「ちょうきょうりょくのシンクウタメこうげき、くらってみるか?」
任天堂がファミコンで出したロボット格闘ゲーム『
ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ワルロボとしてステージ2の8体の敵キャラクターの内の1体として登場。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。
また、マニュアルモードの
やられ役でもあり、ソウサモードで2Pコントローラーで動かす事が出来る。
フォルムは
スカポンのようにシンプルな楕円形。
ただこちらは
目つきが悪く、いかにもワルロボらしい顔となっている。
しかしわざわざ
雑魚と銘打ったワルナッチ博士の心情はどういうものだったのだろうか?
上記の通り、それなりに技を評価している上、後に
スーパーザコなる上位ロボも登場し、
なにより
ラスボスである
ホウオウの原型とも噂されているため、単に
ネーミングセンスの問題なのかもしれない。
一方でスーパーザコに対するコメントを考慮すると、名前で相手の油断を誘う作戦の可能性もある。
原作での性能
上記の台詞通りの
タメキャラで全ての
必殺技が
タメ技になっている。中には空中タメ技も。
しかし、肝心の性能はというと、
通常技はどれもこれも
極端に威力が低くて使いものにならず、
必殺技は逆に高火力だが隙が大きすぎてほぼ当てようがなく、そのくせ非常にピヨりやすく、
挙げ句の果てには
投げが使えないという名前通りの弱キャラ。
対CPUであれば必殺技による削りや空中技でのフェイントを駆使すれば戦えない事もない……が、
対人となると相手が舐めプでもしてくれない限り勝ちの目は限りなく薄い。
一応「めくりでジャンプキック→足払いでダウン」を繰り返す事で
永パになったりするが、火力が低すぎて完走が難しい上にチャンスも少ない。
それでも他に希望の持てる要素がほぼないので狙っていくしかないが。
そういうわけでキャラ評価は最底辺クラス。
しかし先に挙げた永パの存在や、辛うじてガードへの対抗手段がない事もないというのもあり、
もっと救いようの無い連中よりは幾分か希望の持てる方ではある。
拳を光らせながらパンチを繰り出す。
発生が物凄く遅く、後隙も物凄く大きい。
ただしガードされた場合も
判定が消えず、多段削りが発生する。
「ジョイメカ」の仕様では削り1回あたりヒット時の1/4のダメージとなるが、
この技は至近距離でガードすると5~6回削れるため、
1.5倍くらいのダメージが通ってしまう。
また「↓タメ→+A」というコマンドで出すと前方向に突進する派生版になる。
こちらの方は通常版より幾分か実用的。
どっちにしろ対人だと見てから余裕で対応されるけど
キック版。発生が遅いのも後隙がデカいのも多段削りなのもタメパンチと同じ。上方向の判定がちょっと強い。
こちらは「←タメ+B」で前進版に派生する。
- シンクウタメパンチ(↓タメ後に空中でA 20POW)
空中でタメパンチを放つ。発生中は空中で静止するため着地のタイミングをズラすのに使える。
これとシンクウタメキックはタメの仕様が少々特殊で、一度完成したタメは空中で技を出すまで何をしても解除されない。
一度タメてしまえば後はいつでも出せるので読まれにくい……と言えなくもないが、
それ以上にガード時などに無意識にタメを完成させてしまい、ジャンプパンチを出そうとしてこれを暴発させるという事故が怖い。
例によって隙が馬鹿でかいため、そうなってしまった場合悲惨なことになるのは確実。
これまた空中技としては特殊なことに、ほんの少しでも地面から離れていれば出すことができるため、
うっかりタメてしまった場合、着地とほぼぴったり同時にこれを出すことで隙を晒すことなくタメを解除することが可能。
なんでそれだけのためにこんな高度なことしなきゃいけないんだ
- シンクウタメキック(↓タメ後に空中でB 20POW)
シンクウタメパンチと性質は同じ。打点と判定の違いが最大の違い。
出掛かり時は背中にも
攻撃判定があるので、地上着地ギリギリで相手に背中をくっつける形で当てると、硬直を消しつつ先に行動する事が出来る。
まず間違いなくその前に迎撃されるけど
これらのタメ技は結局ダメ技だと結論づけられたらしく、ワルナッチ博士は後継機スーパーザコにはタメ攻撃を一切引き継いでいない。
特にスーパーザコの機動力を支えるザコキックは「溜め不要で即座に出せる」「その場で停止せず大きく移動する」と、
シンクウタメキックと正反対の性質を持っている。
普通、後継機と言えば「原型機の武器を強化改良した形で搭載」というのが定番だが、ここまで完全に頭を切り替えて別物にしたのは珍しい。
4つ搭載できる必殺技のうち1つか、あるいはコマンドの変化で1つくらいタメ攻撃の上位版を残していても良さそうなものだが、
「タメ攻撃が暴発するだけでも邪魔だ」と見限られたのかも知れない……。
もし後継機に受け継がれていたら、最終的にシンクウタメホウオウアッパーという超兵器が……駄目ですか……?
MUGENにおけるザコ
yamabe氏が製作したものが存在する。
Yahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅したため、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。
3P以降はタメパンチのフラッシュカラーが異なる。
出場大会
最終更新:2024年06月08日 14:23