦闘を楽しむかのような言動を見せることもある。
ザマスから不老不死になることを勧められても、強くなる肉体の方に魅力を感じているので断るという価値観の差異も生じている。

悟空の肉体を完全に使いこなせているわけではないので、悟空とベジータの動きに付いていけなくなる事もあるのだが、
本編よりも少し先の時間軸の悟空の肉体であるためか、あと一歩、二人が及ばないという強さを持っている。
ザマスが入った影響なのか、纏う気は紫と黒の非常に禍々しい色に変化している。
悟空と同様にかめはめ波を使う他、悟空が習得にかなり苦労していた瞬間移動も容易く使いこなす。
かめはめ波の掛け声は伸ばさずに短く切るのが特徴。
上述の超サイヤ人ロゼになった後はベジットのように気で作った剣を用いて戦うようになり、振ると同時に針状の気を飛ばす事も可能となった。
さらにサイヤ人としての特性をそのまま受け継いでいるため、追い詰められるほどにパワーアップしていく。
ちなみに漫画版ではパワーアップでどんどん手がつけられなっていくブラックと異なり、
悟空本人とベジータは鍛えすぎていて、追い詰められたことによるパワーアップを行ってもほとんど強化されない、と述べられている。
さらに幾度かの再戦を経てベジータに追い込まれた際にはベジータが「怒り」によってパワーアップしたことを知り、
自らもその身に抱えた「怒り」を力に変えることでさらに大幅にパワーアップ。
気の剣を鎌に作り替え、その一閃で空間を引き裂き、そこから溢れ出した煙から無数の分身を作り出して攻撃するという恐ろしい攻撃を披露した。

話を追う内に徐々にその全貌が明らかになって行くが、基本世界でもやはり同じ流れになろうとしていた。
しかしその前後に悟空とベジータが未来世界へ行った事によりその事を突き詰めたため、
現代へ戻った後にビルスとウイス、更には東の界王神(シン)と共に犯行現場を突き詰め、
ウイスが時間を巻き戻した後、ビルスがザマスを図に乗るんじゃないぞ破壊した事により一件落着。

……と思われたが、トランクスはかつての人造人間編での経験があったため半信半疑な状態であった。
ビルス曰く「神が神を破壊すれば全ての時空を干渉する」*3と言っていたが、結局はトランクスの思っていた通りの展開であった。
これに関してビルスはさすがに自身の思惑以上な出来事であったためかなり責任を感じていた。
ビルスにとっては、このまま未来へ行ってブラックと未来ザマスを破壊する事は容易い事だったが、
界王神ではない破壊神が時空を行き来する事は立場上やはり不可能であるため、
シンとゴワスに悟空・ベジータ・トランクスの援護協力を要請するしか無かった。

終盤でゴクウブラックとザマス(未来)はポタラ合体を敢行し「合体ザマス」*4となって悟空達を追い詰めるが、
最終的には「全王」によって世界ごと完全消去された。

+ スーパードラゴンボールヒーローズ
新時空大戦編で「紅き仮面のサイヤ人」名義で正体不明の人物として登場
(元々『ヒーローズ』には「仮面のサイヤ人」名義でバーダックが登場した前例がある事と、人間を見下す傲慢な言動から、
 アーケードプレイヤー及びアニメ視聴者からは正体がバレバレであったが)。
合体ザマスになる前の時間軸で、フューから自身の顛末を聞かされた事から
「全人間0計画」を破壊神や全王に察知されずに行うべくあらゆる別次元に飛び、
99人もの悟空だけを倒す事で、自身の体を慣らし強化し続けた。
この修行と仮面の強化効果により、ブルーの悟空(『ブロリー』以降のヒーローズの展開があるため、未来トランクス編より遥かに強い)が、
同等以上の超ハーツとタッグを組んでも一蹴できるほどの戦闘力を獲得している。
そして悟空とベジータが修行している間に「全人間0計画」を行おうとするが、妨害に現れた「黒衣の戦士」が悟空顔だった事で警戒し、
「超サイヤ人ロゼ2」および「超サイヤ人ロゼ3」への変身を披露。
更には乱入してきたフリーザ、クウラの相手として、時の巻物を使い超一星龍を呼び出す。
そこに現れた身勝手の極意の悟空とSSGSS・暴走制御形態のベジータとも互角に戦うも、力及ばず敗北。
そのため「全人間0計画」に使う予定だったエネルギーを吸収、「超サイヤ人ロゼフルパワー」*5へと変身を遂げ、
ブルー進化以上の力を持つ暴走制御形態のベジータを一撃でダウンさせるほどにパワーアップ。
最終的にSSGSS・進化へと変身したゴジータに敗れ、そのまま消滅する事となった。

