このページでは【ゼノブレイド3】のキャラクター、
エイ
を解説する。
実在する動物は【エイ】?を参照。
エイ |
||
他言語 |
||
---|---|---|
性別 |
女? | |
所属 |
不明 | |
声優 |
佐藤利奈 | |
初登場 |
【ゼノブレイド3】 |
赤い剣を持つ銀髪の女性。
『新たなる未来』の主人公マシューの相棒であり、本シナリオのヒロイン。
DLCシナリオ『新たなる未来』に登場するメインキャラクターの一人。
クラスは「モナドフェンサー」で使用武器はその名の通りモナド。
【シュルク】達が持っていたそれに比べるとかなり細い刀身だが、切れ味は凄まじく、基本的に何物もの攻撃を受け付けない命の火時計を容易く両断できる。
ロールとしてはヒーラーであり、回復アーツは使えるのだが、純粋な回復量はあまり高いとは言えず、回避アップのバフや命中ダウンのデバフを併用しながら戦線を維持する。
タレントアーツは「ビジョン」であり、一定時間未来を読んで敵の攻撃を無効化しつつ、一度だけ強力な攻撃を放つことが出来る。
モナドやビジョンのみならず、銀髪に寒色系の衣装、片耳にトリニティ・プロセッサー「ウーシア」そっくりの赤い結晶体のイヤリングを付けており、その正体は……
……と、容姿といい「エイ(A)」という名前と言い、発売前の時点でバレバレなくらい【アルヴィース】に関連したキャラクターであり、PV時点でTS
石田
アルヴィース呼ばわりされていた。
なお、シュルクに至っては
一目見ただけでアルヴィース本人と看破してアイコンタクトを取っている。
その正体はウーシアから抜け落ちた「アルヴィース」としての記憶が独立した存在。
ウーシアは「合議型」人工知能トリニティ・プロセッサーにおける「裁定者」の機能を司っており、裁定すべき意見を出すロゴスと【プネウマ】が存在しなければただの機械に過ぎない存在であった。
アルヴィースと言う一個人はクラウスの抱いた後悔の念を受けて誕生しており、その後悔から世界を救うためにかつてシュルク達を導き巨神界を救ったのだった。
クラウスが死んだことでアルヴィースと言う個人はなくなったものの、ウーシアのコア自体は健在で若き日のシュルクの手元に渡っていた。
そしてそのコアは世界の破滅を解決するための巨大装置「オリジン」の核として活用したのだが、人々の恐怖から生まれたゼットはオリジンの管理権限を取得。
彼が率いるメビウスに支配された二つの世界の人々が、終わらない戦争を続ける世界アイオニオンが誕生してしまう。
しかし、オリジンの核として使われていたウーシアは「世界を再構築する」という目的に向かいながらも、「裁定者」としての機能を失ったわけではなかった。
それどころか、ロゴスとプネウマを欠いたウーシアは「合議」すら行わず、ただの合理性を追求しただけの冷酷な判断を下すだけの機械と化し、新しい世界を導く物「アルファ」としてアイオニオンに顕現する。
そして裁定者として
「今に固執し醜い争いを続ける古い世界の命は未来には不要」
という結論に至り、アイオニオンで産まれた新しい命であるシティーの住民のみを新しい世界へ導き、ケヴェス・アグヌスの人間は全て見捨てるという「合理的」な判断を下した。
エイはアルファがゴンドウのウロボロスパワーの爆発に巻き込まれた際、ウーシアの中に残ってたシュルク達と旅をしたアルヴィースの記録がアルファから独立した存在で、言わばウーシアの良心でもあり、世界の人々を見捨てようとするアルファの凶行を止めるために旅をしていたのだった。
以上の経緯から
「女体化したアルヴィース」
呼ばわり自体は決して間違っていないのだが、性別が変わっていることに関して「トリニティ・プロセッサーは男性人格のロゴスと女性人格のプネウマ、その間を取り持つウーシアで成り立っているのだからおかしくはない」と
そのプネウマを嫁に持つ
レックスが解説しており、
ウーシア自体に決まった性別はなく、かつてシュルクと旅をしていた頃の姿こそ
「男体化したアルヴィース」
と言える存在なようだ。
記憶と人格はかつてシュルクと旅をしていた頃から継承されているが、性格の方は
胡散臭い
ミステリアスで掴み所のないアルヴィースに比べて大分受ける印象が異なっており、
後先考えずに勢い任せで行動するマシューに対して冷静に行動するよう指導しながらも、いう事を聞いてくれないマシューと軽く口喧嘩をしたり、
休息地では【カギロイ】に楽器の演奏の仕方を教えたり、突きの練習で失敗を繰り返すマシューの額を小突いたり、
高所を進む際に「下を見ない方が良いな……」と少し怯えたりと、
女性の身体に人格まで引っ張られているのか人間味溢れる母性的な性格になっている。
行動だけ見れば『1』のアルヴィース自体もかなり面倒見がいい方ではあるのだが、思わせぶりな言い回しで人々を導くことが多かったアルヴィースに対し、エイは相手の心情を慮って諭すようにして相手を説得することが多い。
マシューとは浮いた関係にはなっていないが「旅が終わった後に無事シティーが再建できたら一緒に暮らさないか?」と誘われ、彼女自身も「それも悪くないな」と返すなど、良好な関係を築いている。
なお上述した通り命の火時計を破壊できる剣や未来視を駆使した戦いなど、ぱっと見ただけでも謎だらけの存在にも拘らず、マシューは「面識がなかっただけで自分と同じシティーの生き残りとして一人旅をしている女性」と思い込んで一切彼女のことを疑わなかったため、エイ自身も半ば呆れていた。
かつての相方(?)であるシュルクとは昔の縁もあって不思議な信頼関係で結ばれており、彼率いるリベレイターがメビウス・ダブリューと交戦した際に、当初は厄介事を避けようと「抜けるぞ」とマシューに述べていたにもかかわらず、
戦っているシュルクの姿を見た瞬間に「加勢するぞ」と前言を撤回し(マシューにも「珍しいな」と驚かれた)、
当のシュルク自身も前述した通り一目見ただけで「かつてのアルヴィースと同一人物」と見抜いている。
また、休息地では二人並んで一緒に皿洗いをするなどプライベートな面でも悪くない関係の様子。
最終的に当初の目的通りマシュー達と共にアルファを撃破することに成功するも、それによりアイオニオンの崩壊が急速に進行。
アイオニオンの人々を守る為、シュルク・レックスと共に世界の依り代となって消滅現象を食い止めることになるが、マシュー達に残した想いが受け継がれ、いつかまた集う日が来ることを確信しながら光の中へと消えていった。
初報の「アルヴィースの要素を無数に併せ持った女性」という衝撃的な姿と、PVでアルヴィースらしき存在が敵対する描写から当初は物議を醸していたが、いざ蓋を開けてみると面倒見の良い母性的で優しい性格と協力的な態度に加え、かつてシュルクと共に旅した記憶である自身の存在を「ウーシアの良心」と称するなど、一個人として何を考えているのか謎の多かったアルヴィースをここにきて掘り下げる等、良い意味でシリーズファンの予想を裏切るキャラクターとなった。