このページでは【ゼノブレイド2】のキャラクター、
レックス
を解説する。
他の同名キャラクターは【レックス】を参照。
雲海の底に潜む財宝を探り当てるサルベージャーとして生計を立てる15歳の少年。
サルベージャーとして自立した生活を送りながら故郷のイヤサキ村にも仕送りを送るという15歳らしからぬ人生を送っている。
【セイリュウ】という【巨神獣】と共に行動する。
本作の主人公。シンに刺され命を落とすが天の聖杯ホムラと同調し、命を共有することで蘇り、彼女を楽園に連れて行くことを誓う。
セイリュウに鍛えられていたおかげで、ドライバーになる前から腕は立ち、ホムラ(聖杯の剣)装備時に繰り出すドライバーアーツは彼が元々使っていたもの。
金勘定には敏感で儲け話には目がないが、太っ腹な性分で、第1話で
10万Gの報酬で雇われた際には意気揚々と9万Gを故郷への仕送りにしている
。
作中描写から一律的に通貨価値を推し量るのは難しいが巨神獣の貨物船を一隻買うのにおよそ30万G、ゲーム内イベントでさらに10万G仕送りすると知り合いの引受人に「お前故郷に学校を建てたいと言っていたが、こんなに仕送りしてるともう一個校舎ができちまうぞ」とからかわれたりしているため、一回の仕事で引き受ける額としてはかなり法外な金額な様子。
総監督の高橋氏は発売前に、
「昭和育ちの自分にイマドキの受ける話など書けないから開き直って昭和で勝負しようという事でレックス君は昭和的な前向きな主人公として描いた」
「レックス君は職業柄身体能力はそれなりに高いけれど、勇者の息子でも大国の王子でもない、どこにでもいるいたって普通の少年で、軍隊を率いて戦うこともなければ、大軍団相手に奮闘することもないわけです。たとえ超常の力を手に入れたとしても、一人の少年にできることなんて限られている。でもその少年がたった一人の少女のために限界を超えて突っ走ったら、
そこにはどんな未来が待っているのか――。
」
というコンセプトがあり、そんな彼に込められた思いが『2』の
「ジュブナイル&ボーイミーツガール」
というテーマに繋がっていると述べていた。
「命の共有」という前例のない関係にあるため一般的なブレイドとドライバーと異なり、レックスとホムラ/ヒカリのどちらかが傷を負うと、体で同じ個所に当たる部分で傷で共有してしまうという特性がある。
当時の時点では彼女の傷を負ってしまうことを不都合に感じることはなく「ドライバーとブレイドの絆の証みたいな感じで逆に嬉しく感じる」と述べていた。
当初は良くも悪くも少年らしく真っ直ぐホムラ/ヒカリの「楽園に行きたい」という願いを叶えようとしていたが、第6話でシンに敗北。彼女を奪われてしまう。
圧倒的実力差を見せつけられただけでなく、シンから戦いを通してホムラ/ヒカリが傷だらけになっていた、即ちレックスが傷を負うことがそのままホムラを傷つけていたことを「自分のブレイドがこれほど傷ついているのにお前は自分しか見えていない」と指摘され、挫折。
「戦えば戦うほどホムラを傷つけるくらいならもう楽園になんて行けなくていい」と一度は諦めかけるが次第に「本当の意味でホムラとヒカリのドライバーになるとはどういうことなのか」を自問するようになる。
そしてセイリュウやルクスリア王・ゼーリッヒの導きでリベラリタス島嶼群に眠るエルピス霊洞へ赴き、最深部・英霊の間にてヒカリの前のドライバーであり英雄と語り継がれている【アデル・オルドー】の魂と会話。「全てを守る必要なんてない」「一人の人間にできることは限られている」「レックス自身にしかできないことがある」と告げられたことから、ホムラ/ヒカリの胸の内に秘めた悲しい想いに気付き、気付いたうえであえて全てを受け入れた結果、ゲートの力を覚醒。
英雄アデルでさえ制御することのできなかった天の聖杯・第三の剣を手にしマスタードライバーとして覚醒することで、すべてのブレイドを操り、思い描いた事象を具現化する力を手に入れる。