格闘ゲームでは合体ザマスと共に『ドラゴンボールファイターズ』に出演している。
基本的に超サイヤ人ロゼの状態で戦うが、戦闘前や戦闘後の演出では超サイヤ人ロゼになる前の姿も見ることが可能。

+ 主なゴクウブラックの性能
素早い格闘攻撃と少し発生が遅い代わりにリーチと判定が強力で気弾無敵を持つ気の剣を用いて戦うキャラクター。
近距離は格闘攻撃で攻め、中距離は気の剣による牽制が強力、遠距離もビーム系飛び道具「ブラックかめはめ波」があるなど、
ありとあらゆる距離で戦うことが可能なオールラウンダー。
それに加えて発生が遅くなった代わりにコマンド投げの性質が追加されたビーム系飛び道具「神縛ブラックかめはめ波」を持っていたり、
移動を伴う必殺技を多く持つことから機動力が高かったりと、独特な性質も複数持っている。
さらにアシストの「ブラックかめはめ波」が万能で使いやすく、控えに回っていても様々な場面で輝ける。

単体のみではコンボ火力を伸ばす手段が乏しいことやUZCがロック技であるために扱いに癖があるのが欠点と言えるか。
また前述した通り機動力が高いのだが、このゲームは共通システムの超ダッシュ等の存在故に
全てのキャラの根本的な機動力が高いため、特別強力な点とまでは言えない部分もある。

全体的な性能が安定して高いことから、強さは中堅上位くらいとされている。
その万能さ故にどのような味方や状況にも対応しやすく、先鋒・中堅・大将のどのポジションでも活躍できる。
また、全体的に挙動が素直で分かりやすい上に強力なものが多いため、扱いやすく、初心者にも優しいキャラとなっている。

本作では特殊KO演出として、破壊すると見せかけてデコピンを食らわせるビルスの「破壊神の裁き」でKOされる際、
ゴクウブラックと合体ザマスのみ本当に破壊される(ついでにダメージも最大HPの約5倍と超オーバーキル化)というファンサービス(?)も。
また、担当声優が野沢女史であるということもあってか、開幕デモでの専用台詞が非常に多い。
特にDLCでの追加キャラに関してはほぼ全てのキャラに対して専用台詞が用意されている。
いずれも冷酷かつ残忍、常に相手を見下し、強烈な皮肉を混ぜることもあるなどゴクウブラックらしい台詞が多い一方で、
悟空の身内も含めて多くのキャラに見間違えられるバーダックを明確に別人と認識するどころか彼の過去も知っていたり、
ビルスと同様にGT悟空の体に起きた変化の事もしっかり把握しているなど、神らしい一面も垣間見せる。
この他、『ドラゴンボールゼノバース2』にも登場している。

+ ザマスとは

「このザマスこそが、宇宙の知恵、宇宙の法、宇宙の力なり!」

第10宇宙の北の界王。界王神と同じ種族で、モヒカンヘアーと緑色の肌を持つ。
名前の由来は漫画の貴婦人(『ドラえもん』のスネちゃまのママなど)が語尾につける口調から。
mugen的にはマッドマンの語尾と言えば分かり易いだろうか。
担当声優は三木眞一郎氏。
海外では『ドラゴンボールエボリューション』でピッコロ大魔王を演じたJames Marsters氏が吹き替えを担当した。

その強さは、悟空に「第7宇宙の界王神(シン)より強い」と言わしめるほどで、超サイヤ人2に覚醒したトランクスと同等程度。
また、ロゼ化ブラック同様気の剣で戦う事が可能。
身長はシンよりも高く、シンを小学校低学年と例えるなら、ザマスは青年くらい。

現時点では破壊神を除く界王と呼ばれる人種上では間違いなく最強候補である。
第10宇宙を管轄する現界王神ゴワスより次期界王神候補として師事し、修行をしている。
しかし潔癖すぎる人格面故に、ドラゴンボール史上最悪の災いをもたらす事態へと発展してしまう。

