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孫策伯符






総大将なのに一騎討ちしたり会見で敵武将をテーレッテーしたりした逸話を持つ、『SANGO FIGHTER』の世紀末小覇王……
ではなく、『三国志』の武将がこぞって女体化された『恋姫†無双』の孫呉の……
でもなく、知る人ぞ知るドキッ!おっぱいだらけの格闘漫画『一騎当千』の主人公
主人公に選ばれた理由は作者の塩崎雄二氏曰く「誰もやっていないから」。弟の孫権ならまだしも孫策はねぇ…*1
彼女の通う南陽学院では頭主を務めるが、闘士としてのランクはD。
性格はバトル漫画の主人公らしく、天然・身勝手・喧嘩好き。
もしかしたら、この人この人と気が合うかもしれない。
シノマスボイス

紛れも無く主人公なのだが、アニメ版第2期にあたる『Dragon Destiny』では第1~2話に登場していない
(ようやく登場したのが第3話の終盤)。
原作で人気投票第1位に輝いた関羽雲長がほとんど主人公扱いであり、アニメ版が初見の視聴者には全くそれと分からない事態となった。
そもそも原作でも出番が数ヶ月無い事などザラ。例えば単行本第11巻での登場は最後の1コマのみ。
更に各話の1ページ目には武将や有名な出来事の説明と切り絵っぽいイラスト(版画?)が掲載されるのだが、
従兄弟の周瑜は描かれたのに伯符は1度も描かれていない
しかし空気かと言えば、人気投票ではしっかり第2位を獲得しており、決して主人公としての存在感が無いわけではない。
第2回人気投票では3位に落ちてしまったが

+ で、なんで三国志武将が女子高生になってるの?
『一騎当千』は漫画雑誌「月刊ComicGUM」(ワニブックス)に2000年より連載開始。
2015年末より『真・一騎当千』に改題し、「ヤングキングアワーズ」(少年画報社)に移籍して連載。
『三国志』の英雄達の魂を封じ込められた勾玉を持ち、
彼らの宿命を受け継いだ高校生達(作中では「闘士」と呼ばれる)による格闘漫画。
その設定により、主人公である17歳の女子高生「孫策伯符」を初めとして、
キャラクターの名前が『三国志』や『三国志演義』の登場人物から採られている。
なのだが、別に過去の武将達の生まれ変わりとかそういうわけではない。
生まれ変わりでもないのに現代日本の、それも女の子の名前としてどうよ?というツッコミはご遠慮下さい
(そもそも元ネタの方はこちらに書かれている通り「姓は孫、名が策、字(あざな:通り名)は伯符」であって、
 「姓は孫策、名が伯符」ではない。実際に名前を呼ばれる時も「孫・策」か「孫・伯符」である)。
……というか、日本でやるな、中国でやれと言わざるを得ない


MUGENにおける孫策伯符

Zelgadis氏による『NBC』のキサラを改変したものが存在していたが、現在は入手不可。
システムは『KOFXI』+MAX3という感じである。
ボイスは一部暴走アルクェイドものを搭載しているらしく、
勝利セリフで「讃えなさい…この禍々しい紅い月を」とか口走ったりするが、海外製作者だからしょうがない
相手を吹っ飛ばす技が多いのでコンボは不得手だが、一撃が重い高火力キャラとなっており、
特に3ゲージ技の「Materializes Lightning」は即死級の火力を誇る。
また、シェン・ウーの様に飛び道具を弾き返す技を持つ。
ちなみに原作とは違い戦闘中の脱衣は無いが、動画使用に問題無い程度の脱衣KOが搭載されている。
プレイヤー操作(2:36~)

外部AIはGustab氏によるものが存在し、人操作ではできないコンボで3~4割はかっさらう。
本体も同梱されているが、最新版ではないので脱衣KOは未搭載。
また、akuaku氏もAIを製作していたようだが公開はされていない。