ホムラの「私もレックスみたいにたくさん家族が欲しくなっちゃいました」やニアの「大好きだよレックス」といったド直球なアプローチに対しても「みんな大好きだし皆家族だ」でサラリと流す朴念仁…なように見えるが、ホムラはともかくニアの告白に対しては負い目を背負っている描写が見られる。ED後は共に暮らしているらしいが。
両親はイヤサキ村に流れ着いた戦争難民であり、彼を村に託して以降程なくして命を落としている。そのことから彼の出自は一切明かされておらず、瞳の色が英雄アデルと同じ(というか顔のモデリングもよく似ている)であり、ホムラ/ヒカリも「アデルとすごく良く似ている」と述べていることから「アデルの末裔なのではないか?」と思わせる要素があるが、作中では結局明らかにされていない。
(第1話のメツとの対決時にはレックスがリベラリタス出身であることを知ったうえで「その瞳の色に警戒しておくべきだった」とメツが述べており、『黄金の国イーラ』での王都アウルリウムでのアデルとメツとの対決時にも瞳の色に着目していた)
サルベージャーとしての腕前は一流なのだが、戦争への忌避感から軍事物資を取り扱わないため、腕に比べて稼ぎはイマイチ。
そしてドライバーはサルベージャーとは比較にならない程稼げるのでその点だけは羨ましがっているのだが、ゲーム中だとゴールドシリンダが使えるようになったあたりからサルベージ一本で世界観的に見ても恐ろしいほど稼げるようになり、金欠に悩むことはほぼなくなるため、ドライバー稼業(傭兵任務や戦闘)よりよっぽど儲かってしまう。
一応コアチップ目当てで高レベルなユニーク狩りを始めると、わざわざサルベージに行かずとも余裕で稼げるようにはなる。
5章のセイリュウによると「イヤサキ村に帰るのは5年ぶり」とのこと。要するに10歳の頃からセイリュウの背に乗って雲海を彷徨いながら出稼ぎをしていた可能性がある。恐ろしい甲斐性である。
性能面はバランス型のオールラウンダー。HP・筋力・エーテル力も何れも平均的に高く、攻撃・防御・回復のどれでもこなせる。
専用ブレイドのヒカリ・【スザク】・プネウマが非常に優れているため、ストーリー上でもクリア後でも基本的にはアタッカー運用となるか。
ブレイド化ニアも非常に強力で、ストーリー終盤ではヒーラーも担当可能。ストーリーを進めるだけで手に入るブレイド限定でも十分な立ち回りができるのは流石は主人公。
マスタードライバーになってからは同調相手問わず、ハナ以外の全てのブレイドとエンゲージ可能となり、これを利用すれば「ホレルゲン」での信頼度上げにも活用できる。惚れ薬を片っ端から投与する主人公は流石にどうかと思うが……
やり込んでいくとトラ・ジーク・メレフのアタッカー適性が高くなっていくため、操作を交代したほうが良いケースもあるが、その状態でもヒカリの因果律予測によるバフがあるためバッファーとしても強力。
DLCで解禁された水着衣装「雲海鮫水着のレックス」は先代主人公シュルク同様海パン。平時の純朴な少年感とは裏腹に脹脛の盛り上がりが特徴的な細身ながらに筋肉質な身体をしている。
前日談であるため殆ど出番はないが、ヒカリが第三の剣の力を制御しきれなくなった際、因果律予測まで暴走してしまい、その中で500年後の『2』本編におけるレックスの姿が映し出されていた。
自分に微笑みかけてくれるレックスの姿に助けを求めるヒカリだったが、暴走は止められず、そのままメツ諸とも巨神獣イーラを滅ぼしてしまうのだった。
ED画面は彼が封印されているホムラの元にたどり着く場面で幕を下ろす。
陰惨な終わり方をしたイーラ編にもたらされた希望というところだろうか。直後にシンに後ろから刺殺されるのだが。
また、こちらの発売後に公開された齋藤正嗣氏書き下ろしの同氏デザインキャラ集合イラストでは 左手でホムラと、右手でヒカリと所謂恋人繋ぎで手をつなぎながら、肩にニアが飛び乗るという凄まじいハーレム主人公として描かれていた。
エンディングに僅かながら登場。
メビウス達を倒したことで静止した時が動き出し、二つの世界が元に戻る直前に、ニアが「これから帰るよ」と呟きながら見つめていた記念写真に写っていた。
