ゼノブレイド
とは、【Wii】用のゲーム。
概要
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Xenoblade Chronicles (英語)
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Xenoblade
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【Wii】
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Wii用12cmディスク
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RPG
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任天堂
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モノリスソフト
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川畑真吾
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高橋哲哉 小島幸 横田弦紀
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1人
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2010/06/10 (日本)
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Wii:6,476円(税別) WiiU:2,700円(税込)
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CERO:B(12歳以上対象)
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・早期購入者特典 スペシャルサウンドトラック
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ゼノブレイドシリーズ
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15万8988本
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91万175本
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【Wii】向けに発売されたゲームソフト。2009年のE3で初公開された際は『モナド(仮称)』というタイトルだった。
開発はモノリスソフトが担当。ディレクターの高橋哲哉が過去に担当した旧スクウェア発売の『ゼノギアス』
、旧ナムコ発売の『ゼノサーガシリーズ』と似ているタイトルだが、本作の時点では一部の用語以外は特に繋がりはなく、任天堂も新規IPとして発表を行っていた。
巨神と呼ばれる凄まじく大きな巨人の上に作られた世界を冒険するRPG。機神というロボット達との戦いを経て世界の謎へと迫って行く。
広大なフィールドを探索するオープンワールドのような要素や、MMORPGに近いバトルシステムが採用されている。
発売前は3回に分けた社長が訊くを開催していたものの、AKB48の渡辺麻友を採用したCMが購買層に届かなかったのか、Wiiのプレイヤー層と『ゼノシリーズ』の噛み合いが悪かったのか、発売前はほとんど注目されておらず初週7.9万本ほどの販売に留まっていた。
しかし、広大なフィールドと豊富なやりこみ要素によってネット上で口コミが広がり、みんなのニンテンドーチャンネルでプラチナ評価を維持し続けた事によってジワ売れが続き、次第にWiiの中でも特に高評価のRPGとして知られるようになった。
当初は北米でも発売予定だったが、2011/04/26に欧州版の発売が決定すると共に北米版は発売予定から姿を消す。
北米ユーザーはそれに対して「Operation Rainfall」なる任天堂に販売を促すファンキャンペーンを勝手に立ち上げ、北米amazonでのゼノブレイドを大量に予約注文をかける。結果、【ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D】などの注文を上回り、未発売であるにもかかわらず北米amazonのNo.1ベストセラー商品になるという珍事件が発生。
これを受けたのかは不明だが、2012/04/06に北米版が実際に発売された。
2014/08/29には【Newニンテンドー3DS】移植版、2020/05/29には【Nintendo Switch】向けのリマスター版【ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション】がそれぞれ発売された。
ストーリー
これは、異なる次元、異なる時間、異なる一つの宇宙の物語──
静謐な果てない海と、どこまでも尽きない空だけの世界が在った。
ある時、世界に大きな変化が生まれた。
巨神と機神──
泡が弾けるかのごとく、突如として世界に出現した二柱の神は、
己が存在のすべてを賭けて戦った。
二つの神が打ち鳴らす大剣の響きは、海原を揺らし、大気を震わせた。
両者が残された力を大剣の一閃に託し、相打ち合い──
やがて骸となった。
それから幾万の昼と夜を経た現在。
巨神界に暮らす人族──ホムスたちは存亡の危機に立たされていた。
機神界からの突如の侵攻。
鋼鉄の装甲を身に纏った戦闘機械──機神兵たちは、
ホムスたちをまるで喰らうかのごとく、問答無用の殺戮を繰り広げた。
だがホムスたちも、黙って喰われるだけの存在では終わらなかった。
かつて機神を討ち果たしたとされる伝説の光剣『モナド』が
彼らの手にあったのだ。
モナドを携えるホムス軍の英雄ダンバンが戦場を駆け、
数多の機神兵たちを両断していった。
だがダンバンも無事では済まなかった。
モナドのあり余る力は、彼の肉体を蝕んでいたのだ。
軋む肉体に鞭を打ち、ダンバンが放った最後の一撃は光の奔流を生み、
飲み込まれた機神兵たちは消えていった。
ホムスの存亡を賭けた激戦から一年余──
ここに新たな創世神話が紐解かれる。
ゲームシステム
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フィールド
本作のフィールドはオープンワールドやMMORPGのように非常に広く、仲間たちと共に自在に冒険できる。
以下の様々なシステムにより探索の快適化と動機付けが行われている。
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矢印
ストーリーの次の目的地を示してくれる矢印。画面上部に常に表示される。目的地が他のマップにある場合はストーリーメモのアイコンが表示される。
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ミニマップ
画面右上にはミニマップが表示されている。地形と昼夜と時計を確認できる。
マップはおおまかな形しか表示されておらず、高低差がある場所だと重なって描かれるため、実際に近づかないと地形の把握は難しい。
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ランドマーク
フィールドの各地にある要所。近付くと登録されてスキップトラベルが可能になる。更にEXP・AP・SPも入手できるため、探索しているだけでも成長できる。
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ロケーション
フィールドの各地にある地名。近付くと地名が表示され、EXP・AP・SPを入手できる。スキップトラベルはできない。