悟空たちより数段劣るが不死身であるザマスと、不死身ではないがそもそも歯が立たない強さのブラック、どちらも同時に相手にすると厄介極まりない。

作中では基本世界、並行世界、未来世界と同一存在であるが時間軸の異なる三者のザマスが登場している。
三者の末路に関して、基本世界版はビルスに破壊(消滅)、残りの二者は全王に世界ごと消去(完全消滅)されている。

『スーパードラゴンボールヒーローズ』にも合体ザマスの姿で復活しているが、
こちらでは合体した事で不完全になった不死身能力が機能するようになりパワーアップしている。
そしてこちらでも全王消滅を目標とするハーツによるデモンストレーションとして「神殺し」の力で消去されてしまった。

+ 余談中の余談だが
最近のMADでは「トランクスルー」のようなものとして、「ザマスルー」「ブザマス」「ウザマス」なるネタも見かけるようになっている。
しかし、相手にされたらされたで「破壊」という一人用のポッドのような扱いを受ける。

なお、「あなたにテコンドーを教えてやろうか?」とは何ら関係ない。あってたまるか

「我が姿は正義、我が姿は世界…
 崇めよ、讃えよ…この気高くも美しい…
 不死にして最強の神…ザマスを!」


MUGENにおけるゴクウブラック

+ Heal the world氏
  • Heal the world氏製作
2016年11月公開。スプライトは『超究極武闘伝』のものベースに胴着を部分改変したものを使用しており、
音源の少なさからターレス(こちらも野沢女史が担当)の台詞が一部流用されている。
こういった深刻な素材不足は同じ声のバーダックも同様だが、ゲームでの出演が多い分ブラックほど音源には困らないだろう。

+ CobraG6氏製作
  • CobraG6氏製作
新MUGEN専用。
『超究極武闘伝』の孫悟空を改変したスプライトを用いて製作されている。
モーションは『ドラゴンボールファイターズ』を参考にしており、ザマスを召喚して攻撃する他、超必では合体ザマスになる。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載済み。
DLは下記の動画から

+ Human Human氏製作
  • Human Human氏製作
新MUGEN専用。
Alizzon氏の作品を改変・修正したもの。
スプライトは『超究極武闘伝』仕様で、孫悟空を素体にしている。
ボイスは悟空の流用だが、一部本人の声も取り入れている。日本語。
必殺技は明確に素体と差別化が為されており、鎌や剣による斬撃、特徴的な形状の気功波、相手を何度も画面端に叩きつけてバウンドさせる乱舞技と多彩。
凶上位相当の優秀なAIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)

+ Mikel8888氏 & InSeph氏 & MYTHOS氏製作
  • Mikel8888氏 & InSeph氏 & MYTHOS氏製作
新MUGEN専用。
海外産のちびキャラで、AAgus氏とJetrix97氏による『JUS』風ドットを用いて製作されている。
DLは下記の動画から

出場大会

出演ストーリー



*1
ちなみに『ドラゴンボール(スーパー)』はTVアニメ版が先行で制作されているため、
コミック版とは話の大筋などは基本的に同じだが設定や内容などが微妙に異なる。

*2
ギニューのボディーチェンジと異なり、声は元の肉体のままとなっている。
ザマスの肉体に替えられた悟空がザマスの声で口調が悟空という場面がある。
なお、こちらの悟空は口封じも兼ねて妻子共々殺害されてしまった。合掌。
ゲーム作品『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』では肉体を入れ替えた直後のザマスが
「ザマス(孫悟空)」名義で実装されている。

*3
この時は結果論重視でトランクスの言い分通りの展開となったが、
本来はビルスが述べた通り神の力は全ての時空を干渉する
そうならなかったのは、ゴクウブラックが神具「時の指輪」を身に付けていた事でそれらの干渉から免れていた事が原因となっている。
つまり逆を言えばタラレバ理論上、ビルスがセルを破壊した場合、
全ての時空におけるセルの存在そのものが完全消失するはずである。

*4
これを受けてか、ゲーム作品『ドラゴンボールフュージョンズ』ではオリジナルキャラクターとして、
少年悟空とフュージョンした「ゴマス」が登場している。

*5
なおこのロゼフルパワーだが、筋肉が盛り上がり尻尾も生えるが体毛は生えない、あとアーケード版では目元に隈取もつくという、
超サイヤ人3と4の中間のような特殊な見た目をしている。


最終更新:2022年07月23日 05:05