『2』本編より数年後に撮影されたもののようで、小柄な少年だった『2』とは違い、アデルを思わせるような立派な青年へと成長している。
……それだけならいいのだが、その写真には他の『2』のメインメンバーの他、
成長した彼の側に椅子に座ったホムラ、ヒカリ、ニアがそれぞれ赤ん坊を抱きかかえながら寄り添う姿が写されていた。
完全に関係性が明言されたわけではないが、よっぽどひねくれた見方をしない限り
どうやらネタ抜きにヒロイントリオと三重婚した挙句三人とも孕ませた模様。
本当にごくわずかなカットでしかないのだが、『1』から続投したメリアがモナドレプリカを眺めながら感慨に耽り、『3』のノアとミオ達が最後の別れを惜しんでいる最中に『2』の主人公とヒロイン勢がハーレムを結成していたという衝撃的な事実が明かされたため、「EDの余韻が全部吹き飛んだ」「『2』キャラだけ世界観が違いすぎる」と散々ネタにされた。
一応、いずれレックスがこの三人と結ばれるであろう未来を示唆する描写は、
『2』2周目クリア後のタイトル画面の時点でレックスと三人が手を繋ぐ演出として既に存在
しており、後述のインフィニットブレイド、本編中のDLCブレイドエンゲージ時のレックスのアーツ名(【カムヤ】?エンゲージ時のスターフォール、ナイトブレイカーなどが顕著)など、『2』の有料・無料問わず追加コンテンツ・クリア後要素は全て網羅していることを前提に『3』が作られている模様。
前述の通り『2』の段階では「ボーイミーツガール(単数形)」が題材の作品の主人公であったはずなのに、結果的に彼に待ち受けていた『3』の未来では世界を構築する天の聖杯ことトリニティ・プロセッサーの二人であるホムラとヒカリ、『2』の世界を統一する女王となったニアというとんでもないハイスペック花嫁を三人とも娶るということとなった。凄まじい未来が待っていたものである。
『新たなる未来』では壮年期の彼が登場。
メビウスに管理された再生体ではなく『2』本編の後の彼が直接登場している。
アルストの人間はその多くがオリジンと同化、もしくは記憶を失ってメビウスの支配下に置かれるのだが、彼やシュルクを含む一部の人間は記憶を維持した状態で融合した世界に出現している。その仕組みは不明。
時系列に不明な点(アイオニオン創成期からシュルクやレックスといったオリジンに同化していない者達が存在するのかどうかなど)は多いが、レックスもアイオニオンに降り立ってからは『1』(巨神界)の世界の英雄である【シュルク】と共にメビウスの脅威から世界を解放する組織「リベレイター」を結成し、日々勢力を拡大していた。
また、アルストでトリニティ・プロセッサー(ホムラ・ヒカリ)のパートナーとなりその力を使役していたからか、同じく巨神界でトリニティ・プロセッサー(アルヴィース)の力に選ばれていたシュルクと共に、オリジンの管理者権限を持つ人間の一部。伴侶のニアもオリジンの鍵により管理者権限を所有。
しかし、世界そのものの消滅を図ろうとするアルファに対抗するためにメビウスの首魁・ゼットと協力して戦い、アルファを一度は撃退することに成功するも、その時の激戦が祟って片目を失っている。
本編エンディングの写真の姿より更に体格が大きくなっており、分厚い筋肉で覆われた2m近い身長の屈強な大男と化している。
性格も『2』の頃から青臭さが抜け、酸いも甘いも噛み分けた大ベテランの風格を持つ。
その一方、古代遺跡やお宝の話を聞いて心を躍らせたり、食事の場では屈託のない笑みを浮かべて談笑したりと、かつての少年心が失われたわけではなく、プライベートでは相変わらず茶目っ気たっぷりである。
流石に三人の妻がいる特殊極まりない家庭環境について語るシーンはない。が、レックス自身が料理に目覚めているというクエストがある。三人の妻のうち二人はとても料理と呼べない代物を生み出す(ヒカリは『黄金の国イーラ』時代からの通り。ニアは『2』のスペルビア帝国でのサブクエストにてビャッコが物申していた。)ため、やむなくレックスがホムラに料理を教わったのだろうか…?