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スキップトラベル
いわゆるファストトラベル。登録したランドマークに自由に移動できる。
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クエスト
各所で発生する依頼。受注して達成すると報酬としてアイテムやGが手に入り、更にEXPも貰える。
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キズナトーク
各所にある握手マークのアイコンを調べると仲間との会話イベントが発生する。場所に応じた条件を満たす必要がある。
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結晶採取
ツルハシのアイコンがある場所では「エーテル結晶」を採取できる。「エーテルジェム」と呼ばれるアイテムの作成に必要。
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物々交換
名前が表示されている人のところで②ボタンを押すとアイテムの物々交換を行える。
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高所からの落下
本作はフィールドの行けそうな場所のほとんどに行くことができるが、高いところから落ちるとダメージを受けてしまう。高低差が激しい箇所だと一撃で即死してしまうため、別のルートを探すなどの工夫が必要。
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アイテムとコレペディア
フィールド上にある球体に近付くと様々なアイテムを拾える。これらのアイテムは「コレペディア」と呼ばれるものに登録が可能で、地域やカテゴリごとにコンプリートするとボーナスが貰える。
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時間設定
本作はゲーム中の時間が朝・昼・夜と流れていく。オプションの時間設定を選ぶとその場でいつでも1時間ごとに好きな時間に変更できる。
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バトル
本作のバトルは『エバークエスト』に代表される3DのMMORPGを参考にして作られているため、当時の家庭用RPGでは見慣れない要素が多く見られていた。
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シームレスバトル
本作はフィールド上の敵をロックオンして「戦う」を選択すると、そのまま武器を構えてシームレスにバトルへと移行する。
敵に探知された場合もバトルになる。戦闘中に他の敵が乱入してくることもある。
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オートアタック
本作の通常攻撃はロックオンした敵に対して自動的に行われる。これはオートアタックと呼ばれている。威力は低く、下記のアーツを使えるようになるまでは繋ぎのようなものとなる。
これをヒットさせるごとにタレントゲージが貯まる。
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アーツ
本作における技。バトルパレットに並んでいるアイコンを選択するとそのアーツを使用し、敵にダメージを与えたり、味方を援護したりと様々な効果を利用できる。
アーツを一度使うとリキャストに入り、一定時間そのアーツは使えなくなる。
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タレントアーツ
本作における必殺技。タレントゲージが貯まると使用可能になる。
各キャラクター固有の強力な技を使用できる。
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テンション
各キャラクターの顔アイコンで表示されるテンション。5段階あり、超低い→低い→普通→高い→超高いの順で上がっていく。
高いほどクリティカルヒットを出しやすくなり、低くなると攻撃が外れやすくなる。
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パーティゲージ
仲間全体の士気を表すゲージ。1メモリ消費して仲間の復活か「未来視」の「未来を教える」コマンド、3メモリ消費して「チェインアタック」を使用できる。
突発キズナの成功、アーツの特効の発生、クリティカルヒットを出すことで上昇する。
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アーツ特効
アーツの中には特定条件でダメージが増加する特効という要素がある。背面から攻撃する、側面から攻撃するなど、簡単に条件を満たせるものもいくつかあり、それらは下記のヘイトと組み合わせると使い勝手が向上する。
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ヘイト
本作のバトルには3DMMORPGによくあるヘイトシステムが取り入れられている。モンスターから狙われているキャラクターには「ヘイトリング」という赤い輪っかが表示されて攻撃を受ける。
回復したり攻撃したりするとモンスターからのヘイトを受けて攻撃されやすくなってしまう。
いわゆるタンク役のキャラクターにヘイトを上げるアーツを使用してもらい、モンスターのヘイトをコントロールしながら戦うことでバトルを有利に進められる。
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キズナアクション
バトル中に発生する仲間との連携アクションのこと全般を指す。
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キズナコミュ
特定の状態の仲間を助けるシステム。中のそばに近寄ってBボタンで行える。テンションが低い仲間を励ます「はげます」、転倒・気絶・スリープ・パニック状態の仲間を救助する「助ける」、戦闘不能になった仲間を起こす「復活させる」の3種類がある。「復活させる」はパーティゲージを1消費する。
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キズナアクション
戦闘中に発生するQTE。タイミングよく指定のボタンを押すと成功し、パーティが恩恵を受けられる。
「戦う」を選んだ後に発生して成功するとテンションが上がる「抜刀キズナ」、戦闘中に突発的に発生して成功するとパーティゲージが増える「突発キズナ」が存在する。
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チェインアタック
パーティゲージを3つ消費して使用する連携技。これを使っている間は敵が動かなくなる。1人目から順番にアーツを使用し、同じ色のアーツを使っていくと「CHAIN」が繋がって与えるダメージや回復量が増加する。
使用後に「チェインリンク」というQTEが発生することがあり、タイミングよくボタンを押すと1巡目で使っていなかったアーツで追撃ができる。
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崩しからのコンボ
モンスターに対して「崩し」の効果のあるアーツを使用した後、「転倒」のアーツを使うと転び、さらにその状態で「気絶」のアーツを使えばダウンさせられる。ゲームを進めるといきなり「転倒」にできるアーツも出てくる。
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モナドの力
シュルクの持つ「モナド」の力を使った様々なゲームシステム。バトルを優位に進められる。
