ビリー・ヘリントン


「あぁん?最近だらしねぇな?」

実在するアメリカ合衆国出身の元ポルノ俳優。1969年7月14日生まれ。
ニコニコ動画では「パンツレスリングの兄貴」として有名。

アメリカ人の平均より高い185cmの身長と、筋肉質な体に脂肪が程よく付いた「ガチムチ」な体型が特徴。
肉体は24歳から始めたボディビルにより鍛えたもので、それ以前にも琉球空手、ボクシング、レスリング、マーシャルアーツといった格闘技の経験もある。
日本の文化にも興味があり、21歳の時に宮本武蔵の『五輪書』を読み、彼の多面的な人間性に強い影響を受けたという。
出演した作品の多くはゲイポルノであるが、女優と絡みのある作品も存在しており、
1999年に雑誌『Manshots』に掲載されたインタビューでは、性的指向はバイセクシャル(両性愛者)であると発言している。

1994年頃に当時付き合っていたガールフレンドが写真を雑誌『Playgirl』に送った所、1994年12月に同誌で開催された「Real Man of the Month」で優勝。
これを機にポルノ俳優としてのキャリアを歩んでいく。
1998年2月26日に発売された「Naked Muscle 3」で映像作品へのデビューを果たし、2007年まで20本以上の作品に出演した。
第一子の誕生を機にポルノ業界から引退、その後は建設業で働いていた。

2007年にニコニコ動画で出演作の一つ「Workout: The Directors Cut」の一部分が、
「本格的 ガチムチパンツレスリング」のタイトルで投稿され注目を浴びる。
初期はランキング工作や釣り動画のオチとして使用されていたが、
上半身裸の男性が真面目にパンツを奪い合うというシュールさや豊富な空耳が受け、音MADを始めとしたMAD動画の作成が盛んとなる。
この流れでビリー氏のみならず他の海外製ゲイポルノ作品や出演者も積極的に題材として取り入れられるようになり、
「レスリングシリーズ」という一ジャンルへと発展、ニコニコオールスターの一員としての地位を確立。
同氏も出演作品での「だらしねぇな」「仕方ないね」「歪みねぇな」という空耳から性技も度量も併せ持つ人格者として描かれるとともに、
これらはそれぞれ戒め、許容、賛美を司る「妖精哲学の三信」とされ、この心を理解出来た者こそが真の愛兄貴者達とされ、
彼らは妖精哲学の最高の境地とされる「ゲイパレス」への道を悟る事が出来ると言われている。

全ての始まり

熱狂的な人気を受けて、2009年にはニコニコ側から招待された「ニコニ・国賓」として来日が決定。
マックスファクトリーとグッドスマイルカンパニー主催のイベント「ワンホビ9」でトークショーに出演、
歪みない笑顔とサービス精神で観客を魅了した。
イベント中に「(日本に来るのは)初めてだけど、最後ではない」という名言を残し、以降も数回に渡り来日している。
また、初来日から間もなくフィギュアのブランド「figma」からアクションフィギュアがニコニコ直販限定で発売された。
同ブランドでは初となる実在人物をモデルとしたフィギュアである。*1

ブームが落ち着いた2018年3月2日、交通事故により48歳の若さでこの世を去った。
突然の訃報に、関係者のみならずネット中から追悼の声が多数寄せられた。


MUGENにおけるビリー・ヘリントン

ニコニコオールスターの中では古参の部類にあたる兄貴だが、
ボイスを使用したキャラやボイスパッチこそ複数存在したものの、単体のキャラは長らく公開されていなかった。
そんな中、2014年3月14日にMarkson氏により単体のキャラが公開された。
公開場所のOnedriveにアクセス出来ない状態だが、改変は自己責任となっており、
後述のAIパッチを製作した olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)が自身のロダにて代理公開している。
スプライトはfigmaのフィギュアを実写取り込みした画像を使用。

弱強のパンチとキックに分かれた4ボタン式で、特殊なシステムは存在しない。
必殺技は突進技「チャリオットタックル」、空中から突進する「バイオレンスニードロップ」、
持続の長い対空技「フェアリーワイパー」、お馴染み「竜巻旋風脚」など、飛び道具こそ持たないものの癖の無い技が揃っている。
無敵状態で前進する移動技「最強とんがりコーン」もあり、飛び道具も怖くない。
レスラーながらコマンド投げは持っていないが、代わりに通常投げが4種類存在する。

1ゲージ消費の超必殺技は、必殺技の強化版である「本格的チャリオットタックル」と「バイオレンス反転ニードロップ」、
股間から光線を発射する「スペルマラ光線」の3種類。
そして3ゲージ消費の当身技として「フェアリーナイトメア」が存在。
『Lords of the Lockerroom』において「城之内悠二」ことニック・スティール氏に対して使用した技が元ネタだが、
オブラートに包んだ言い方をすると、ナウい息子を相手の顔に叩き付けるという卑猥なもの。
見えてはいけない箇所は 赤さん が隠しているため動画が消される可能性は低いが、見た目がアレなので戦わせる相手には注意。
元ネタはニコニコにもアップされているが(無論赤さんは仕事をしている)、このページでは取り上げない。

AIは未搭載だが、本体を代理公開しているolt-EDEN氏によるAIパッチが2021年10月31に公開された。
改変パッチも兼ねており、通常技のキャンセルポイント追加、「フェアリーナイトメア」の当身成立時の判定強化などが施される。
AIレベルを10段階で変更できる他、ゲジマシ量の設定も可能。
「最強とんがりコーン」による移動からコンボを狙い、合間にしゃがみ小パンチ連打でゲージを溜めてくる。
設定でゲジマユにした上で相手と離れていると、たまに「スペルマラ光線」を連発することがある。
強さの目安は強クラス。




 「ニコニコのファンに伝えたいのは、他人や自分を型にはめて決め付けないこと。
  そして冒険を恐れないこと。
  チャンスが訪れたら、信念を持って、そしてその信念に対して努力すること。
  ウジウジしてないで人生を謳歌すること。
  ゲイだろうが、ストレートだろうが、男とか女とか関係ない。
  楽しもうぜ、それが人生ってもんだろう。
  歪みねぇ人生を生きようぜ!」

───ガジェット通信のインタビュー「歪みねぇ単独インタビュー!ビリー・へリントン兄貴を丸裸にしてきたゾ!」より

出場大会

  • 「[大会] [ビリー・へリントン]」をタグに含むページは1つもありません。

出演ストーリー

スターダスト美鈴
MUGEN街の夜雀亭(ハンバーガーショップの店員)
Lucid Dream


最後に、当然の話だがビリー・ヘリントン氏は実在した人物である。
MUGENを含む二次創作を他所に持ち出し、当人やその関係各所に迷惑を掛ける事は絶対に許されない行為である事を忘れてはならない。
使用する場合はネタをネタとして楽しみつつ、失礼の無いよう節度を持った振る舞いを心がけよう。


*1
実際に発売された実在人物のfigmaでは確かに兄貴が初なのだが、参考出品止まりで実際には発売されなかったものの、
シリーズ第1弾長門有希発売前の2008年に開催された「フィギュアメーカー合同展示会」にて芸人の鳥肌実氏が先に登場している。
また、モデル(スーツ)が現実に存在しているという意味ではプロ野球マスコットのドアラ、ドラッキーが先。


最終更新:2024年01月31日 19:16