設定資料集「アイオニオン・モーメント」によれば、
デザインの初期段階では「アデルに寄せた風格にする」
という案もあったようだが、サルベージャーの経験を積み重ねた結果としてこのような体格デザインとなったとのこと。
本編でのエンディングの写真のレックスがアデル似であったこともあり、これでもかとアデルとの血縁関係を匂わせる要素があるのだが、
未だにアデルとの関係は全く明かされていない
。
クラスは『2』終盤で目覚めた「マスタードライバー」になっており、使用武器はホムラを思わせる赤い巨剣とヒカリを思わせる白い巨剣の
重婚ソード
二刀流で、「ダブルスピンエッジ」や「ローリングスマッシュ」等、『2』の「聖杯の剣」におけるアーツを両方の剣で放つ。
この二対の剣は『2』におけるホムラとヒカリが繰り出していた聖杯の剣とはデザインが異なり、特に刀身にあった翠玉色のコアクリスタルが存在しないため、作中での説明こそないが、ホムラやヒカリ抜きでレックスが自力で生成しているブレイドである可能性が高い。「アイオニオン・モーメント」によると赤い剣が「
性能面ではやはりホムラとヒカリの性能を引き継いでおり、スキルによってクリティカルの威力と発生確率を底上げ、「ダブルスピンエッジ」でクリティカルが発動するとアーツゲージがリキャストする。
ただでさえ基礎クリティカル率が高いのに、『2』と異なり二刀流から繰り出される「ダブルスピンエッジ」はなんと4連ヒット技と化しているため、一発アーツを放てばほぼ確実にリキャストが発生することとなり、自操作にすると体力の続く限り「ダブルスピンエッジ」を連発することが可能。加えて、自身の専用スキル各種により
「クリティカル時に敵の防御力無視」「全攻撃ガード不能」「クリティカル率アップ・クリティカルダメージボーナス追加」
など、防御やガードも一切許さないうえで高クリティカルダメージを叩き込むという凄まじいクリティカルアタッカー。
その結果、一撃一撃が他のキャラのアーツより文字通り1桁ダメージが多い攻撃を4連続で繰り出すアーツを半永久的に繰り出せるという意味不明な殲滅力を持ち、ブレイドコンボがない本作においては他の追随を許さない圧倒的な火力を誇る。
加えて、自身でダウン、ライジングのアーツを持ちながら融合アーツでブレイク&ダウンが可能、さらにスキル「先制ライジング」により、バトル開始時に特定条件下で敵がライジングの状態になるなど、コンボ(『2』におけるドライバーコンボ)にも長けている。ただし、高レベルのユニークモンスターにはリアクション系デバフが非常に通り難くなるようにゲームバランスの調整が行われているため、クリア後辺りからはこの強みはあまり活かせない。
その一方、かつてのように「ローリングスマッシュ」によるヘイト減、「アンカーショット」による回復等は失われたゴリゴリの火力一本キャラと化している他、相性の良かったアクセサリーのアバンギャルドメダルも存在しないため、防御ロールで補えない程のヘイトを稼いで集中砲火を受けてしまうことが多く、屈強な体躯とは裏腹に意外と脆い。
いっそのことヘイト管理による延命は諦めて、ヒーラー組の助け起こしを強化し、自身は蘇生されること前提でダブルスピンエッジをひたすら連打するのもよい。
クリア後からはチェインアタックのダメージ補正を2000%ほどまで伸ばそうと思えば伸ばせるため、スマッシュゲーがやりにくいバランスの「新たなる未来」では、レックス以外は「シルバーピアス」や「クリスタルピアス」でチェインゲージ回収に特化させ、レックスは火力アクセと必ず復帰か100%以上でも次のキャラを選択できる戦術書を付け、チェインアタックの火力要員にしてしまうのがお手軽で強力。
タレントアーツでは二つの剣を融合させて翠玉色の光を発する一本の巨剣を生み出し、かつてプネウマと共に繰り出していた「インフィニットブレイド」を放つ。ゲートとセイレーンがなくなった今でもマスタ―ドライバーとしての力が完全に失われたわけではないらしい。
拡散射撃の時点でシュルクやマシューらをまとめて吹き飛ばすこともできる二体の鉄巨神からの一点集中照射を片手で防いだり、本編ではラッキーセブンでないと割れない命の火時計を斬り割ったり、洞窟の入り口を封じる巨大岩盤を一撃で両断したり、巨人と化したアルファ最終形態が繰り出す巨大モナドの一太刀を真正面から受け止めたりと、同調しているブレイドがいないにも拘らず超人的な腕力を持つ。
その一方
「せめて“二人”がいてくれりゃあ――」