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機神兵との戦い
機神兵という敵に対してはそのままだと普通の攻撃が通用せず、モナドの力で対抗しなければならない。
モナドを発動し、「機」を選んでエンチャントを行うとモナド以外でも機神兵にダメージを与えられる。
なお、モナド以外では転倒状態にすることでもダメージが通る。
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未来視(ビジョン)
少し先の未来を見て戦闘の予測を行う。ピンチになると発生し、仲間が倒れてしまう未来が表示される。これは「未来視タグ」として画面上に残り続ける。
敵にダメージを与えてヘイトをコントロールしたり、パーティゲージを1本消費して仲間に「未来を教える」でアーツを指示することで危機を乗り越えていく。未来視と別の未来になった場合は「未来視ブレイク」が発生し、仲間のテンションが上昇。全ての未来視タグを破壊すると「未来視行動阻止」となり、仲間全員のテンションが「超高い」に切り替わる。
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逃走
本作の逃走は戦闘中の敵から遠ざかって追尾されなくなれば行える。
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回復
本作はアイテムでの回復ができず、仲間のアーツで回復しなければならない。
戦闘が終わってフィールドに戻ると自動的に超高速でHPが回復していく。戦闘不能になった仲間も一瞬で復活してすぐにHPが回復する。
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ユニークモンスター
フィールドにいる非常に強いモンスター。外見は他のモンスターとあまり変わらないが、二つ名が付いた異なる名前を持つ。レベルも他のモンスターより一回り高い。
非常に手強いが、倒せばキズナコインや貴重なアイテムを獲得できる。
一度倒すとランダムで再出現するようになる。
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キズナグラム
住民の人間関係を確認できる表。話したことのある住民達が登録される。
住民同士が互いにどのような感情を抱いているのかを見れる。
シナリオが進むと人間関係が変化するものもある。
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ジェムクラフト
コロナー9にいる【ジェム爺】?に話すと利用できるシステム。「エーテル結晶」と「シリンダー」を使い、仲間2人でエーテルジェムというアイテムを作成する。
仲間の組み合わせによって「強火クラフト」「弱火クラフト」「トロ火クラフト」のいずれかが決まり、また組み合わせた仲間のキズナに応じてクラフト回数が変わる。
エーテル結晶とシリンダーの組み合わせで「純度」が100%を越えたものがエーテルジェムとなり、完成したエーテルジェムや武器や防具のスロットに付けてステータスを上げられる。いわゆるエンチャントのような機能となる。
ゲームをある程度進めてクエストをクリアすると、どこでもジェムクラフトが可能になる。
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バトルセッティング
バトルに関する準備を行うシステム。
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アーツセッティング
アーツの入れ替えや強化ができる。バトル中に使うアーツを8つまで選択し、APを消費してアーツのレベルアップを行える。
アーツのレベルには上限があり、ゲームを進めてアイテムを購入するとアーツ毎にレベル上限の開放ができる。
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スキルツリー
各キャラクターには3種類の性格のスキルツリーがあり、選択した性格のスキルツリーに獲得したSPが自動的に溜まって成長していく。
青色のアイコンのスキルは、同じ形のスキルを仲間から引き継ぐことができる。
付けられるスキルには各々のコストが設定されており、キズナコインの枚数分がそのままコスト上限となる。スキルを外せばキズンコインが還元されるため自在に付け外し可能。
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セーブとロード
本作はどこでもデータのセーブとロードが可能。
キャラクター
メインキャラクター
主要キャラ
他のキャラクターは【ゼノブレイド】/キャラクター?を参照
関連作品
紹介動画
リンク
移植・リメイク
Newニンテンドー3DS版
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Xenoblade Chronicles (英語)
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【Newニンテンドー3DS】
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Newニンテンドー3DS専用カード
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RPG
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任天堂
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モノリスソフト
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川畑真吾
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高橋哲哉 小島幸 横田弦紀
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1人
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2015/04/02 (日本)
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3,700円(税別)
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CERO:B(12歳以上対象)
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Ver.1.1
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ゼノブレイドシリーズ
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13万1805本
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60万1999本
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【Newニンテンドー3DS】向けに発売されたリメイク版。
通常の【ニンテンドー3DS】では起動できず、数少ないNewニンテンドー3DS専用のゲームソフトとなっている。
そのためか、一部資料ではゲームタイトルとして『Newニンテンドー3DS専用ゼノブレイド』の呼称が使われている場合がある。
3DS用に2画面への対応や最適化が行われており、コレクションモードが追加された。
他の移植・リメイク
コメント
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最終更新:2024年09月25日 15:54