上記の他にも、Borewood氏によるMUGEN1.0以降専用の孫策が公開されている。
こちらはPSPで発売されたゲームの画像を用いて作られている模様。

出場大会

凍結

プレイヤー操作



*1
小覇王とも称される武勇に優れた三国時代の武将。
董卓討伐連合軍の将の一人でもあった父・孫堅は、皇帝の証でもある玉璽(伝国璽)を入手したことでさらなる争いに巻き込まれ、
玉璽を献上した袁術の命令で敵対勢力と戦っていたところ、たまたま敵将の姿を見かけたので単騎で追撃して討ち死に。
若干16歳で跡を継いだ孫策は、幼い弟・孫権を守って孫家再興のために奮闘、遂には江東を平定して独立を成し遂げる。
しかしその強引なやり口は敵を多く作るものであり、ほどなくして刺客の凶刃に倒れ、25歳でこの世を去った。
以上は正史における大まかな経歴だが、『三国志演義』では刺客に襲われ重傷を負うも存命している。
+ 『演義』における孫策
華佗の弟子から治療を受け、その際「毒が残ってるから絶対安静ね」と忠告されるが、折しも道士・于吉が来訪。
江東では以前より于吉を信仰する者は多く、孫策の部下達や母でさえも敬うほどであった。
孫策は于吉の人望を妬み、言いがかりをつけて于吉を殺害。
しかしそれからは毎晩現れる于吉の幻影に悩まされるようになり、
そのたびに怒り狂って興奮したせいで毒が回り、命を落とす結果に繋がってしまった。

ちなみに于吉も史書『江表伝』『志林』に名が見られる、実在したとされる人物。
『演義』では神仙的存在として描かれ、また、孫策が于吉に呪い殺される下りは小説『捜神記』が基となっている。

創作とはいえ孫策がこのような扱いを受けたのにも訳があり、
『志林』の著者である虞喜曰く「高齢者は敬い丁重に扱うのが名君たる者の条件であり、于吉の罪も死罪に値しない」。
ついでに『江表伝』も曹魏側が敬称付きの一方で孫呉の歴代指導者を諱で呼び捨てていたりする。
さらに言えば現代と違って当時は神などの超自然的な存在が真面目に信じられていた時代でもあったため、
それを害すれば天罰を受けるのは当然だという認識でもあった
(死後に神格化されて信仰された末に、『演義』で呂蒙を呪い殺すまでの存在にされてしまった関羽がその代表例。
 これ以外にも『演義』では曹操が梨の木を切り落としたら、その晩に梨の木の神に祟られた場面もある他、
 正史の時点でも曹操は儒教の祖・孔子の子孫で名声の高い孔融を処刑している。孔融が腐れ儒者だったのは置いておくとして)。

ただし、自分以上の人望を集める存在は孫策の江東制覇者としての権威が揺らぎかねないので、
支配者の論理の一つとしては致し方無い現実的な判断である、という見方もできる。
実際、後漢王朝に対して大規模な宗教反乱を起こした張角の前例(黄巾の乱)があったし、
孫堅も許昌(※曹操の拠点の事ではなく人名)という妖賊を討伐しており、
それらを知る孫策が于吉を人心を惑わせる妖術師と見なして排除しようとするのも無理はないだろう
(余談だが、于吉以前に孫策が戦っていた祖郎という人物は『三國志』孫輔伝では「宗部」と書かれ、
 『江表伝』では「宗教指導者」と解釈されているが、他の伝ではいずれも山賊や一揆や独立勢力の首魁とされ、宗教色は無い。
 そもそも宗教指導者は一般的に「妖賊」と称され、前述の張角や許昌がこれに当てはまる)。
せめて曹操や劉表が禰衡(孔融が高く評価したキ○ガイ奇人)に対してやったように、
自ら手を下さず他所に追い払ったのなら少しでも評価は変わっていたのかもしれないが……。

19歳で後継者となって呉を立ち上げて三国の一角となり、赤壁の戦いなどでも主役の一人になる孫権、
黄巾賊討伐や董卓との戦いで劉備と肩を並べる孫堅と比較すると、
『演義』における孫策の待遇は(劉備や諸葛亮の視点で物語が進むのもあって)お世辞にも恵まれているとは言い難い。
その武勇においては比類無きものだが、その路線だと呂布関羽等の方が目立っている。
先述の通り、主人公に据えられている作品は殆ど無いと言える。
とはいえ現在ではその短くも激動な生涯や性格から人気を集めているのも事実であり、
ゲーム『真・三國無双』シリーズや漫画『蒼天航路』など、
主人公と設定されていない作品でも明朗活発さと熱さを発揮してユーザーに大きな印象を与える事も少なくない。


最終更新:2026年09月08日 04:58