と語る場面があることから、ホムラ/ヒカリがいないため、本来の(マスター)ドライバーとしての力は十全に発揮出来てはいない様子。
つまり上記の超人的とも言える数々の身体能力はドライバー補正なしの純粋に人間としてのレックスの実力によるものである
これでドライバー補正あったらどうなっていたのか…
サイカそっくりの少女リンカを弟子として連れながら、リベレイターとして活動していた所、シュルク達が保護していたカギロイの脱走騒動によって発生したメビウス・ダブリューの襲撃に駆けつけ、シュルク・マシューと共に撃破する。
アイオニオンにおいて実の娘を元に揺り籠から誕生した【カギロイ】と出会うことになるが、アグヌスの庇護から外れたという現実を受け入れられなかった彼女の脱走騒動でシュルク達に多大な被害をもたらしかけたことを強く叱責してしまい、当初はギクシャクした関係が続いていた。
親としての情からカギロイを激戦から遠ざけようとして衝突したこともあったものの、しばらくするとカギロイも彼の本来の優しさを感じ取り少しづつ打ち解けていった。
なお前述の通り本作の彼は集中砲火を受けて倒れやすいため、ヒーラーであるカギロイのお世話になりがちである。
最後はマシュー達と共にアルファを倒したことで崩壊が進行するアイオニオンの消滅現象を食い止めるため、エイ、シュルクと共にオリジンと同化。
涙ながらに止めようとするカギロイに自分の命を明け渡し、人並みの寿命を生きられるようにし「お前達が世界を変えてくれさえすれば全ては元に戻る」と希望を託しながら、オリジンの光の中へと消えていった。
『黄金の国イーラ』ではアルストにもたらされた希望として登場した彼だが、本作においては希望を託しながら去っていくという対照的な締めくくりとなった。
その後の動向は不明だが、3本編にてアイオニオンが『1』と『2』の二つの世界へと正常な形で再構築されたことから、無事アルストへと帰還したものと思われる。
『新たなる未来』クリア後は3本編で追加されたノポンダイセンニンの試練にて、彼とシュルクを同時に相手にするチャレンジバトルが追加され、クリアするとヒーロー枠で加入する。名は「英傑のレックス」。
シュルクと同様の仕様として、本編組はマスタードライバーにクラスチェンジできない。
ヒーロー枠な為、プレイアブル時のダブルスピンエッジ連打は使えないものの、それを加味した上で
ダウン・ライジングを1人で行える
、火力が異常に高いなど他のアタッカーロールヒーローと比べても飛びぬけた強さを誇る為、ダイセンニンの大魔境では是非序盤加入させたい。
アグヌス所属扱い且つ脆さの目立つアタッカーという事でニアとは好相性なため、夫婦で共闘してもらうと直良し。
なおチェインオーダー名は「救世連刃」であり、ニアのそれは「水鏡救世」なため、夫婦揃って救世である。
余談だが、ミオの基本クラスである疾風士はディフェンダーなので、レックスとニアと揃えると親子三人でちょうど三つのロールが揃う設計となっている。
『新たなる未来』のクリア後、ヒーロー枠としてナエルがパーティに加入するが、その結果同シナリオの最終パーティは「レックス(本人)」「カギロイ(レックスの娘)」「マシュー(レックスの玄孫の長男)」「ナエル(レックスの玄孫の次女)」と
パーティメンバーの過半数がレックス及びその子孫で埋まるという極めて珍しいパーティとなる。
それに伴いシティーの六氏族のうちヴァンダム家(マシューの子孫)、ドイル家(ナエルの子孫)、ローディス家(カギロイの子孫)の三家の祖先が彼に当たることになったうえに自家の像に師であるレックスの像を建てたカシィ家(レックスの弟子であり、ジークとサイカの間に生まれた娘らしきリンカの子孫)の家風にも影響を与えてるなどおおよそ四つの家が彼の血族か深い関係者にあたることとなる。
ちなみにカシィ家の銅像にはレックスについて「自由の人」と書かれている。これは、『2』にて英雄アデルがホムラ/ヒカリの抱く恐怖を理解していたものの、イーラ王国の王子という立場であるが故に彼女達の全てを受け入れる覚悟がなかった一方、レックスは『自由』の立場であったために彼女らの全てを受け入れ、天の聖杯・第三の剣を制御し、シンやメツ、クラウスといった数多の絶望に囚われた者達を救ってきたことを象徴する言葉だろう。
アップデートで追加された「コラボ:ゼノブレイド2」のミニチャレンジをクリアすると彼の衣装「サルベージャーメット」「サルベージャーボディ」「サルベージャーレッグ」の三種が装備として入手できる。
三種セットで装備すると加速泳ぎとがんばり長持ちの効果が得られるが、大妖精による強化ができないため実用性は薄い。
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本作における唯一かつかなり唐突なコラボイベントだが、ゼノブレイドシリーズの制作会社のモノリスソフトは本作の開発に大きく関与しているため、その縁によるコラボだと思われる。
発売前から制作が間に合わないのでファイターとして参戦できなかったという事を大々的に指定されたという珍しすぎるキャラクター。
DLC第一弾の特典として【Miiファイター】の衣装が配信された。
本人はスピリッツとして登場。
スピリッツバトルでは終点化したいかだと滝で、青カラーの【シュルク】と護衛の赤カラーの【ルキナ】のコンビと戦う。
いかだと滝は故郷のイヤサキ村を再現したと思われる。
ホムラ自身のスピリッツバトル同様、ホムラの再現に赤ルキナが登場している他、シュルクはファイアバーを持ち込み、足場全体が炎の床化、と、他のゼノブレイド2のスピリッツバトル同様、ブレイドであるホムラの火属性の能力を再現しているようだ。
ホムラのスピリッツバトルの簡易版と言った内容である。
「えぇ!俺が参戦するんじゃないの?」
「ここは任せてください!レックス!」
その後、2021年にホムラとヒカリがファイターとして参戦することが決定したが、ドライバーである彼の出番はなくはない…という要するにクロム枠であった。
ただし参戦PVでは「俺の出番はないのか……」と嘆いていたクロムと違い、ホムラとヒカリの参戦を興奮した様子で喜んでいた。
元々はペアで参戦させる構想もあったが、【アイスクライマー】ほど単純なモデリングでは無く8人乱闘で動かすのに限界が生じたため、この扱いになったとの事である。
「桜井政博のゲームについて思うこと」によると、この案は初期構想の段階すぐに無理だとわかり、その後に「レックスをプレイアブルにしてホムラを画面奥に置く」というポケモントレーナーに近いやりかた、要するに「前線で戦うレックスにホムラが後ろからエーテルエネルギーを送って支援する」という原作に近い戦闘スタイルにする案も考えられたものの、それですらレックスとホムラのモデリングの複雑さから難しい、尚且つ面白くはなさそうと判断され没に。
結局レックスを参戦させるならばホムラ抜きにして出さざるを得ないのだが、それよりはホムラとヒカリをチェンジして戦えるようにする方が、DLCで重視している「そのファイターにしか出せない個性」の方針に会うだろう、と判断されたという。
出番としてはまず戦闘開始時の出場演出の際にホムラ/ヒカリに聖杯の剣を渡してくれる。
また、最後の切りふだではホムラとヒカリの双方に登場し、彼の攻撃を当てることで切りふだ演出が始動し、ホムラのバーニングソード、ヒカリのセイクリッドアローにしても原作とほぼ同じ演出で共闘してくれる。
そして、上アピールではどこからともなくワープしたかのようにホムラ/ヒカリの元へと駆けつけて応援(この時の応援モーションは『ゼノブレイド2』でブレイドが必殺技を使うときの応援モーションと同じ)し、ホムラ/ヒカリも
プレイヤーに背を向けながら嬉しそうに彼に手を振る
という前代未聞のアピールを見せてくれる。
さらに勝利演出ではホムラ+ヒカリ合わせて合計6つの演出のうち4つにちゃんと顔を出しており、仲良く彼女らとポーズを決めている他、チーム戦勝利演出でもしっかり登場している。
以上のように、最後の切りふだの演出に混ざるのがやっとなことが殆どの非ファイターキャラとは思えないような出番の多さであり、ホムラとヒカリとのイチャ付き…もとい絆の深さを感じられる強い存在感を発揮している。
DLC配信に伴って、DLC購入者の上記のレックスのスピリッツバトルが変更されており、ステージがアルストの雲海へと変わり、炎の床のギミックも消えている。
さらにレックスのスピリッツがレックス(マスタードライバー)へと超化可能となった。
スロット3つで腐らないスキルを持った防御属性のLEGENDアタッカーなので汎用性が高く、同条件の防御属性スピリッツでは最もパワーが高いという非常に優秀なスピリッツ。
ホムラ/ヒカリとはファイターとしてもサポートスピリッツとしても相性が良く、ファイターとして装備させる場合、彼女らにとってはDLCファイターとしては貴重なシリーズボーナスが付くLEGEND級アタッカースピリッツとなる。
そしてスロットが三つもあるためホムラのサポートスピリット(コスト1)とヒカリのサポートスピリット(コスト2)を同時に付けることが可能である。